コンテンツにスキップ

利用者:小石川人晃/お宿

ヒムロ
分類
: 植物界 Plantae
: 球果植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
亜綱 : マツ亜綱 Pinidae
: ヒノキ目 Cupressales
: ヒノキ科 Cupressaceae
: ヒノキ属 Chamaecyparis
: サワラ C. pisifera
品種 : Squarrosa
学名
Chamaecyparis pisifera
(Siebold et Zucc.) Endl.
'Squarrosa'[1]
シノニム
和名

(檜榁、学名Chamaecyparis pisifera 'Squarrosa')は、ヒノキ科ヒノキ属サワラの変種で、園芸品種のひとつ。別名で〓スギともいう。

名称[編集]

和名の由来は、全体的にネズミの侵入を指して防いだネズミサシ(ヒノキ科、別名:ネズ)に似ているが、〓の方が葉が柔らかく、ネズミサシの古名を「ムロ」といったことから、「姫ムロ」の意味で名付けられた[3]。別名で〓スギ(檜榁杉)ともいう[3]

特徴[編集]

サワラの園芸的な一変種で、生け垣庭木鉢植えなどでよく栽培されている[3]

常緑小高木[3]。樹高は5メートルほどになる[3]。花期は春(4月)で、梢に花を咲かせる[3]。サワラのような茶褐色の球果を結ぶが、あまり目立たない[3]

葉先は黄金色に変わる大正〓もある[3]

利用[編集]

生け垣や庭木にするほか、葉が軟らかいことから、子供たちが他の針葉樹で傷つくのを防ぐため、モミの木の代用品として家庭用のクリスマスツリーに用いることも多い[3]

葉には精油が含まれており、薬効がある浴湯料にも用いられる。精油は揮発性植物油ともいわれ、その主な成分は、α-ピネンカンフェンディピンテンで、その他に蝋質を含む[3]。一般に、直接肌につけると、その部分の血管を拡張させて血流を良くする作用があり、薬草風呂として浴湯料に用いると血行をよくして、疲労回復、肩こりなどの痛みを和らげるのに役立つ[3]。剪定の際に切り落とした〓の葉を集めて、2 - 5センチメートルほどに粗く刻んで陰干しにしたものを、布袋か不用になったストッキングなどに2 - 3握りほど詰めて、風呂に浮かべると良い[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 田中孝治『効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法』講談社〈ベストライフ〉、1995年2月15日、157頁。ISBN 4-06-195372-9