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利用者:小石川人晃/sandbox1

〓(木麻黄)はモクマオウ科モクマオウ属の常緑高木。漢字で木麻黄と書くのは、麻黄というトクサ(木賊)に似た葉をつけるマオウ科の常緑低木に対して名付けられたものである[1]。麻黄と同じように、トクサによく似た細長くて節のある葉をつけるのが特徴[1]。種名のエキセティフォリアは、「トクサの葉」という意味である。別名でトキワギョリュウともよばれる[1]。トキワは常緑の意味で、ギョリュウは御柳すなわちタマリックスのことである[1]。古くはメリケンマツやオガサワラマツ(小笠原松)、ハワイマツ(ハワイ松)という呼び名もあった[1]

太平洋、インド洋、大西洋地域の熱帯から亜熱帯の海岸の砂地に多く見られる[1]。熱帯海岸の植物遷移の初期段階を占める占める樹木である[2]。高さは40メートルにもなる[1]。根を深く張り、幹や枝は柔らかで折れやすい[3]。熱帯性低気圧の強風に見舞われても、吹き折られたところからまた芽吹き、再生する生命力がある[3]。この性質を利用して、熱帯・亜熱帯地域では、海岸砂防や都市並木、公園樹などによく利用される[3]。乾燥に強く管理に手間がかからない利点がある[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 辻井達一 2006, p. 3.
  2. ^ 辻井達一 2006, p. 6.
  3. ^ a b c d 辻井達一 2006, p. 4.

参考文献[編集]

  • 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日、3 - 6頁。ISBN 4-12-101834-6