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利用者:小石川人晃/sandbox16

分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類I eurosids I
: キントラノオ目 Malpighiales
: ヤナギ科 Salicaceae
: ヤナギ属 Salix
: オノエヤナギ S. udensis
学名
Salix udensis Trautv. et C.A.Mey. (1856)[1]
シノニム
和名
オノエヤナギ

オノエヤナギ(尾上柳[5]、学名: Salix udensis)はヤナギ科ヤナギ属の落葉高木。別名、カラフトヤナギ[6]、チョウセンオノエヤナギともよばれる[1]。和名は、漢字で尾上柳と書き、初め高知県の山の高所で採集したので、峰の上のヤナギの意味で名がついた[6]中国名は、卷邊柳(別名:龍江柳)[1]

特徴[編集]

日本では北海道、本州(中国地方を除く)、四国にかけて分布するほか[5]、千島列島、サハリン、極東ロシア、朝鮮半島北部、中国東北部の温帯に分布する[6]。山地の渓谷や湿地に生える[6]。丘陵や山地のほか、河原などにも生える[5]

落葉広葉樹の高木で、樹高は5 - 15メートル (m) 、幹径は10 - 30センチメートル (cm) ほどになる[5][6]

樹皮は灰褐色で縦に裂ける[5]。若木は滑らかで皮目が突出するが、生長と共に次第に裂け、大木になると縦に割れ目ができる[5]。一年枝は淡緑褐色で無毛または有毛である[5]。葉は長さ5-15センチメートル (cm) ある[6]。若い葉には毛があるが、のちにほぼ無毛になる[6]

花期は初夏(3 - 5月)[5]。雌雄異株。葉が出てから花穂が伸びて開花する[6]。雄花序の雄花には長い雄蕊が2個つき、雌花序の雌花には先端が2裂した雌蘂が1個つく[6]

冬芽は長楕円形で先はあまり尖らず、黄褐色や赤褐色をしており、無毛あるいは短毛がある[5]。花芽は枝の中央につき、上部には葉芽がつく[5]。枝先に仮頂芽をつけ、側芽は枝にらせん状に互生する。芽鱗は1枚で、合わせ目のない帽子状になって被る[5]。葉痕はV字形で、維管束痕が3個つく[5]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、203頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 牧野富太郎 著、邑田仁・米倉浩司 編『APG原色牧野植物大図鑑II = APG MAKINO'S ILLUSTRATED FLORA IN COLOUR 2 (グミ科~セリ科)』北隆館、2013年3月25日。ISBN 978-4-8326-0974-7