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利用者:小石川人晃/sandbox1A

カナクギノキAPGIII
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : モクレン類 Magnoliids
: クスノキ目 Laurales
: クスノキ科 Lauraceae
: クロモジ属 Lindera
: カナクギノキ
L. erythrocarpa
学名
Lindera erythrocarpa Makino (1897)[1]
シノニム
和名
カナクギノキ

カナクギノキ(学名: Lindera erythrocarpa)はクスノキ科クロモジ属の落葉高木。和名の由来は、材を小楊枝や細工物に用いるためとされるが、老木の樹皮が小片になって剥がれ、その模様から「鹿の子木」と呼んだのが訛ったとも言われる[4][5]。中国名は、紅果釣樟 (別名:鐵釘樹、紅果山胡椒、詹糖香)[1]

日本の本州の中部地方(長野県)以西、四国、九州[4]、および朝鮮半島、台湾、中国中部に分布する[5]。山地に生える[5]

落葉広葉樹の小高木で、高さは5 - 15メートルになる[4][5]。樹皮は黄白色から淡褐色で、老木になると小片となって不規則にはがれ落ちる[4][5]。一年枝は黄褐色から灰褐色で、二年枝は淡褐色で皮目が目立つ[4]。成木は細かい皮目が目立つ[4]。葉は互生し、長さ5-15センチメートル (cm) 、葉柄は赤みを帯びる[5]

花期は晩春[5]。雌雄異株[5]。果実は液果で、球形で赤色に熟す[5]

冬芽(葉芽)は紡錘形の鱗芽で、側芽が互生し、5 - 3枚の芽鱗に包まれている[4]。枝先には頂芽(葉芽)がついて、その周りを取り囲むように柄のつ球形の花芽がつく[4]。葉痕は円形や半円形で、維管束痕が1個つく[4]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、233頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 牧野富太郎 著、邑田仁・米倉浩司 編『APG原色牧野植物大図鑑I = APG MAKINO'S ILLUSTRATED FLORA IN COLOUR 1 (ソテツ科~バラ科)』北隆館、2012年4月25日。ISBN 978-4-8326-0973-0