コンテンツにスキップ

利用者:小石川人晃/sandbox6

オオモクゲンジ
分類(APG)
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae / rosid II
: ムクロジ目 Sapindales
: ムクロジ科 Sapindaceae
: モクゲンジ属 Koelreuteria
: オオモクゲンジ K. bipinnata
学名
Koelreuteria bipinnata Franch. (1886)[1]
和名
オオモクゲンジ(大木患子)

オオモクゲンジ(大木患子、大木欒子[2]学名: Koelreuteria bipinnata)はムクロジ科モクゲンジ属落葉高木。日本では寺社などに植えられる。

名称[編集]

和名の由来は、大型のモクゲンジの意味である。モクゲンジは漢字で「木患子」と書かれ、これは本来ムクロジの中国名とされ、日本に来た時に誤って本種に「木患子」を当てられたため、これを音読みして「モクゲンジ」となったとされる[3]。別名ではフクワバモクゲンジともよばれ、中国名においても「複羽葉欒樹」と書かれる[1]

特徴[編集]

中国原産[2]。中国に分布し、日本でも公園樹や寺社の植栽、庭木として植えられる[2][3]

落葉広葉樹の高木で、樹高は15 - 20メートル (m) になり、モクゲンジ(学名:Koelreuteria paniculata)よりも高木になる[2]樹皮は灰白色をしており、ほぼ平滑で小さな皮目が多数ある[2]。一年枝は無毛で太く、紫褐色で皮目がよく目立つ[2]。樹皮が平滑であることが特徴で、樹皮が縦に亀裂が入るモクゲンジとは見た目で異なる[2]

開花期は9月で、黄金色の小さな花が、円錐花序に多数つく[3]。果期は10月[3]果実蒴果で、長さ4センチメートル (cm) ほどの楕円形で袋状になり、淡紅色に熟す[2][3]種子は黒色の球形でかたい[3]

冬芽は枝に互生し、半球形で2枚の芽鱗に包まれていて、縁に毛がある[2]。枝先につく仮頂芽はやや小さい[2]。冬芽のわきにある葉痕は心形や倒松型で、維管束痕は3個ある[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、105頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、78頁。ISBN 4-522-21557-6