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利用者:小石川人晃/sandbox7

〓(丸葉萵苣の木[1]、学名: Ehretia dicksonii)はムラサキ科チシャノキ属の落葉小高木。日本、台湾、中国の暖帯から亜熱帯に分布する[2]。日本では本州の千葉県以西、四国、九州、琉球列島に分布する[1][2]。中国地方から琉球列島にかけて分布する説もある[2]。丘陵や山地に生える[1]

落葉広葉樹の高木で、樹高は6 - 9メートル (m) ほどになる[1][2]。枝は横に広がる[2]。樹皮は灰色で生長とともにコルク層が発達して縦に割れ目が生じ、成木では縦の深い割れ目が目立つ[1]。若木の樹皮は、短い縦筋が多い[1]。枝はジグザグ状になり、若い枝は粗い毛があり、ざらつく[1]

葉は長さ5-17センチメートル (cm) で、質は厚く、表面は毛が生えて著しくざらつき、葉裏は短毛を密生する[2]

花期は晩春(3-7月)[1]。枝の先に丸形の散房花序をつけ、白い花を多数つける[2]。萼は5裂。花冠も先が5裂し径1cmほどある[2]。雄蕊は5本[2]

冬芽は小さな半球形で、暗褐色[1]。長枝の先には仮頂芽がつき、側芽は枝に互生する[1]。葉痕は心形や半円形で大きく、冬芽よりも目立つ。維管束痕は弧状で1個つく[1]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、58頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 牧野富太郎 著、邑田仁・米倉浩司 編『APG原色牧野植物大図鑑II = APG MAKINO'S ILLUSTRATED FLORA IN COLOUR 2 (グミ科~セリ科)』北隆館、2013年3月25日。ISBN 978-4-8326-0974-7