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利用者:小石川人晃/sandboxH

分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
: ソラマメ属 Vicia
: V. nipponica
学名
Vicia nipponica Matsum. (1902)[1]
和名
〓(四葉萩)

(四葉萩[2]学名: Vicia nipponica)は、マメ科ソラマメ属の多年草。山野の草地に生え、若葉は食用に利用できる。和名は、四葉萩の意味で、葉が通常4枚の小葉からなることに由来する[3]

特徴[編集]

日本の北海道本州四国九州[2]、および朝鮮半島中国の温帯から暖帯に分布する[4][3]。山沿いの平地(低地)から低山帯に分布し、丘陵や野原、川岸、山麓など、日当たりのよい草地に生える[5]

多年草[6](地中植物)[4]。草丈は30 - 80センチメートル (cm) になる[2]。茎は硬く稜があって直立し[3]、高さ70 - 80 cmになることがある[6]。一つの株から何本もがかたまって束生する[2]互生し、ヨツバハギの名の通り2 - 4対の小葉からなる偶数羽状複葉で、小葉は長さ3 - 5 cmの楕円形[6][3]、葉身に脈が目立つ[2]。複葉の葉軸の先が、ときに巻きひげとなったり、針状に尖る[6][3]

花期は夏から秋(7 - 10月)[6][3]。上部の葉腋から総状花序を出して、花序はときに基部で枝分かれをして、数個から数十個の蝶形花を密につける[6][2]。小花は紅紫色か青紫色で、長さは10 - 12ミリメートル (mm) ほどあり、花序の一方に偏ってつく[6][2][3]

エビラフジ(学名: Vicia venosa subsp. cuspidata)に似ているが、小葉が楕円形で、質がかたく、脈が下面に隆起して目立つことで区別できる[6]

利用[編集]

春の新芽と若葉は摘んで食用にできる。採取時期は暖地が4 - 5月、寒冷地では6月とされる[2]。若芽は茹でて、おひたし和え物酢の物煮びたし、汁の実、天ぷらにする[2]。花とつぼみ天ぷらにできる[2]。食味は淡泊で栄養価にも優れていると評されている[2]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 高橋秀男 監修『野草大図鑑』北隆館、1990年4月30日。ISBN 4832600613 
  • 高橋秀男 監修、田中つとむ・松原渓 著『日本の山菜』学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、53頁。ISBN 4-05-401881-5 
  • 宮脇昭ほか 編『日本植生便覧 改訂新版』至文堂、1994年10月10日。ISBN 9784784301478 
  • 邑田仁・米倉浩司 編『APG原色牧野植物大図鑑I 〔ソテツ科~バラ科〕』北隆館、2012年4月25日。ISBN 978-4-8326-0973-0 


関連項目[編集]