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利用者:小石川人晃/sandboxK

アカナラ(赤楢[1]、学名: Quercus rubra)はブナ科コナラ属の落葉高木である。別名のアカガシワ(赤柏)は、英名の Red oak(レッド・オーク)の和訳で、オークは楢あるいは柏と訳される[1]。北アメリカに広く分布する[1]

特徴[編集]

落葉広葉樹の大高木で、アメリカでは高さ40メートル (m) 以上、幹径1m以上にもなる[1][2]。幹は通直になり、成長が早い[2]。樹皮は灰色をしている[3]。枝はしっかりしていて風に強い[3]。葉は楕円形で3 - 9裂して、長さ8 - 20センチメートル (cm) 、上面光沢がある[2]。葉縁にはごく粗い先がかなり尖った鋸歯がある[4]。果実は堅果(ドングリ)で、長さ2 cmほどのずんぐりした広卵形をしており[3]、2年目に熟する[2]。果実の発芽率はよいほうである[1]。秋は黄葉から紅葉し美しい[1][2]

利用[編集]

肥えた水はけの良いところを好む[2]。アメリカでは有数の造園木となっている[2]。この仲間にベユカシワ(Q. coccinea Moench)はアカナラよりも紅葉美が一層あざやかで、造園用途で多く用いられる[2]

風に強く、乾燥地にもよく耐えるため都市部の街路樹にも向いている[3]。日本には、明治年間に北海道の北大植物園に入り、札幌市では札幌植物園前をはじめ各所に並木がある[1]

材は硬く、アメリカでは用材にする[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 辻井達一 2006, p. 47.
  2. ^ a b c d e f g h アカナラ”. 総合森林研究所 九州支店. 森林研究・整備機構. 2024年5月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e 辻井達一 2006, p. 49.
  4. ^ 辻井達一 2006, pp. 47&ndash:49.

参考文献[編集]

  • 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日、47 - 49頁。ISBN 4-12-101834-6