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利用者:小石川人晃/sandboxL

アカガシワ
アカガシワの葉と樹皮
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
亜属 : コナラ亜属 Quercus
: アカガシワ節 Lobatae
: アカガシワ Q. rubra
学名
Quercus rubra L. (1753)
和名
アカガシワ
アカナラ
レッドオーク
英名
American red oak
red oak
northern red oak

〓(赤柏・赤槲、学名: Quercus rubra)は、ブナ科コナラ属の落葉高木[1]。レッドオーク、アカナラ(赤楢)などともよばれる。和名は英名の直訳で、葉がカシワ(オーク)に似ており、心材が赤く、赤褐色に紅葉することに由来する[1]。学名の種小名は、「赤色の」の意。

特徴[編集]

ブナ科の落葉広葉樹。北米原産。主に北アメリカ大陸(アメリカ東部やカナダ南東部)に自生し、アメリカでは全土に植栽されている。日本には北海道と本州で見られる。樹高は30メートル以上にもなる[1]。幹はまっすぐに伸び、樹皮は灰色、成木になると縦に裂ける。葉は互生。葉身は長さ15-25センチメートルほどあって、長楕円状から倒卵形であるが羽状に3 - 9中深裂し、ヨーロッパナラにも似た独特の形をしている[1]。裂片の先端は尖って鋸歯になる。葉の表面はつやがある深緑色、裏面は淡い緑色。秋(11月ごろ)になると、黄色や赤褐色に美しく紅葉し、地上に落ちた葉はやがて褐色になる[2]

花期は初夏(5-6月ごろ)で、雌雄同株。当年枝の葉腋から花序を出して、目立たない黄緑色の花を咲かせる。雄花序は5-8cmの尾状で黄緑色、雌花序は腋性で赤色。果実は、花後2年目の秋になると広卵形で長さ2.5センチメートルほどの堅果(ドングリ)ができ、殻斗は浅く鱗状の模様がある。

北米やヨーロッパで街路樹や公園樹、庭園木に利用されており、日本には明治中期に渡来し、北海道を中心に全国の街路樹や公園樹にされ、北海道庁から北大植物園にかけて植えられている街路樹が有名である。成長が早く大木になるため、公園や工場の早期緑化に役立つ。葉が大きく落葉すると地面が落ち葉で被われるため、風情はあるが一般家庭には向かない。材はかたくて重く、衝撃に強い特徴があり、床板、家具、器具、ボートなどに使われる[3]。心辺材のあいだは不明確で、辺材は白色から灰色あるいは淡赤褐色で、心材は桃色から淡赤褐色、ときに淡褐色をしている[3]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 6.
  2. ^ 亀田龍吉 2014, p. 7.
  3. ^ a b 木の情報発信基地 wood.jp アカガシワ”. 中川木材産業. 2023年12月3日閲覧。

参考文献[編集]

  • 亀田龍吉『落ち葉の呼び名事典』世界文化社、2014年10月5日。ISBN 978-4-418-14424-2