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利用者:山稜ふいご/書きかけのテストページ

17:53, 14 March 2007 UTCを基に情報追加。


ジェームズ・タイベリアス・カーク(James Tiberius Kirk)(2233年3月22日 - 2293年/2371年)はSFドラマスタートレックシリーズに登場する架空の人物。宇宙船エンタープライズ号の船長。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


キャラクター[編集]

地球人男性で身長は177センチ。瞳の色は薄茶~褐色を帯びた緑。宇宙艦隊識別番号は「SC 937-0176 CEC」。

2番目のパイロットエピソード"Where No Man Has Gone Before"(「光るめだま」)で初登場、以降オリジナルシリーズの主役として活躍。ウィリアム・シャトナーが演じた。TOS#79"Turnabout Intruder"「変身! カーク船長の危機」では、女性に変身してしまったカークをサンドラ・スミスが演じている。

カークは、作品を象徴するキャラクターとしてスタートレックのファン以外にも有名である。米国では、本放送から永く時を隔てた今日に至っても、多くの人々がその名を聞けば誰でもスタートレックとウィリアム・シャトナーを想起するという。大胆な手腕と社交的な性格で知られ、ファンの間で交わされる多くの議論の中でも人気が高い。スタートレックにおいて最も偉大な船長と言われることもある。

日本でテレビ放送した宇宙大作戦ではCaptainを「船長」と訳した。小説や以降のテレビシリーズではCaptainを「艦長」と訳しているが、日本のファンの間ではカークのみ「船長」と呼び区別するのが慣例となっている。

物語の中では、カークは彼の人生とその死について伝説となっている。クリンゴンやロミュランからも尊敬の念を持って評されるほどの「難敵」。23~24世紀においてもその功績と戦術はよく知られており、銀河系のアルファ・ベータ領域においてほぼ伝説化している。

名前[編集]

ジェイムズJamesの愛称がジムJimであることから、スポックマッコイら親友からはジムと呼ばれる。このため、キャラクター紹介でもジム・カークとされることがある。

本放送では「ジェームズ・T・カーク」とされ、ミドルネームについては言及はされていなかったが、1974年アニメシリーズ第29話"Bem"(「分解宇宙人ベム」)で初めてミドルネーム「T」が「タイベリアス」の略とされた。映画第1作の小説版でもカークの祖父サミュエルがローマ皇帝ティベリウスにちなんで名づけたと描かれた[1]ため、ファンの間では事実上の標準的設定とされ、追随する多くの小説やファンフィクションなどでもそのように扱われていった。しかし、「正史」とされる実写作品[2]での「タイベリアス」の登場は意外にも遅く、1991年未知の世界が初めてである。「タイベリアス」が正統な設定となったのは、「ジェームズ・T・カーク」の初登場から25年も経ってからのことであった。

なお、カーク初登場となるパイロットフィルム"Where No Man Has Gone Before"(「光るめだま」)では、ミドルネームのイニシャルは「R」とされていた。

家族[編集]

カークのロマンスは数多いが、生涯独身であった。TOS第58話"The Paradise Syndrome"(「小惑星衝突コース接近中」)で記憶喪失になった際にのみ自らの意思で結婚をしており、妻ミラマネは子供を身篭ったが生まれることなく母子ともに亡くなってしまった。キャロル・マーカスとの交際中に息子デビッド・マーカスを儲けているが、そのことをカークが知ったのはデビッドが成人し研究者として再会したときのことであった。そのデビッドもクリンゴンに殺害されており、家族に関してはある意味で飢えている。そのせいか、ネクサスに取り込まれた際には家族に囲まれた暮らしを望んでいた。

小説シリーズ"Shatnerverse"では、ジョーゼフという名の息子がいる※。

TOS第29話"Operation: Annihilate!"(「デネバ星の怪奇生物」)では、実兄ジョージ・サミュエル・カーク・ジュニアとその妻オリーラン、その息子(=カークの甥)ピーターが登場しているが、兄夫妻は宇宙生物に神経に寄生され死亡。ピーターのみが生き残っている。

カークの兄が「ジョージ・サミュエル・カーク・ジュニア」であることから、父親の名は「ジョージ・サミュエル・カーク(シニア)」であると考えることができる。映画第5作「新たなる未知へ」の小説版でもそう描かれた[2][3]。また、ポケット・ブックスから出版された小説では、母親の名は「ウィノナ」とされている。映画第1作の小説版では、祖父はサミュエル。

略歴[編集]

2233年3月22日
地球のアイオワ州リバーサイドで生まれる
(3月22日およびリバーサイドは正史では言及されていないが、公式ウェブサイトではそう紹介されている。生みの親ジーン・ロッデンベリーもリバーサイドで生まれたとする説を支持したとされる)
2243年ごろ
タルサスIV番星の大虐殺で生き残る
2250年
宇宙艦隊入隊、アカデミーで学ぶ。
2251年
学生ながら少尉として実地訓練を許され、USSリパブリックに配属。士官候補生の上級訓練を受ける。
2253年
中尉、学生教官として宇宙艦隊アカデミーに戻る。「歩く書架」"stack of books with legs"と呼ばれ、その授業は「考えるか、沈むか、どちらかだ」"you either think... or sink."と言われた。
2254年
"コバヤシマル"テストをクリアした唯一の候補生となる。
宇宙艦隊アカデミーを卒業、中尉としてUSSファラガットに配属。ガロヴィック艦長他大部分の乗員が犠牲になる中で惑星調査を初めて指揮、ガス雲エイリアンの破壊的攻撃から生き残る。
2255年ごろ
少佐に昇進[2]
2260年ごろ
中佐に昇進、クリストファー・パイク艦長のUSSエンタープライズに担当士官として配属[2]
2263年
大佐に昇進、オーバーホールを終えたUSSエンタープライズの船長として5年間の深宇宙探査に出発(宇宙大作戦
2268年
深宇宙探査を終え帰還、少将に昇進。宇宙艦隊司令部に所属
2272年
ヴィジャーの襲来に対し改装USSエンタープライズを指揮(スタートレック (映画)
2277年ごろ
中将に昇進、艦隊アカデミー訓練部の指揮を執る[2]
2285年
ジェネシス計画を妨害したカーンの攻撃により死亡したスポック大佐のカトラを救うためエンタープライズを強奪、爆破。(カーンの逆襲ミスター・スポックを探せ!
外宇宙の探査プローブの攻撃から地球を救う。(故郷への長い道
両事件により、軍規違反ながらその功績を認められ大佐への降格、USSエンタープライズAの船長となる。
2293年
キトマー和平会議において反対勢力の妨害を防ぎ会議を無事終了させる。(未知の世界

USSエンタープライズBの就航の際、ネクサスによる損傷から艦を救い行方不明に。死亡したと記録される(実はそのネクサスに入り込んでいた)。
2371年
ジャン=リュック・ピカードの説得によりネクサスを離脱。惑星ヴェリディアンIIIに戻り、トリアン・ソランのネクサス再入計画から2億3000万の住民を救うも、その際の機材崩落に巻き込まれ死亡。ピカードに埋葬される。(ジェネレーションズ

日本語版吹き替え[編集]

テレビ放送された宇宙大作戦での声優矢島正明。吹替版のカークは矢島の落ち着いた話し方のため知的な印象であるという。映画の吹き替えも多くは矢島によるが、以下の作品は別の声優による。

スペシャル・コレクターズ・エディションでは矢島による。

脚注[編集]

  1. ^ 作品中では「カーク本人はこれを良しとせず、自ら略すことが多い」としている。
  2. ^ a b c d e ファンやスタッフの間では、スタートレックの「正史」とされるのは実写映像化された作品のみであり、アニメシリーズや小説版は正統な設定とはされない。
  3. ^ この小説では他にUSSエンタープライズの最初の船長はロバート・エイプリルであるともされているが、やはり正統な設定とは扱われない。