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利用者:志賀 慶一/Memo/Images

フリーソフトで使用されているロゴなどの画像を
Wikipedia で掲載するために、支援を行った事が何度かあります。
もし、ロゴ等を掲載したいと考えている場合は参考になるでしょう。

掲載が許される画像[編集]

通常は commons: にアップロードを行います。
Commons:プロジェクト基準 に記載があります。

必須のライセンス条件[編集]

フリー・ライセンスとみなされるためには、著作権者は以下のような撤回不能のライセンスのもとでファイルを公開しなければなりません。

  • いかなる目的(商用を含む)でも、自由に再使用することを認める。
  • 二次的著作物を作成することを認める。

許容されないライセンス条件[編集]

次のようなライセンス条件は、許容されません。

  • 非商用または教育目的の使用に限る。
  • 二次的著作物の作成を制限する(コピーレフトを除く)。
  • 料金の支払や使用の通知を必須とする。(求めることはできますが、必須とすることはできません)
  • 作品がどこで使われるかを制限する(例:ウィキペディアでの使用のみ許容する)。

このような制限を加えられたライセンスであっても、そのような制限を含まない少なくとも1つのライセンスとのデュアルライセンス(またはマルチライセンス)である場合には、許容されます。

フェアユースのみを許容しようとする「ライセンス」は、許容されません。(フェアユースは著作権者がライセンスできる権利ではなく、またいかなる場合もコモンズでは受け入れられません)

許容されるライセンス条件[編集]

次のようなライセンス条件は、許容されます。

  • 著作権者の名前を表示させる。("表示")
  • 二次的著作物をオリジナル作品と同じライセンス条件でライセンスさせる。("継承"、"コピーレフト")

日本に限っての使用を許可されている場合は日本語版からのアップロードを行う事になりますが、
より細かい手続きを行う事になり、容易ではないです。

単に「自由に利用して下さい」では使用できない[編集]

日本では「自由に利用して下さい」という記載で配布を行うケースもありますが、
Wikipedia では、これでは画像をアップロードしても、削除される可能性があります。
ライセンス・著作権の明記がないため、本当に利用して良いのかが、
世界誰が見ても分かる状態になっていないからです。
commons: へアップロードするため、
世界中のユーザーが明確にライセンスが分かる状態で表示する必要があります。

ただし、ライセンスが明らかであれば、日本語でも問題ないです。
分かりにくい時はライセンス不明で削除申請になる場合があります。

掲載する明確な方法[編集]

クリエイティブ・コモンズ

クリエイティブ・コモンズ による配布条件を明記するのが一番良い方法です。
知らない場合は下記ページから。

こちらのページより必要事項を入れましょう。

貼り付ける HTML タグができますので、これを画像の近く等に含めます。
もし Web サイト内の情報全体を認める場合はサイト内で
いずれのページにも表示されるところに入れておくと良いでしょう。

日本語表記で「CC 表示 - 非営利 3.0 非移植」とか書いていても有効ではありますが、
できれば英語表記も加えると無難そうです。

掲載可否の境目[編集]

ねこび〜ん

WordPress の日本キャラクターである「わぷー」は
GPL バージョン2 またはそれ以降のバージョン」と明示されています。

この状態で「わぷー」は Wikipedia での掲載が認められませんでした。

一方で同じ作者による「ねこび〜ん」は掲載が認められています。
「ねこび〜ん」のライセンスは
「クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.1 日本ライセンス」です。

該当する Wikimedia Commons のページはこちら。
ライセンス明記と共にちゃんと海外の人が確認した事が明記されています。
これで安心して WIkipedia で公開し続ける事ができます。

「わぷー」が拒否されている原因は主に以下の二つです。

  • 日本語でしかライセンス明記がないため、海外の人からライセンスが分からなかった。
  • GPL のみだと削除対象になる状態が発生している。[1]

一方「ねこび〜ん」は クリエイティブ・コモンズ の共通画像があるため、
日本語で記載されていても明確に使用できる状態だと把握できたと思われます。
ここから明確に WIkipedia で掲載されるであろう条件は

  • クリエイティブ・コモンズ の自由に使用できる条件で公開する
  • 公式な画像を画像の近くに置くなどして、ライセンスを分かりやすくする

という感じになるようです。

なお、単純な文字で構成されていれば、パブリックドメイン扱いとして掲載されるケースもありますが、
日本でこの掲載が認められるのは少ないだろうと見ています。
フリーソフトウェアのキャプチャ画像であれば、
掲載者自身がクリエイティブ・コモンズにする事を公表すれば問題ないようです。
ただし、商標・製品が映っているなどする場合は審議対象となり、最悪削除される場合があります。

そういえばこれって……使えるよね?[編集]

クリエイティブ・コモンズといえば……

イラストに限定されますが、2012年12月に クリエイティブ・コモンズ 扱いとなりました。

さて、これですが……アップロードし、掲載してから間もなく、ダメだとすぐに気がつきました。
なぜかというと、配布条件に「非営利目的に限る(NC)」が含まれているからです。
WIkipedia のライセンス掲載基準として
「いかなる目的(商用を含む)でも、自由に再使用することを認める。」とあるので、
残念ながら掲載はできません。[2]

というわけで、掲載ページの画像をすぐに削除して、
commons で自らアップした画像に対して即時削除タグを付けていきましたとさ。
まぁ、勉強にはなりました。

認められるもう一つの方法[編集]

商標・登録商標に該当するロゴは必ずしも使用していけないわけではありません。例外があります。
存在しているフォントによって文字を構成しているだけの場合です。

例えば Panasonic のロゴは Wikipedia にアップロード・掲載されています。
Panasonic のロゴには有名なフォント Helvetica Black で文字だけで構成されている、シンプルなロゴです。
文字だけで構成されている単純なロゴのため、
日本の法律上でも「思想又は感情を創作的に表現したものではない」とみなされ、
パブリックドメイン 扱いとされています。
commons にアップロードされており、こちらは日本語版でも掲載して問題ないとされています。
ロゴが掲載できないのは、多くの場合、デザインによる著作権が生じているために掲載できないのです。
このように単純なフォントで作られたロゴはパブリックドメイン 扱いとして掲載を行える可能性があります。

Twitter のロゴは従来「t」の文字であったため、パブリックドメイン 扱いとみなして掲載されていました。
しかし、新ロゴは鳥をかたどった「デザイン」となったため、「Twitter の著作権がある」とみなされています。
そのため、commons でのアップロードはみなされず、日本語版でも掲載できない状態になっています。
(ただし、英語版など、一部の言語では フェアユーズ によって掲載が行われています。)

手書きで書いた文字などをロゴにしている場合とかは著作権が発生するかもしれませんので、微妙なところです。
文字の横に何かイラストが含まれるロゴはイラスト部分で著作権が発生すると認められるので、
この画像は掲載できないでしょう。

画像表示ではなく、リンクにしたい[編集]

以下のようにします。File・ファイル・Image・イメージの前に : を付ければ良いのです。

[[:File:(画像ファイル名)|(表示テキスト)]]

Q&A[編集]

フリーソフトで配布されているロゴはアップロードして掲載できますか?
アイコンのロゴ等は掲載されますが、そうでない場合はライセンス表記がないと難しい場合があります。
「クリエイティブ・コモンズ」等のライセンス明示を行って下さい。
ページの作成がすぐに行えそうにありません。掲載を行いたいのですが……
画像とライセンスが明示されていれば良いので、例えば掲示板でも OK です。
XOOPS Cube のロゴと画面キャプチャーは
フォーラムと Facebook ページで明示されて OK になっています。
商品のロゴを Wikipedia で掲載したいです。もちろん自由に使える前提にします。
「クリエイティブ・コモンズ」明示で掲載できますか?
それであれば掲載可能だと思われます。
ロゴに関して「クリエイティブ・コモンズ」の著作表記をしたページがあれば確実です。
掲載されているロゴは自由に使えるので、Wikipedia 外でも使用される可能性がある事にご注意下さい。

脚注[編集]

  1. ^ GNU 系のライセンスは使用にライセンス全文を含んだ添付を要する事から短文・画像には不向きとされ、最近のアップロードでは GNU 系ライセンスのみでは掲載許可されなくなっています。別途クリエイティブ・コモンズの表示が必要です。残念ながら「わぷー」はこの問題で Wikipedia に掲載できません。
  2. ^ piapro ライセンスでも営利目的を認めていません。(piapro ヘルプ)また VOCALOID を使用した楽曲も製品名を挙げての営利目的の場合は別途承認を得る必要があり、制限がある状態ですので、ウィキペディア日本語版では使用できないと判断されます。(初音ミク エンドユーザー使用許諾契約書)ただし、commons での運用はアメリカ・フロリダとなり、アメリカの法律判断となるので、ファイルが残され、他国語版では使用できる可能性があります。初音ミク風のコスプレ衣装を着て撮影している画像に関しては残されています。(commons:Category:Cosplay_of_Vocaloid