利用者:海獺/「お行儀」について

  • 図書館では静かにしましょう

これは常識だと思います。同様に百科事典を作る場所にきたら、「お行儀良くしなくちゃ」と考えてほしいと思います。少しだけ気取ってみるのもいいかもしれません。ちょっといいレストランにいくときは、ファストフードの店に行くときとは心の持ち方が違うでしょう。正装とまでは行かなくても、襟を正して臨む気持ち。良い客であることで良いサービスが受けられることは自明です。

Wikipediaは百科事典を作るところです。編集、作成、加筆したものは、投稿ボタンを押した直後から、閲覧者にとっては「Wikipediaにはこう書いてる」という情報となります。この一点だけをとっても、誰でも編集できる体裁を取りつつ、信頼されるフリーな百科事典を――それも、質も量も史上最大の百科事典を創り上げることを目指さなければなりません。特に記載内容の信頼性の向上は、いまWikipediaが抱えている一番大きな問題なのではないかと私は感じています。

Wikipediaでのいろいろな議論は、人を夢中にさせるようです。Wikipedia:礼儀を忘れないWikipedia:議論が白熱しても冷静になどの文書があるということは、礼儀を忘れてしまう人、冷静さを失う人が多くなりがちな場所であるということを、端的に示していると思います。

私の言葉遣いが慇懃無礼といわれるときもありますが、相手がどんなひとかわからないし、友人でもないのですから、丁寧であるにに越したことはないと思っていたりもします。 私の敬語が完璧だというつもりはありませんけれど、なるべく丁寧に接しているつもりです。もちろん、普段から敬語に慣れていない方にとっては、違和感があるかもしれません。

Wikipediaでの話し合いの場においては、自分の考え方を文章で伝えることに心を配り、絵文字や「…」でごまかさない。不特定多数が相手なのだから、誰に対しても失礼のないように言葉遣いは常に敬語で。人の好き嫌いを前提に議論をしない。 これらは履歴として話し合いが残るんだということをもっと意識していただき、あとからどういった話し合いがあったのかをわかりやすくするためにも心がけておきたいところです。

水と同じで、常識やモラルは低いほうへ流れがちなので、せめて言葉遣いだけでも質の高いものを保って行こうという人が増えてほしいと思います。ある発言が暴言であるかどうかさえ議論対象になりますが、「その言葉とその文体でないと、自分の考えを論理だてて話すことが出来ないのかどうか」「読んだ人に対して無礼ではないか」と投稿ボタンを押す前に自問自答することで「暴言であるかどうか」などの議論が起きるケースが少なくなるはずです。丁寧ではない発言を新規参加者が真似をするという事例も多々ありました。

図書館で言葉を荒げれば、大きな声を出せば、その場に居づらくなるか、退場を命じられます。 また、Wikipediaでの議論は、合意形成のためのものです。相手を言い負かすためのような議論は、ここでは求められていません。

お行儀良くいきましょう