利用者:海獺/「犯罪予告」案件について

ウィキペディア日本語版では、2008年の6月に起きた秋葉原通り魔事件以降、いわゆる「犯罪予告」と見られる編集が顕著に増え、私が把握しているだけで、2009年6月現在までに、明らかないたずらとも思えるものも含めて180件を越える警察への通報対象の書き込みがありました。

既に、メディアで既報の通り[1][2]、2009年2月26日にウィキペディア日本語版に犯罪予告を書き込んだ方が逮捕されました。この書き込みはドイツのサーバーを経由した、オープンプロキシからのものでした。

今回逮捕された方と、同じ方が書き込んだのではないかと思われる、傾向の似通ったゲーム関連の企業、個人、イベントに対する犯罪予告は、報道にある通り相当数にのぼるようです。

・・・・などの案件との関連が、今後明らかになるかもしれません。

言うまでもなくウィキペディアは百科事典を共同で作るサイトであり、百科事典を作るという目的のために、どなたでも自由に書き込めるという形式をとっています。そこに直接関係しない事柄、例えば犯罪予告があったこと、通報したこと、その顛末についての報告は、ウィキペディア日本語版で過去に何があったのかという記録として残しておく意義はあるものの、それ以上の価値があるものではありません。

Wikipedia:荒らしの通報というページには報告をするための節がありますが、私はほとんど報告をしておりません。捜査の支障になってしまうかもしれないという点と、犯罪予告というものの性質上、淡々と通報し、淡々と対処をし、淡々と削除をするだけでよいのではないかという点からです。ウィキペディア上で大きな騒ぎになることで、便乗したり模倣したりする方が増えてしまうのであれば本末転倒でしょう。削除依頼もしくは管理者メーリングリストに報告をしているので、記録としてはそれで充分ではないかと思っています。

さて、私はウィキペディア日本語版の管理者兼チェックユーザー係のひとりとして、警察に捜査協力をしております。実際に警察の方に会い、犯罪予告案件の顛末を時系列にまとめなおし、情報として提供したことが何度もあります。昨年6月以降爆発的に(という表現は不適切かもしれません)増えた犯罪予告は、上記のように百科事典作りとは全く別次元の出来事であるという観点から、淡々と処理をするにとどめ、「ウィキペディアに犯罪予告を書いてもさほど騒がれない」と、書き込んでしまった人が思えば、自ずと案件が減るのではないか思っておりました。

今回逮捕された方は、おそらくほかの複数案件と同一の方であったと推測できますので、淡々と対処しているということの意味が伝わらなかったのかもしれません。結果的には警察の方の努力により、逮捕という結果に至りました。

この結果を受けて、今後の同様の案件の抑止、ひいては、犯罪予告をウィキペディアで書いても騒がれもしないし、捕まってしまうだけだということを記録しておくべく、このように少しだけまとめさせていただきました。--海獺 2009年6月22日 (月) 04:19 (UTC)


もう一件、被疑者の逮捕案件が発生しました。また、ここ2,3日犯罪予告案件が続けざまに書き込まれています(ほとんど知られずに削除されたものもあります)。今後も、さほどウィキペディア上では大きな問題にせず対処していきます。--海獺 2009年8月28日 (金) 15:31 (UTC)


利用者ページのサブページではありますが、何かご意見などがあれば、ノートにお願いします。