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項目名:軟石や
種類 | その他 |
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本社所在地 |
005-0842 北海道札幌市南区石山2条3丁目1−26(ぽすとかん内) |
設立 | 2014 |
業種 | その他製品 |
事業内容 | 札幌軟石を使用した雑貨を制作・販売 |
代表者 | 小原恵 |
外部リンク | https://212a-a.jimdofree.com/ |
軟石や(なんせきや)は、北海道札幌市南区石山に所在する工房であり、北海道遺産である札幌軟石を使用した雑貨を制作・販売。2014年(平成26年)に工房を札幌市西区に開設[1]。現在は自宅兼工房を石山へ移し、2019年(令和元年)に旧石山郵便局をリニューアルした「ぽすとかん」内で販売している[2]。
沿革
[編集]工房開設前
[編集]店主は小原恵は、小学生の頃に札幌の自宅から祖父母が住んでいたがある父の実家の小樽に遊びに行く途中で、軟石をふんだんに使った小樽運河の倉庫群を見て「古びた雰囲気がかっこいい」と興味を持った[3][4]。
2011年(平成23年)に札幌軟石を扱う唯一の石材会社・辻石材工業株式会社に勤務。その際に建材のPRのために端材でマグネットを作ったのが、軟石雑貨づくりのはじまりだという[2]。小原は、採掘される札幌軟石の魅力を伝えようと[3]、建築資材として使われることが主だった軟石の端材を使い、自宅で雑貨加工を始めた[5]。観光施設などで販売したところ、評判は口コミで広がり、需要の多さに製作が追いつかない状況となっていた[1]。
工房の開設・ぽすとかんにオープン
[編集]2014年(平成26年)12月、札幌軟石の歴史を伝える「札幌軟石文化を語る会」のメンバーでもある小原は、札幌市中央区の運営法人から、障がい者の職場づくりへの協力を依頼されたことをきっかけに、前述の石材会社を退社。軟石の雑貨を作る工房「軟石や」を、同市西区に開設した[1]。
2015年(平成27年)、東海大学札幌キャンパス国際文化学部デザイン文化学科の学生と共に、デザイナーなどを目指す学生が需要動向や原価計算などを具体的に学ぶことを狙いとして、授業の一環で札幌軟石を使った装飾品などの商品開発を行った。同年8月に札幌市厚別区にある北海道開拓の村で(当時)開かれた「札幌軟石まつり」で販売[6]。東海大札幌キャンパスとは、前述のコラボ製品のほか石山軟石採掘場などを巡るツアーを開き、観光資源としての軟石の可能性を探っている[7]。
同年8月[8]、石山に1953年(昭和28年)に建てられた札幌軟石造りの民家を借り、工房兼店舗として移転した[2][9]。
石山に所在する旧石山郵便局が、2019年(令和元年)4月に地域の交流拠点「ぽすとかん」としてオープン[10][11]。同郵便局は、閉局以来40年以上ほとんど活用されていなかった建物を、市民有志「ぽすとかん再生プロジェクト」が改修し、カフェやギャラリーとして再生した[10]。小原もメンバーの一人として軟石好きの立場からも強い関心を寄せていた一人であり、リニューアルオープンを機にこれまでの店舗は工房のみとし、軟石グッズを販売するアンテナショップ「軟石やショップ」をオープンした[12]。
主な製品
[編集]製品の特長
[編集]素材である札幌軟石は、石切り場から出た端材を買い取っており[13]、液体がしみこみやすく揮発しやすい特性を活かしたアロマグッズや雑貨を製作している[2]。
かおるいえシリーズ
- かおるいえ ‐ 2012年(平成24年)に地元商店街のイベント出店を機会にした製作し誕生したアロマストーン[14][2]。三角屋根の家型に加工した石に、窓や石積み風の絵を付けており[2]、数滴のアロマオイル(精油)を石にしみ込ませる[2]。机の上に置いたり、小ぶりなものはお土産にも最適であり[15]、札幌景観色を塗装した「かおるいえ札幌景観色レンガ」なども扱う[14]。
- えんとつのいえ ‐ 札幌景観色や小樽カラーの屋根のアロマストーン[16]。
コラボ製品
[編集]ワークショップ
[編集]概要
[編集]- 住所 ‐ 北海道札幌市南区石山2条3丁目1-26(ぽすとかん内)
- 営業時間 ‐ 10:00~18:00
- 定休日 ‐ 火曜日・水曜日
メディア出演
[編集]- 発見!タカトシランド - 「札幌・石山エリアでイイとこ探し!」(北海道文化放送、2021年07月23日放送)[18]
- 札幌人図鑑「第645回 辻石材工業株式会社 小原恵さん」(札幌人図鑑、2014年03月07日配信)[19]
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 「札幌軟石 雑貨で身近に*「語る会」小原さん*障害者と働く工房開設へ」『北海道新聞』2014/11/28 (金)、朝刊地方(札幌市内)、29面。
- ^ a b c d e f g h 行天二季子. “まちを感じる「札幌軟石」の雑貨”. 北海道マガジン「カイ」. 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b 「<ひと2015>小原恵さん*札幌軟石を使った雑貨作りの工房を開設」『北海道新聞』2015/01/22 (木)、朝刊全道(総合)、4面。
- ^ “小学生のころから質問攻め、筋金入りの軟石好き”. 70 seeds. 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b “北海道みやげにいかが?札幌伝統の石を使った手作りアロマ雑貨「かおるいえ」”. ことりっぷ. 2024年12月20日閲覧。
- ^ 「札幌軟石の装飾品 東海大生が商品に*西区の工房が依頼*8月の販売目指す」『北海道新聞』2015/04/18 (土)、朝刊地方(札幌市内)、27面。
- ^ 「<発信>札幌*磨け!札幌軟石*下*人引き寄せる観光資源」『北海道新聞』2016/01/15 (金)、朝刊全道(社会) 図表、30面。
- ^ “9月から本格稼働!”. 軟石や. 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b 「まち歩きのススメ おみやげ編 札幌軟石雑貨」『朝日新聞デジタル』2018年1月19日。
- ^ a b 「旧石山郵便局 交流拠点に再生*札幌軟石造り*あす改装オープン*雑貨店、カフェやギャラリーも」『北海道新聞』2019/04/26 (金)、朝刊地方(札幌市内)、18面。
- ^ 杉浦正人『さっぽろ探見 ちょっとディープなまち歩き』北海道新聞社、2024年8月23日、145頁。
- ^ 新目七恵. “「ぽすとかん」の灯をともそう。”. 北海道マガジン「カイ」. 2024年12月20日閲覧。
- ^ 「<さっぽろ10区 極めるこだわる>「軟石や」店主 小原恵さん=南区*端材から温かみある新商品」『北海道新聞』2017/03/03 (金)、朝刊地方(札幌市内)、2面。
- ^ a b “札幌の景観色 SAPPORO COLOR”. 札幌の美しい景観を考える会. 2024年12月24日閲覧。
- ^ “北海道遺産 所在地域の今、これから vol.3”. 北海道遺産20周年特設サイト. 2024年12月24日閲覧。
- ^ “かおるいえシリーズ”. 軟石や. 2024年12月24日閲覧。
- ^ “軟石や”. 軟石や. 2024年12月24日閲覧。
- ^ “過去の放送(2021年7月)”. uhb. 2024-12-244閲覧。
- ^ “第645回 辻石材工業株式会社 小原恵さん”. 札幌人図鑑. 2024年12月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- 軟石や - 公式ウェブサイト
- 軟石や - Instagram
- ぽすとかん再生プロジェクト(旧石山郵便局) - 公式ウェブサイト