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利用者:真崎里砂/sandbox

Emotional Value(エモーショナルバリュー、感情的価値)は、消費者やユーザーが経験のなかで得る心理的・感覚的な価値のこと。消費者やユーザーの行動の源泉に感情があるとする考え方で、総務省・地域力創造アドバイザーである吉井靖が地域活性をはかるうえで必要な観点として提唱した概念。

概要

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Emotional Value(エモーショナルバリュー、感情的価値)は、モノやサービスの物質的あるいは機能的な価値をさす機能的価値と対置され、消費者やユーザーが抱く心理的・感覚的な価値をさす。エモーショナルバリュー・マーケティングとは、消費者やユーザーの行動の源泉に感情、つまり感情的価値があるとする考え方で、総務省・地域力創造アドバイザーである吉井靖が地域活性をはかるうえで必要な観点として最初に提唱した概念で、消費者やユーザーが欲求に至る感情を導き出し、そのエモーショナルバリュー(感情的価値)を継続・増幅させることによって、リピーターを増やすスパイラル・マーケティングの一種である[1]。これは、バーンド・H.シュミット(Bernd H. Schmitt)が提唱した経験価値の概念をより発展させたもので[2]、経験価値を構成する5つの要素「Sense」「Feel」「Think」「Act」「Relate」を新たに「Sense」「Feel」「Think」「Passion」「Relate」という5要素で捉えなおし、より消費者やユーザーの感情面に重点をおいた。


5つの要素の定義はそれぞれ、Sense=五感を通じた経験(美しい、良い外観、良い音、良い手触り、美味しい、良い匂い・・など)、Feel=感情に訴えかける経験(自分に相応しい、“これ好き!”、美しい、素晴らしい、楽しい、魅力的、高級・・など)、Think=知性や好奇心に訴えかける経験(興味がある、面白い、タメになる、勉強になる、知識欲を刺激される、独創的、私もやりたい・やってみたい、楽しそう、ワクワクする・・など)、「Passion」=新しい発見とそこから生まれる欲求。(“へ~”、想像できる、憧れる、いつかは・・手に入れたい/行ってみたい/経験してみたい、体験したい/したことがある・・など)、そして「Relate」=特定の文化やグループの一員である、あるいは人とのつながり実感。(あの人が言っていた/使っている、同じものが欲しい、憧れメンバーシップ、ステイタス、仲間になれる、会員、オタク、FB仲間、TWフォロワー、同期、同僚、クラスメート、家族、友人・・など)となっている。


エモーショナルバリュー・マーケティングの原型である経験価値マーケティングの具体例として頻繁に取り上げられるスターバックスの例は、このエモーショナルバリューの枠組みにも置き換えて捉えることができる。つまりスターバックス、『五感で楽しむことができるコーヒー』(Sense)、『サードプレイスの創出』(Feel)、『幅広いオーダーカスタマイズのサービス』(Think)、『新しいフレーバーや空間の魅力の発見』(Passion)、『バリスタとのコミュニケーション、世界中にあるスターバックスと自身との一体感』(Relate)、というように、エモーショナルバリューの5要素を備えているといえる。よって消費者のなかで繰り返しある欲求に至る感情(「また~したい」という感情)のサイクルが導き出され、結果的にリピーターの増加につながっているといえる。


関連項目

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  • 機能的価値
  • 経験デザイン
  • 吉井靖

出典

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  1. ^ Emotional Value”. 株式会社うぶすな. 2015年11月16日閲覧。
  2. ^ マーケティング用語集 経験価値”. 株式会社SPI. 2015年11月16日閲覧。

外部リンク

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