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利用者:福音/「とある魔術の禁書目録」外伝・番外編作品節

とある魔術の禁書目録「外伝・番外編作品」節 草案

公式パロディ番外編,その他,トリビュート小説は草案1・2共に同じ)

外伝・番外編作品(草案1)[編集]

この項目では、各外伝・番外編作品の特徴とストーリーを解説する。

とある魔術の禁書目録SS(草案1)[編集]

ステイル編SS
ステイル=マグヌスを主人公とする長編SS。「黒小人(ドヴェルグ)」の技術をめぐる争いと、それに翻弄される少女を守るべく戦うステイルの奮闘が描かれている。原作本編ではあまり登場することのない魔術結社に焦点を当てており、「黄金系」の結社や様々な北欧神話関連設定などが登場している。明確な作中時期は不明[1]
SS本編に挿絵がない代わりに、毎話冒頭には短編漫画が掲載されている。こちらでは上条当麻視点のサイドストーリーとなっており、SS本編と合わせると事件やレイヴィニアの行動の全容が明らかになる。
特典文庫に収録された番外編では、マーク=スペースをメインにSS本編とは別の事件が描かれている。
SS本編
第1話
ある日、シベリアでとある魔術結社殲滅の仕事を終えたステイル=マグヌスは、次の仕事の為に学園都市に来ていた。途中、たまたま遭遇した小萌から上条らとの夕食に誘われるが固く断り、その直後に同僚から「イギリス清教の背信者とその協力者の処分」という仕事の協力要請を受ける。
第2話
ステイルは第7学区の指定場所へ向かい、同僚であるテオドシア=エレクトラと合流する。彼女から作戦の詳細情報を得ていたステイルだったが、その最中にいきなり攻撃を受け、実は彼女自身が背信者の協力者であり、先程の連絡は先手を打つ為の策だったと宣告される。しかしステイルは突然の裏切りに大して動揺する事もなく、テオドシアの術式の弱点を見抜きあっさりと打ち負かす。
そこで彼は、彼女が協力するイギリス清教の背信者の少女、パトリシア=バードウェイと出会う。どう見ても魔術とは縁遠い少女の姿に戸惑っている所に、イギリス清教本来の通信が入り詳細な指令が伝えられる。それによりパトリシアの境遇と、彼女がイギリス清教の調査協力を拒んだという理由だけで背信者とされたという理不尽な経緯を聞く。
第3話
ふざけた作戦内容に憤ったステイルは、指令に逆らいテオドシア、パトリシアと行動を共にする。ステイルは作戦に作為的な匂いを感じ、イギリス清教がパトリシアを狙う真意を探るべく彼女に話を聞き、姉に渡されたという小箱を借りて中から謎の小石を見つける。ステイルとテオドシアは、それがルーン碑文が記された石板の「原典」の欠片であり、さらにアラスカで発見された新種のルーンを解析する鍵であると見当をつける。2人は、イギリス清教とは関係なく独自に暗躍している黒幕がおり、その黒幕がアラスカルーンを欲してパトリシアを狙い工作したのだと見破る。だがその時、「破滅の枝(レーヴァテイン)」を操る黒幕の男、リチャード=ブレイブから突如襲撃を受ける。
リチャードから辛うじて逃げ延びた一行は、ステイルがパトリシアと共に、テオドシアが碑文の欠片を持ち、二手に分かれる。逃走しながらステイルはテオドシアに渡された残りの情報を閲覧し、リチャードの狙いとアラスカルーン解析に必要な条件を知る。ステイルは、先手を打つべく3つ目の材料「ドナーティのホロスコープ」をリチャードより先に入手しようと動きだす。
第4話
ステイルはパトリシアを連れ自然公園に到着し、彼女を少し離れた所で待たせ、公園内にあるホロスコープを載せた輸送車に向かう。しかし、輸送車は既に何者かが襲撃し荷物を強奪した後だった。予想外の事態に困惑するステイルだが、そこへリチャードが姿を現す。テオドシアを殺して碑文の欠片を奪ったと語るリチャードに対し、ステイルは正面から宣戦布告する。ステイルは自然公園の中を走り回って様々な策を練り、全てを焼き尽くす特性を逆手にとった策でリチャードの自爆を誘発するものの、それも及ばず万策尽きて追い詰められてしまう。そこでリチャードは「黒小人」の技術によるイギリス清教殲滅という真の目的を語りだす。ステイルは何とか起死回生を図るも、「破滅の枝」の炎に巻かれ、咄嗟に炎剣を使い致命傷を避けるが倒れてしまう。
止めを刺そうとするリチャードの前に、パトリシアが現れやめるよう懇願する。リチャードはパトリシアの無力さを嘲笑った上で、素人が触れれば暴発し死ぬ事が分かっていながら、彼女に碑文の欠片を差し出し触れるようそそのかす。その時、倒れていたステイルが立ち上がって妨害し、さらに「破滅の枝」の炎を吹き飛ばす。うろたえるリチャードに対して、怒りに燃えるステイルは彼に再度立ち向かう。
第5話
ステイルとリチャードは激戦を繰り広げる。全てを焼き尽くす筈の「破滅の枝」の炎を防ぎ、直に炎剣で斬り結んで拮抗しているステイルを不可解に思うリチャードだが、術式の仕組みを看破したステイルから「破滅の枝」の正体が語られる。リチャードの切り札が通じなくなった事で対等になり、決意と覚悟を新たにした2人は、一進一退の攻防を展開する。そして、ステイルが「破滅の枝」に刻まれたルーンに細工をした事でリチャードは自滅し、ステイルの勝利に終わる。
パトリシアと合流し立ち去ろうとしていたステイルだったが、何者かが3,40人この場に近付いていると気づき、リチャードと協力関係にある魔術師達が増援に来た事が分かる。消耗しきり数も不利で絶望的な状況だが、それでもステイルは最後まで諦めずに戦おうとする。そんな時、別の何者かがステイルを援護する攻撃を放つ。生存していたテオドシアの連れてきた、レイヴィニア=バードウェイ明け色の陽射しによるものだった。レイヴィニアは「妹の礼」として、適当な調子で魔術を振るってたった一人で一方的に増援を殲滅し、その圧倒的な力を見せつける。レイヴィニアはあっけなく敵を全滅させると、部下にリチャードを回収させ、何でもないような様子でその場を後にする。
最終話
事件の後始末を終え、第23学区の国際空港内の免税店にいたステイルとテオドシアは、出発前のバードウェイ姉妹から声をかけられる。ステイルに礼を言おうとしていたパトリシアだったが、レイヴィニアが「愛の告白かそれ以上の大イベント」と煽りたてたせいで居た堪れなくなりその場を走り去る。テオドシアが後を追いかけ2人きりになると、ステイルはレイヴィニアにここへ来た本題を尋ねる。
ホロスコープを持ち去ったのが明け色の陽射しである事を明かされステイルは警戒するが、レイヴィニアは「黒小人」の技術になど興味は無いと言い捨てる。訝しむステイルに対し、レイヴィニアは明け色の陽射しの成り立ちを語りだし、今ある世界の掌握を目指す自分達にとって社会を混乱させる「黒小人」の技術は無用なのだと話す。レイヴィニアは話を終えると、軽口を叩きつつ気軽な様子でその場を後にするが、去り際に「我々は『黒小人』の技術が世に出るのを嫌う。それは正式に解析中のイギリス清教も例外ではない」と不穏な言葉を残す。一人残ったステイルは、レイヴィニアの言葉に一抹の不安を抱く。
冒頭の短編漫画
第1話
SS本編と同じ日。スーパーで夕食の買い物をした帰りの上条当麻は、不幸にも怪しい人物達の密談に居合わせてしまい追われる事になる。さらに、逃走中に見知らぬ少女と鉢合わせし、仕方なく一緒に逃げる事となる。
第2話
だが、巻き込んでしまった一般人と思われたその少女こそが、彼ら「明け色の陽射し」のボスであるレイヴィニア=バードウェイだった。それを知った上条は不幸を嘆き、さらにレイヴィニアに嵌められ追っ手に追い詰められて銃で撃たれてしまう。
第3話
レイヴィニアの撃った銃はペイント弾だった。怪訝に思いながらも無事逃げ延び、塗料まみれで憔悴しきって帰宅した上条は、何故か自宅の風呂場でシャワーを浴びていたバートウェイと遭遇する。その後事情を聞くと、レイヴィニアは元々上条とインデックスの2人に用事を頼みに来たのだと言い、「ドナーティのホロスコープ」という単語を口にする。
第4話
魔術的な価値が高い物品「ドナーティ彗星天体観測図(ホロスコープ)」。レイヴィニアはそれが転々と人の手を渡って最終的に学園都市に辿り着き、このままでは政治的に危険な状態に発展しかねないと語る。協力を要請された上条は、レイヴィニアの部下であるマーク=スペースと共にホロスコープ回収に向かうが、ホロスコープを載せた筈の輸送車は既に何者かに強奪され空で、さらに現場へは「警備員」が大挙して向かって来ていた。
第5話
上条とマークは「警備員」から逃げ隠れながら、インデックスとレイヴィニアの元へ戻ろうとしていた。その途中、マークは「ボスが我々を捨て駒として切り捨てたのでは」と懸念を口にするが、上条は「どちらにしてもアイツの所に戻る事には変わらない」として揺るがない意志を見せる。警戒しながら慎重に上条の部屋へ戻った2人だったが、そんな心配をよそにインデックスとレイヴィニアはのん気に過ごしていた。そして、レイヴィニアは何故か既に「ドナーティのホロスコープ」を持っていた。
最終話
実は、事前に先行させていた主力部隊がホロスコープの回収に成功し、そちらから無事入手したレイヴィニアはインデックスからホロスコープの制御に関する知識を得ていた所だったのだ。上条とマークの働きは無駄足であり、あまりにぞんざいな扱いに2人は愕然とし脱力する。レイヴィニアは用が済んだとして部屋を後にし、上条に去り際「なかなか愉快なヤツだった」と言い残す。
番外編
ある日の事。ロンドンのランベス区にあるアパートメントの一室で、明け色の陽射しのボスであるレイヴィニア=バードウェイは思案していた。彼女は部下のマーク=スペースに、別の黄金系魔術結社「宵闇の出口」が北海油田開発で資金を得ようと画策し、協定違反として学園都市とイギリス清教双方から制裁を受けようとしていると説明する。それ自体は明け色の陽射しと何ら関係無いものの、そこで働く油田開発チームに彼女の妹パトリシア=バードウェイがたまたま参加しており、このままでは制裁に巻き込まれてしまうと教えられる。
レイヴィニアの命令でパトリシア救出に向かったマークは、海洋資源調査船「ブルーリサーチ」に潜入する。マークは中でパトリシアを見つけ、どうにかして魔術などの事情を明かさずに連れ出そうと苦心していたその時、突如魔術師の襲撃を受ける。マークはパトリシアを眠らせて物陰に隠し、「宵闇の出口」に雇われたと思しき魔術師ヴィース=ワインレッドと交戦する。しかし、速度で劣るマークの攻撃はことごとく効かず、ヴィースの多彩で素早い攻撃に翻弄され、追い詰められてしまう。ところが、マークは使い捨てたカードを用いて大規模魔術を発動させ、ウリエルの「天使の力」を一部召喚し逆転勝利する。
ヴィースを倒したマークだったが、彼女が「宵闇の出口」ではなく学園都市とイギリス清教に依頼されていた事が分かり、しかも現在のブルーリサーチにはパトリシアと同じく事情を知らずに働く一般人しか残されていない事が明らかとなる。さらに、眠りから覚めていたパトリシアの知らせにより、直径500m、深さ70mの巨大な渦「海の竜巻(ダウンウェーブ)」が付近で発生し、このままでは確実に巻き込まれ沈没してしまうと判明する。マークは、「海の竜巻」が学園都市とイギリス清教の起こした制裁だと理解し、科学と魔術の政治的な事情に一般人を巻き込む姿勢に憤りを覚え、ブルーリサーチと乗組員を守る方法を思索する。
そして、マークが召喚した「天使の力」を使って津波を発生させ、それによってブルーリサーチをまるごと持ち上げ「海の竜巻」を乗り越えた事で難を逃れる。マークは事件を無事解決させたものの、必要以上に大事にしてしまった事、学園都市とイギリス清教の作戦をはっきり妨害してしまったせいで外交上の調整を無駄にしてしまった事などで、レイヴィニアからの苛烈な叱責を受ける。
火星編SS
火星に誕生した知性を持つ微生物と、その存在を巡る戦いを描いた短編SS。上条が主人公の禁書目録SSだが、テーマが火星の知的生命体なこともあり、SF色が強い作品となっている。明確な作中時期は不明[2]
火星から音声信号が入った謎の電磁波が飛来したというニュースが報じられ、各地で憶測が飛び交う。ニュースを見たインデックスは肯定的に捉え「宇宙人だ」と興奮し、上条当麻は否定的に捉え呆れていた、そんなとある日の夜。第21学区の天文台で散歩をしていた上条とインデックスは、不幸にも「警備員」と魔術師フレイスとの戦闘に巻き込まれ、成り行きでフレイスと行動を共にする事になる。上条達はオフロードカーで「警備員」の包囲網を突破しカーチェイスを繰り広げた末、何とか第17学区の工業地帯まで逃げ延び身を隠す。
そこでフレイスは、火星無人探査機に付着した微生物が火星の大地で進化し知性を持ったという「密着微生物」の存在と、火星の信号はそれらが送ってきたという事実を語りだし、その密着微生物を絶滅させる事が自分の目的だと話す。インデックスは話の内容が理解できず、上条は半信半疑の上、罪なき生物を絶滅させるという行為に躊躇を感じる。
その時、上条達は「警備員」とは違う謎の私兵部隊の襲撃を受ける。上条とインデックスはスタングレネードで身動きを封じられるが、フレイスが即座に応戦して打ち倒す。そこで、倒れた男達の奥に控えていた敵の少女微細乙愛が姿を現し、微細とフレイスの会話により、フレイスの目的が人工変異体の絶滅だと明らかになる。上条達は微細と交戦するも、微細の謎の長射程な鞭攻撃とスタングレネードの乱発に翻弄され苦戦する。上条達は撤退を図るが、車に乗り込む際にインデックスが捕らわれ、已むなく彼女を取り残してしまう。
2人を乗せたオフロードカーはなんとか逃げ切り、微細から距離を取って態勢を立て直す。そこで、上条はフレイスに対し彼女の行動の真意を尋ね、それを受けたフレイスは自身の結社の境遇と行動理由を語りだす。ちっぽけな信念を卑下するフレイスに対し、上条は逆に「そんな身近で分かりやすい理由の方が安心できる」と言い、自分も捕らわれたインデックスを助けに行きたいだけだとして強固な意志を見せる。2人は決意を新たにして、インデックスを取り戻し微細を倒しに向かう。
微細の居場所を突き止めて到着すると、フレイスは人質のインデックスを救出し、上条は単身で微細と交戦する。上条は戦う内に微細の戦術を見抜き、遠距離攻撃の元となっている微細の能力を打ち消す。そして、玉砕覚悟で接近勝負を挑んだ上条が微細を打ち倒し、戦いは終わる。
上条達が密着微生物の人工変異体を絶滅させに実験施設向かった後、目を覚ました微細は自身がコンタクトを取っていた密着微生物と無線で通信する。彼らを無事火星から救出する為の今後の方策について講じ、微細は遠く離れた火星に思いを馳せる。
神裂編SS
神裂火織を主人公とする長編SS。神裂火織とジーンズショップの店主ツアーガイドの少女の3人で世界各地を巡り魔術的なトラブルを解決して回るオムニバス形式の物語[3]。(第8話を除き)毎話冒頭に捜査の依頼内容として事件の概要が解説されている。全ての事件に北欧神話に関する事柄が関わっており、各話のサブタイトルにもなっている。明確な作中時期は不明[4]
様々な思想・術式をもった魔術師、北欧神話圏勢力の立ち位置、「必要悪の教会」の内情や関連施設等、魔術サイドの細かい設定が多く描かれている。また、原作本編では聖人の強大な力故に活躍の場が限られる神裂がその実力を存分に発揮している。
第1話「拘束の行方 GLEIPNIR.」
ロンドン郊外にある『職人街』から、拘束職人エーラソーンが失踪した。彼の知識が外部に流出するとイギリス清教の各施設のセキュリティに関わり非常に危険なので、保護あるいは捕縛せよ」との捜査依頼が送られてきた。
とある夜。バスの発着場にてエーラソーンと交戦した神裂だったが、ハッタリや小細工を駆使する彼の戦術によって取り逃がしてしまう。その後、ジーンズショップの店主、ツアーガイドの少女らと共に、エーラソーンの家を捜索しに向かった神裂は、エーラソーンが拘束具の実験台にしていたという少女、セアチェルに出会う。
セアチェルの話を聞いた後、捜査を進めた3人はジーンズショップへと戻り、エーラソーンの自宅に残されていた拘束具を調査する。やがて、拘束具には聖ジュリアン大聖堂のセキュリティ解析用の設計図が隠され、エーラソーンが大聖堂の襲撃を企んでいると判明する。さらに、大聖堂に向かう間に、聖ジュリアン大聖堂の司教とエーラソーン、セアチェルらに繋がる因縁も明らかとなる。一方、大聖堂を攻略・突破し司教の元へと辿り着いたエーラソーンは、拷問し真相を吐かせた後に殺害しようとするが、追いついた神裂がそれを阻む。神裂は制止と投降を求めるが、エーラソーンは自分の死を以ってセアチェルを救おうという決意を語る。神裂は生きて自らの手で救うべきだと説き、エーラソーンを打ち倒す。
事件を終えた神裂達は、これからの彼らの行く末について思いを馳せたつつ、次の仕事へと向かう。
第2話「南国を卒業するのはいつの日か YMIR's_ocean.」
ミクロネシアの孤島アップルヒル島にて、魔術師が何らかの大規模破壊魔術の準備を進めているとの情報が入った。ただちに現地へ赴いて首謀者を討伐し、計画を阻止せよ」との捜査依頼が送られてきた。
神裂達は、50年ほど前に岩礁が地殻変動によって隆起した島・アップルヒル島の空港に到着する。神裂は、観光客を装う為とはいえ店主が趣味で選んだエロ水着を着せられている事に激怒していた。その後、3人は島の調査を終え、アップルヒル島に根付いている独自のカーゴカルト信仰や周辺諸島との差別と対立の歴史などが判明する。さらに、何らかの魔術的特質があると思われる岩礁跡が怪しいと見当づける。
魔術師との戦闘になる可能性があるので一人で向かった神裂は、そこで10歳位の少女と出会う。神裂は警戒するが少女に敵意はなく、岩礁跡も大航海時代当時に北欧圏の人間が残した単なるルーン文字の遺跡だと分かる。当てが外れた神裂はその場を後にしようとするが、突如少女が「赤き洪水」で攻撃を仕掛け、沖合いの彼方へと流されてしまう。しかし、神裂はウルの伝承を利用して難を逃れる。神裂は少女の語る目的を一蹴し、「赤き洪水」の攻撃を蹴散らして少女を打ち倒す。戦いを終え、神裂は少女の行為の無益さを説き島を出るよう勧めるが、その時、アップルヒル島の島民達が叫ぶおぞましい歓声が聞こえてきた。
神裂達は少女を捕らえずに島を後にした。神裂は帰路の途中、これから少女が試みる島民達の説得の困難さを思い、彼女らの成功と無事を祈る。
第3話「環境保護の真意 RULIC_letters.」
デンマーク港湾都市工業地帯にある製鉄所で、魔術師による破壊活動の前兆が確認された。製鉄所は学園都市の協力機関であり、科学サイドと魔術サイドの関係悪化阻止の為、魔術師を討伐し破壊活動を阻止せよ」との捜査依頼が送られてきた。
神裂達は工業地帯独特の重苦しく汚れた空気の中、7km四方に及ぶ広い製鉄所に到着する。例の魔術師がルーン使いの爆破魔である事から、神裂達は製鉄所内に仕掛けられたルーンを探すべく調査するが、開始早々に手当たり次第に配置されたルーンを発見する。不可解に思う神裂達だったが、やがて、既に殆どの場所へ仕掛けられているのではと気付く。その時、製鉄所内の至る所で爆発が巻き起こる。
神裂達は敵のルーンに干渉して威力を抑え、すんでの所で最悪の事態を防いだ。さらに術式の仕組みから、敵が製鉄所内の安全圏に潜んで付近から起爆させていると見抜き、現在位置まで看破した神裂は単独で魔術師を追いかける。敵の魔術師レアシックは逃走し、複数用意してあった別の安全圏へ逃げ込もうとするが、圧倒的な速度で追いついた神裂に蹴り飛ばされる。さらに、ジーンズ店主が術式に干渉した結果ルーンの起爆が不発に終わり、神裂に捕らわれる。レアシックは不屈の意思を見せ自分の目的を語るが、同時に自分の身勝手なエゴも見せ、静かに怒る神裂に殴り倒される。
事件を終えた後、神裂はレアシックの主張を思い出し、人間の身勝手さや愚かさに思いを馳せる。
第4話「いのちのあれこれ ALFAR.」
スコットランド北部に位置するイギリス清教の要衝・レンガ埠頭が、管理人の作り出した魔術生命体アルファルに占拠された。レンガ埠頭は重要な防衛拠点かつ魔術施設なので、至急アルファルを討伐しレンガ埠頭を制圧・奪回せよ」との捜査依頼が送られてきた。
神裂達はレンガ埠頭の管理人スラッパールと共に、レンガ埠頭に備えられた超長距離迎撃術式を避ける為に3km離れた茂みの中に隠れ、彼からアルファルとレンガ埠頭の詳細と現状を聞いていた。神裂は迎撃術式の性質を逆手にとり、天草式の術式を使って迎撃を無効化し、レンガ埠頭へと辿り着いて一人で潜入する。施設内でアルファルと遭遇した神裂は、彼女から出ていくよう警告され後に見失う。神裂は施設内を捜索し、隔離容器の中に蠢く異形の生物の数々を見つけ、アルファルの意図について思索する。だがその時、突如アルファルの襲撃を受ける。
神裂はアルファルの術式を看破して攻撃を防ぎ、彼女に異形の生物達について尋ねる。そこでアルファルが、自らの「進化体質」とレンガ埠頭を占拠した真意を語りだし、神裂は驚愕する。さらに、突如スラッパールが姿を現して攻撃を仕掛け、アルファルを作り出した本当の目的と全ての真相を明かす。神裂はスラッパールを倒そうとするが、彼の大規模な物量のルーンに遮られる。そんな中、アルファルが神裂に自分を殺すように助言し、それを受けた神裂はアルファルを斬り伏せる。スラッパールはその光景によって戦意喪失し、神裂に捕らえられる。
アルファルを斬ったのは神裂の偽装だった。アルファルは神裂達の車に乗せられ、これから進化体質を克服する為の研究施設へ案内すると教えられる。
第5話「海洋牢獄 NAGLFAR.」
「必要悪の教会が世界各地で捕縛した魔術師を収容しイギリスに移送する「海洋牢獄」が、インド洋航行中に制御不能に陥り暴走した。中の魔術師達は凶悪犯罪者なので、即刻海洋牢獄を沈め、中の人間を看守まとめて皆殺しにせよ」との捜査依頼が送られてきた。
神裂達は当然のように物騒な命令を無視し、海洋牢獄の制御を取り戻すべく動き出す。大型潜水艦の海洋牢獄は内部に操舵室がなく、外部から霊装で遠隔操船されている事から、神裂達はその霊装「喜望峰」の元へ向かい調査したが、何も細工がない事が判明する。神裂達は一から調べ直し、やがて、内部の囚人達が「ナグルファル」の伝承を利用し、死者の爪を使って海洋牢獄をナグルファル化させ操っていると判明する。原因が分かった神裂達は、海洋牢獄へ直接乗り込みナグルファル化を解除させる為にインド南端のナーガルコイルの海岸へ向かう。
しかし、同僚の女魔術師が現れ、通信で神裂達の行動を嘲笑い、海洋牢獄の囚人の虐殺へ向かってしまう。神裂は急いで追いかけ、阻止するべく海上で彼女と交戦する。神裂は霊装「ヴィーダルの靴」を用いる彼女に一時苦戦するものの、すぐに弱点を看破し霊装を無効化して撃破する。そして、神裂は付近でその戦いぶりを見ていた海洋牢獄の囚人達に対し、制止するよう警告する。
事件が終わり、ジーンズ店主が言葉による威圧だけで囚人達を降参させた神裂の恐ろしさを茶化しつつ、神裂達は今後の海洋牢獄について心配する。
第6話「最高の一瞬 BIFROST.」
「かねてから追跡していた敵性魔術師オーレンツ=トライスの拠点を発見した。現地へ赴き迅速にオーレンツを討伐せよ」との捜査依頼が送られてきた。
今回神裂は単独で活動し、依頼通りにオーレンツの拠点に向かう物資搬入コンテナに潜入するが、こちらもオーレンツ討伐に向かっていたレイヴィニア=バードウェイとマーク=スペースに偶然鉢合わせする。神裂とレイヴィニアは立場上の問題と水と油のような性格から双方共に臨戦態勢だったが、コンテナの外は宇宙空間であり、戦闘でコンテナが壊れると全員の命に関わるので、不本意ながら到着するまで一時休戦し乗り合わせる事となる。
神裂とレイヴィニアは互いに相性が悪く、会話中もたびたび言い争い一触即発の険悪な空気になっては、マークの突っ込みで思い止まるという事を繰り返す。2人はイラつきを募らせつつも退屈凌ぎに仕方なく会話を続け、オーレンツの目的や原典アーマーの有効性について話す。やがて、コンテナが到着間近となり、戦闘の準備を始める神裂とレイヴィニアだったが、些細な会話からコンプレックスを刺激し合い、これまでにないほどの険悪なムードとなる。
オーレンツは侵入者の存在を察知し、コンテナの搬入口で迎え撃とうとしていた。しかし、到着と同時に開始した神裂とレイヴィニアの激戦の余波であっさり倒される。ブチ切れている2人は本来の目的の筈の彼をおまけの雑魚扱いし、構わず戦闘を繰り広げる。
第7話「救いの行き先 GUNGNIR.」
西ヨーロッパを中心に、北欧神話系の魔術結社が連続して襲撃を受ける事件が発生した。魔術結社を助ける義務はないが、襲撃犯が次に何らかの事件を起こす可能性もあるので、襲撃犯を調査し必要であれば討伐せよ」との捜査依頼が送られてきた。
例の襲撃犯の3件目の犯行により、北欧系魔術結社「海より来たる覇者」が壊滅した。神裂達3人は事件現場の調査で単独犯である事と、聖人である可能性がある事を突き止める。神裂達は次に襲撃される結社を予測し、先にその結社を倒して犯人を待ち伏せする作戦に出る。神裂によって魔術結社「神の剣の文字を知る者」を難なく倒し終えると、3人は結社の拠点跡で襲撃犯への対処の準備をしていたが、その時、突如現れた襲撃犯ブリュンヒルド=エイクトベルから攻撃を受ける。
神裂は何とか攻撃を防いでジーンズ店主らを退避させ、ブリュンヒルドと交戦する。2人は互角の勝負を展開するが、ブリュンヒルドは隙を突いて逃走する。その後神裂達はブリュンヒルドの身辺を調査し、付近のイギリス清教の教会に収容されていた被害者の魔術師達に事情聴取する。その中の一人セートルアの話により、ブリュンヒルドの特性や境遇を知る。その時、通信によってブリュンヒルドが会話に割り込んでくる。彼女は、先ほど最後の一つを襲撃し五大結社全てを壊滅させた事や、「主神の槍(グングニル)」が完成間近である事を告げ挑発する。神裂は通信術式を逆探知してブリュンヒルドの居場所を割り出し、急いで彼女の元へと向かう。
第8話「秘されし文字を伝える者 VALKYRIE.」
人里離れた廃工場に佇んでいたブリュンヒルドは、半年前に自分が北欧神話系五大魔術結社に捕らわれた出来事と、そこで出会った少年セイリエ=フラットリーとの思い出を回想していた。そこへ、駆け付けた神裂が殴り込み、2人は激戦を繰り広げる。未完成の「主神の槍」を振るうブリュンヒルドと、その真価である天候操作能力によって苦しめられつつも奮戦する神裂だが、ブリュンヒルドの掌にあった「最後のルーン」の下書きらしき物を目撃し、「原典」の汚染と同じ症状に苛まれて一旦退避を余儀なくされる。
神裂は廃工場から500mほど離れ体勢を立て直そうとした所で、ジーンズ店主から入った通信により、調査の結果判明した「最後のルーン」の詳細と、ブリュンヒルドの動機らしき少年セイリエの存在を知る。その時、店主との通信が途絶え代わりにブリュンヒルドが割り込んで通信してくる。「最後のルーン」の正体を明かし挑発するブリュンヒルドに対し、彼女の目的を見抜いた神裂はその行いの無益さを説く。しかし説得は叶わず、2人は決着をつけるべく最後の戦いに臨む。そして、戦いは神裂の勝利に終わる。
神裂達は事件の後始末を終えた後、調査によりセイリエに回復の見込みがある事を明らかにするが、同時に不穏な動きを見せるリチャード=ブレイブとその一派の存在を突き止める。3人はリチャードらの目論見を阻止するべく現地へと向かった。

とある科学の超電磁砲SS(草案1)[編集]

初春編SS
初春飾利を主人公とする短編SS。遠隔カージャックテロ事件が発生し、それを解決する為に奔走する初春や黄泉川らを描く、緊迫感に満ちた作品となっている。原作15巻に登場した砂皿緻密も登場し、スナイパーとして事件に関わっている。
8月1日。学園都市の人工衛星「ひこぼしII号 追加実験棟モジュール」を積んだ大型特殊車両「衛星誘導車」が突如暴走する事件が発生した。
初春飾利は「警備員」からの緊急協力要請を受け、第73支部に置かれた捜査本部へ駆り出される。白井黒子とは連絡がつかず、さらに定期訓練の最中だったためパラシュート降下用のつなぎを着たまま一人で会議に参加する事となり、そこで工示雅影から事件の詳細を聞く。衛星誘導車は何者かの指示により走行しており、それに逆らえば車両に搭載された「緊急時自動回避システム」を遠隔操作して横転させられるという。衛星が積んでいる有毒燃料が漏れれば広範囲に被害が出るため迂闊に手が出せず、運転手も目的地が分からないまま指示通りに運転し、衛星誘導車は時速120kmで爆走している。
その頃、会議に参加せず独自に事件解決を図る黄泉川愛穂と才郷良太は、走行中の衛星誘導車を発見し運転手の山岳達子と接触する。黄泉川は衛星誘導車に乗り移り、無線を通じて初春と協力し停止方法を探す。黄泉川は初春の指示に従い、危険を顧みず地面スレスレに身を乗り出し、車体下にある制御ボックスを操作するが、上手くいかずしかも負傷してしまう。一方、捜査本部では、衛星誘導車が現在統括理事らと各国首脳陣が会談中の第3学区国際会議場に向かっていると突き止め、犯人の目的がVIP殺害だと判明する。捜査本部はVIPの安全を最優先に方針を変えだすが、山岳の命を諦めたくない初春は席を立ち捜査本部を離れる。
そんな中、「警備員」から依頼を受けたスナイパー砂皿緻密は、対戦車ライフルを使い高架道路を崩落させ、瓦礫で衛星誘導車の進路を塞いだ。黄泉川は初春から状況を聞き、国際会議場へ行かせない為の工作だと理解する。さらに、付近にある人工湖へ突っ込めば山岳一人の犠牲で停車させられるという捜査本部の目論見も明らかとなる。本部の作戦に憤った黄泉川は最後まで粘ろうとするが、自ら犠牲になる覚悟を決めた山岳に強引に降ろされてしまう。
山岳一人乗せた衛星誘導車は人工湖へ向かおうとしていたが、その時、初春が歩道橋から走行中の衛星誘導車の屋根へ飛び移って来た。初春が山岳を説得し、2人は協力して衛星誘導車を止めようとする。瓦礫まであと数百mの所で山岳がブレーキを踏み、さらに、初春が自身の着ていたパラシュートを開き、ドラッグシュートの要領で減速させる。初春は空気抵抗による激痛を耐え、どうにか衛星誘導車を瓦礫寸前で止めてみせた。無事に事件が解決し、初春と山岳は安堵する。
そこから少し離れた場所にいた御坂美琴と白井黒子は、初春の大胆な行動力に驚きつつ、事件の顛末を見守っていた。そして2人は元凶を叩くべく、独自に居所を突き止めた犯人を捕まえに向かったのだった。
学芸都市編SS
学芸都市を舞台に御坂美琴ら『超電磁砲』の4人組をメインとして描いた長編SS。学芸都市に潜む陰謀に巻き込まれ、それを解決すべく奔走する美琴達の活躍が描かれている。ショチトルトチトリテクパトルら「翼ある者の帰還」が大きく物語に関わり、また彼らが原作本編15巻・19巻での行動に至った経緯が明かされる。超電磁砲SSだが、アステカ神話の霊装などが登場し魔術的な要素も多く含んでいる。
第1話
9月3日。御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子ら4人は、「広域社会見学」と呼ばれる社会科見学修学旅行のようなイベントにより、アメリカカリフォルニア州から50kmほどの洋上に浮かぶ直径約10kmの巨大人工島「学芸都市」を訪れていた。美琴や初春が自身の水着選択を憂いたり、黒子の露出が高すぎる水着に3人が驚愕したりしつつ、4人は砂浜で自由行動を楽しむ。そこへ、ふらりと現れたビバリー=シースルーに話しかけられ、学芸都市の成り立ちや「新しい撮影技術の模索」という目的を聞く。ビバリーと別れた後、付近で映画を模したショーが始まり喜ぶ4人だが、ふと遠く離れた沖合いで、戦闘機部隊「ラヴィーゼ飛行隊」が木と布と黒曜石で作られたトビウオのような形の見知らぬ機体と交戦しているのを見つける。
不可解に思いながらも戦闘を眺めていると、その奇妙な機体「雲海の蛇(ミシュアコアトル)」がダメージを負ってバランスを崩し、砂浜に突っ込んでくる。咄嗟に磁力で砂鉄を操った美琴が周囲の観光客を瓦礫から守るも、当の観光客達はこれもショーの一環だと思い込み非常事態だと認識しておらず、美琴はその異様な状況にぞっとする。その時、いつの間にか搭乗者が脱出し無人となった「雲海の蛇」が暴走し、さらに自爆装置らしき物が作動しだす。美琴は「雲海の蛇」の表面を砂鉄でコーティングすると超電磁砲の要領で射出し、直後に遠く離れた「雲海の蛇」が大爆発する。どうにか大惨事を防いだ美琴は、この都市の異常さに疑念を抱く。
第2話
9月3日、夜。遊び終えた美琴達4人は、途中、黒子の持っていた水着カタログに載っていた恐ろしいデザインの水着の数々に3人が戦慄したり、美琴が黒子に強制的にパレオを着せたりしつつホテルへと戻る。4人が夕食を済ませてロビーでくつろいでいると、またもやふらりと現れたビバリーに話しかけられ、彼女の爆乳にキレた美琴や佐天が大騒ぎするなどして夜は更ける。
自室に戻った美琴は、昼間の戦闘やこの都市の異常性について思いを巡らせ、独自に調査を開始する。美琴は部屋の端末から学芸都市のネットワークにハッキングし、都市の防衛戦力などの情報を得るが、肝心の「雲海の蛇」に関する情報はネットワークから寸断されていたため、直に調べるべく怪しそうな「係員」専用施設への侵入を試みる。しかし、いざ侵入しようとした所を偶然通りかかった佐天に見つかり、佐天はそれを秘密のカジノの入り口か何かだと勘違いし、美琴の制止を聞かず興味津々で中へ入ってしまう。美琴は仕方なく同行し、佐天に気付かれないようにセキュリティを突破しながら奥に進む。
やがて、巨大な格納庫に辿り着き、そこで過去に学芸都市が交戦して回収したらしき「雲海の蛇」の大量の残骸を発見する。美琴がそれらを調べようとしていたその時、学芸都市の「係員」オリーブ=ホリデイが姿を現す。オリーブは取り繕うともせずに敵意を見せ、美琴もそれに応じ、2人は臨戦態勢に入る。だが、経営陣から手出し無用との指示が下り、オリーブは美琴と佐天を見逃す判断をとる。美琴も一旦出直して機会を窺うべく、オリーブに従い施設を後にする。
第3話
9月4日。美琴達4人は朝食をとった後再び砂浜に集合するが、黒子の着ていた無難なワンピース型水着が実は性的な扇情効果が用いられた学園都市製の特殊水着だったりといったドタバタ騒ぎを経て、一時解散する。一人で歩いていた佐天は昨夜の不穏な一件について思い悩むが、美琴が何も事情を話さないので一向に分からない。
そんな中、佐天は付近の茂みに隠れていた何者かに突然引きずりこまれ、その褐色の少女ショチトルに拘束される。ショチトルは黒曜石のナイフをちらつかせて脅迫し、自身が着ている民族衣装が目立つため水着を買ってくるよう命令する。佐天は渋々了解するが、腹いせに露出が高くド派手で悪趣味なジュエリービキニを選んでくる。ショチトルは仕方なく水着を着ると、佐天を連れて学芸都市内を散策し、怪しげな施設の位置といった情報収集を行う。
その時、突如ラヴィーゼ飛行隊の戦闘機が数機墜落し、さらに学芸都市中の各所で爆発が巻き起こる。街中の騒ぎを尻目に平然としていたショチトルは、付近に現れた「雲海の蛇」に搭乗するトチトリと会話し、一定の破壊活動と「例の物」の回収に成功した事を聞くと、混乱する佐天を放置して「雲海の蛇」に乗り込み学芸都市を立ち去る。
第4話
9月4日、夜。美琴、黒子、初春の3人はホテルから少し離れたレストランでケーキビュッフェを楽しんでいた。会話の中で、初春が昼間の爆発について安全性の不安を口にし、爆発の真相や学芸都市の異常性を知っている美琴はどう答えるべきか思案するも、黒子が馬鹿騒ぎしだした事で言い損ねる。
その頃、3人に同行せず先に自分の部屋へ戻っていた佐天は、ショチトルや「雲海の蛇」の事を考えていた。楽天的な佐天でも一連の爆発や戦闘がショーでない事や「雲海の蛇」が学芸都市を攻撃している事は分かるものの、どうしてもショチトルが悪人だとは信じられず思い悩む。やがて、居ても立ってもいられず独自に調べようと行動し、後先考えずに昨夜美琴と訪れた施設へと向かう。
3人は佐天と入れ違いでホテルへ帰ってきた。自室に戻った美琴は今後の方針を思案し、両勢力の善悪や詳しい状況を見極めるまでは迂闊に動かないでおこうと考える。
昨夜の入り口は電子ロックがかかっていたため入れなかったものの、昼間に「雲海の蛇」が現れた大穴へ向かいそこから中へ入る佐天。恐る恐る先に進み、やがて昨夜訪れた格納庫に行き着くが、昼間にショチトルの仲間達が行ったらしき爆発の痕跡が至る所に残っていた。すると、爆発の余波で閉まっていた扉が歪んでいるのに気付き、その中に謎の空間が広がっているのを目撃する。その時、佐天の背後にオリーブが現れる。
第5話
9月5日、早朝。いつもの如く暴走する黒子に美琴がツッコミを入れていると、初春がやってきて佐天の姿が見えないと話す。それを受けて佐天の部屋の痕跡を調べた黒子によると、昨夜から帰っていない事が分かる。事態の深刻さを察した美琴は、黒子に他の広域社会見学の参加学生から読心能力者を捜して協力要請するよう頼み、やがて連れてきた少女が部屋の残留思念を読み取った所、佐天が学芸都市の秘密を突き止めようと考えて部屋を出た事まで判明するが、その後の足取りは掴めない。黒子が少女を送るため部屋を出た後、美琴と初春は協力して学芸都市のネットワークにハッキングし、佐天が連れて行かれたと思しき区画を突き止める。2人はホテルを出ると急いで佐天の元へ向かうが、間が悪く「雲海の蛇」による大規模な襲撃が巻き起こり、爆発の影響とパニックによる混乱で学芸都市の交通機能が麻痺してしまい足止めをくらう。2人は黒子の空間移動で目的地へ向かうべく一旦ホテルへ戻る。
佐天はオリーブに拘束されてどこかへ運ばれ、やがて海岸の岩場に到着する。オリーブから海難事故を装って佐天を殺害するつもりだと仄めかされた佐天は、恐怖し抵抗するものの阻まれ、その後、オリーブに不可解な点を尋ねる。オリーブは冥土の土産にと質問に答え、あの謎の空間には過去にトラブルを起こした者達を行方不明扱いで捕らえている事や、学芸都市の裏の目的や抗争の理由などを明かす。佐天は「雲海の蛇」が超能力の産物という考えに疑問を抱くも、それを口にする前にオリーブが事を実行し、佐天を海水に突っ込み溺死させようとする。その時、突如ショチトルの乗る「雲海の蛇」が現れて攻撃し、その余波を受けたオリーブが吹き飛ばされたおかげで、佐天は何とか助かる。ショチトルは深入りして身を危険に晒した佐天を責めた後、「太陽の蛇(シウコアトル)」の攻撃が始まる前に救命艇で学芸都市を去るよう警告する。ショチトルは佐天の元を去り、付近にいたトチトリと共に本来の任務へ戻る。
第6話
9月5日、夜。学芸都市は既に騒動をショーとして隠蔽する余裕もなくなり、街では昼間起きた大規模襲撃のパニックで未だに混乱が続く。佐天は昼に美琴達が発見してホテルへ運んだ後眠り続け、3人は佐天の部屋に集合していた。美琴は黒子と初春に今まで知った真相を話すと、「雲海の蛇」が交通機関の破壊だけに留めて退却した事を怪訝に思う。やがて佐天が目を覚ますと、無謀すぎる行いを3人に叱られながら、ショチトルと出会ってから今までの経緯を話す。その話を受けて初春が調べると、学芸都市の沿岸に8万人が収容できる200m級の大型救命艇「サーモンレッド」が12隻隠されている事が分かる。美琴達は街にいる観光客達をサーモンレッドまで誘導しつつ、両勢力の間を立ち回って混乱を収束させる方針で今後の行動を思案する。
その時、突如美琴達のいた部屋が停電し、ハッキングがバレて工作されたのだと美琴が気付いた直後、武装した「係員」が襲撃してきた。しかし、美琴や黒子が即座に応戦して返り討ちにし、何とか事なきを得る。美琴達が状況を確認していると、襲撃した「係員」に混じっていたオリーブが姿を見せる。彼女は佐天や美琴の糾弾に平静な様子で答え、自分達の正当性を語り出す。それを聞いた美琴はオリーブの主張を下らないと一蹴し、彼女達の間違ったやり方を非難する。その後、美琴はサーモンレッドの使用について交渉すべく「係員」達の元へ向かう。
その頃、学芸都市の一角の会議室にいた経営陣の面々の元に、応援を要請したアメリカ本土の軍から救援不可とプロジェクト凍結命令の通達が下る。それを不可解に思っていると、突如アレイスターから通信が入り、見下した態度で「貴様達は協定に触れてしまった」と言い放つ。
第7話
9月6日。アメリカとメキシコの国境付近の太平洋沿岸にある、魔術結社「翼ある者の帰還」の前線基地として使われているタンカーにて、彼らの最終兵器「太陽の蛇」の起動準備が行われていた。甲板上にいたショチトルとトチトリは、その圧倒的な破壊力を思い、攻撃開始前に佐天らが無事避難するよう身を案じる。
その頃学芸都市では、昨夜美琴が交渉し要求を通らせた事で、サーモンレッドの出航準備と観光客避難完了までの防衛を「係員」とラヴィーゼ部隊が行っていた。初春と佐天はビバリーの協力を得て、観光客達の避難誘導アナウンスを行う。誘導を終えた後、初春が都市の監視カメラの映像を調べて残された者がいない事を確認し、2人もサーモンレッドに乗り込もうとするが、オリーブの話していた行方不明者の収容区画に人々がとり残されている可能性に思い至る。ネットワークから寸断され確認できないため、2人は直接施設へ向かう。
一方、別の場所にいた美琴は黒子と共に「雲海の蛇」を迎え撃つべく戦闘準備を整える。そんな中、西方30kmの沖合いに新たな敵影を確認したとの知らせが入り、美琴と黒子は空間移動を使って急行する。2人は西側海岸に到着すると洋上に浮かぶブイを伝って移動し、「雲海の蛇」と似た材質で作られた全長100m以上の円筒形の巨大飛行兵器「太陽の蛇」が4機迫っているのを目撃する。黒子の空間移動で接近と回避を繰り返しつつ、美琴が超電磁砲を連発させ、2機の撃墜に成功する。だが、3機目の「太陽の蛇」が突如傘のように開きパラボラアンテナに変形し、それと同時に衛星軌道上の宇宙空間に漂っていた「太陽の蛇」の本体から純白の光線による大規模爆撃が降り注ぐ。2人は驚愕しつつも何とか爆撃を回避し、残った4機目を追いかけるが、突如現れたショチトルの乗る「雲海の蛇」から攻撃を受け、回避したものの余波を受けた黒子が気絶してしまう。美琴は黒子を抱えたまま海上に取り残され、どうにかして移動手段を探していた所、ふと空気中の水分子の操作を思い付き、それによって青白い翼を出現させる。制御を安定させると、美琴は凄まじい速度で飛翔し学芸都市へ向かう。
第8話
4機目の「太陽の蛇」が学芸都市内に突入し、都市全域を爆撃範囲に収めるべく中心部へ向かっていた。それを見送ったショチトルはその場を去ろうとしていたが、沿岸に到着した美琴が黒子を下した後、「太陽の蛇」を追いかけて急速に飛行しているのを目撃し、阻止するべく後を追って学芸都市へ上陸する。
その頃、学芸都市の機密施設へ辿り着いた初春と佐天は収容区画に取り残されていた2,30人の人々を発見し、サーモンレッドのドックへ誘導していた。その時、佐天は少し離れた場所で美琴とショチトルが交戦しているのを見つけ、危険を顧みずに止めに向かう。
美琴とショチトルは一進一退の壮絶な高速空中戦を繰り広げる。だが、「太陽の蛇」が開き、その隙を突いたショチトルの攻撃の余波を受けて美琴が吹き飛ばされる。しかし美琴は最後まで諦めず、体勢が崩れた状態で超電磁砲を撃って「太陽の蛇」を大破させ、爆撃を阻止する。それを見ていたショチトルは、ふと「太陽の蛇」の残骸が落下しようとしている地点に佐天が立っているのを発見し、葛藤を押し殺しながら残骸を破壊し、身を呈して佐天を守る。そして、美琴が制止するよう諭し、ショチトルも戦いを続ける気をなくす。
そんな中、ショチトルの元に上司であるテクパトルから通信が入り、これからサーモンレッドを襲撃するつもりだと語られる。ショチトルは一般人しか乗っていないと説得するも、聞き入れられず通信を切られる。ショチトルは美琴と佐天に事情を話すと、半壊した「雲海の蛇」に乗り込み単身で他の機体を迎撃しようと動き、止めようとする佐天を美琴の電流で気絶させてもらうと、美琴に後方からの援護を頼んで出撃する。途中、ショチトルに協力すべく離反してきたトチトリと共に行き、たった2機で他の「雲海の蛇」に立ち向かう。
その後、美琴が援護するまでもなく全ての機体を退け、ショチトルとトチトリは学芸都市を去る。学芸都市は表向きテロリストの戦闘機部隊に襲われたと発表したのち経営破綻し、その後学園都市主導の元解体された。それにより広域社会見学は予定より早く切り上げられ、佐天と美琴は帰りの飛行機の中でショチトルの事に思いを馳せる。
後日のとある場所、拘束されたショチトルとトチトリは上層部の前に連れてこられていた。これから制裁の審議が行われようとしている状況にもかかわらず、2人は軽口をたたき合う。

公式パロディ番外編[編集]

以下の作品はどれも公式パロディのギャグ作品であり、原作本編とのストーリー・時系列上の関係が無い番外編である。また、登場人物が作品の設定やシリーズ自体について言及するなど、どの作品もメタフィクション的な要素が強い。

とある学園の禁書目録
登場人物を「学園モノ」のキャラに当てはめて展開するパロディ番外編。アドベンチャーゲーム的なネタが多分に盛り込まれている。また、6巻で上条が適当に想像していた「鈴科百合子」に一方通行が扮している。なお、7巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
上条がいつも通り目を覚ますと、その日は何故か皆の様子がおかしかった。話を聞いた所、何らかの理由で学園都市に「ルール」が課せられ、各々が自分の学園モノのキャラとしての役割を演じなければならないという。いつも通りの者や比較的関連性のある役割の者から、もはや強引にキャラ付けを加えられた者まで様々な人々が上条の周りに集結し、ドタバタの騒動が巻き起こる。
とある魔術の禁書目録?とある三月の贈与交換&とある三月の二〇一巻
ホワイトデーと卒業式を描いたパロディ番外編。電撃BUNKOYOMIの掲載作品はそれぞれの月に沿ったテーマで書かれており、本作は3月に割り振られているためこのようになっている。また、前述の通り厳密な関連は無いが一応本編より数ヶ月から数年後の設定なので、この間の出来事は「色々あった」として強引に片づけている。なお、12巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
とある三月の贈与交換
ホワイトデーを描いたパロディ番外編。上条の女性とのフラグ乱立ぶりを強調した展開となっている。
3月14日、いつも通りぼんやり過ごしていた上条は、何故か周囲の女性達から口々に「バレンタインデーのお返し」を要求されるが、身に覚えがない。やがて、1ヶ月前に上条が「どうせ俺はチョコなんて貰えない」と的外れな考えでヤケ酒を飲んで泥酔し、2月14日の記憶がなくなっており、その日酔った勢いで各地を回って世界規模で活躍し万単位の女性から惚れられた事が明らかになる。自覚のない行動のせいで追いかけ回され、上条は不幸を嘆く。
とある三月の二〇一巻
卒業式を描いたパロディ番外編。本編ではなかなかやれない卒業ネタを交えつつ、本作の巻数の多さを強調した展開となっている。
3月、3年生の上条らは卒業式を迎え、長かった日々に思いを馳せる。やがて式が終わり教室に戻った上条は、ふと自分の卒業後の進路はどうなっていたか疑問に思い、その直後、「必要悪の教会」に招かれたり、教師に就職して「警備員」になるよう誘われたり、その他様々な人々から口々に勧誘され混乱する。
こんな『とある魔術の禁書目録』の第一話は嫌だ!!orこんな最終話は嫌だ!!
タイトルの通り、「架空の第一話か最終話」をテーマに書かれたパロディ番外編。電撃h&pでは「こんな第一話は嫌だ」という「h(はじまり)パート」と「こんな最終話は嫌だ」という「p(ピリオド)パート」に分かれているが、本作は「?(はてな)パート」と銘打たれ、一見どちらなのか分からなくなっており、作中では登場人物達が第一話なのか最終話なのか推理しながら進行するという構成になっている。パロディ番外編の中で最もメタ要素が強くハチャメチャな展開の作品である。なお、15巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
7月19日、上条と美琴は第7学区の鉄橋の上で対峙し、1巻の再現をしようとしていた。しかし直後に乱入してきた神裂によって、ここが「1巻から1年後の7月19日」の最終巻の世界である可能性もあると示唆される。その後、互いに自らの出番の不遇さに怒る美琴と神裂が大激戦を繰り広げているのを尻目に、上条は順を追ってこの世界が1巻なのか最終巻なのか推理していく。

その他[編集]

とある予言の禁書目録
灰村キヨタカの公式サイトに掲載されている第6巻のプレビューSS。サイト内では「A certain prophecy "INDEX"」とも表記される。作中の展開や小説の発売日にまで言及するなどメタ要素が強い。
とある魔術の禁書目録 ラブレター争奪戦
灰村キヨタカの画集『rainbow spectrum:colors』に掲載された短編SS。灰村からの「上条抜きで他の学園都市のキャラクターを書いてほしい」という要望を受け[出典 1]雲川芹亜をキーキャラクターに、彼女を発端とするトタバタ騒動が描かれている。また、画集の形式に合わせて横書きとなっている。
ある日、雲川芹亜は上条当麻を捜して一年の教室を訪れ、彼が欠席している事を知ると、その場にいた吹寄にラブレターを渡し届けて貰うよう頼む。その後、雲川のラブレターは様々な人物の元を転々と渡っていく。

トリビュート小説[編集]

以下の作品は鎌池の作品ではなく、「偽典・超電磁砲」に収録されているトリビュート小説である。

とある自販機の存在証明(ファンファーレ)
成田良悟著。鎌池が監修を務めており、半公式的な内容となっている[5]。木原姓のオリジナルキャラクターである木原那由他、削板軍覇と御坂美琴の対戦、乱雑解放編や妹達編の導入部を匂わす台詞、禁書目録本編を補完する設定など、シリーズの各所に繋がる要素満載の内容になっている。ページ数の都合上、あとがきは成田の公式サイトに掲載されている[出典 4]

外伝・番外編作品(草案2)[編集]

この項目では、各外伝・番外編作品の特徴とあらすじを解説する。

とある魔術の禁書目録SS(草案2)[編集]

ステイル編SS
ステイル=マグヌスを主人公とする長編SS。「黒小人(ドヴェルグ)」の技術をめぐる争いと、それに翻弄される少女を守るべく戦うステイルの奮闘が描かれている。原作本編ではあまり登場することのない魔術結社に焦点を当てており、「黄金系」の結社や様々な北欧神話関連設定などが登場している。明確な作中時期は不明[6]
SS本編に挿絵がない代わりに、毎話冒頭には短編漫画が掲載されている。こちらでは上条当麻視点のサイドストーリーとなっており、SS本編と合わせると事件やレイヴィニアの行動の全容が明らかになる。
特典文庫に収録された番外編では、マーク=スペースをメインにSS本編とは別の事件が描かれている。
SS本編
ある日、ステイルは学園都市を訪れ、同僚のテオドシア=エレクトラから協力要請を受ける。その後、彼女との交戦を経て、テオドシアとパトリシア=バードウェイの事情を知り行動を共にする。事態の真相を探っていたその時、敵の黒幕であるリチャード=ブレイブから襲撃される。二手に分かれて逃れつつ、ステイルはリチャードの目的の一つである「ドナーティのホロスコープ」を手に入れようとするが失敗する。そこで現れたリチャードと交戦するも、彼の術式に翻弄され万策尽きて追い詰められる。しかし、倒れたステイルの身を案じるパトリシアを嘲笑って殺そうとするリチャードに激怒したステイルは、立ち上がり再度戦う。そして、ステイルはリチャードの術式を看破し、見事撃破する。戦闘が終わった後、リチャードの増援に追い詰められかけるが、明け色の陽射しのボスであるレイヴィニア=バードウェイに窮地を救われる。後日、ステイルはレイヴィニアから事件の全容や明け色の陽射しの行動目的を聞かされ、その不穏な動きに一抹の不安を感じる。
冒頭の短編漫画
SS本編と同日、上条は不幸にも謎の人物達に遭遇し追い回され、さらに巻き込んだと思っていた少女レイヴィニアに嵌められる。その後、レイヴィニアは上条宅にて本題を語りだし、上条とマークを「ドナーティのホロスコープ」の回収に向かわせるが、またもや彼女に嵌められていいようにこき使われる。
番外編
ある日、レイヴィニアは部下のマークに、イギリス清教と学園都市合同での「宵闇の出口」襲撃作戦に巻き込まれようとしている妹のパトリシア救出を命令し、マークは海洋資源調査船「ブルーリサーチ」に潜入する。その過程でヴィース=ワインレッドと交戦し、自らのタロットの術式の特性を応用して逆転勝利する。だが、そうこうしている内にブルーリサーチへ襲撃の手が伸び、マークは大規模魔術を用いてパトリシア達を守る。しかし後日、大事にして余計な真似をしたせいでレイヴィニアから叱責される。
火星編SS
火星に誕生した知性を持つ微生物と、その存在を巡る戦いを描いた短編SS。上条が主人公の禁書目録SSだが、テーマが火星の知的生命体なこともあり、SF色が強い作品となっている。明確な作中時期は不明[7]
火星に謎の電磁波が飛来し各地で物議を醸していたとある日の夜。上条とインデックスは第21学区を散歩中に出会った魔術師フレイスと成り行きで行動を共にする事となり、一緒に「警備員」から逃走する。逃げ延びた後、フレイスから「密着微生物」の存在と彼女の目的を聞いていたその時、微細乙愛から襲撃を受け、その奇妙な戦術に翻弄される。インデックスを人質に取られたものの、微細から一旦逃走し、2人は態勢を立て直し決意を新たにして微細に再度立ち向かう。上条はインデックスの救出をフレイスに任せて単身で微細に挑み、その戦術の秘密を看破して能力を打ち消し勝利する。倒されてしばらく経った後、目覚めた微細は無線で密着微生物と通信し、今後の方針と遠い火星に思いを馳せる。
神裂編SS
神裂火織を主人公とする長編SS。神裂火織とジーンズショップの店主ツアーガイドの少女の3人で世界各地を巡り魔術的なトラブルを解決して回るオムニバス形式の物語[8]。(第8話を除き)毎話冒頭に捜査の依頼内容として事件の概要が解説されている。全ての事件に北欧神話に関する事柄が関わっており、各話のサブタイトルにもなっている。明確な作中時期は不明[9]
様々な思想・術式をもった魔術師、北欧神話圏勢力の立ち位置、「必要悪の教会」の内情や関連施設等、魔術サイドの細かい設定が多く描かれている。また、原作本編では聖人の強大な力故に活躍の場が限られる神裂がその実力を存分に発揮している。
第1話「拘束の行方 GLEIPNIR.」
失踪した拘束職人エーラソーンの捜索指示を受けた神裂は、ジーンズ店主やツアーガイドの少女と共にエーラソーンの足取りを追い、その中でセアチェルの話を聞く。その後も調査を進め、エーラソーンの聖ジュリアン大聖堂襲撃計画や、彼とセアチェルと司教に関する因縁が明らかとなる。神裂はエーラソーンの目論見を阻み、その考えの間違いを説いて打ち倒す。
第2話「南国を卒業するのはいつの日か YMIR's_ocean.」
ミクロネシアの孤島アップルヒル島で魔術師の捜索と大規模魔術の阻止の指示を受けた神裂達は、現地に赴いて調査し、やがて周辺諸島との確執の歴史などが明らかとなる。その後、神裂は怪しい岩礁跡にて出会った10歳位の少女と交戦し、その術式の特性を逆手にとって攻略して少女を打ち倒す。戦いが終わり、神裂は少女を説得し島を出るよう勧めるが、島に根付く深い問題と少女の姿勢を知り、捕らえずに島を後にする。
第3話「環境保護の真意 RULIC_letters.」
魔術師による破壊活動阻止を命じられた神裂達は、デンマーク港湾都市工業地帯にある大きな製鉄所に赴き、敵のルーンの痕跡を調査するも、その矢先に各所で爆発が巻き起こる。神裂はそれを何とか防ぐと、術式の仕組みから敵の魔術師レアシックの位置を看破し、彼の元へ追いつき捕らえる。その際、レアシックの身勝手な主張を聞いた神裂は、静かに怒りを燃やし彼を打ち倒す。
第4話「いのちのあれこれ ALFAR.」
アルファルに占拠されたスコットランド北部に位置するイギリス清教の要衝・レンガ埠頭の奪回を指示された神裂は、スラッパールから事情や詳細を聞いた後、レンガ埠頭の迎撃術式を攻略し単身で乗り込む。神裂が捜索中に出会ったアルファルと交戦しその真意を尋ね、やがて、アルファルの話や本性を現したスラッパールの話によって事件の真相が明らかとなる。スラッパールを倒し捕らえた後、神裂達はアルファルを適切な施設へ連れて行く。
第5話「海洋牢獄 NAGLFAR.」
世界各地の凶悪敵性魔術師を収容・移送する潜水艦型巨大施設・海洋牢獄の一隻がインド洋航行中に暴走した。神裂達は上層部からの虐殺による事件解決の命令を無視し、穏便に制御を取り戻すべく捜査を進め、やがて「ナグルファル」の伝承を利用して制御を奪っていると突き止める。神裂達は直接海洋牢獄へ乗り込んで魔術を解除しようとするが、上層部の命令通りに事を進めようとする同僚の女魔術師が現れる。神裂は阻止すべく海上で交戦し、彼女の霊装の弱点を見抜いて撃破すると、続いて海洋牢獄の囚人達に警告を発し、その威圧だけで敵を降参させる。
第6話「最高の一瞬 BIFROST.」
追跡中の魔術師オーレンツ=トライスの拠点発見の知らせを受け現地へ向かった神裂は、潜入した先でレイヴィニアとマークに遭遇するも、乗り合わせた搬入コンテナの特殊性から已むなく休戦する。性格的に互いに相性の悪い神裂とレイヴィニアは、マークの突っ込みを受けつつも険悪な雰囲気と苛つきを募らせていく。やがてコンテナが到着すると、我慢の限界でブチ切れた2人は大激戦を繰り広げ、待ち受けていたオーレンツを余波であっさり倒し雑魚扱いする。
第7話「救いの行き先 GUNGNIR.」
謎の犯人による北欧神話系五大魔術結社連続襲撃事件を捜査をする神裂達は、事件現場の調査で聖人の犯行の可能性を突き止める。やがて、次に予測される襲撃先へ先回りして待ち伏せるが、そんな中突如ブリュンヒルド=エイクトベルの襲撃を受ける。神裂とブリュンヒルドは互角の戦闘を繰り広げるが、ブリュンヒルドは逃走してしまう。その後、被害者の魔術師達への事情聴取へ赴いた神裂達は、その中の一人セートルアからブリュンヒルドの詳細を聞くが、その時、ブリュンヒルドが会話に割り込み挑発する。神裂は通信術式を逆探知して彼女の居場所を突き止め、急いで現地へ向かう。
第8話「秘されし文字を伝える者 VALKYRIE.」
人里離れた廃工場にいたブリュンヒルドの元へ駆け付けた神裂は、彼女と激戦を繰り広げるも、「主神の槍」や「最後のルーン」に苦しめられ、一旦距離を取って態勢の立て直しを余儀なくされる。すると、ジーンズ店主からの通信により、ブリュンヒルドの動機らしき少年セイリエ=フラットリーの存在といった調査結果を聞く。そして、通信を妨害し割り込んできたブリュンヒルドに対し、自身の経験などからその行為の無益さを説得するも叶わず、2人は最後の攻防を開始し、最終的に神裂の勝利で終わる。後日、セイリエを狙うリチャードらの一派の存在を突き止めた神裂達は、その企みを阻むため現地へ向かう。

とある科学の超電磁砲SS(草案2)[編集]

初春編SS
初春飾利を主人公とする短編SS。遠隔カージャックテロ事件が発生し、それを解決する為に奔走する初春や黄泉川らを描く、緊迫感に満ちた作品となっている。原作15巻に登場した砂皿緻密も登場し、スナイパーとして事件に関わっている。
8月1日。「ひこぼしII号 追加実験棟モジュール」を輸送中の大型特殊車両「衛星誘導車」が何者かに遠隔指示され暴走する事件が発生。「警備員」から協力要請を受けた初春は第73支部の捜査本部へ赴き、そこで工示雅影から、時速120kmで爆走中の衛星誘導車の現状を聞かされる。一方その頃、才郷良太と共に現場にいた黄泉川は、運転手の山岳達子と接触し、直接衛星誘導車へ乗り移り初春と協力して停止方法を探す。
そうこうしていると、捜査本部が第三学区国際会議場でのVIP殺害という犯人の目的の目的を突き止め、VIPの安全を最優先に方針転換し出す。山岳一人の犠牲で終わらせられる舞台が整えられ、山岳は黄泉川を強引に降ろて一人で走り出すが、初春の説得により思い直し、最終的には、飛び移って来た初春が着ていたパラシュートを開いて減速させ、すんでの所で衛星誘導車の停車に成功する。そして、少し離れた場所で事件の顛末を見守っていた御坂美琴と白井黒子が、独自に居場所を突き止めた犯人の居場所へ逮捕しに向かう。
学芸都市編SS
学芸都市を舞台に御坂美琴ら『超電磁砲』の4人組をメインとして描いた長編SS。学芸都市に潜む陰謀に巻き込まれ、それを解決すべく奔走する美琴達の活躍が描かれている。ショチトルトチトリテクパトルら「翼ある者の帰還」が大きく物語に関わり、また彼らが原作本編15巻・19巻での行動に至った経緯が明かされる。超電磁砲SSだが、アステカ神話の霊装などが登場し魔術的な要素も多く含んでいる。
9月3日。広域社会見学でカリフォルニア州の洋上にある巨大人工島のテーマパーク「学芸都市」を訪れていた美琴、黒子、初春、佐天の4人は浜辺で自由行動を楽しんでいた。ビバリー=シースルーと別れた後、サプライズのショーを見ていたが、突如奇妙な機体「雲海の蛇(ミシュアコアトル)」の戦闘に巻き込まれる。美琴が咄嗟に能力を使い皆を守るが、非常事態だと気付いていない周囲の人々を見て、美琴はこの街の異常性を知る。夜になり、ホテルの自室に戻った美琴は独自に調査を進め、怪しげな施設へ潜入するが、成り行きで佐天も一緒に来てしまう。やがて行き着いた格納庫でオリーブ=ホリデイと遭遇するも、交戦を回避しその場を立ち去る。
翌日、昨夜の出来事を疑問に思いつつも一人で遊んでいた佐天は、褐色の少女ショチトルと出会う。彼女の頼みを聞いて水着を買った後共に行動するが、突如都市中で爆発が巻き起こり、ショチトルはトチトリの「雲海の蛇」に乗り都市を立ち去る。その夜、この街やショチトルらの真相が気になった佐天は後先考えずに行動し、昨夜の施設へ向かうが、そこでオリーブに拘束されてしまう。翌日、佐天がいない事に気付き、「係員」に拉致された可能性を突き止めた美琴達は、佐天を捜し助けに向かう。その頃、海岸の岩場でオリーブに海難事故を装って殺されかけていた佐天は、ショチトルに窮地を救われる。夜、美琴達が佐天から話を聞いていたその時、突如武装した「係員」に襲撃されるが、美琴と黒子が応戦し事なきを得る。
翌日、大型救命艇サーモンレッドを使い都市の観光客を脱出させるべく、初春と佐天は避難誘導を行う。美琴と黒子は海上に出現した「翼ある者の帰還」の最終兵器「太陽の蛇(シウコアトル)」を迎撃するが、最後の1機を残し黒子が負傷してしまう。しかし美琴は水分子の翼で飛翔すると、「太陽の蛇」を追いかけた先でショチトルと交戦する。最終的には撃墜に成功し、ショチトルも戦闘をやめる。ところが、テクパトルらがサーモンレッドを襲撃しようとしている事が分かり、ショチトルは佐天の制止を振り切って単身で迎撃に向かい、途中合流したトチトリと共に他の「雲海の蛇」を蹴散らして観光客らを守る。広域社会見学が切り上げられ、美琴達は学園都市へ帰国する。後日のとある場所、ショチトルとトチトリは組織の上層部の元で制裁の審議を受ける。

公式パロディ番外編[編集]

以下の作品はどれも公式パロディのギャグ作品であり、原作本編とのストーリー・時系列上の関係が無い番外編である。また、登場人物が作品の設定やシリーズ自体について言及するなど、どの作品もメタフィクション的な要素が強い。

とある学園の禁書目録
登場人物を「学園モノ」のキャラに当てはめて展開するパロディ番外編。アドベンチャーゲーム的なネタが多分に盛り込まれている。また、6巻で上条が適当に想像していた「鈴科百合子」に一方通行が扮している。なお、7巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
上条がいつも通り目を覚ますと、その日は何故か皆の様子がおかしかった。話を聞いた所、何らかの理由で学園都市に「ルール」が課せられ、各々が自分の学園モノのキャラとしての役割を演じなければならないという。いつも通りの者や比較的関連性のある役割の者から、もはや強引にキャラ付けを加えられた者まで様々な人々が上条の周りに集結し、ドタバタの騒動が巻き起こる。
とある魔術の禁書目録?とある三月の贈与交換&とある三月の二〇一巻
ホワイトデーと卒業式を描いたパロディ番外編。電撃BUNKOYOMIの掲載作品はそれぞれの月に沿ったテーマで書かれており、本作は3月に割り振られているためこのようになっている。また、前述の通り厳密な関連は無いが一応本編より数ヶ月から数年後の設定なので、この間の出来事は「色々あった」として強引に片づけている。なお、12巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
とある三月の贈与交換
ホワイトデーを描いたパロディ番外編。上条の女性とのフラグ乱立ぶりを強調した展開となっている。
3月14日、いつも通りぼんやり過ごしていた上条は、何故か周囲の女性達から口々に「バレンタインデーのお返し」を要求されるが、身に覚えがない。やがて、1ヶ月前に上条が「どうせ俺はチョコなんて貰えない」と的外れな考えでヤケ酒を飲んで泥酔し、2月14日の記憶がなくなっており、その日酔った勢いで各地を回って世界規模で活躍し万単位の女性から惚れられた事が明らかになる。自覚のない行動のせいで追いかけ回され、上条は不幸を嘆く。
とある三月の二〇一巻
卒業式を描いたパロディ番外編。本編ではなかなかやれない卒業ネタを交えつつ、本作の巻数の多さを強調した展開となっている。
3月、3年生の上条らは卒業式を迎え、長かった日々に思いを馳せる。やがて式が終わり教室に戻った上条は、ふと自分の卒業後の進路はどうなっていたか疑問に思い、その直後、「必要悪の教会」に招かれたり、教師に就職して「警備員」になるよう誘われたり、その他様々な人々から口々に勧誘され混乱する。
こんな『とある魔術の禁書目録』の第一話は嫌だ!!orこんな最終話は嫌だ!!
タイトルの通り、「架空の第一話か最終話」をテーマに書かれたパロディ番外編。電撃h&pでは「こんな第一話は嫌だ」という「h(はじまり)パート」と「こんな最終話は嫌だ」という「p(ピリオド)パート」に分かれているが、本作は「?(はてな)パート」と銘打たれ、一見どちらなのか分からなくなっており、作中では登場人物達が第一話なのか最終話なのか推理しながら進行するという構成になっている。パロディ番外編の中で最もメタ要素が強くハチャメチャな展開の作品である。なお、15巻刊行前の作品なので登場人物や描写もそれに準じている。
7月19日、上条と美琴は第7学区の鉄橋の上で対峙し、1巻の再現をしようとしていた。しかし直後に乱入してきた神裂によって、ここが「1巻から1年後の7月19日」の最終巻の世界である可能性もあると示唆される。その後、互いに自らの出番の不遇さに怒る美琴と神裂が大激戦を繰り広げているのを尻目に、上条は順を追ってこの世界が1巻なのか最終巻なのか推理していく。

その他[編集]

とある予言の禁書目録
灰村キヨタカの公式サイトに掲載されている第6巻のプレビューSS。サイト内では「A certain prophecy "INDEX"」とも表記される。作中の展開や小説の発売日にまで言及するなどメタ要素が強い。
とある魔術の禁書目録 ラブレター争奪戦
灰村キヨタカの画集『rainbow spectrum:colors』に掲載された短編SS。灰村からの「上条抜きで他の学園都市のキャラクターを書いてほしい」という要望を受け[出典 5]雲川芹亜をキーキャラクターに、彼女を発端とするトタバタ騒動が描かれている。また、画集の形式に合わせて横書きとなっている。
ある日、雲川芹亜は上条当麻を捜して一年の教室を訪れ、彼が欠席している事を知ると、その場にいた吹寄にラブレターを渡し届けて貰うよう頼む。その後、雲川のラブレターは様々な人物の元を転々と渡っていく。

トリビュート小説[編集]

以下の作品は鎌池の作品ではなく、「偽典・超電磁砲」に収録されているトリビュート小説である。

とある自販機の存在証明(ファンファーレ)
成田良悟著。鎌池が監修を務めており、半公式的な内容となっている[10]。木原姓のオリジナルキャラクターである木原那由他、削板軍覇と御坂美琴の対戦、乱雑解放編や妹達編の導入部を匂わす台詞、禁書目録本編を補完する設定など、シリーズの各所に繋がる要素満載の内容になっている。ページ数の都合上、あとがきは成田の公式サイトに掲載されている[出典 4]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 上条が冬服を着ているので10月以降だと思われる。
  2. ^ 作中の発言から9月頃だと思われるが、上条が冬服を着ている。
  3. ^ ただし第7話と第8話は前後編。
  4. ^ 神裂の服装と、第1話の時点で神裂がミーシャとの戦闘経験について言及していることから、原作本編5巻-13巻相当の時期と思われる。
  5. ^ 執筆する上で、設定や描写について鎌池にチェックやアドバイスを多数受け整合性を取ったという[出典 2][出典 3][出典 4]
  6. ^ 上条が冬服を着ているので10月以降だと思われる。
  7. ^ 作中の発言から9月頃だと思われるが、上条が冬服を着ている。
  8. ^ ただし第7話と第8話は前後編。
  9. ^ 神裂の服装と、第1話の時点で神裂がミーシャとの戦闘経験について言及していることから、原作本編5巻-13巻相当の時期と思われる。
  10. ^ 執筆する上で、設定や描写について鎌池にチェックやアドバイスを多数受け整合性を取ったという[出典 6][出典 7][出典 4]

出典[編集]

  1. ^ 電撃文庫MAGAZINEVol.18 「『灰村キヨタカ画集 rainbow spectrum:colors』発売記念特別対談 灰村キヨタカ×鎌池和馬―――『禁書目録』の「絵」を語る」
  2. ^ 成田良悟 (2010年3月25日). “『とある科学の超電磁砲 五巻特装版』のトリビュート小 ...”. Twitter. 2011年5月22日閲覧。
  3. ^ 成田良悟 (2010年6月17日). “ある意味で美琴の禁忌(?)に触れるかもしれない内容が ...”. Twitter. 2011年5月22日閲覧。
  4. ^ a b c d とある自販機の存在証明あとがき
  5. ^ 電撃文庫MAGAZINEVol.18 「『灰村キヨタカ画集 rainbow spectrum:colors』発売記念特別対談 灰村キヨタカ×鎌池和馬―――『禁書目録』の「絵」を語る」
  6. ^ 成田良悟 (2010年3月25日). “『とある科学の超電磁砲 五巻特装版』のトリビュート小 ...”. Twitter. 2011年5月22日閲覧。
  7. ^ 成田良悟 (2010年6月17日). “ある意味で美琴の禁忌(?)に触れるかもしれない内容が ...”. Twitter. 2011年5月22日閲覧。