利用者:稀音家義丸

1930年4月12日生。研精会三味線方稀音家和喜次郎の次男。 略歴⇒昭和24年10月日吉小三八師に師事。同27年吉住小輔許名。同27年5月荻江露友師に師事。同29年10月荻江露苑許名。 同30年10月ＮＨＫ邦楽技能者育成会第一期卒業。同35年5月芳村伊久三郎師推薦により長唄協会会長杵屋栄蔵師より協会嘱託依頼を受け同54年迄担当。同36年9月父の前名稀音家義丸の二代目を襲名。同53年湖出市十郎襲名のお話を頂くも固辞、名跡をお預かりする。54年より町田佳章先生に個人的に教えを受ける。 主な職歴⇒昭和36年より協会依頼により立教大学長唄研究会指導担当、同57年まで。同36年長唄協会芸術祭主催公演「親鸞」を杵屋佐之助副会長・芳村伊久三郎書記長と三人で制作、公演。同39年オリンピック芸術展示委員として制作協力。紙恭輔氏の依頼を受け（社）芸団協設立に協力。著作隣接権設立委員として協力。同43年より長唄協会演奏委員として協力。同50年より長唄協会社団法人化に尽力、53年認可を受ける。同54年今藤長十郎副会長と意見対立の為協会辞任。同53年イスタンブール世界音楽祭参加演奏。同56年身体障害年に当たり障害者長唄同行会メンバー引率しリスボン・ミユンヘン・ローマにて演奏。同57年長唄再再会を設立平成元年まで年二回公演。以後　双寿会・変化舞踊研究会・稀音家義丸之会公演。 平成5年～7年東京芸術大学音楽学部樂理科非常勤講師として「邦楽概論」授業担当。同5年芸能学会常任理事　今日に至る。　◎杵屋栄二師、日吉小三八師・稀音家六多郎師･長唄各御流派長老の方々より多くの稀曲・伝承曲のお教えを受け、伝承曲約７５０曲の樂譜録音を整理、その中稀曲２５０曲を製本、国立劇場資料課に寄託。今後も稀曲復活の継続予定。 受賞⇒平成３年文化庁芸術祭賞。平成９年第１７回伝統文化ポーラ賞。 著述⇒長唄資料（メリヤス・根岸集・道行物・大薩摩節・祝いの曲）平成５年～９年邦楽社。「長唄雑綴」平成１２年、「長唄閑話」同14年新潮社。『邦楽の友』誌に「長唄囈語」連載中。