利用者:立松懐之/下書き2
生誕 |
1966年 福岡県 |
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国籍 | 日本 |
職業 | サウンドデザイナー、作曲家、メディアアーティスト |
松尾 謙二郎(まつお けんじろう)は、1966年生まれ[1]、福岡県出身[2]のサウンドデザイナー[3]、作曲家、メディアアーティストである。武蔵野音楽大学卒[2]。株式会社インビジ[4]、株式会社coton代表取締役[5]。
新しい音の価値と経験(サウンド・エクスペリエンス)を創造することをミッションに、サウンドデザイン、楽曲・映像制作、アートインスタレーション、インタラクティブデザインなど行う。
人物・略歴
[編集]幼少時よりピアノを習い、クラシック好きな父親や、姉兄の影響で多様なジャンルの音楽に触れて育つ。初めて夢中になった楽曲は小学校低学年で聴いたビートルズの『イエロー・サブマリン』と『ゲット・バック』[6]。中学ではベースを始め、本格的にバンド活動をスタートする。高校時代に発売されたYAMAHA DX7、Roland S50を自腹で購入し、宅録にのめり込む。大学進学と同時に上京しコントラバス科に進む[2]も、自身の興味と大学の教育方針のギャップが大きく、校外でのアルバイトなどに精を出すことでアートインスタレーションや、企画業に開眼する。
大学卒業後、リクルートの契約社員として『じゃらん』のコピーライティングを半年務めるも、福岡に戻りビデオパッケージのBGM制作、広告音楽制作などを開始する。
福岡で行われた夢野久作の展覧会のサウンドデザインを担当[7]したことで、石井聰互監督と知り合い、福岡をテーマにした映画『水の中の八月』の音楽を担当[8]する。その後渡英し、プロダクトやファンクションと音楽を組み合わせた活動に傾倒し、パリ装飾美術館でのジャン・マリー・マソーとのインスタレーションなど行う[9]。
帰国後、大手家電メーカーのユーザー・インターフェースのコンサルティングなどを経て、2000年中村優一とともに有限会社インビジブル・デザインズ・ラボを創業。2018年アートユニットinvisiDIRを発足、2019年音とテクノロジーに関するソリューションの提供を目的に、古川聖(東京藝術大学教授)、濵野峻行と共に芸大発ベンチャー株式会社cotonを創業。2020年有限会社インビジブル・デザインズ・ラボを株式会社インビジに組織変更[10]。
主な作品
[編集]- 2011年 - 「森の木琴」プロデュースとサウンドデザインを担当[11]
- 2012年 - テクネ「映像の教室」(NHK Eテレ)音楽プロデュース[3]
- 2013年 - TEDxFukuoka登壇 「Shake Your Mind! こころを揺さぶれ」[9]
- 2014年 - 手や腕を使わず目線でピアノを演奏するプロジェクト「Eye Play The Piano」に参加[14]
- 2014年 - AGF(味の素ゼネラルフーズ)「Music of THE TRIPLE」の3倍高密ピアノをプロデュース[15]
- 2018年 - STARFLYER 機内音楽プログラム「Star Chorus」を制作
受賞歴
[編集]- 2011年 - カンヌ国際広告祭 フィルムクラフト部門/サイバー部門 金賞受賞[16][17]・グッドデザイン賞 金賞受賞[11] ・51th ACC CMフェスティバル 金賞受賞[18] - 受賞作 「森の木琴」
- 2012年 - グッドデザイン賞 グッドデザイン・ベスト100受賞[19]- 受賞作「テクネ 映像の教室」
- 2013年 - スパイクスアジア広告祭 ダイレクト部門 ユーズオブメディア・アンビエント/オルタナティヴメディア 金賞受賞[20] - 受賞作「Z-MACHINES」
- 2014年 - カンヌ国際広告祭 ブロンズ受賞[21]-受賞作「Eye Play The Piano」
- 2015年 - VRCクリエイティブアワード 最優秀賞[22]-受賞作「Eye Play The Piano」
- 2016年 - アジア太平洋広告祭(ADFEST 2016) メディア・ロータス部門 金賞受賞[23]-受賞作「Eye Play The Piano」
- 2018年 - スパイクスアジア広告祭 ラジオ&オーディオ部門 SILVER受賞[24]・釜山国際広告祭 Digital Insights部門 Crystal受賞[2] - 受賞作「Star Chorus」
- 2019年 - New York Festivals Advertising Awards AUDIO/RADIO部門 Best Use of Medium[2][25]・アジア太平洋広告祭 オーディオ・ロータス部門 銅賞[2][26] - 受賞作「Star Chorus」
掲載
[編集]- ロボットだってミスをする:スクエアプッシャー最新作の“バックバンド”はこうつくられた[27]
- 音と音楽の拡張する可能性——サウンドデザイン[28]
- 目の動きだけで演奏できるユニバーサル楽器「Eye Play the Piano」[29]
- 鉄道芸術祭vol.6オープニングトーク!「見えない音とかたちのないアイデアを構築する」インビジブル・デザインズ・ラボ松尾さんをお迎えして[30]
- 音の役割を拡げ続けてきた音楽体験デザイン集団の20年史[31]
- VIDEO. Japon: un xylophone géant passionne les internautes[32]
- Giant handmade xylophone plays Bach in the depths of a serene Japanese forest[33]
脚注
[編集]- ^ “Kenjiro Matsuo | CENTRAL_”. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “MUSASHINO for TOMORROW vol100”. 武蔵野音楽大学. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b 日本放送協会. “制作スタッフ|テクネ 映像の教室”. テクネ 映像の教室 - NHK. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “About Us”. invisi.jp. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “coton | コトン”. coton.tech. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “SOUNDABOUT”. SOUNDABOUT. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “LAND-Q | 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー所蔵 映像作品データベース”. 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー 映像データベース. 2021年4月7日閲覧。
- ^ allcinema『映画 水の中の八月 (1995)について 映画データベース - allcinema』 。2021年4月7日閲覧。
- ^ a b “松尾 謙二郎”. TEDxFukuoka. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “株式会社インビジ (福岡県福岡市中央区)の企業情報”. カイシャリサーチ. 2021年4月8日閲覧。
- ^ a b “木琴 [「森の木琴」 | 受賞対象一覧 | Good Design Award]”. グッドデザイン賞. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “<I.C.Eトークセッション>【クラタス】倉田光吾郎 × 【Z-Machines】松尾謙二郎 × 【Pepper】長井健一 | ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン”. ロボスタ. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “Music for Robots - SQUAREPUSHER X Z-MACHINES | クラベリア”. clubberia.com. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “ヘッドマウントディスプレイ用ソフトウェア [Eye Play the Piano]”. Good Design Award. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “AGF「Music of THE TRIPLE」の3倍高密ピアノ実器製作を担当。”. TASKO Inc. (株)タスコ (2014年10月1日). 2021年4月8日閲覧。
- ^ “Cannes Lions Daily 2011 issue 5” (英語). Boutique Editions. p. 47. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “森の木琴が金賞受賞しました”. 木の家づくりネットワーク. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “2011 51st ACC CM FESTIVAL 入賞作品発表”. 全日本シーエム放送連盟. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “テレビ番組 [テクネ 映像の教室]”. Good Design Award. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “Gold Spike” (英語). Spikes Asia. 2021年4月1日閲覧。
- ^ 日経クロステック(xTECH). “カンヌで輝いた視線移動で楽器を演奏できるHMD、特別支援学校全校に提供が目標”. 日経クロステック(xTECH). 2021年4月8日閲覧。
- ^ “VRCクリエイティブアワード受賞作品紹介。審査員のコメントもまとめて掲載 | Mogura VR”. MoguraVR (2015年6月13日). 2021年4月8日閲覧。
- ^ “目の動きだけで演奏できるユニバーサル楽器「Eye Play the Piano」”. CNET Japan (2016年5月24日). 2021年4月8日閲覧。
- ^ “Silver Spike” (英語). Spikes Asia. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Winners Gallery” (英語). New York Festivals Advertising Awards. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “博報堂グループ、第22回アジア太平洋広告祭にてロータス・ルーツ1、金7、銀10、銅9を受賞 |ニュースリリース|博報堂 HAKUHODO Inc.”. 博報堂 HAKUHODO Inc.. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “ロボットだってミスをする:スクエアプッシャー最新作の“バックバンド”はこうつくられた”. WIRED.jp. 2021年4月2日閲覧。
- ^ BAPA. “音と音楽の拡張する可能性――サウンドデザイン | 教えて、バパ。 | BAPA”. cakes(ケイクス). 2021年4月2日閲覧。
- ^ “目の動きだけで演奏できるユニバーサル楽器「Eye Play the Piano」”. CNET Japan (2016年5月24日). 2021年4月2日閲覧。
- ^ “京阪電車 なにわ橋駅|アートエリアB1|スタッフブログ|鉄道芸術祭|鉄道芸術祭vol.6オープニングトーク!「見えない音とかたちのないアイデアを構築する」インビジブル・デザインズ・ラボ松尾さんをお迎えして”. artarea-b1.jp. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “音の役割を拡げ続けてきた音楽体験デザイン集団の20年史 - POSTAD”. POSTAD 実体験が、原動力。. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “VIDEO. Japon : un xylophone géant passionne les internautes” (フランス語). Franceinfo (2020年12月22日). 2021年4月2日閲覧。
- ^ “Giant handmade xylophone plays Bach in the depths of a serene Japanese forest” (英語). Classic FM. 2021年4月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- 株式会社インビジ
- 松尾謙二郎 - Facebook
- インビジマツケンの遺言 - note