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利用者:軽快/学校図書館

学校図書館の設計 尾原淳夫著による記述[編集]

学校図書館が公共図書館よりも一層利便性を追求する必要があるために、校舎中央や校門付近、理科室などの特別教室付近などの近くに設置され、音楽室・体育館等の音が発生する教室や屋外の騒音が大きな通りや商店街を避ける必要がある。(pp2-3)

学校図書館は読書だけでなく、学習や研究などにも使われ得るから多角的機能を併せ持った施設にするべきであり、その為に閲覧室の他、研究室、資料室、視聴覚室等も必要であるとしている(p6)が、現在の学校にはそれらの活動にはそれ専用の部屋を用意するケースが大多数である。

なお、高等学校に設置される学校図書館は小学校のそれよりも閲覧室に重きを置く必要があり、収容人数を優先する学校図書館もある。


学校図書館の設計 尾原淳夫 蘭書房 発行 1955,8,30

参考文献不明による記述[編集]

学校図書館は1990年代へ突入するあたりから、期待が高まった。そんな中、1993年8月25日に当時の内閣総理大臣である細川護熙は「今後とも学校図書館の充実が図られることを期待を致しております」と自身の考えを表明した。 ここまで16 また、これに前後するかたちで、文部省は「学校図書館図書整備新五カ年計画」を発表した。これは 公立の小中高の学校図書館の蔵書を五年間でおよそ1.5倍に増やすこと 以上を達成する為に五年間でおそよ500億円を地方交付税として措置すること を定めたものである。 ここまで17 更に、学校図書館法第五条の司書教諭配置義務の猶予規定である同法附則第二項によって資格保有者の人が存在しないまま学校図書館が運営されていた状況を改善する為に1997年にこれが改正された。これにより、2003年4月から11学級以下の学校を除く全ての学校で司書教諭の配置がなされることとなった。 ここまで18 1947年に学校教育の目的を達成する為の設備として図書室が挙げられた学校教育法施行規則が制定され、1953年に学校図書館の必要性を表現した学校図書館法が成立した。この様にして、全ての学校に学校図書館が設置されることとなった。 ここまで19

創造性や自主性が欠落した戦前の画一的教育が戦争への加担を成したとする反省より実行された戦後の教育は学校図書館を戦前とは異なった教育を施すための重要施設として位置付けた。 ここまで19-20

学校図書館で学ぶ生徒イングランド2007年

学校図書館(がっこうとしょかん、英語: school library)は、初等教育中等教育を行う、小学校中学校高等学校などの学校に設置される図書館設備のことである。

日本[編集]

学校図書館法では、学校図書館を「学校教育において欠くことのできない基礎的な設備」としているが、制定当時は、必ずしも学校図書館を必要とされていたわけではない[1]

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学校図書館という語が初めて用いられたのは西村竹間が編者となり1892年に出版された『図書館管理法』だと言われている[† 1][2]。また、初等教育機関に設置された学校図書館を表す語として、戦前では、「児童文庫」、「児童図書館[† 2]」、「教育文庫」、「学級文庫」等が多く使用された[2]。現在では、「学習センター」、「メディア・センター」などの形で呼ばれる学校図書館も存在する[3]

「学校図書館」という語は現在においては、小学校・中学校・高等学校に設置されているものに限定して用いられるが、戦前においては、大学等の高等教育機関が設置する図書館を含めた意味で用いることが多かった[2]。戦後においても、草野正名が1955年に著した『日本学校図書館史概説』中で大学図書館について記されるなど、一部では大学図書館を含め、学校図書館とする資料も散見される[2]

評価[編集]

過去、特に戦前については、学校図書館の必要性を訴える声はなく、図書館を学校教育に用いる試みは、成城学園等の一部私学を除き、なかった{{Sfn|塩見昇|1986|p=11}。

学校図書館の運営[編集]

学校は、おおむね次のような方法によって、学校図書館を児童又は生徒及び教員の利用に供するものとされている(同法第4条第1項)。また、学校図書館は、学校図書館の目的を達成するのに支障のない限度において、一般公衆に利用させることができる(同法第4条第2項)。

  • 図書館資料(図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料)を収集し、児童又は生徒及び教員の利用に供すること。
  • 図書館資料(図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料)の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること。
  • 読書会研究会鑑賞会映写会資料展示会等を行うこと。
  • 図書館資料(図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料)の利用その他学校図書館の利用に関し、児童又は生徒に対し指導を行うこと。
  • 他の学校の学校図書館、図書館、博物館公民館等と緊密に連絡し、及び協力すること。

参考文献[編集]

黒澤浩『新・学校図書館入門 ー子どもと教師の学びをささえるー』草土文化、2001年、207頁。ISBN 4794508182 

出典[編集]

  1. ^ 塩見昇 1986, p. 12.
  2. ^ a b c d 塩見昇 1986, p. 14.
  3. ^ 塩見昇 1986, p. 15.


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