利用者:近藤政彦
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春山行夫(はるやまゆきお、1902-1994)は、日本の詩人、随筆家。
1902年名古屋市に生まれる。本名市橋渉。22年佐藤一英などと詩誌「青騎士」(井口蕉花、山中散生、近藤東、棚夏針手、佐藤一英などが参加)を創刊した。24年第一詩集「月の出る町」を発表。象徴主義の影響が色濃かったが、その後はしだいに同時代の海外の前衛詩、モダニズムの影響を受けたスタイルに移っていった。26年に近藤東らと「謝肉祭」を創刊、以後「詩と詩論」(28年)、「詩法」、「新領土」などで最先端のモダニズム詩人として活動した。29年発表の詩集「植物の断面」はその傾向の結実で、集中の「白い少女」は、モダニズム表現の「記念的実験作品」(安西冬衛)と評された。この間「詩と詩論」、「セルパン」などでは編集者としても活動し、ヨーロッパの最新美術や超現実主義の紹介にも力を入れた。日本の初期現代詩運動の中心人物、オーガナイザーとして大きな影響を与えた。 戦後は詩作から離れ、多方面にわたる文化的ペダントリーを発揮したエンサイクロペディストとして、多数の著書を出版した。
主な著作
[編集]詩集
[編集]- 月の出る町(1924)
- 植物の断面(1929)
- シルク&ミルク(1932)
- 花花(1935)
文芸評論
[編集]- 詩の研究(1931)
- ジョイス中心の文学運動(1933)
- 純粋詩とフォルマリスム(1933)
- 文学評論(1934)
- 二十世紀英文学の新運動(1935)
- 新しき詩論(1940)
- 現代世界文学概論(1941)
随筆
[編集]- 飾窓(1939)
- 台湾風物詩(1942)
- 満州風物詩(1941)
- 外国映画の鑑賞(1949)
- 季節の手帖(1944)
- 春山行夫の博物誌(1986,シリーズ)
- 木曜雑記(1947)
- 楡のパイプを口にして(1929)
- 海外文学散歩(1957)
- 満州の文化(1943)
- 花ことば(1958)
- 花とパイプ(1936)
- 花の文化史(1954)
- 西洋広告文化史(1975)
- 西洋雑学案内(1976)
- 詩人の手帖(1955)
- 食卓のフォークロア(1975)
- 食卓の文化史(1955)