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利用者:重陽/下書き7

  • 改定案2(改定案1との差分)削除の方針のノートにおける指摘を受けて、特定版削除の問題点をウィキデータの版が増える事から言語間リンクが失われることに変更。
節名:過去の版の削除
ウィキペディアが採用するウィキソフトウェア「MediaWiki」には、ページやファイルにある版のうち特定の版を削除する(版指定削除および特定版削除)機能が備えられています。したがって、ページやファイルの過去の版に著作権侵害、プライバシー侵害等の法律上の問題がある場合には、その版を削除することによって問題を解消できないかを検討してください。
版指定削除(旧名称:特定版秘匿)は、履歴の投稿者などの記録を残しつつ問題がある版の投稿内容を不可視化する機能です。記事本文の編集には問題がないものの要約欄の記述などの履歴情報に問題があるというような場合も、版指定削除による不可視化での対処が可能です。もう一つの方法として、問題の版以降のすべての版を削除する特定版削除があります。2010年5月18日に版指定削除機能が導入されるまでは特定版削除が唯一の過去版を削除する方法でした。特定版削除は版指定削除と比較して操作が複雑なこと、削除操作にページの移動が伴うためウィキデータの言語間リンクの変更履歴が積み重なってしまうこと[注2 1]削除操作の過程でウィキデータの言語間リンクが破壊されてしまうこと[注2 2]、ライセンスの要件を満たすために問題のない版も巻き込んで削除しなければならないケースがあること[注2 3]などの問題があります。そのため、現在ではそのような問題が起こらないファイルページを除いて特定版削除は推奨されていません。過去の版の削除を依頼する際には、特別な理由がない限り版指定削除による対処を求めるようにして下さい。
なお、版指定削除は、管理者・削除者のみが実行できる処理であり、通常の削除(全削除)処理と比較すると作業量が多く、また対処者以外の管理者・削除者によるダブルチェックも必要になります(Help:管理者マニュアル 版指定削除を参照)。そのため、版指定削除が可能であっても、版指定削除の作業量に見合うだけの有用な内容を有する版が残らない場合、全削除後の適法な再投稿によって同等な記事を復元することが容易な場合などは、コミュニティの合意または管理者・削除者の裁量により、全削除が実行されることがあります。
  1. ^ ウィキデータでは、ウィキペディア上でページの移動が行われると自動的に言語間リンクのリンク先を変更してくれる機能がありますが、この機能による言語間リンクの変更もウィキデータ上では1編集として履歴に残ってしまいます。特定版削除の操作ではページを一旦サブページに移動させ、問題版の削除を行った後で元のページに再度移動させるという操作を行うため、移動させて元に戻すというウィキデータとしては意味のない2編集の履歴が残ってしまいます。
  2. ^ ウィキペディア上でページが削除されると、それに連動してウィキデータの言語間リンクからそのページが除去されるという仕様になっていますが、その後記事を復帰させても言語間リンクは自動では復帰されません。そのため、一度記事を全削除した後に問題のない版のみを復帰するという特定版削除の削除操作を行うと、言語間リンクがウィキデータから除去されたままになってしまい記事から言語間リンクが失われてしまうことになります。また、ウィキデータでは、ウィキペディア上でページの移動が行われると自動的に言語間リンクのリンク先を変更してくれる機能がありますが、この機能による言語間リンクの変更もウィキデータ上では1編集として履歴に残ってしまいます。そのため、記事の移動を2回行う特定版削除の操作によって、移動させて元に戻すというウィキデータとしては意味のない2編集の履歴が残ってしまう問題もあります。
  3. ^ 特定版削除による場合、後述する例外を除き、問題がある過去の版を削除するときは、その版以降のすべての版を、問題の有無にかかわらず削除しなければなりません。これは、技術的な制約ではなく、ウィキペディアが採用するライセンス上の制約に起因します。すなわち、問題がある過去の版のみを削除すると、削除された版において行われていた編集の内容が、削除後に残った記事に含まれる状態となるにもかかわらず、その編集を行った者の名称(ユーザ名)がわからない状態となり、GFDLやCC-BY-SAライセンスが保護しようとしている記事作成に貢献した者の人格的利益が害されるおそれがあるからです。ただし、問題が生じた版の前版に差し戻す編集(リバート)や、過去の版に依拠しないで創作された記事の投稿(全面改稿)などの編集によってその問題が解消されているときは、問題が生じた版から、問題が解消した版の前版までの限定的な特定版削除が可能な場合があります。このようなケースでは、削除された版において行われていた編集の内容が特定版削除後の記事には残存しないため、前述のような人格的利益の侵害は生じないと考えられるからです。