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利用者:青鴉/アルカ

アルカ (arka)
話される国 アルバザード メティオルティア
地域 惑星 アトラス全域
話者数 人数不明。惑星アルバザードに生息する エルト サール デームスの全員と 霊人の大多数。現実では、 アシェットの約30名とネット上に少数の使用者が存在する。
言語系統
表記体系 幻字
参考言語による分類 先験語、しかし古アルカにおいては、日本語英語フィンランド語由来の語が見られる。
言語コード
ISO 639-2 なし
ISO 639-3 なし
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アルカ(arka)とは、広義には多国籍団体 アシェット、またはその団体員であるリディア・ルティアが作った架空の惑星アトラス(アンティス)で使用される人工言語の総称である。制アルカ以降のヴァージョンはセレン・アルバザードによる。

文字は幻字(hacm)と呼ばれるオリジナルの文字を用いる。古アルカ以前のヴァージョンでは表意文字である表意幻字を用いた。神無アルカではセレン・アルバザード考案の表音文字が用いられたが、英語や日本語の音声表記しかできないため受けいられず、音声表記は国際音声記号をもちいた。制アルカ以後のヴァージョンでは20子音6母音の表音幻字を用いることが多い。だが依然として、日付や曜日、時刻、感情、抑揚の表記に表意文字を用いる。これに関してはtaphac, tiphac, dion, tela, mana hardin, arkhac, lutiahacなど複数のフォントが存在する。

語彙構成は、初代アルカでは花言葉を元にしたもの、先代アルカでは何らかの暗号であった。古アルカ前期アルカでは、日本語フィンランド語英語に由来する語彙が多かったが、中期アルカでは擬音語擬態語である音象徴による語彙の作成がはじまり、自然言語からの自立が次第に図られた。しかし、中期制アルカにおいても数語の日本語由来語がのこり、2008年7月現在、最新の新生アルカにも残るetta(姉)やdaj(親切)は、日本語の「おねえちゃん」と「大丈夫」に由来するのではないかという説もある。しかし、語彙のほぼ全てはオリジナルの物になっているため、アプリオリ言語と評価できる。プロトタイプ制アルカから晩期制アルカにかけて、母音交替対義語類義語を生成するn対語という語彙生成が用いられていた。例えば、tas(大)とtis(小)、fas(昨日)とfis(今日)とfos(明日)、dav(朝)とdiv(昼)とdov(夕)とdev(夜)などである。これは作者の語彙考案の手間と学習者の記憶量を減らすことに役立ったが、7年の使用期間のうち、アシェットのメンバーが慣れると次第に母音をはっきりと発音しなくなることや、間違いが頻発し、廃止された。現在、アプラウトに加え、子音交替も行なうメル・ケートイア考案のメルテーブルによる語彙生成が行なわれるが、200語以下の語彙にしか用いられず、ほとんどの基本語は古アルカ制アルカに由来する語彙を当て、自然言語のように法則性はない。だが、これのほうが効き間違えのリスクは少ないという。

文法は、各ヴァージョンごとに大きく異なるが、中期アルカ以降はアシェット内の派閥ソーンが作ったものを除きSVO型の語順を取る。形容詞副詞は前置される時期、両方曖昧に使われた時期もあるが、制アルカ以降は基本的に後置する。SVO語順になった中期アルカ以降は前置詞を用いた。は後置である。動詞のムードを表すものとしては助動詞ではなくエクスプローダーと呼ばれる副詞状のものを動詞の後につけて表す方法が、中期アルカから作られた。制アルカからは、時制、否定、アスペクト、ムードを時相詞と呼ばれる接尾辞で統一的に表す方法が考案された。しかし、これも短い音素に多くの情報を圧縮するため、聞き間違えの問題が起り廃止された。現在、頻繁に使う過去、経過、完了、継続のみ接辞であらわし、他は法副詞と呼ばれるものを前述のエクスプローダーのように後ろにおいて現している。ただし、否定や命令などは認知上の問題で前置された。

名詞は基本的に屈折せず、前置詞ないし統語によっての情報を表す。ただし、後期アルカで一時ean(私の)という所有格が登場し、新生アルカの場合、聞き取りやすさの問題で多数の所有格を表す屈折語が現れるに至った。

架空の世界アトラスのアルバザードという国の文化に根ざした、慣用句や言い回しが制アルカの頃から現れたが、新生アルカで更に増加した。

男女位相は、古アルカでは人称代名詞や感情などを表す語尾天秤詞の相違で表された。制アルカでは、人称代名詞での差異は消滅し、文末純詞と呼ばれる天秤詞状のものの差異や微弱な口調で表された。新生アルカでは、2008年3月21日以降、人称代名詞の差異が復活し、更に男はku(言う)、女はrens(言う)を用いるというように一部動詞・副詞で男女の差異が現れ、男と女では別言語に見える例もある。an ke lax axef ok ti(私はあなたとカフェに行きたい)は女性はnon kor lan axef kokko tyuと言う。この女言葉をユンク語という。また、不良風の言葉遣い、アルベン語があり、an(私)、ti(あなた)がder(俺)、be(てめぇ)になるなど人称代名詞の差異、及び命令を表すreがceであること、beo(糞)、ben(~やがる)の頻度が多いなど明らかな差異がある。

地域差の設定も作られ、例えばメティオという国では中国語風の抑揚をつけるなどという設定が後期制アルカの時代に作られた。

2005年10月ごろ、セレン・アルバザードがウェブサイト新生人工言語論をつくってから、ネット上で数名の愛好家が集まり活動している。彼らによって、動画・小説などの多数のコンテンツが作成されている。

アルカのリスト[編集]

  1. 初代アルカ 年代不詳
  2. 先代アルカ 1980年6月4日
  3. 古アルカ 1991年7月19日
  4. 制アルカ 2001年7月19日2008年1月19日 セレン・アルバザードによる人工言語
  5. 新生アルカ 2008年1月19日n対語時相詞体系を廃した音声言語として発達した人工言語。

参考資料:[1] セレン・アルバザード『アルカ』2003/10/15(PDF) アルカ史概説資料より

外部リンク[編集]