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ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の歴史(国別歴史ではないので年代でまとめる節)
[編集]2013~
[編集]オランダ・フットボール協会は2013-2014シーズンから判定制度向上を目指してArbitrage 2.0の名称で審判6人制、ゴールラインテクノロジーを部分導入すると共に、世界に先駆けてビデオ判定システムを試験(スタジアム外で、内部とは連絡を取らない形で審判が映像判定を行う仮想運用。後にオフライン・テストと名付けられた)。ビデオ審判は試合中常に最低6つのカメラ映像を映すモニターの前で映像チェックを行い、「判定について平均11秒でほとんどのケースで試合の流れを妨げることも試合の流れに遅れることも無く主審に助言ができる」[1][2]とのデータと共にFIFAとIFABに導入を提案した。
2016
[編集]2016年1月7日にIFABが翌シーズンからの公式戦でのテストを許可[3]。3年以内の正式導入を目指し、2016年1月28日、VAR ピーター・フィンクが実際に専用車の中でオフラインでのビデオ判定を行う様子を1試合を通してYouTubeで生配信する試みを行った。
ドイツ・フットボール協会2016-2017シーズンからオフラインでのテストを行うという意思を発表した[4]。
2016年3月5日のIFAB年次ミーティングにおいてビデオ・アシスタント導入へ最低2年間の試験期間を設けることが発表された[5]。IFABがビデオの使用を認めたのはゴール(それに至るファールやオフサイド・ケースを含む)、PK、直接レッドカード、選手誤認の『試合を変える』4つのケースのみ。主審が必要と判断した場合は自ら映像を確認する(OFR)という選択肢も加えられた[6]。
2016年5月18日から20日にかけて、オランダのアムステルダムでIFABとFIFAの主催により関心を持つ各国協会が集まってのVARsについて第1回のワークショップが開催された(日本からもJリーグの藤村昇司特命担当部長が参加[7][8]。
2016年6月2日にIFABはビデオ・アシスタントの初テスト参加国に下記6カ国が選ばれたことを発表[9]。さらにこの6ヵ国のライブ・テスト開始に先立ってIFABとFIFAが独自でいくつかの親善試合でオフラインまたはオンラインでのテストを行い、2016年12月に日本で行われるクラブ・ワールドカップを最終テストとすることが発表された。
初期オンラン・テスト参加国と対象組織
- オーストラリア: Hyundai A-League
- ブラジル: CBF傘下の各コンペティション
- ドイツ: ブンデスリーガ (DFBとDFLの共同プロジェクトとして実施)
- オランダ: KNVB傘下の各コンペティション
- ポルトガル: Liga NOS, Portuguese Cup, Super Cup
- アメリカ: Major League Soccer
FIFAとKNVBによるオンライン・テストの開始 (2016後半)
[編集]2016年7月19日から21日にかけてアメリカ合衆国のNew Jerseyで第2回のワークショップが開催。20以上のリーグと協会が参加。ピッチ上の審判、VARs、テクニカルスタッフが一体となってトレーニングを行う必要性も確認され、FIFAはテスト参加国ためにZurichの本部に訓練施設を設置することを決定した[10][11]。
2016年7月26日のPSV - FC アイントホーフェンの練習試合で初のオンライン・テストを実施(主審によるオン・フィールド・レビューは想定されておらず、このテスト形式は後にIFABによってセミ・ライブ・テストと名付けられる)[12]。
2016年8月12日にアメリカは独立リーグであるUnited Soccer Leagueの試合New York Red Bulls II対Orlando CityでIFABと共に初めてライブテスト。この試合ではVARとの音声のやり取りだけでなく、映像での確認が必要と判断したシーンでゴール裏のレビュー・アシスタントの持つスクリーンで映像を確認するオン・フィールド・レビューでの判定も実施[13]。
2016年9月1日のバリでのイタリア - フランスの練習試合において、トップレベルでは初のオンライン・テストを実施。オン・フィールド・レビューを使用しないと決めていたため、"セミ・ライブ"・テストと位置づけられた(以降も2016年に欧州で行われたオンライン・テストは全てセミ・ライブ・テスト)。テストは90分をとおして2回のシーンでVARsが10秒ほどで主審に助言を与え、選手たちも即座に判定を受け入れて問題なく成功 。現地で観戦していたInfantinoは「我々は歴史の1ページを記した。ビデオ審判は試合の細かいエピソードを決めることは無いが、主審が重要な決定を下す助けになり得る」と評価した[14]。
KNVBは2017年明けを待たずに当初の予定前倒しで公式戦でのオンライン・テスト実施が認められ、2016年9月21日の2試合で世界初のトップレベルの公式戦でのセミ・ライブ・テストを実施[15]。
イタリア・サッカー協会は2017年のライブ・テスト国入りと2017-2018シーズンからのセリエBでのライブ・テスト実施を目標に、2016年10月2日から毎週日曜のセリエAの2, 3試合でオフライン・テストを開始した[16]。
10月27日と28日にIFABはチューリヒで第3回のワークショップを開催[17]。主な議論になったのは『VARの介入の公開』、『主審によるピッチ上でのレビュー(オン・フィールド・レビュー)』、そしてVARが主審の判定に介入できる条件である『明確なミス』の意味であり、それは『中立なほぼ全員が判定が間違っていると同意する状況』と定義された。
FIFAとIFABは11月15日のイタリアとドイツの練習試合でもセミ・ライブ・テストを実施。FIFA会長 Infantinoは「もちろんまだ全てがパーフェクトでは無いがテスト結果には大満足」と評価した上で、「次のステップは主審自身のモニターチェック(on-field review)」と、セミ・ライブ・テストからライブ・テストへ進む意向を示した[18]。
日本でのクラブ・ワールドカップも含めてVARのテストはこの段階では主にスタジアムの横に付けたバスの中から行われていたが、2016年12月14日のKNVBベーカー PECズヴォレ対FCユトレヒトの試合でロスタイムに主審 ビヨルン・カイパースがユトレヒトに決勝点となるPKを与えたことで、判定に怒ったPECファン数人が試合後にVAR ケヴィン・ブロムの乗るバスのドアを叩き、ブロムが警察に対応を要求する事態が発生[19]。オランダのプロ審判組合(BSBV)会長 ペーター・ファン・ドンゲンはKNVBに対してビデオ審判の安全が第一であるべきと強く主張し、スタジアムから離れた場所やスタジオからの判定作業を要求した[20]。
クラブ・ワールドカップ 2016
[編集]FIFAは12月7日に翌日からの大会でのテストについて、事前の各国審判団のトレーニング、放送局、設備提供を行うホークアイ社などの準備が整ったと判断し、試合に影響を与える、主審による映像チェック(オン・フィールド・レビュー)も含むライブ・テストの形式で行うと発表した[21]。
IFABのテクニカル・ディレクター David Ellerayはこのテスト成功を受け、『VARシステムが選手の振るまい、審判の振るまい、スタジアムのファンの反応、TV視聴者の反応にどのような影響を与えるか』を調査したいと今後の調査方針を示した[22]。
各国でのライブテストとルール導入 (2017~2018)
[編集]IFABはKNVBとFIFAでのテスト結果を受け、2017年4月にVAR制度を用いるためのガイドラインであるVARハンドブックを最終版に改訂。各テスト組織にプロトコルの遵守を義務付けた。
オランダ
[編集]KNVBは公式戦でのオン・フィールド・レビュー付きのライブ・テストに向け、1月5日のヤンマール・スタディオンでのアルメレ・シティFC - FCフローニゲンの練習試合で国内初のライブ・テストを実施。主審 デニー・マッケリーが前後半それぞれ1回ずつオン・フィールド・レビューを実施。KNVBのハイス・デ・ヨングはベーカー戦でのオン・フィールド・レビューのテストを前に「判定に最終責任を持つ主審が本当に難しい場合にアシスタントの誰か一人に任せたくないと思えば、プレー状況を自分で見返すことができる。これがこのシステムの大きな利点。主審はVARの判断の正しさを確信できるし、選手や監督も判定を受け入れやすくなる。多少判定が出るまで時間がかかるかもしれないが、正しい判定が下されることの方が重要だ」[23]と説明。予想される使用頻度については「スクリーン無しでも主審がVARsの助けを借りる状況は1試合に約3回。スクリーンで状況を見返すのは1試合に平均1回も無いだろう」[24]とコメントした。そして1月25日のKNVBベーカー FCユトレヒト - SCカンブールの試合において主審 ポル・ファン・ブーケルが初のオン・フィールド・レビューを実施。オン・フィールド・レビューによりPKが取り消される(USLを除く)公式戦では世界初の事例となった。[25]。
KNVBは3月1~2日のベーカー戦準決勝でのライブ・テストを、世界中のテストで初めてスタジアム脇の車内からではなく、ヒルフェルスムのメディア・パークに設けられたリプレイ・センターから実施[26][27]。
KNVBは2016-2017シーズンの欧州戦POと入れ替え戦POの各決勝ラウンドでの使用を発表[28]。
2017年8月5日はオランダとドイツのスーパーカップ、MLSのリーグ戦後半戦のスタートでのVARのテスト使用が重なり、特にオランダのヨハン・クライフ・スハール(フェイエノールト - フィテッセ)ではテスト開始当初から想定されていた「PK見逃しからカウンターでのゴール後にビデオ判定によってゴールが取り消されてPK判定となる」というシーンが生まれた。ただこのケースはゴールがオフサイドだったこともあり、主審 デニー・マッケリーが行ったオン・フィールド・レビューが観客にオフサイドだったかの確認と誤解され(主審はすぐにゴールを取り消していたが、対応するジェスチャーが無かったために周囲に対して明確にすることができなかった)、観客にとっては混乱が起きる状況となった[29]。マッケリーは後に「30秒間で3つのシーンが起きたので観客の混乱は当然。将来的にはスタディオン・スクリーンで『PKシーンについてビデオ審判が検証中』と表示したり、どのシーンを判定しているか主審がジェスチャーで明確にするなど、こうした混乱を無くしたいと我々は望んでいる」[30]と語った。
2018年3月19日のプロ・フットボール・ミーティングにおいて2018-2019シーズンのエールディヴィジにVARを導入することを全クラブの賛同で決定[31]。
オーストラリア
[編集]オーストラリアのAリーグは2017年3月31日にオーストラリア・フットボール協会 FFAは4月7日から始まるAリーグの新シーズンで世界で初めてリーグ戦全試合でライブテストの形式で導入を行うことを正式に決定[32]。オーストラリア・フットボール協会の審判ディレクター Ben Wilsonはリーグ戦開始前に「メインの目的は正しい判定をすることであり、それが最優先。 判定に多少時間が掛かってもOKだ」とコメントした[33]。
ドイツ
[編集]ドイツ・ブンデスリーガは2017-2018シーズンからの全試合テスト使用に向けて1月にケルンのケルン・ブロードキャスティング・センター(CBC)での一極集中管理体制を発表。ブンデスリーガの主審23人に週2回以上のセンターでの訓練を義務づけた[34]。
ドイツ・ブンデスリーガは8月18日金曜日のFC Bayern - Bayer Leverkusen戦でVARを初使用。Robert Lewandowskiへのペナルティエリア内でのファールがVARの助言によってPK判定され[35]、欧州でのリーグ戦では初の介入となった。
シーズン当初 日本では「ドイツではビデオ・アシストの名称で別ルールで行っている」[36]との誤解が生まれるほどオン・フィールド・レビューの回数が少なかったが、第5節以降OFRの回数が急激に上昇。11月2日にKickerの報道でDFBが「映像を見て直ちに判定が変更されるなら、それは明確な誤審である」というIFABの定義を口実に「明確な誤審でなくてもビデオ・アシスタントが主審の判定に『強い疑い』を持ったシーンでは直ちに主審に連絡し、オン・フィールド・レビューによって主審が明確な誤審かどうかを判断する権利を得る」とVARの介入基準を第5節以降に密かに変更、10月25日になってDFBが各クラブに対して元トップ主審 Lutz Michael Fröhlichとの審判部門の責任者 Hellmut Krugの連名で通達していたことが明らかになった[37]。これを受けてDFBの会長 Reinhard Grindelは「私はこの通達文書に同意していない。ハッピーな気分では無いよ。ビデオ・アシスタントが最高位の審判になるべきではない。私は『明確な誤審にだけ介入すべき』というルールの支持者」とコメント[38][39]。翌日になってDFBはVARルールについての正式な新文書を発表し、「主観的な判定の後は主審の見解とビデオ・アシスタントの映像のすりあわせを行うために、両者の間で必ずコンタクトを取らなければならず、過程の解釈に重大な違いがあった場合にのみ主審は明確な誤審を避けるために最終判定前にオン・フィールド・レビューを行う権利を得る」と説明した[40]。Kickerがリークした10月25日の非公式通達文書から『強い疑い』の語句を消し、「主審が最高位の審判であり、最終責任者であることは変わらない」と強調しつつも、「競り合いやハンドなど主観的な判定では主審の判定に対して映像に『重大な反証』があった場合にのみビデオ審判は介入する」[41]とルール解釈を改めて訂正。Grindelは「VARの介入ルールにコース変更は無い。主審の判定に明らかな解釈の間違いがあった時だけビデオ・アシスタントは介入できる」と介入基準が変更される訳では無いと語り、Fröhlichも最初の各クラブの通達内容に「誤解を招く表現があった」と謝罪した[42]。11月6日にDFBとDFLとの話し合いを行い、 Hellmut KrugがVARプロジェクトのリーダーから下り、Lutz Michael Fröhlichが引き継ぐことを発表[43]。KrugがVARの判断に介入していると報道された[44]ことを受け、KrugはVARの監督役も退任、「今後も他の監督者たちが試合中VARとコンタクトを取ることは無い」と説明、VARの介入基準についても「10月25日の通達は誤解を招く者であり、介入基準はIFABが定めたルールが決定的なものでなければならない」と一連の騒動を受けて公式サイトで釈明した。
DFB会長 Grindelは一連の騒動を受けて公式サイトでTV番組 "Sport1 Doppelpass"に出演してVAR制度について改めて説明、DFBの公式サイトでもインタビュー形式でGrindelが今後のプロジェクトへの見解を語った[45]。Grindelは判定の明確さを高めるために、シーズン前の各クラブとの話し合いで否決された「ビデオ判定映像をスタジアム・スクリーンに映す」案について再検討する意向を語っていたが、第12節前の各クラブとの話し合いの場で「各スタジアムでの設備の差により、数秒で適切な映像を流す技術面の困難さ」と「必ずしも明確な映像が提示されないことで、逆に審判団へのファンの疑念を増す怖れ」の理由により実施は見送ることが決められた[46]。
DFBはブンデスリーガのシーズン後半戦を前に、シーズン前半戦でのテストデータを公表[47]。計153試合で1041回のチェックシーンがあり(1試合平均6.8回)、内241回でVARが主審とコンタクト(1試合平均1.6回)。さらに50回の助言(1試合平均0.3回)を受けて主審が48回判定を修正した内、実に約1/4近い11回が間違った修正だったという数字が発表されて大きな批判を浴びた。DFB副会長 Ronny Zimmermannはそれに対して「何かを機能させる時、それが100%機能することをしか期待しないあまりにドイツ人的な批判」とコメントしている[48]。
DFLは2018年3月22日の会議でブンデスリーガでの1シーズンのテスト結果を受け、18クラブの投票(17クラブが賛成、1クラブが棄権)によってVARのテスト段階を終了し、公式に継続的に使用していくことを決定した[49]。
2017-2018シーズンのブンデスリーガではVARにより計88回介入があり、64回は判定が正しく修正され、13回では主審の判定が保持され、11回では誤った判定に変更された[50]。ビデオ判定の頻度はシーズン前半戦の48回から後半戦は28回と大きく回数が減少[51]したが、DFB会長 Grindelは「VARによる介入が多すぎた。シーズンが始まる前の審判トレーニングでもう一度ビデオ判定をどのように用いるかを完全に明確に通達することが重要」 と『明確で一目瞭然な誤審』以外への過度な介入が多すぎたとコメントした[52]。
イタリア
[編集]当初セリエBでの1年間のテスト実施を予定していたイタリアサッカー連盟は、審判団の強い要望もあって2017-2018シーズンのセリエA全試合でのオンライン・テスト実施を決定。
セリエAでは8節終了時までに309回(1試合平均約3.9回)とかなり多くのビデオ・レビューが行われ、判定が修正されたのがわずか21回(7%)と、VARが不必要なレビューで判定の粗探しを繰り返す状況にアッレグリが「これではベースボールになる」[53]と嘆いたように多くの批判が起きている一方、ファールやカードの枚数が大きく減少し、判定への抗議も穏やかになっていることを肯定的に受け止める声もある[54]。
イタリアのVARプロジェクト・リーダー Roberto Rosettiは3月のインタビューで「データによるとテクノロジーの導入は選手の振る舞いに多くの改善をもたらしている。グループでの抗議はほぼ消え、警告は20%, 退場は25%減少した」とVAR制度によるポジティヴな変化についてコメントした[55]。
FIGCは1年目のシーズンを終えてVARレポートを公表[56]。セリエAとTIM Cupの397試合で2.023回のチェックが行われ(1試合平均5.1回)、117の判定が正しく修正され(平均で3.29試合に1回)、ビデオ判定による誤審は18回(0.89%)だけだったと、「ポジティヴな結果」とまとめ、前シーズンと比較してイエローカードは-12.3%、抗議は-17.5%, シミュレーションは-35.3%、レッドカードは-7.1%と選手の行為にも良い影響を与えているとのデータが示された。
ベルギー
[編集]ベルギー・フットボール協会 KBVBは2016-2017シーズンのジュピラー・プロ・リーグで全クラブがホームとアウエーで3試合ずつVARを使用した試合に当てられるという方式で、48試合という部分的な形で導入すると発表した[57]。
スペイン
[編集]2017年11月15日、2018-2019シーズンから国内トップリーグでの使用についてIFABの許可を得るためにオフライン・テストの開始を発表[58][59]、Javier Tebasは2018年5月29日の会見で2018-2019シーズンからのVAR制度導入が決まったことを発表した[60]。
イングランド
[編集]当初からテスト参加に積極的姿勢を表明していたイングランドFAは2018年1月8日のFA Cup第3ラウンド で国内のクラブの公式戦としては初めてのテストを行うことを決定[61]。その後イングランド・フットボール・リーグ EFLも1月10日と24日のChelseaとArsenalとのリーグカップ(Carabao Cup)の準決勝2試合と2月25日の決勝でVARを初めてテストすると発表した[62]。
2018年4月13日にプレミア・リーグはクラブ投票を実施し、来シーズンのリーグ戦にはVARをテスト導入せず、特にスタジアム内外の観戦者に向けてのコミュニケーション面についてのシステム改善のためにFA Cupとリーグカップでテストを継続していく意向を決定した[63]。
フランス
[編集]2017年12月14日フランスのプロ・フットボール・リーグ機構 LFPはに2018-2019シーズンのリーグ・アンにVARを導入する意思を可決[64]。フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)は2016-2017シーズンのリーグ1とリーグ2の間の入れ替え戦でVARを使用。欧州での公式戦ではオランダ以外の初テストケースとなった。
UEFA
[編集]欧州フットボール連盟 UEFAは2016-2017シーズンのChampions League Real Madrid - Bayern Munich戦での誤審騒動を受け、「VARsについてテスト結果、このシステムが試合の流れをどの程度維持できるかを見守っている」とコメントし、将来的な導入について検討対象であることを認めた[65]。
2018年2月の年次総会で2018-2019シーズンもELとCLでVARを用いないことを発表[66][67]。
アメリカ
[編集]アメリカのMLSは2017シーズンの後半戦が始まる8月5-6日からカップ戦やPOを含む全コンペティションでVARの使用を開始[68]。また、MLSでは主審がプレー中に状況を見てレッドカードでは無いと判断したシーンがVARの介入によって(オン・フィールド・レビューを含む)レッドカードに変わった場合、規律委員会で争えるのは少なくとも2試合以上の出場停止の事案のみとのルール改正を行っている[69]。
9月27日のOrlando City - New England Revolution(6-1)戦で開始11分にNew England RevolutionのXavier Kouassiがオン・フィールド・レビューによって直接レッドカードで退場になったが、3日後にリーグのIndependent Panelによってレッドカードが取り消しに。「ビデオ判定によって逆に致命的誤審が起きたケース」として大きな話題となった[70]。
Howard Webbは11月17日にMLSではレビュー回数が1試合平均0.3回に抑えられているというデータを受け、「毎回止まったり、介入が多くなったり、試合の流れが何度も妨げられると心配していた人々がいたが、我々の最大の成功の一つは3試合に1回しかレビューが行われていないこと。これは本物のサクセス・ストーリィ。我々は最も重大な判定での明確な誤審だけに介入を制限できている」とテスト状況に満足していると語った[71]。
CONMEBOL
[編集]南アメリカ・フットボール連盟 はCopa LibertadoresとSOUTH AMERICAN CONMEBOLにおいて2017年後半からVARのライブテストを行う許可をIFABから得たと発表した[72]。FIFA以外が主催する国際大会に認可が下りたのは初。9月12日にCopa Libertadores 2017の準決勝と決勝6試合、SOUTH AMERICAN CONMEBOL 2017の決勝2試合でVARを用いることを正式に決定[73]。
CAF
[編集]アフリカ・フットボール連盟(CAF)は2017年11月末の審判委員会で2018年1月から2月にモロッコで行われるTotal African Nations Championship (CHAN)で準々決勝からVARを使用することを決定したと発表した[74]。2018年2月25日のCAF Super Cup Wydad Casablanca - TP Mazembe戦ではクラブレベルでは初めての使用。
FIFA
[編集]FIFAは3月28日に行われたStade de Franceでのフランスとスペインの練習試合でライブ・テストを実施。オン・フィールド・レビューは行われなかったが、後半にフランスのAntoine GriezmannのゴールをVARの助言で直前にオフサイドがあったと取り消し、さらにスペインのGerard Deulofeuがゴールを決めた後に一旦オフサイドの笛が吹かれたが、VARの助言によってオフサイドが取り消されて正当なゴールと認められた[75]。フランスの代表監督 Didier Deschampsは「洗練されてフェアなものであれば使わない理由は無いだろう。フットボールを多少変えるものだが、これはフットボールの革命」と好意的な感想を語った[76]。一方 Griezmannはどちらのシーンでも判定に30秒以上掛かったことに「フットボールにとって多少マイナス」と感情面の問題を指摘している[77]。フランスの元審判 Bruno Derrienはこの試合後に「この制度はゲームから人間性を多少失わせ、スペクタクルを損なう。フットボールは感情のスポーツであり、それには不当な判定も含まれる。ビデオ判定は副審から責任を奪うものだ」と批判的なコメントをした[78]。
FIFAは5月20日から6月11日にかけて韓国で行われる20歳以下ワールドカップでFIFAのユース年代の大会として初めてVARsのライブテストを全試合で行うことを決定[79]。全試合でビデオ判定を実施[80]。5月26日のイングランド - 韓国戦では韓国の選手が相手選手の足を踏み、主審がオン・フィールド・レビューを行ったがレッドカードに修正することなくそのまま続行。「オン・フィールド・レビューで判定が修正されない初めてのケース」となった。
2017年6月17日からロシアで開催されたコンフェデレーションズカップでもFIFAが全試合3人体制でのテストを実施。またこの大会ではホークアイ社の技術によって開発されたばかりのヴァーチャル・オフサイドラインのテクノロジーが初めてテスト使用され[81]、18日のカメルーン - チリ戦では前半 チリのゴール判定の際、映像でも判別が難しいオフサイドシーンが、VARプロトコルで定められていない「映像に引かれた線で1cm単位でオフサイド・ポジションかどうか判定できる新システム」によって3cmのオフサイドと取り消された[82][83]。この大会ではVARの運用方法や審判団の意思疎通で多くの批判が起き、マルコ・ファン・バステンは「審判団はみな大会の直前に初めてVAR制度のトレーニングをしただけ。コミュニケーションを円滑に取るのは簡単では無い」と、それぞれ別の国籍の3人のVARsがまた別の国籍の審判団と連携を取らなければならないFIFAのテスト形式では世界大会での運用面に大きな困難があることを認めている[84]。
FIFAは2017年12月のUAEでのクラブ・ワールドカップにも、全試合でテストを実施。
IFAB
[編集]IFABは20176月1日から3日間の日程でチューリヒで第4回のワークショップ開催[85]。IFABのテクニカル・ディレクター David Ellerayは「VARsの最大の問題は介入が多すぎること。あまりに多くの出来事にレビューやチェックを行い、あまりに多くの状況で主審にレビューを勧めている。明確な誤審にだけ集中することが行われていない」とテストの現状が想定されていたものではないと認めた[86]。
IFAB事務局長 Lukas Brudは11月初めに「ここまでの結果を考えれば、我々IFABとしては3月にビデオ・アシスタントを競技規則に導入し、定義する結果になるだろう」[87]とテスト結果への手応えをコメント。ブンデスリーガで介入基準を巡る問題が起き、チャレンジ制度を求める声が多く出ていることについては「我々がしたいのは審判を守ることであり、疑問を挟むことではない。それは適切なアプローチではない。チャレンジ制度がフットボールに用いられることは無いだろう」[88]と語った。12月にもBrudはドイツ・メディアに対し、ドイツで望まれているスタジアム・スクリーンに判定映像を映すことを許可するために、VARルールで「小さなコース変更」をする意向を示した[89]。
IFABは1月22日にZurichで行われた年次事務会議(ABM)で世界20以上のコンペティションが参加して公式戦800試合以上以上で行われたテスト結果を審査、公表した。チェックシーンは3,947回(1試合平均では5回以下)、平均チェック時間は20秒。VARのレビューによる最終判定にかかる時間は平均39秒、オン・フィールド・レビューによる判定にかかる時間は70秒で、平均レビュー時間は60秒。68.8%の試合でレビューが無く、「明確な誤審」は3試合に1回。このテクノロジーによって「試合を変える重大なシーン」での判定の正確さは93%から98.9%へ引き上げられており、明確な誤審が修正されなかったのは20試合に1回(5%)とポジティブな結果を得られているとし、3月の総会で導入承認を提案することで合意した[90]。
IFABは2018年3月3日のIFAB年次総会において、1000試合以上のテスト結果とKU Leuven大学による分析結果を受け、VAR制度のルール導入と、プロトコル、原則、必要要件、制度実施の際のアドバイス、使用許可を得るための厳しい承認プロセスを記したVARハンドブックの草案を満場一致で可決した[91][92]。
3月27日・28日にはロンドンでルール導入後初のワークショップが行われ、世界各地から65の組織が参加。[93]。
ルール導入後 (2018~)
[編集]オランダ
[編集]KNVBは2018-2019シーズンスタート前の7月30日に"ARAG KNVB リプレイ・センター"が初公開された。同時に5試合(さらにバックアップ1試合分)をビデオ判定でき、放送局内の施設ではなく協会が敷地内に独自のリプレイ・センターを持つのはKNVBが世界初[94]。オランダでの運用はVAR1人とAVAR1人の2人体制。
2018年8月18日のフォルトゥナ-PSV戦ではリプレイ・センターとの音声回線が繋がらず、前半はVARが試合に加われなかった。HTに第4審判が携帯電話によってVARとの代理の回線を繋げ、後半は主審が第4審判を通してVARと連絡を取る手法で試合を行い、KNVBは今後も音声が繋がらない場合はこの手法で試合が行われると説明した[95]。
ドイツ
[編集]DFBはブンデスリーガのテスト初年度で技術的な問題で導入できなかったヴァーチャル・オフライドライン・テクノロジーを2018-2019シーズンの第1節から使用することを発表。また、ワールドカップでも用いられたスタジアムのスクリーンを用いたビデオ判定の情報開示システムを採用することも決定した[96]。
イタリア
[編集]セリエAは2018-2019シーズンからヴァーチャル・オフサイドライン・テクノロジーを導入することを決定[97]。さらに、スタジアムの観客への情報公開として、主審の判定後にレビュー映像を1度だけノーマルスピードでスタジアム・スクリーンで流すことを認めた[98]。
ベルギー
[編集]KBVBは2018-2019シーズンからジュピラー・プロ・リーグの全試合でVAR制度を用いることを決定[99]。運用は3人体制。
ブラジル
[編集]ブラジル・フットボール協会 CBFは2019シーズンでのリーグ戦導入に向けて8月から2018シーズンのカップ戦14試合でVAR制度をテスト開始。審判のシャツ・スポンサーを務めている家電企業 SEMP TCLがVAR制度の全費用700万レアルを負担した[100]。運用はVAR1人とAVAR2人の3人体制。
CONMEBOL
[編集]CONMEBOLは2019年6~7月にブラジルで行われるCopa AmericaでVAR制度を導入する意向を発表[101]。
AFC
[編集]AFCは2019年1月にUAE行われるアジア・カップの開始100日前にいくつかのステージでVAR制度を導入する計画で準備を進めると発表[102]。
UEFA
[編集]UEFAは2018年9月の実行委員会ミーティングで2019/2020シーズンから主催コンペティションに順次VAR制度を用いる意向を決定。2019/2020シーズンからスーパーカップとCL(予選POラウンドから)で導入し、2020年の欧州選手権、2020/2021シーズンからEL(グループステージから)に導入、さらに2021年のNations League Finalsでも導入すると発表した[103]。
2018年の10月の代表戦期間にはオランダのリプレイ・センターがあるザイストに各国のUEFA審判員24名が集まってトレーニングを開始している[104]
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ “IFAB agrees to introduce experiments with video assistant referees”. FIFA.com. 2016年9月閲覧。
- ^ http://quality.fifa.com/en/VAR/
- ^ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO02943670Q6A530C1000000/?df=2
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