利用者:219.106の者/翻訳途中/フランス国防白書 (2008年)

国防安全保障白書フランス語Livre blanc sur la Défense et la Sécurité nationale)は、2008年6月17日に発表されたフランス共和国の世界的防衛戦略についての白書。本白書は通算3回目に発表されたものであり、2009年から2020年にかけてのフランス国防政策を想定している。

計画案は委員会によって策定され、フランス国民議会で軍計画法は可決される。この軍計画法に基づき二つの新計画が提出される。この白書以前には二つの白書が発表されており、ミシェル・ドブレ国防大臣によって1972年にフランスとしては初めてとなる国防白書が公表され、1994年に第2回国防白書がエドゥアール・バラデュール内閣下で公表されている。

背景[編集]

「2003年-2008年軍計画法(LPM)」の執行に関する国民議会によって制作された報告書では将来の国防、特に財政上の問題が懸念となっていた。LPMは「フランスの自国防衛に影響を及ぼす予算上の制限に焦点を合わせ、これによりヨーロッパ防衛の構築に政治上の力学が働き重大な影響力を与え、もってフランスはその国際的協調の役割を果たす。」としていた。 

2008年発表の国防安全保障白書[編集]

定義と目標[編集]

作業中の国防安全保障白書策定委員会の構成[編集]

改革の監視[編集]

内容[編集]

戦力投射能力[編集]

軍の定数縮小[編集]

陸軍[編集]

2008年までにルクレール主力戦車の定数を250輌とし、4個戦車連隊の連隊編制定数を80輌から60輌に削減する。2008年5月に開催されたクラスター弾に関する条約に従って陸軍は保有する飽和打撃能力のすべてを喪失する。一方、2007年の国民議会報告書によると「主要航空機に搭載されるクラスター弾運用のための潜在的能力ついては、2004年以降完全に縮小し、2008年に減少幅は加速する」とあり、陸軍航空隊は増強する必要性が高まった。陸軍軽航空集団は戦力維持のため再編成され、多用途ヘリコプター(機種にはアエロスパシアル SA 330 ピューマNHI NH90およびユーロコプター EC 725への近代化更新がある)については130機の勢力を維持して機動運用能力を確保する。戦闘ヘリコプターについては同じく陸軍軽航空集団が2005年から新機種の受領を開始する。これら80機の新装備は2020年までに調達するとしている。

空軍[編集]

海軍[編集]

海軍の整備調達目標の比較[1]
整備兵器類 2008年規定 2015年の軍体制 白書(2025年)
航空母艦 1隻 1隻または2隻 1隻
ミストラル級強襲揚陸艦 2隻 2隻 4隻
フードル級揚陸艦 2隻 2隻 0隻
攻撃型原子力潜水艦 6隻 6隻 6隻(リュビ級原子力潜水艦およびバラクーダ級原子力潜水艦
戦略原子力潜水艦 3隻+1隻(ル・トリオンファン級原子力潜水艦 4隻 4隻
防空駆逐艦 2隻(カサール級駆逐艦 2隻(フォルバン級駆逐艦
2隻(カサール級駆逐艦 FREDA ?)
2(フォルバン級駆逐艦)
2(カサール級駆逐艦 FREDA ?)
ASM装備型FREMM計画艦 9隻 22隻 9隻から11隻
ラファイエット級フリゲート 5隻 5隻 5隻
フロレアル級フリゲート 6隻 6隻 6隻
A69型通報艦 10隻 8隻から10隻 ?
フリゲート・通報艦の合計 30隻 45隻から47隻 24隻
後方支援艦 2隻 2隻 1隻
デュランス級補給艦 4隻 4隻 ?
シャンプラン級戦車揚陸艦 4隻 5隻 ?
艦載戦闘機ラファール 60機 60機 60機
艦載早期警戒機E-2 3機 3機 3機
対潜哨戒機 27機 22機 ?
偵察機 9機 10機 ?
ヘリコプター 35機 38機 ?
海軍コマンドー 6個隊 5個隊 ?

国家憲兵隊[編集]

情報分野[編集]

期待される予算削減額[編集]

新たなる軍の展望[編集]

新しい領土防衛システムについて、3つの目標を追求する

陸軍の改編[編集]

批判[編集]

参考文献[編集]

  • Commission du Livre blanc, Livre Blanc sur la Défense Nationale, JACOB ODILE, 2008.

脚注[編集]

  1. ^ Ce qu'on entend par 18 frégates de premier rang Mer et Marine, 18 juin 2008(PDF文章)

外部リンク[編集]

関連項目[編集]