利用者:BetaU628/sandbox/GIFT (アイスショー)
Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome | |
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公演形態 | 単独公演 |
テーマ | 羽生結弦の半生とこれから |
出演者 | 羽生結弦 |
開催日 | 2023年2月26日 |
公演時間 | 150分(うち40分は製氷休憩) |
開催国 | 日本 |
会場 | 東京ドーム |
来場者数 | 3万5000人 |
ライブビューイング | |
テレビ放送 | テレ朝チャンネル |
主催 |
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プロデュース | 羽生結弦 |
演出 | MIKIKO |
協賛 | |
公式サイト |
gift-official |
『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』(ゆづるはにゅうアイスストーリー2023 ギフトアットとうきょうドーム)は、2023年2月26日に東京ドームで開催された羽生結弦の単独アイスショーである。プロデュース・出演は羽生結弦。演出はMIKIKO。
羽生結弦がプロ転向後に開催した『プロローグ』に続く2つ目のアイスショーであり、フィギュアスケート界では史上初となる東京ドーム公演である。本公演は東京ドームで3万5000人を動員したほか、国内外の映画館でライブビューイングが行われ、計3万人を動員した。また、動画配信サービスDisney+でも生配信され、6月30日からは羽生のインタビュー映像を追加した特別版が配信された。
背景
[編集]『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』(以下、『
主催はteamSiriusと
2023年12月20日、羽生が文章を、漫画家集団のCLAMPが絵を担当した絵本『
内容とコンセプト
[編集]会場の東京ドームには競技会と同規模の縦60メートル、横30メートルのスケートリンクが張られ、その先には大きなスクリーンが設置された[2]。大型スクリーンでは、羽生自身の言葉による物語が展開されていった[2]。この物語について羽生は「羽生結弦の半生とこれからを氷上で表現する物語」と説明している[7]。また、物語のメッセージについて羽生はユング心理学のペルソナを例に挙げ、「少しでも、自分自身が持っている、皆さんが持っている本質的な皆さんと、その「ペルソナ」の皆さんを少しでも認めていけるような、認めてあげられるような時間になったらいいなって思います」と語っている[8]。
冒頭、『火の鳥』の演奏が流れる中、炎を映した大型スクリーンの中央から、不死鳥の衣装を着てクレーンに乗った羽生が登場した[9][10]:2。その後は『Hope & Legacy』に続き新プログラムの「あの夏へ」を滑り、「バラード第1番」が続いた。前半の最後には6分間練習を経て2021–22シーズンのショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」を滑った。2022年北京オリンピックで披露したプログラムであり、同大会では氷の穴にエッジが取られ冒頭の4回転サルコウが1回転になるミスがあった。羽生はこの演目を選んだ理由について「あの時に夢を掴み切れなかったから、夢を掴みきった演出をしたかった」と話している[10]:2。本公演では全てのジャンプを成功させ、完璧な演技を披露した。前半だけで羽生は6度の4回転ジャンプを着氷した。
後半は「レッツ・ゴー・クレイジー」の演奏に続くプログラム「レット・ミー・エンターテイン・ユー」で幕を開けた[11]。その後は新プログラムの「阿修羅ちゃん」を滑った。
動員とメディア
[編集]『
公演当日には日本全国および香港・台湾・韓国の映画館でライブビューイングが行われ、国内外で計3万人を動員した[13]。公演翌日の2月27日には日本全国の映画館でディレイビューイングが行われた[15]。さらに、国内では動画配信サービス
2024年4月19日、本公演のDVDとBlu-rayの発売が発表された[18]。公演を完全収録し、マルチアングルの特典映像を収録するほか、公演当日のアイスリンクの水をガラス瓶の中に入れたキーリングが付属する豪華パッケージが数量限定BOXとして発売される[18]。
評価
[編集]
2015年の世界チャンピオンであるロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワは、『
彼がどうやってなし遂げたのか、私には想像もつきません。とても難しいこと。一つのショーで3つのナンバーをこなすだけでも体力的に大変なのに、3時間ぶっ通しで演技をするなんて…。どこから力を得ているのか見当もつかない。すごくかっこいいんだけど、自分には無理だと思う。
また、スポーツジャーナリストの二宮清純は、「これだけ天井が高いと、ジャンプの感覚が微妙に狂いがちです」と指摘し、「それを22日に氷を張り始めてから本番までのわずかな時間で調整してみせるところに、私は羽生選手の非凡さ、すなわち「GIFT」(才能)を感じてしまうのです。」と評した[20]。
『
セットリスト
[編集]前半[23]
- 『火の鳥』
- 『Hope & Legacy』
- 作曲:久石譲
- 「あの夏へ」
- 映画『千と千尋の神隠し』より
- 作曲:久石譲
- 「バラード第1番」
- 作曲:フレデリック・ショパン
- 「序奏とロンド・カプリチオーソ」
後半[23]
- 「レット・ミー・エンターテイン・ユー」
- 「阿修羅ちゃん」
- 曲:Ado
- 映画『オペラ座の怪人』より
- 「いつか終わる夢」
- 『ファイナルファンタジーX』より
- 作曲:植松伸夫
- 「ノッテ・ステラータ」
- 作曲:サン・サーンス
- 歌唱:イル・ヴォーロ
エンドクレジット[24]
- 「僕のこと」
アンコール[23]
関連商品
[編集]- 映像作品[25]
- 『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』Blu-ray Disc(発売:GIFT製作委員会、販売:テレビ朝日、2024年8月20日発売予定)
- 数量限定BOX(品番:YHXA-10004)
- 初回限定BOX(品番:YHXA-10003)
- 通常版(品番:YHXA-10002)
- 『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』DVD(発売:GIFT製作委員会、販売:テレビ朝日、2024年8月20日発売予定)
- 初回限定BOX(品番:YHBA-10003)
- 通常版(品番:YHBA-10002)
- 『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』Blu-ray Disc(発売:GIFT製作委員会、販売:テレビ朝日、2024年8月20日発売予定)
- 絵本
- 『
GIFT 』(文:羽生結弦、絵:CLAMP、講談社、2023年12月20日発売、ISBN 978-4-06-531898-0)[26]
- 『
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 「公演情報 - Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 ”GIFT” at Tokyo Dome supported by 雪肌精」『テレ朝チケット』テレビ朝日。2023年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
- ^ a b c 折山淑美「羽生結弦「ひとりになった時に帰れる場所を提供できたらいいなと思って」東京ドーム単独公演で大観衆に贈った「ギフト」」『web Sportiva』集英社、2023年2月28日。2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「音楽P武部聡志が語る、羽生結弦“東京ドーム公演”の裏側「なんとか彼が滑りやすいように…」」『テレ朝POST』テレビ朝日、2023年11月27日。2023年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「羽生結弦×CLAMPのコラボ絵本『GIFT』が本日(12/20)発売。羽生が綴る自らの半生を表現した物語を、CLAMPの美麗なイラストが彩る」『ファミ通.com』KADOKAWA Game Linkage、2023年12月20日。2023年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ Book Bang編集部「羽生結弦の半生を題材にした公演の絵本版がベストセラーランキングに登場 絵を担当したのはCLAMP[エンターテイメントベストセラー]」『Book Bang』新潮社、2023年12月30日。2024年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「武部聡志が羽生結弦に送った”GIFT”が配信リリース!」ソニー・ミュージックエンタテインメント、2023年11月8日。2024年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月10日閲覧。
- ^ 「羽生結弦さん、来年2・26「GIFT」開催「半生とこれからを氷上で表現」スケーター初の東京D単独公演」『Sponichi Annex』スポーツニッポン、2022年12月5日。2022年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 阿部健吾「羽生結弦さん「自分の顔だとか仮面だとか」ユング心理学「ペルソナ」例にメッセージに込めた想い」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年2月26日。2023年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ 阿部健吾「羽生結弦さんからの「贈り物」東京ドームで火の鳥に 単独アイスショーに満員3万5000人」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年2月27日。2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ a b 「羽生結弦が『GIFT』に込めた想いとは――。“半生を描いた物語”も「1人になった時に帰れる場所を提供できたら」」『THE DIGEST』日本スポーツ企画出版社、2023年2月28日。2024年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月17日閲覧。
- ^ 沢田聡子「羽生結弦が『GIFT』に託したもの 東京ドームのスケールを超える、その大きな意味」『スポーツナビ』LINEヤフー、2023年2月28日。2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月17日閲覧。
- ^ a b 佐藤勇馬「羽生結弦、驚異の動員力で東京ドーム公演が「落選祭り」に…チケット売上10億円超か」『ビジネスジャーナル』サイゾー、2022年12月21日。2022年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
- ^ a b 「羽生結弦さん 史上初東京D単独公演で3万5000人酔わせた「GIFT」 「突き進む」表現者の道」『Sponichi Annex』スポーツニッポン、2023年2月27日。2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「「#東京ドーム全滅」トレンド入り 羽生結弦さんのアイスショー抽選結果発表、ツイッターに嘆きの声」『中日スポーツ』中日新聞社、2022年12月20日。2022年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
- ^ a b オリンピックチャンネル編集部「羽生結弦アイスショー2023 "GIFT" 東京ドーム公演丨放送予定一覧!テレビ・ネット中継・ライブ配信」国際オリンピック委員会、2023年2月24日。2023年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「羽生結弦“GIFT”特別版が配信決定 インタビューや舞台裏を追加収録」『WEBザテレビジョン』KADOKAWA、2023年5月31日。2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「羽生結弦さん東京ドーム公演「GIFT」テレビ初放送 2月26日CSテレ朝チャンネル2」『スポーツ報知』報知新聞社、2024年2月7日。2024年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ a b 「羽生結弦さん「GIFT」と「プロローグ」がDVDとBlu―rayに」『スポーツ報知』報知新聞社、2024年4月19日。2024年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月23日閲覧。
- ^ 「トゥクタミシェワが羽生結弦の3時間連続ショーに驚嘆「どうやり遂げたのか想像もつかない」」『東スポWEB』東京スポーツ新聞社、2023年3月14日。2023年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
- ^ 「羽生結弦「視覚遮断で強くなる感覚」空間認知能力を、どう研ぎ澄ませるか」『MY J:COM』JCOM、2024年1月15日。2024年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「羽生結弦、東京ドーム単独公演『GIFT』に松任谷由実に野村萬斎ら著名人が来場、9年コーチを務めた恩師が寄せる“ゆづ”への期待「どんな夢を見せてくれるのか楽しみ」」『週刊女性PRIME』主婦と生活社、2023年3月7日。2024年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
- ^ @mansai_gozaru「「2/26東京ドームにて…」『Twitter』、2023年2月27日。2024年4月7日閲覧。
- ^ a b c 「羽生結弦さん 東京ドーム公演「GIFT」で計12曲完走「本当にありがとうございました!」」『Sponichi Annex』スポーツニッポン、2023年2月26日。2023年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
- ^ 「Mrs. GREEN APPLE「とても刺激を受けた」羽生結弦の東京ドーム公演『GIFT』鑑賞」『TOKYO FM+』エフエム東京、2023年3月8日。2023年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月5日閲覧。
- ^ 「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome 永久保存版 DVD・Blu-ray発売決定! あの感動を、再び。 2024年8月20日(火)発売!!」『gift-official.jp』。2024年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月23日閲覧。
- ^ 「『GIFT』(羽生 結弦,CLAMP)」『講談社BOOK倶楽部』講談社。2023年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。