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利用者:Bikettaxi/sandbox/ten draft

登場人物節の編集方針

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出典

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2020/10/28時点、出典のない文章が、設定資料に基づいた記載ではないことを確認。一次情報に基づく個人の感想、メモ書きのような記載が多く、内容が過剰なので問題でです。そのため、一次情報について整理をする。 また、原則にしたがって、一次情報であっても出典は明記するべき。出典において、電子版と書籍版の両方で参照しやすいように、最低でも章番号を必ず書く(書籍版のページ番号のみだど、電子版だと場所が探しにくい)

{{Sfn|書籍1巻|p=1-2|loc=第1章}}
{{Sfn|書籍1巻|loc=第1章, p. 1-2%}}

メインキャラクタ

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対象

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主人公と巻を跨いで1次レベルで大きく絡む人物

  • 魔国連邦幹部、迷宮十傑
  • 各巻の主役級(主要な敵側の人物、主要な味方側の人物、各巻のボスなど)
たとえばクレイマン、ヒナタ、グランベルなど
国家間、種族間の友好を図る物語の側面があると思いますので、文官系の人もしっかり書く

人物項の構成

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3段落(箇条書き)で構成する

 : 初登場。外見。種族進化の過程
 : 人物像(性格・気質)。立場(物語上の立ち位置)。人物間関係。
 : 戦闘能力。スキル。スキルは過剰に詳しく書かない。スキル名だけの羅列は不要。
  • スキルは、作中固有名詞の羅列ではなく、代表的な(特徴的な)能力の中身のみを記載する。
  • 記載量の目安;最大800字程度, できれば600字程度
  • 子細なエピソード記述は不要。特に戦闘記録は不要(簡単に書く。○巻で戦って負けたなど)
特に、主要な人物の場合、エピソードはあらすじへ記載されるべき
  • 死亡(消滅)等の事実は死んだ側(消滅した側)へ簡単に記載する
  • 個々人に特に説明すべき上記の内容がないが、集団としてある場合
代表者の人物項を作り、他メンバーは文中に記載する
  • 主要なエピソードが終わった後の最新(その後)のトリビアを記載する必要はない
記事の読み手にとって、最新(その後)のトリビアよりも、過去(主要な活躍)のみで十分。

立場が物語の進展で変わる場合

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  • 作品内で最も記載が多い立場に記載する
上記と同様。最新(その後)の状況の立場で記載しない
それぞれで記事内リンクで誘導する
 ; {{vanc|A1}}
 : etc....{{See|#A2}}
 ; {{vanc|A2}}
 : etc....{{See|#A1}}
  • 複数の立場が同程度の場合、両方にそれぞれで簡潔にまとめる。
できれば、合わせて800字程度に。

サブキャラクタ

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対象

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作品のあらすじを説明する上で、どうしても説明せざるを得ないサブキャラクタを取り上げる

  • 具体例としては、主要な人物を跨いで2次レベルで主人公と絡む人物
主敵の仲間など。たとえば、リムル→(ヒナタ→)「聖騎士の各人」
たとえば、ロンメルは、ヨウム→ロンメルの絡みは多いですが、ヨウムを通じてのリムルとロンメルの絡みはほぼ無いので、記載不要。ロメンルを説明無くとも、物語の展開(あらすじ)は説明できる。
  • 作品に登場した全員を項目として取り上げる必要はなし
  • 設定資料集に登場する全員を項目として取り上げる必要なし
  • 一度だけ登場する本筋に絡まないキャラクタの項目は不要
  • 今後「重要になるかもしれない」ではなく、「重要になってから」記載する

人物項の構成

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  • 2段落(箇条書き)で構成する
 : 初登場。外見。種族進化の過程
 : 人物像(性格・気質)。立場(物語上の立ち位置の経緯)。人物間関係。
  • スキルの説明は不要
記載量の目安;最大600字程度, できれば400字程度
  • その他、主要人物と同様

立場が物語の進展で変わる場合

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  • 主要人物と同様

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  • 大雑把に過剰内容は削除ましたが、あまりにも書き散らした内容、かつ膨大な記載量なので、上記は整理のための中間方針です。最終的には、あらすじ節と用語節を記載・整理して、相互に調整して不要な部分を削除する必要があると考えます。
  • そもそも、ほぼ全てが一次情報であることに問題があります。二次情報が殆ど声優の情報しかないというのは問題です。
  • 称号の記載は不要(雑多な情報)と思うのですが、いちおう残す方向で編集を進めます。
  • 主人公については現状でもかなりの過剰記載(特にスキル関係)ですが、最期にまとめます
  • 書籍版とウェブ版の相違点の節は全体が独自研究の可能性があります。最低でも相互に出典を示す必要があると思います(それでも、違いについての説明に出典が無ければ、私は独自研究になるのではと危惧します)

概要

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あらすじ

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主人公

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リムル=テンペスト

主な登場人物

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ジュラ・テンペスト連邦国(魔国連邦)

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ベニマル(紅丸)[1][2]
声 - 古川慎[3]
元は大鬼族(オーガ)の里を治めていた族長の息子であり、シュナの兄にあたる。書籍2巻でリムルの配下となり、リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、真紅の髪と瞳をした、漆黒の2本角を持つ身長180センチ程の美男子となる。リムルの魔王種への進化により妖鬼となり、書籍14巻でリムルから魂を与えられ、一族の長としての未練が晴れた後、鬼神の上位聖魔霊へと覚醒進化して[4]、聖魔十二守護王の一人として赫怒王(フレアロード)の称号を拝命する[5]
好戦的でやや短気な性格だが、他の同胞に比べれば自制が利く。リムルからの信頼が厚く、全軍の指揮権を与えられた侍大将を務める。リムルに名付けられた元子鬼族から成る紅炎衆(クレナイ)と緑色軍団(グリーンナンバーズ)の指揮官となる[6]。魔国連邦開国後の軍事再編により、緑色軍団を含む第一軍団の指揮権をゴブタに譲り、代わりに赤色軍団(レッドナンバーズ)から成る第四軍団の将軍を兼任する。純情な性格ゆえに結婚にはあまり乗り気ではなかったが、モミジアルビスの熱意と覚悟を認めて2人と結婚し[7]、一族の後継者となる子を持つ。
戦闘では、リムル配下の三頂点の一角を担う強さとなり[8]、炎熱と組み合わせた太刀による剣技と、限定空間を超高熱で焼き尽くす黒炎獄(ヘルフレア)を使用する。修行を重ねて師匠のハクロウやアルベルトをも超える剣士へと成長し[9]、神速の剣閃を放つ朧黒炎・百華繚乱を編み出す。優れた空間認識力と高い精度で勝敗を読み解けるユニークスキル「大元帥(スベルモノ)」を保有し、ヴェルグリンドの権能を元にした光と熱を支配して加速させる究極能力「陽炎之王(アマテラス)」を獲得する[10]
ソウエイ(蒼影)[11][12]
声 - 江口拓也[3]
元は大鬼族の家臣。書籍2巻でリムルの配下となり、リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、浅黒い肌に青黒い髪で紺碧の瞳をした身長190センチ程の美青年となる。リムルの魔王種への進化により妖鬼となり、ベニマルの炎霊鬼への覚醒進化した祝福を受けて鬼神の中位聖魔霊へと覚醒進化して、闇の盟主(ダークネス)の称号が与えられる[13]
常に冷静沈着だが、怒りが頂点に達すると自然と笑みが浮かぶという危ない性格。基本的にリムルと自国の仲間以外には興味がなく、特に、リムルを貶すものには容赦がない。魔国連邦における御庭番の頭領として藍闇衆(クラヤミ)を率いて諜報活動全般を請け負う。部下のソーカや聖騎士のリティスなど多くの異性から好意を寄せられている。ベニマルと同年代であり大鬼族のころからのライバルであり、覚醒進化によりベニマルの対として神性を得る。
戦闘では二刀流の忍者刀と「粘鋼糸」を使用し、冷酷非情であり、情報収集能力に長ける。意識外からの攻撃が致命的な攻撃となるユニークスキル「隠密者(シノブモノ)」を保有し[14]、意識まで完全に分割した別身体を作り、町一つ分の広範囲に渡って別身体を直接転移させ、世界各地の様子を映像と音声で監視できる究極贈与「月影之王(ツクヨミ)」を獲得する[15]
シオン(紫苑)[16][17]
声 - M・A・O[3]
元は大鬼族の家臣。書籍2巻でリムルの配下となり、リムルの名付けにより鬼人族へ進化して紫の瞳に黒曜石のような一本角が生え、長い紫髪をポニーテールにした身長170センチ程の巨乳なモデル体型となる。リムルの魔王種への進化により悪鬼となり、書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて闘神の上位聖魔霊へと覚醒進化して[18]、聖魔十二守護王の一人として闘神王(ウォーロード)の称号を拝命する[19]
外見はクールビューティーという印象だが、何でも力づくで解決したがる悪癖を持つ。料理の腕は壊滅的。リムルの筆頭秘書であり、護衛も任されているが、秘書の実務能力はシュナに劣る。過激な言動が多く、秘書の座を争うディアブロと共にリムルから問題児扱いされている。ファルムス王国による襲撃で住民と共に一度は死亡し、リムルが魔王種へ進化するための切っ掛けとなる。リムルの意を受けた「智慧之王」により蘇生され[20]、ほぼ不死身の半精神生命体として復活し、共に蘇生された不死身の者から成る紫克衆(ヨミガエリ)の長となる。蘇生時に消費された悪魔の魂の影響で残虐性が宿り[21]、しばらくは周囲に嫉妬して精神的に不安定になるが、リムルから諭されて自分自身を超える方向へと意識が変化する[22]
戦闘では剛力丸と名付けた大太刀を愛用し、規格外の怪力を駆使して豪快でシンプルな技を使用する[23]。魔素量ではベニマルを凌駕しており、大鬼族の仲間の中では2番目に強くなるまでに成長する。過程を省いて確定した結果を導き出すユニークスキル「料理人(サバクモノ)」を保有する。16巻時点ではリムルを殺しうる危険性があるとシエルに判断されたため、究極能力の獲得は見送られている。
シュナ(朱菜)[24][25]
声 - 千本木彩花[3]
元は大鬼族の姫であり、ベニマルの妹にあたる。書籍2巻でリムルの配下となり、リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、薄桃色の髪に真紅の瞳をした、白磁の二本角が生えた身長155センチ程の小柄な美少女となる。リムルの魔王種への進化により妖鬼へ進化する。
心優しく控え目な性格の持ち主だが怒ると怖く、笑顔のまま怒気を発するタイプ。リムルの秘書業務を全て管理し、シオンとリムルの取り合いになる。リムルの外遊には常に同行し、気品と礼儀が備わっているので外交面で頼りになる。薬草に詳しく、裁縫や料理が得意であり、魔国連邦の絹織物や調理研究などの生産事業の指揮を執る才女である。
非戦闘員ではあるが、扇子を武器として使用し[26]、ハクロウから実戦形式の柔術も学んでいるため近接戦闘の実力は高く[27]、効率的な魔法スキルの運用も得意であり、アダルマンと共にリムルから信仰と恩寵の秘奥を授けられ[28]、神聖魔法を習得する。物や魔法などを目視だけで解析して直ぐに自ら使用できるユニークスキル「解析者(サトルモノ)」を保有し、物質の変換・融合・分離によって別の素材を生み出すユニークスキル「創作者(ウミダスモノ)」を保有する。
ハクロウ(白老)[29][30]
声 - 大塚芳忠[3]
元は大鬼族の家臣。黒目で伸びた白髪を総髪とした男性。書籍2巻でリムルの配下となり、リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、老人から初老くらいの年齢まで若返る。リムルの魔王種への進化により妖鬼へ進化する。
人間と大鬼族の混血であり、朧流の剣豪で異世界人である荒木白夜の孫にあたり、モミジは実子である。剣鬼の異名を持つ剣の達人であり、料理にも造詣が深い。大鬼族のころから里の同胞やガゼルをはじめとする様々な人物に剣技を指南する。魔国連邦でも戦闘の指南役を務め、リムルや幹部たち、戦闘員を鍛えている。魔国連邦開国後の軍事再編では、第一軍団の軍事顧問も任され、指揮官のゴブタが現場に出る際には緑色軍団の指揮を代行する。
戦闘では仕込み刀を使用し、卓越した気闘法で身体能力を底上げして剣技や術を駆使し、少ない魔素量を全く問題にしない。朧流の最高奥義・八重桜-八華閃-を会得し、魔素の流れや力の大きさが正確に読み取れるユニークスキル「武芸者(キワメルモノ)」を保有する。
リグルド[31][32]
声 - 山本兼平[3]
リムルが転生後に初めて接触した子鬼族(ゴブリン)村の村長。書籍1巻でリムルに名付けされて人鬼族(ホブゴブリン)へ進化し、大柄な壮年の大男へ若返る。リムルからゴブリン・ロードの地位を授けられ、後に近隣のゴブリンもリムルの下へ合流したことでゴブリン・キングへ昇格する。
宴会が大好きで、何かと理由を付けては宴会を開きたがる。リムルの配下の中では最古参であり、名付けによってよぼよぼの老人から姿形が激しく変化したので、リムルは劇的な変化に驚くとリグルド・ショックと言うようになる。魔国連邦の内政を担う中心人物であり、同じく最古参である司法を担当するルグルド、立法を担当するレグルド、行政を担当するログルド、食料管理部門を担当するリリナと共に魔国連邦をまとめている。
文官なので戦場に出る機会は殆どないが、常に鍛えており武闘派な面もある。書籍2巻時点ではBランク相当だった強さも、書籍13巻時点ではAランクを超える。
ゴブタ[33][34]
声 - 泊明日菜[3]
リムルが転生後に初めて接触したゴブリンの村に住んでいた子鬼族。書籍1巻でリムルに名付けされて人鬼族へ進化したが、外見はほとんど変化していない。
脳天気で褒められるとすぐに調子づくお調子者。憎めない性格で周囲からはムードメーカーとして可愛がられているが、考えなしの発言で相手の地雷を踏んだり、肝心な所で詰めが甘くなるため、しばしば失敗して痛い目を見る。リムルの指示で結成された人鬼族と牙狼族の一人1匹のコンビにおいてランガとコンビを組み、狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)の隊長を務める。開国祭で開催された武闘大会では参加者の思惑にも助けられてランガとのコンビで優勝を果たし、四天王の一角を占める[35]。開国後の軍事再編では、ベニマルから緑色軍団の指揮を譲り受け、常備軍の攻撃の主力となる第一軍団の将軍を任される[36]。書籍14巻では、これまで通りリムルへ気軽に接する権利を正式に認められる[37]
戦闘では器用で機転が利く天才肌であり、牙狼族の召喚もいち早く習得する。ハクロウとの修行で戦闘方法を学び、武闘大会においてランガと合体して魔狼形態となるユニークスキル「魔狼召喚(オレニチカラヲ)」を獲得するが、自身のパワーとスピードを制御できない未熟さが露呈する[38]。ランガと共にミリムの特訓を受けて戦闘感覚や技術を磨き上げ、元子鬼族の中では最強クラスに成長する。
ランガ(嵐牙)[39][40]
声 - 小林親弘[3]
元はゴブリンの村に攻め込んだ牙狼族の長の息子であり、父の死後、一族の長となる。書籍1巻で一族と共にリムルの配下となり、リムルの名付けにより嵐牙狼族へ進化し、額の星型の痣から角が生えた巨体の狼となる。リムルの魔王種への進化により黒嵐星狼となり、書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて神狼の上位聖魔霊へと覚醒進化して、聖魔十二守護王の一人として星狼王(スターロード)の称号を拝命する[41]
父の死について思うところはあるものの、リムルへの恨みはない。普段はリムルの影の中に潜んで護衛し、表に出る場合はリムルの指示で本来よりも小さいサイズで現れる。リムルから毛並みを撫でてもらうのが好きで、ペット扱いされることもある。開国祭の武闘大会ではリムルの指示で出場を見合わせたはずが、ゴブタの召喚に勝手に応えて参戦する[35]。軍事再編により、「魔狼召喚」を得たゴブタが指揮する第一軍団に随行する機会が増える。一族は自身の進化に伴い全ての個体が同じ進化を遂げる性質を持つ。
戦闘では、単独でも強いが他者とのコンビで戦う場面が多い。放電する竜巻を生み出す黒雷嵐(デスストーム)、ゴブタと魔狼形態となって超音速衝撃波を生み出す疾風魔狼演舞(ダンス・ウィズ・ウルブス)という攻撃を使用する[42]。一族を完全に統率した連撃を可能とするユニークスキル「魔狼王」を保有し、リムルとヴェルドラの能力を継承した天候すらも支配する究極能力「星風之王(ハストゥール)」を獲得する[43]
ゲルド[44][45]
声 - 山口太郎
元はジュラの大森林に攻め込んだ豚頭帝ゲルド配下の猪人族(ハイ・オーク)の豚頭将軍。書籍2巻において豚頭帝ゲルドの思いを託すために、リムルからゲルドと名付けられて猪人王へ進化し、一族の長となる。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて猪神の上位聖魔霊へと覚醒進化して、聖魔十二守護王の一人として守征王(バリアロード)の称号を拝命する[46]
真面目で義理堅く職人肌で、器が大きく男気があるが、順序立てて物事を説明するのは苦手。豚頭帝ゲルドの配下であった猪人族から成る黄色軍団(イエローナンバーズ)を率い、魔国連邦開国後の軍事再編により、橙色軍団(オレンジナンバーズ)を加えた、常備軍の防衛と後方支援や工作の主力となる第二軍団の将軍となる。土木建築部門の幹部でもあり、魔国連邦の都市建設、各国へ伸びる道路や魔導列車の軌道を敷設する役割を担う。
戦闘では、妖気で触れた相手の精神体と物質体を同時に腐らせる攻撃を行い、第二軍団の猪人族と一体化したかのような集団的な防御力を発揮する。物資の収納・保管が可能な胃袋を仲間と共有する「美食家」と仲間のダメージを引き受ける「守護者(マモルモノ)」というユニークスキルを保有し、覚醒進化の後にこれらの能力を合一して強化した究極贈与「美食之王(ベルゼバブ)」を獲得する。
ガビル[47][48]
声 - 福島潤[3]
元は蜥蜴人族の首領の息子。書籍2巻で内乱の責任を取って王国から追放され、ガビルを慕う部下たちと共にリムルの下に身を寄せる。正式にリムルの配下となり、リムルに名前を上書きされ龍人族(ドラゴニュート)へ進化する。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて真・龍人族の水霊龍へと覚醒進化して、聖魔十二守護王の一人として天龍王(ドラグロード)の称号を拝命する[46]
褒めると調子に乗って失敗するタイプだが、任された仕事は責任をもって成し遂げる。戦略的な思考は苦手だが、指揮能力は高く、戦術面での判断は的確で部下からの人望も厚い。蜥蜴人族から成る飛竜衆(ヒリュウ)の指揮官を務め、魔国連邦開国後の軍事再編により、青色軍団(ブルーナンバーズ)と飛空龍(ワイバーン)も統率し、空からの遊撃を担当する第三軍団の将軍に任命される。また、ヒポクテ草の栽培も担当し、ベスターと共に回復薬の研究開発に携わる。
戦闘では、父から託された水渦槍(ボルテクス・スピア)を操り、 龍人族への進化により1日あたり1回に限り運命を改変可能なユニークスキル「調子者」と攻撃力と防御力を高め、傷を即座に回復出来る固有スキル「竜戦士化(ドラゴンボディ)」を獲得する。覚醒進化の後に「竜戦士化」は周囲の魔素を取り込み自己修復する装甲を身に纏う「竜鱗鎧化(ドラゴンスキン)」へ強化され、「調子者」も究極贈与「心理之王(ムードメーカー)」へと強化される。
ディアブロ[49][50]
声 - 櫻井孝宏[3]
元は原初の黒(ノワール)の異名を持つ悪魔族の上位魔将(アーク・デーモン)であり[注 1]、赤と金のメッシュが入った黒髪が特徴の男性型悪魔。書籍5巻のファルムス王国戦においてリムルに召喚され[51]、その後に正式にリムルの配下となり、名付けをされて悪魔公へ進化する。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて魔神の悪魔王へと覚醒進化して、聖魔十二守護王の一人として魔神王(デーモンロード)の称号を拝命する。名前の由来はスーパーカーランボルギーニ社製ディアブロ[52]
狡猾で計算高いが野心はなく、冷酷で気まぐれな性格。誰に対しても敬語でしゃべる。かつてギィと渡り合った悪魔族の最上位の一人だが、強さに執着がないという珍しい気質を持つ。シズとの因縁があり、召喚される前からリムルに興味を抱き、自身の前に召喚されたヴェノムを妬むほどリムルに心酔している。リムルの役に立つことを至上の喜びとし、リムルと敵対する者は迷わず排除しようとする。この点ではシオンと意気投合するが、秘書の座を巡っては大人げなく張り合う。所構わずリムル自慢をするので、リムルは辟易としており、ギィからは苦手意識を持たれている。雑用を押し付けてリムルの側にいるために悪魔族を勧誘し[53]、その悪魔族たちから成る黒色軍団(ブラックナンバーズ)を率る。
戦闘では、リムル配下の三頂点の一角を担い、その中でも最強とされる。リムルの「大賢者」に似た「大賢人(モトムモノ)」と自分に屈した相手の生殺与奪を握って半強制的に従属させる「誘惑者(オトスモノ)」」というユニークスキルを保有し、覚醒進化により魔素量はリムルが魔粘性精神体だったころのリムルと同等になり、「誘惑者」は究極能力「誘惑之王(アザゼル)」へと強化される。
ヴェノム[54]
ディアブロ配下の悪魔族。反骨精神が旺盛で何度もディアブロに歯向かったため、ディアブロから気に入られて強制的に配下にさせられる[55]。主人の覚醒進化により悪魔公に進化する[56]。常にディアブロから無理難題を押し付けられる苦労人であり、明確な記憶はないが転生者でパンクファッションを身に着ける[57]
マサユキの護衛を担当し、自分の意思を持ち続けているマサユキを心の奥底では尊敬する[57]。マサユキの即位に伴い、テスタロッサと共に帝国へ随行する。
テスタロッサ[58]
元は原初の白(ブラン)の異名を持つ悪魔族の上位魔将であり[注 1]、白銀の髪と赤い瞳を特徴とする女性型悪魔。ディアブロが勧誘して、書籍11巻で正式にリルムの配下となり、名付けされて悪魔公へ進化する。書籍14巻において聖魔十二守護王の一人として虐殺王(キラーロード)の称号を拝命し[59]、書籍15巻でリムルから魂を譲渡されて魔神の悪魔王へと覚醒進化する[60]。名前の由来はスーパーカーのフェラーリ社製テスタロッサ[52]
頭がよく、誇り高く優雅に完璧な自信家であるが、他者を見下す悪癖がある。可憐な見た目に反して性格は好戦的かつ残虐的で、数年前に東の帝国配下のシルベリア王国を全滅させた”紅に染まる湖畔事変”を起こす。リムルを一目見て臣従を決め、副官のモスとシエンを従えて西方諸国評議会に出向して外交武官となり、評議会が諸国から集めた支援兵から成る西方配備軍の軍団長を兼任する。東の帝国との戦争後は、元々東方に縁があるためにマサユキが新皇帝に即位した帝国へ出向する。
戦闘では精密な魔力操作を得意とし、遺伝子配列を強制的に書き換えて魂をも破壊する核撃魔法である死の祝福(デスストリーク)を使用し、ディアブロと並んで厄介と言われるほどの技量を持つ。グラティムとの戦いの中でより死の側に傾倒した生と死を司る究極能力である「死界之王(ベリアル)」を獲得する。
モス[61]
テスタロッサの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]、称号に女帝の腹心を持つ[62]。外見は小学5、6年生の少年のような姿。小さく分離させた「分身体」を各地に飛ばす能力があり、これを利用した情報収集が得意でディアブロやソウヘイからも重宝される。
シエン[61]
テスタロッサの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]、称号に女帝の書記官を持つ[62]。書類仕事が得意であり[63]、帝国に出向くテスタロッサの代わりに西方評議会の外交武官を任される。
ウルティマ[64]
元は原初の紫(ヴィオレ)の異名を持つ悪魔族の上位魔将であり[注 1]、紫色の髪をサイドポニーテールにした女性型悪魔。ディアブロが勧誘して、書籍11巻で正式にリルムの配下となり、名付けされて悪魔公へ進化する。書籍14巻において聖魔十二守護王の一人として残虐王(ペインロード)の称号を拝命し[59]、書籍15巻でリムルから魂を譲渡されて魔神の悪魔王へと覚醒進化する[60]。名前の由来はスーパーカーのアルティマ・スポーツ(Ultima Sports)社製ウルティマ・GTR英語版[52]
一見可愛げのある明るい少女であり、お嬢ちゃんと呼ばれて可愛がられているが、実際は陰気で陰湿、残虐非道で感情の起伏も激しい。副官のヴェイロンとゾンダを従えて魔国連邦の検察庁検事総長に就き、ログルドをおっちゃんと呼び懐いている。カレラとは職務内容から食事のメニューまで何かと張り合ってケンカになり、賭けの対象とされるなど町の名物となる。自分が原初の7柱の中で一番未熟だと自覚しているが、一番伸び代があるとも思っている。
戦闘では、熱核爆発を引き起こす破滅の炎(ニュークリアフレイム)という核撃魔法を使用する。覚醒進化により即死と致死毒の効果を与えて対象を死に至らしめる究極能力「死毒之王(サマエル)」を獲得し、ダムラダとの戦いを経て貫手技の紅蛇死毒手(ブラッディーバイト)を編み出し、ダムラダからその技の全てを託される[65]
ヴェイロン[61]
ウルティマの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]毒姫の執事の称号を持つ[66]。常に背筋をピンと張った姿勢でウルティマに付き従い、戦場でも紅茶を用意し完璧にサーブする。書籍15巻の八門堅陣におけるマルコ戦の中で、究極贈与「真贋作家(アーティスト)」を獲得し、荒木白夜の剣技を再現して討ち取る[67]
ゾンダ[61]
ウルティマの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]毒姫の料理人の称号を持つ[66]。コックコートを着用し、戦場でも極上の料理を提供する[68]。状況把握と支援に特化した権能を有し[66]、回復魔法が得意。
カレラ[69]
元は原初の黄(ジョーヌ)の異名を持つ悪魔族の上位魔将であり[注 1]、金髪の女性型悪魔。ディアブロが勧誘して、書籍11巻で正式にリルムの配下となり、名付けされて悪魔公へ進化する。書籍14巻において聖魔十二守護王の一人として破滅王(メナスロード)の称号を拝命し[59]、書籍15巻でリムルから魂を譲渡されて魔神の悪魔王へと覚醒進化する[60]。名前の由来はスーパーカーのポルシェ社製カレラGT[52]
武人のような考えの持ち主だが、傲岸不遜で大雑把な性格をしている上、刹那的な享楽を求める傾向がある。かつてエルドラドがある大陸を拠点としており、レオンに対し遊び半分で核撃魔法を打ち込む挑発をしては彼を困らせていた。リムルに忠誠を誓った後、副官のアゲーラとエスプリを従えて最高裁判所長官に就く。
戦闘では、リムル配下の悪魔族の中で最大の魔力を有し、局地的に人工的なブラックホールを生み出す重力崩壊(グラビティコラプス)という核撃魔法を使用する。趣味としてアゲーラから剣術を習うようになり、その腕前は免許皆伝となる。覚醒進化により破壊力に特化した究極能力「死滅之王(アバドン)」を獲得する。近藤との戦いを経て、近藤の究極能力と神話級武器である黄金銃を譲られる[70]
アゲーラ[61]
カレラの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]暴君の師匠の称号を持つ[71]。外見は金色のまだら模様が入った白髪の老人。悪魔にしては珍しく刀を武器とし、カレラに剣術を教える。前世は朧流の開祖にしてハクロウの祖父である荒木白夜[72]。書籍15巻の八門堅陣におけるガルシア戦の中で、究極贈与「刀身変化(とうしんへんげ)」を獲得し[72]、エスプリに刀となった自身を取らせて朧流の最高奥義にて討ち取り、カレラと近藤との対決でも刀となりカレラを補助する[70]。帝国との戦争後は頭を冷やしたいと願い、ドワルゴンに派遣される[73]
エスプリ[61]
カレラの覚醒進化により悪魔公に進化し[56]暴君のズッ友の称号を持つ[74]。外見は愛らしい顔だちの少女であるが、性格は悪く、自分はカレラの太鼓持ちに徹し、彼女への諫言はアゲーラに押し付ける。時間と空間を隔てた相手でも連絡を取り合うことが出来る能力を持つ。
ガルド・ミョルマイル[75][76]
声 - 青山穣[3]
元はブルムンド王国王都の大商人。ブルムンド商店街の元締めであり、暗黒街のドンを自称する。書籍4巻において、フューズの仲介でリムルが作った回復薬の商談を引き受けてリムルと出会い[77]、その縁で様々な新商売に手を広げるが、開国祭を機にリムルから誘われて首都リムルへの移住を決意する[78]
怪我人を助けるために利益を度外視して奔走し、自分以外の者を魔物から逃がすことを優先するなど、根は善良である[77]。意外にミーハーで、マサユキの大ファン。魔国連邦では財務統括部門と広報宣伝責任者を務める。人間の初の幹部であり初の文官であるため、さまざまなトラブルが心配されたが、人心掌握にも長けており杞憂となる。リムルとエルメシアと共に悪巧み三人衆を結成し[79]、西側諸国の表社会と裏社会を競争・牽制し合うための組織を設立し、国家間で商業活動を行う四ヶ国通称連盟の代表者となる一方、裏社会を統一するための秘密結社である三賢酔(リエガ)の代表の一人を務める[80]

迷宮(ラビリンス)

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ラミリス
迷宮の創造者にして八星魔王の一人。
ベレッタ[81][82]
書籍4巻において、ラミリスの護衛として、リムルが造形した魔鋼製の人形に召喚した黒(ディアブロ)の系統の上位悪魔を宿らせ、名を与えて誕生した魔将人形(アークドール)[83]。外見は長い銀髪で紅い目をした仮面を被った風貌の人型[84]。リムルの魔王種への進化により聖魔人形(カオスドール)となり[85]、ラミリスと共に魔国連邦に押し掛けて移住する[86]。書籍16巻でリムルから魂を譲渡されて上位聖魔霊の金属生命体である聖魔金属生命体(カオスメタロイド)へと覚醒進化する[87]。名前の由来はベレッタ社製の拳銃
悪魔には珍しい落ち着いた性格で研究者肌、強さには興味がない。ラミリスを諫める役を1人で引き受ける苦労人[86]。リムルの命でラミリスに仕えていたが、魔王達の宴の際にギィに半ば強要される形でラミリスにのみ忠誠を誓い、正式にラミリスの配下となる[88]。迷宮統括者(ダンジョンマスター)と迷宮十傑の筆頭を兼任していたが、面倒だと思っていた迷宮十傑を[89]、東の帝国による迷宮侵攻を前に辞任してガドラに譲る[59]
正反対の属性を自動で獲得するユニークスキル「天邪鬼(ウラガエルモノ)」を保有し、悪魔族と天使族の双方の性質を持つ。覚醒進化により金属ならどんな形状でも自由自在に変形可能となる究極能力「機神之王(デウス・エクス・マキナ)」を獲得する[87]
トレイニー[90][91]
声 - 田中理恵[3]
樹妖精(ドライアド)の三姉妹の長姉。次女はトライア、三女はドリス。外見はうっすら透き通る神秘的な美人[92]。かつてラミリスが妖精に堕ちた時に自分たちも精霊から妖精へ変化し、ラミリスと離れ離れになってからヴェルドラに保護され、ジュラの大森林の管理を任されていた[93]。書籍2巻において、豚頭帝ゲルドの武力蜂起をリムルに伝え、事件解決後、ジュラの森大同盟の議長にリムルを指名し、樹人族共々リムルに忠誠を誓う[94]。 書籍8巻でリムルの許可を得て正式にラミリスの配下となり、樹妖精と樹人族と共に迷宮の95階層に移住して、迷宮の管理を引き受ける[95]
森の中では圧倒的な強さを誇り、植物を介した瞬間移動や情報共有[96]、上位精霊との同一化が可能だが、本体は大霊樹(ドリュアス)にあるため分身体の活動時間や距離に制約がある。トレイニーは、書籍6巻において、リムルにより霊体を精霊魔導核に移された後に大霊樹製の人形に宿り、霊樹人形妖精へ進化して制約から解放される[96]。その後、トレイニーの姉妹らも進化して管理室のオペレータ等を務めるが、総じて敬愛するラミリスに対しては激甘である[88][97]
シンジ・タニムラ(谷村 真治)[98]
元は東の帝国軍の混成軍団に所属する23歳の異世界人。書籍12巻において異世界人であるマーク・ローレンシン・リュウセイと共に、東の帝国との戦争前にユウキの命令で迷宮の調査に向かうが、60階層でアダルマンたちに敗北する。師匠であるガドラと共にリムルと面会して東の帝国からの亡命を決意し、マーク、シンと共にラミリスの配下として迷宮で働く[99]
書籍13巻では、迷宮に侵攻してきた精鋭部隊に組み込まれた異世界人のルキウスレイモンドをガドラと一緒に説得し、降伏して迷宮の見習いとなった2人の世話をする[100]。書籍16巻では、シュナの可憐さを想像していた折りに、ディーノの怪しげな行動に気が付いて偶然に声をかけたことが、ディーノの裏切りを失敗に導く[101]
ゴズール、メズール[102]
ジュラの大森林で100年以上も戦争を続けていた種族の長[103]。魔王となったリムルに忠誠を誓い[104]、名付けられてゴズールは牛頭族(ゴズ)から牛鬼族へ、メズールは馬頭族(メズ)から馬鬼族へ進化し、ゴズールは物理攻撃特化、メズールは魔法攻撃特化となる[105]。武装大会での勝負を経て、50階層の階層守護者を交代で担当する。迷宮内で頂点の存在を知り、少し謙虚になる[106]
ディーノ
書籍11巻で迷宮に転がり込み、働くことになった八星魔王の一人。
迷宮十傑
ガドラ[107]
元は東の帝国軍に所属する大魔法使い。書籍12巻で魔国連邦へ亡命し[108]、書籍13巻で魔王の守護巨像(デモンコロッサス)の操縦と60階層の階層守護者を任され、魔導王(ルーンマスター)の称号が与えられる[109]。書籍15巻のゴウザリン戦において自爆魔法を発動した後、ディアブロに気に入られていたために黒の眷属に転生する[110]。これにより、魔王の守護巨像の残骸と融合した上位聖魔霊の金属性悪魔族(メタルデーモン)へと進化し、外見も白髪長髭の姿から若造に変化する[110]
公には尊大に振る舞うが、根は優しくノリが軽い[111]。身内には優しく、弟子のシンジやルキウスの身を案じて帝国から亡命を勧める[108]。また、国に対する帰属心がなく、亡命直前にユウキに困ったら相談にのると告げたり、帝国に義理はないと言った直後にリムルへ忠誠を誓ったりするが、その態度についてリムルから嫌いでないと評される[112]。東の帝国による迷宮への侵攻が始まっても普段通りの態度のラミリスやヴェルドラの態度に感心し、それを従えるリムルに対して畏怖の念を抱く[109]
正確な鑑定眼を持ち、相手の実力を推し量る力に長け、戦闘では元三武仙のサーレグレゴリーを簡単に退ける実力がある[111][109]。金属性悪魔族への進化により力が増し、リムルが管理する魔法の数々を記し、それを使用することができる究極贈与「魔道之書(グリモワール)」を獲得する[110][注 2]
アダルマン[114][115]
髑髏の姿の死霊。元はクレイマン配下の五本指の一人[116]。生前は神聖魔法の使い手だったが、書籍6巻で神聖魔法に関する自身の思い込みを利用されてシュナに敗れ、部下の死霊と共に魔国連邦に加わる[117]。書籍8巻でシュナから推薦され、当初、60階層の階層守護者を司る[118]。魔国連邦に参画した直後は死霊(ワイト)に退化するが[28]、迷宮の膨大な魔素を吸収して死霊の王へ再進化する[119]。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて光属性の中位聖魔霊に覚醒進化し、聖魔十二守護王の一人として冥霊王(ゲヘナロード) の称号を拝命する[120]
リムルとシュナを大袈裟な態度と言葉で敬うので、シュナからは暑苦しいと評され[118]、慣れたとはいえリムルから苦手意識を持たれている[28]。弱体化により神聖魔法を失っていたが、書籍10巻でリムルにより信仰と恩寵の秘奥を授けられ、リムルを信仰対象して力と神聖魔法を取り戻す[28]。書籍12巻においてシンジたちを倒した急成長が認められて70階層の階層守護者へ格上げされ[121]、また、生前からの親友であるガドラと再会を果たす[108]
ルミナスから詫びとして贈られたスキルをもとにベレッタの協力で生み出したエクストラスキル「聖魔反転」により、自らとその配下を聖属性とすることで弱点である神聖魔法を克服する[122]。また、覚醒進化により、敵兵を含む死者たちを配下とする支配力と死者たちへの加護が強化され、究極贈与「魔道之書(ネクロノミコン)」を獲得し[注 2]、多数の死者から成る軍勢の勢力も拡大する[123]
アルベルト[114][115]
元はクレイマン配下の死霊騎士。生前は西方聖教会の聖堂騎士としてアダルマンの警護を務め[124]、死霊となっても忠誠を尽くすアダルマンの副官。魔国連邦に参画した直後は骸骨剣士(スケルトン)まで退化したが、迷宮に移住した後に死霊聖騎士(デス・パラディン)へ進化し[119]、骸骨の姿から青年の姿となる。書籍14巻において東の帝国から鹵獲した神話級の霊剣をリムルから授与され[125]、アダルマンの覚醒進化の祝福を受けて中位聖魔霊へと覚醒進化し、冥霊聖騎士(ゲヘナ・パラディン)の称号を得る[123]
アダルマンと同様にリムルを過剰に敬う面がある[123]。ハクロウと互角に斬り合える剣の達人であり[126]、アダルマンが「聖魔反転」を獲得した後は、その加護を受けて弱点もなくなる[122]。その後、アダルマンの前衛として70階層の階層守護者を務める傍ら、修行のために迷宮を訪れる聖騎士たちに剣術を指導する。覚醒進化により究極贈与「不老不死(イモータル)」を獲得し、魂をアダルマンに預け、彼が死なない限り肉体が消滅しない不老不滅の存在となる[123]
ウェンティ[114][115]
死せる魔物の頂点に位置する巨軀の死霊竜(デス・ドラゴン)であり、生前のアダルマンと対峙して相打ちとなり、アダルマンと主従関係を結び、彼のペットになる。書籍6巻で一度は消滅するが[117]、書籍10巻で力を取り戻したアダルマンにより迷宮へ召喚される[28]。書籍14巻においてリムルに名付けされて闇色の衣を纏う美女へ変身できるようになり[127]、アダルマンの覚醒進化の祝福を受けて冥霊竜王(ゲヘナ・ドラゴン)へと覚醒進化し、冥獄竜王の称号を得る[123]
身に纏う妖気に触れるだけで精神を破壊され[117]、腐食吐息(ゾンビブレス)を放ち、その瘴気で精神汚染された者はアダルマンの命令に従う腐肉者(ゾンビ)となる[128]。魂への直接攻撃しか有効ではないが[128]、覚醒進化により究極贈与「不朽不死(エターナル)」を獲得して、魂をアダルマンに預けているため、アダルマンが死なない限り肉体が消滅しない存在となる[123]
アピト[114][102]
元はリムルがジュラの大森林で保護した体長30センチほどの蜂の蟲型魔獣[129]。リムルから名付けされた後、樹人族の集落で希少花の花蜜を集める仕事を任されていたが[129]、書籍8巻でトレイニーから推薦され[130]、79階層を担う領域守護者となる[131]。書籍10巻時点で完全変態が完了して蟲型魔人(インセクター)へ進化して全魔物の中で最速の素早さを持つ女王麗蜂(クイーンワスプ)となり[132]蟲女王(インセクトクイーン)を名乗る[131]。外見は漆黒の生体魔鋼の外骨格と2対4枚の翅を持つ女性型に変化する[133]
リムルから見てゼギオンの系譜となる二次的眷属にあたり[134]、書籍14巻で覚醒進化したゼギオンの祝福を受け、天星麗蜂(スターワスプ)の中位聖魔霊に覚醒進化する。また、リムルからの褒美としてミニッツ戦で失った軍団蜂(アーミーワスプ)の魂を集めてもらい、9体の蟲型魔人を新たに生み出す[135]。書籍16巻のリムルとの個人面談において9体の眷属たちに名付けしてもらい、シエルにより本人が希望する前線で戦う英雄型へと能力改変され、究極贈与「女王崇拝(プロセルピナ)」を獲得する[134]
負けん気が強く[136]、戦闘では毒針や羽の振動で放つ衝撃の刃を武器とする[137]。戦闘経験が足りなかったものの、訓練を引き受けたヒナタを相手に経験を積み[132]、未来予測に近い直感力を身に付ける[138]。書籍13巻では迷宮に侵攻したミニッツを仕留めきれなかったが[137]、書籍16巻ではディーノの裏切りを止めるための時間稼ぎに貢献する[139]
ゼギオン[114][140]
元はリムルがジュラの大森林で保護した体長50センチほどの兜虫と鍬形虫を折衷したような蟲型魔獣[129]。リムルから名付けされた後、樹人族の集落を護衛する仕事を任されていたが[129]、書籍8巻でトレイニーから推薦され[130]、80階層の階層守護者となる[131]。書籍12巻時点で蟲型魔人へ完全変態が完了し、漆黒の外骨格に紅玉に輝く一本角を持つ細身の人型に進化する[131][141]。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて蟲神(コガミ)の上位聖魔霊へと覚醒進化し、聖魔十二守護王の一人として幽幻王(ミストロード)の称号を拝命する[142]
リムルへの忠誠以外では強さにしか興味を持たない寡黙な男[143]。リムルの細胞と魔鋼が馴染んだ外骨格と、桁違いの肉体性能を持つ[144]。これを「智慧之王」が存分に超最適化して、ヴェルドラが訓練を施した結果、書籍13巻時点のリムルに近い能力を獲得して、ヴェルドラに次ぐ迷宮最強の戦士と評される[109][144]。書籍13巻では迷宮に侵攻した帝国軍の精鋭部隊の強者を圧倒的な力で瞬殺しており、書籍16巻では裏切ったディーノも余裕で対処する[145]
戦闘では近接戦闘に特化しており[146]、リムル配下の三頂点の一角を担う強さを持ち、ディアブロでも敗北しそうになり、ベニマルよりも強いと示唆される[144]。刻印(ノロイ)を刻んだ対象が術者の意に沿わない行動を取った瞬間に心核を破壊する夢の終わり(ドリームエンド)という技を編み出しており[146]、覚醒進化により外骨格は神話級となり、自身がほぼ無敵となる幻想世界を生み出す究極能力「幻想之王(メフィスト)」を保有する[146]
クマラ(九魔羅)[114][147]
複数の尾を持つ妖狐[148][注 3]。元はクレイマン配下の五本指の一人[116]。魔国連邦に保護された後に四尾まで成長し、書籍8巻でランガから階層守護者に推薦され、リムルに名付けられて九尾まで進化する[130]。9本の尾のうち8本を尾獣として従えており、迷宮では尾獣が81階層から89階層の領域守護者を担い、自身は90階層の階層守護者を務める[142]。書籍14巻でリムルから魂を譲渡されて天星九尾(ナインテイル)の上位聖魔霊へと覚醒進化し、聖魔十二守護王の一人として幻獣王(キメラロード) の称号を拝命する[142]
元の外見は子狐で人に変身した姿は少女であり、魔国連邦に移住してから学校に通い、ケンヤたちと友達になる[150]。外見や廓言葉を喋る印象からは想像できない腹黒さと計算高い面があり、実直なアピトとは相性が悪い[142]。大人の姿にも変身でき、その姿は傾国の美女となり、書籍13巻では、この姿で母の仇であるカンザスを討ち取り復讐を果たす[151]。覚醒進化により美しさと魅力が増しており、髪が茶褐色から黄金色へ変化する[142]
覚醒進化前にリムルに八尾の名を呼んでもらって名付けに似た効果を得ており、戦闘では八尾を合体した合成獣形態で最強の力を発揮する[152]。自身の覚醒進化により八尾にもその効果が及び、その恩恵の全てが自身にも還元され[142]、自らの意思で完全に八尾を統率できるようになり、広範囲の重力操作も可能となる究極贈与「幻獣之王(バハムート)」を獲得する[153]。戦闘経験が少ないので実力は聖魔十二守護王でも下位の方だが、スペックだけを見れば上位に食い込む[153]
エウロス / ゼピュロス / ノトス / ボレアス
迷宮の階層に地形効果を付与する目的で、ミリムに捕獲された上位龍族(アークドラゴン)であり、それぞれ99階層から96階層の階層守護者を任される[154]。当初は家畜並みの知能しかなかったが[155]、迷宮内の魔素を摂取したことで竜王へと進化を遂げ、迷宮十傑に加わる。
東の帝国軍による迷宮侵攻では押し寄せる軍隊を相手に善戦したものの、戦闘経験の不足から敗北する。書籍14巻において、リムルが考えた名をラミリスが与え、エウロスが炎獄竜王、ゼピュロスが氷獄竜王、ノトスが天雷竜王、ボレアスが地滅竜王の称号を得る。これにより、魔素量が数倍に上昇して人に近い姿へ変化できるようになり[156]、エウロスは赤髪の美女、ゼピュロスは細身の美男子、ノトスは小柄な幼女、ボレアスは筋肉質な大男の姿となる[156]
ヴェルドラ=テンペスト
100階層の階層守護者を務める迷宮のラスボス。
カリス[157]
元はシズに憑依した炎の巨人(イフリート)。助手を欲したヴェルドラがリムルへ頼み込み、リムルの「胃袋」から復活する[158]。ヴェルドラから名を与えられ、炎の聖魔霊王(フレイムロード)へと進化する[158]。これにより、ヴェルドラに仕える形で迷宮の仲間となり[159]、また、炎だけではなく風の系統も使えるようになる[158]。書籍16巻ではトレイニーと共に迷宮に侵攻したザラリオと戦う[160]

その他(魔国連邦)

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クロベエ(黒兵衛)[161][162]
声 - 柳田淳一[3]
元は異世界人から受け継いだ鍛冶技術を家業とする大鬼族の里の武器番。書籍2巻でベニマルらと共にリムルの配下となり、リムルの進化に伴い鬼人族から 妖鬼へと進化する。
リムルから刀鍛冶の職業を与えられて鍛治の腕はカイジンを越し、作品は最低でも希少級、最高で特質級になる[163]。書籍14巻の時点では伝説級武器の製造にも成功し、遂に自力で神話級を創り出せるまでに至る[164]
カイジン[165][166]
声 - 斧アツシ[3]
元はドワルゴン国のドワーフで庶民出身。人間の国でも有名な鍛冶職人だが、元々は研究者。かつて王宮騎士団工作部隊の団長を務めていた。書籍1巻でリムルがドワルゴン国を訪れた際に縁ができ、ベスターとの揉め事を機に職人を探していたリムルの元に身を寄せ、幼馴染であるガルムドルドミルド三兄弟も同行する。魔国連邦への移住後、カイジンは武器を中心に鍛治を担当、ガルムは衣類生産を担当、ドルドは道具生産を担当、ミルドは建築・芸術の他に都市計画を担当し、魔国連邦の技術力向上と生産物の価値向上に重要な役割を果たす。
カイジンは、書籍2巻において武器の製造生産をクロベエに任せて生産関係の取り纏めと研究に専念し[167]、書籍3巻では魔国連邦を身を寄せたベスターと和解し、2人で力を合わせ精霊魔導核の開発に着手する。書籍7巻ではミルドと共にミリム領の新都市建設のために現地へ出向する[168]
ベスター[169][76]
声 - 津田健次郎[3]
元はドワルゴン国のドワーフで貴族出身。元々は精霊工学を専門とした研究者だが、王宮騎士団工作部隊の副団長を務め、庶民出身のカイジンに嫉妬して魔装兵計画で失敗し、その責任をカイジンに擦り付けた。軍を去ったカイジンへ嫌がらせを続けていたが、書籍1巻でリムルをドワルゴン国から追放した責任を問われて免職され、王宮へ立入禁止となる。書籍3巻でベスターの才能を惜しんだガゼルにより相互技術提供の人材として魔国連邦へ派遣され、これまでの全てを反省してリムルとカイジンに謝罪し、和解する。
魔国連邦へ移住後、研究開発職に就き、文官時代とは見違えるように生き生きとしており、リムルのアイデアを元に開発した品々は魔国連邦の発展に欠かせないものとなる。また、ドワルゴン国への連絡役も務め、貴族としての教養を活かして読み書きそろばんや接客マナーなどの教育役も任される[170]。公爵の地位が維持されたため、公爵家を総動員して人材確保なども実施する[171]
モミジ(紅葉)[172][173]
長鼻族の長老であるカエデの娘で、長老の代理を務める[174]。父はハクロウ。気性が激しく[175]、プライドの高い自信家。戦闘の強さはアルビスを上回る[176]
書籍8巻において、街道敷設のためにリムルの名代として里へ訪れたベニマルと出会い、カエデが街道敷設の条件としてベニマルとモミジとの結婚を要求するものの、モミジは自分の力でベニマルを振り向かせたいと宣言する[177]。首都リムルでハクロウと初めて対面し、弟子入りを果たすと同時にベニマルの妻となる決意を表明し、妻の座を巡ってアルビスと争うようになる[178]。その後、シュナに料理を習ったり、「妻」としてベニマルの代わりに第四軍団の指揮官を担当するなどして外堀を埋めてゆく[179]。アルビスとは何度も拳を交えたことで友情が生まれ、2人でベニマルの嫁になるために知恵を絞り、書籍14巻でついにベニマルの第一夫人の座を射止める[180]
クロエ・オーベル[181][182]
声 - 田所あずさ[3]
不完全に召喚された子供たちの一人であり、おとなしい性格の10歳の少女[183]。不完全な召喚による弊害で死期が迫る中、書籍4巻でイングラシア王国を訪れたリムルと出会い[183]、先生と呼び慕って好意を抱くようになり、リムルと共に精霊の棲家を訪れてクロノアの魂を宿すことで救われる[184]。リムルからシズの抗魔の仮面を譲り受け[185]、その後、書籍9巻で魔国連邦の開国祭に参加し[186]、ケンヤたちと共に魔国連邦に保護される[187]
書籍11巻でリムルと共にルベリオス国を訪れ、グランベルの攻撃から自身を庇ったヒナタの死に際に立ち合い、ヒナタの魂と共に過去に時間遡行してこの世から消失する[188]。時間遡行後にこれまでの輪廻の記憶を取り戻し[注 4]、未来で起きた自身とリムルの死を回避するために、ルミナスの協力を得て勇者として活動した後[注 5]、ルミナスにより聖櫃に封印される[191][注 6]。ユウキにより封印が解かれてクロノアとして復活した後、リムルとルミナスの力によりクロエの意識を取り戻す[193]。その後、リムルやケンヤたちの居る魔国連邦に留まり[194]、書籍16巻ではジウらによるリムルの暗殺を防ぐものの、フェルドウェイに一時的に精神支配されてしまう[195]
時間に干渉するユニークスキル「時間旅行(トキノタビビト)」を保有し、勇者として活動を始めたころには虚数空間に封印する「無限牢獄」と「絶対切断」を獲得する。リムルの干渉により、究極能力「時空之王(ヨグ・ソートス)」を獲得して時を止める力を得て、グランベルから天使系の究極能力「希望之王」も受け継ぎ、自身の“勇者の卵”にヒナタの“卵”が融合して孵化した結果、真の勇者として覚醒して規格外の存在となり[196]、書籍12巻時点ではリムルを凌ぐ強さを持つ[197]
クロノア
クロエの別人格。時間遡行したクロエが勇者として活動するために名乗った変名であり、名付け主はヒナタ。名付けによりヒナタの「簒奪者」を吸収し[198][注 7]、「リムルが死んだ」という記憶を元に悪徳の化身として「簒奪者」に自我が宿る[193]。クロエとヒナタの人格が眠りについた後は、主人格となり破壊衝動のままに行動するものの、リムルと再会したことで破壊衝動が鎮静化し、「簒奪者」は「時空之王」に統合され、自身は神智核に最適化される[193]。未来の世界で暴走する自分を救ってくれたリムルに好意を抱く[199]。一つの肉体にクロエとクロノアの双方の自我がある状態となり、クロノアの意識が出ている時は大人の姿になる。書籍16巻では、フェルドウェイに支配された「希望之王」の制御に集中しており、クロエとも話せない状態になる[200]
ケンヤ・ミサキ(三崎 剣也)[201][202]
声 - 朝井彩加[3]
不完全に召喚された子供たちの一人であり、10歳の少年[183]。クロエ、アリス・ロンド(9歳)、リョウタ(関口 良太)(10歳)、ゲイル・ギブスン(11歳)と共にイングラシア王国で保護されてシズの教え子となり、シズの出立後、死期が近いために自暴自棄になり、手の付けられない問題児としてリムルの生徒となる[183]。書籍4巻において、リムルとのふれ合いを通じてリムルに懐き、リムルと共に精霊の棲家を訪れ、精霊を宿して力の暴走の抑制に成功し、子供たち全員は死を免れる[203]。書籍9巻で魔国連邦の開国祭に参加し[186]、ヒナタに懐いて共に出店周りを行い、その後、全員がリムルの下に保護される[187]。魔国連邦に移住後、ハクロウやヒナタから訓練を付けてもらっており、書籍11巻のルベリスク訪問前の時点で、ケンヤは並の聖騎士団より強くなり、クロエはハクロウやヒナタ、リムルを本気にさせる程の実力を示す[204]
マサユキ・ホンジョウ(本条 正幸)[181][205]
元はロシア系の血を引く日本人の転生者[206]。1年程前の高校入学直後、青い髪の美女に気を取られた瞬間に転生し[206]、自由組合に所属する冒険者となり、勇者マサユキまたは閃光のマサユキと呼ばれる西側諸国の人気者へ成長する[206]。書籍9巻で魔国連邦を訪れてリムルと出会い、仲間と共に魔国連邦の滞在を許される[207]
開国祭の武闘大会に参加して準優勝した後、周囲から受ける実力以上の過剰な好評価に閉口する思いと自身の実力を暴露し、同郷の出身と分かったリムルに庇護を申し入れる[208]。これ以降、広告塔として迷宮を攻略しつつ迷宮の運営にも携わる[209]。その後、皇帝ルドラと瓜二つであると判明するが、東の帝国軍に備えて義勇団の軍団長を任される[210]。書籍16巻において、コルヌにより迷宮内で暗殺されかけるが、ヴェルグリンドに救われる[211]。彼女から自身がルドラの魂が集まった転生体であると告げられ、皇帝を失った帝国においてマサユキ・ルドラ・ナム・ウル・ナスカとして即位する決意を固める[212]
戦闘では特段の実力はない。自身の好評価はユニークスキル「英雄覇道」に因る結果であり、何をしても、何もしなくても周囲から都合よく解釈され、とにかく良い結果を導く権能が常時発動している[206]。転生時に見かけた青い髪の美女に煩悩を抱いた瞬間にヴェルグリンドへの真実の愛が確認されたと世界から解釈されて、何もしていないが究極能力「英雄之王(シンナルエイユウ)」に覚醒し、自身の奉者に対して幸運と究極能力に対抗出来る加護を付与する権能を獲得する[213]
ジンライ
異世界へ転移したばかりのマサユキに敗北し、彼を復活した勇者と信じてマサユキの初めての仲間となる[206]。途中からマサユキが何の実力も持たないことに気づいたが、努力するマサユキを認めていた[214]
バーニィ
マサユキの仲間の一人。男性の魔法使い[215]。その正体は帝国皇帝近衛騎士団のひとけた数字。
ジウ
マサユキの仲間。女性の精霊魔法の使い手[216]。その正体は帝国皇帝近衛騎士団のひとけた数字。

魔王

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八星魔王(オクタグラム)

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ギィ・クリムゾン[217][218]
最古の魔王であり[219][注 8]暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)の称号を持つ悪魔族[221]。元は原初の悪魔の一人であり、原初の赤(ルージュ)とも呼ばれ[注 1]、外見は妖艶な赤髪を持つ艶のある美丈夫である[222]。数万年前に召喚され、自身を召喚した国とその敵対する国を滅亡させて覚醒魔王へ進化する[223]。その後、創造主であるヴェルダナーヴァに挑むものの惨敗し、彼から依頼されて世界と人間を管理する調停者の役割を引き受け、初めて魔王を名乗る[224]。白氷宮に居を構え[221]、北方の大陸を支配する[225]。小競り合いする国を滅ぼしたりするが[225]、人間を可愛いと思っており[224]、人間の敵でもなく味方でもない立場にある[226]
勇者として自らの討伐に訪れたルドラと出会い[注 9]、彼を気に入って親友となった後[227]、お互いに直接戦わずに手駒だけで相手に勝つというゲームを2000年以上続けるが[228]、野望のために壊れてゆくルドラを見届けることしかできず、ゲームの決着を先延ばしにしていた[229]。書籍6巻の魔王達の宴においてリムルと出会い[222]、書籍11巻でかつて自身と引き分けたディアブロと邂逅し[230]、原初の悪魔4名がリムルの配下に就いたと知り、リムルに興味と脅威を抱く[231]。書籍12巻でリムルと直接対談し、リムルの理想に理解を示して西側諸国の管理をリムルに任せる[226]。書籍14巻ではリムルに最後の希望を託して東の帝国と戦うように要請し[232]、書籍16巻でルドラの死を感じ取って涙を流す[229]
魔王になると決意した心を具現化したユニークスキル「傲慢者(プライド)」を獲得し[224]、ヴェルザードとの戦いを経て悪魔系の究極能力「傲慢之王(ルシファー)」に覚醒する[225]。かつては暴れ回るヴェルドラを殺害したこともあり[233]、未来のある時間軸では暴走したクロノアを始末しており[234]、作品世界における最強の人物の一人である。
ミリム・ナーヴァ[235][236]
声 - 日高里菜[3]
最古の魔王の一人であり[注 8]破壊の暴君(デストロイ)の称号を持つ世界で唯一の竜魔人(ドラゴノイド)[237]。遙か昔、ヴェルダナーヴァとルドラの妹ルシアの子供として産まれ、父の力の大半を受け継いでいる[220][238]。外見は長い桜金髪をツインテールにした14、5歳くらいの少女である[237][239]。数千年前にペットのガイアを失った悲しみから狂化暴走して古代魔道王国を滅ぼし[240][注 10]、世界が崩壊しかけた七日七晩続いたギィとの戦いの後[220]、覚醒魔王へ進化する。忘れられた竜の都に居城を持ち、民から信仰の対象として崇められている[237]
性格は無邪気で天真爛漫。短気で単純な子供っぽい言動が多いものの、これは道理を弁え順序立った思考の上で過程を飛ばした結果であり、魔王の中でも1、2を争う天才である[237]。書籍3巻で退屈凌ぎに協力したクレイマンの謀略で知ったリムルに興味を抱き[237][241]、自ら魔国連邦を訪れてリムルと親友(マブダチ)となる[242]。クレイマンによる魔国連邦への干渉を良しとせず、フレイと協力して彼を欺き、リムルによるクレイマン討伐を後押しする[243]。魔法達の宴の後、カリオンとフレイの領地と死亡したクレイマンの領土も統治する予定となり、人類を管理する仕事に真面目に取り組むが[244]、稀に仕事を抜け出してはリムルの下へ遊びに訪れ、魔国連邦の迷宮の起ち上げにも関わる[245]。書籍10巻では迷宮で遊んだ後[246]、リムルに同行して古代遺跡を訪れ[247]、リムルの協力によりガイアの魂を封じた卵を得て大喜びする[248]
ギィと並んで作品世界における最強の人物の一人とされ、書籍3巻では手加減した竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)でカリュブディスを一撃で仕留め[249]、書籍5巻では竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)でユーラザニア国の首都を吹き飛ばす[250]。全ての情報を見抜くユニークスキル「竜眼(ミリムアイ)」を持ち[241]、何らかの究極能力も保有する[220]。常に多重結果に守られており[250]、精神支配などの攻撃も一切通用しない[251]。最強の天使系の究極能力「正義之王」と対になる悪魔系の究極能力「憤怒之王(サタナエル)を保有する[252]
ラミリス[253][254]
声 - 春野杏[3]
最古の魔王の一人であり[注 8]迷宮妖精(ラビリンス)の称号を持つ妖精族[255]。年齢は数千歳以上。外見は金に緑と黒のメッシュが入った髪で身長30センチくらいの身体に羽が生えた女の子[255]。元はヴェルダナーヴァが世界のバランスを公平に保つために管理者として生み出した精霊女王(エレメント)であり[256][注 11]、かつてギィとミリムの争いを仲裁した際に力の大半を失い妖精族へ堕天する[256]。勇者に聖霊の加護を与える役目があり、書籍4巻でウルグレイシア共和国の精霊の棲家を訪れたリムルと出会い[255]、書籍8巻で魔国連邦に押し掛けて、その地下に迷宮を生成して移住する[86]
魔素量が限界に近づくと子供を生んで転生を繰り返すため[256]、その容姿に精神が引きずられて言動が幼い。好奇心旺盛で臆病だが[257]、大口を叩くのでリムルには「口だけ番長」と評され、自分に何が出来て何が出来ないのかを理解していない面もある[258]。精霊工学に詳しく、精霊の棲家にて聖霊の守護巨像(エレメンタルコロッサス)を完成させていたが、書籍4巻でリムルに破壊され、その代わりにベレッタが配下となる[83]。書籍6巻ではリムルの味方となる決意を示し、リムルが魔王達の宴に参加する手助けを行う[259]。これまで独りぼっちでニートだったが、ヴェルドラを師匠と呼んで仲良くなり[260]、魔国連邦に移住後は、トレイニーたちも配下に加わり[95]、迷宮によるビジネスが確立してからは職務と報酬を得るようになる[261]。書籍13巻では、魔国連邦の戦力としてリムルと共に迷宮十傑を束ねる立場として、70万もの帝国軍を迎え撃つ[262]
成長途上なので本人の戦闘能力は低いが、ヴェルダナーヴァが神ではなくなった時に失った権能の一部が宿った固有能力「迷宮創造(チイサナセカイ)」により迷宮を創造する能力を有し、迷宮中では魂を持つものであれば生死すらも自由自在にできるなど、自らの領域において万能な力を発揮する[263][264]
ダグリュール[265]
4番目に就任した第2世代の古き魔王であり[220][266]大地の怒り(アースクエイク)の称号を持つ巨人族(ジャイアント)。聖なる属性を身に纏うため魔王種ではないが、ヴェルドラと互角の魔素量があり[220]、ヴェルドラとは好敵手であり仲もよい[267]。荒野を挟んでルベリオス国と接する大陸最西部を支配領域とする。
かつて暴走したミリムとギィが戦った被害を食い止める為に尽力したが、大地への影響を阻止できずに支配地は不毛の大地へと変わり果てる[268]。現代でも砂漠化の進行速度を遅らせる作業が忙しく人類の管理までは手が回らないが[269]、一方でルベリオス国への領土的野心がある。書籍6巻の魔国連邦の開国祭でリムルと出会い[222]、ヴェルドラと邂逅する[270]。書籍8巻では騒動を起こした3人の息子ダグラ、リューラ、デブラを修行のため魔国連邦に派遣する[271]
ルミナス・バレンタイン[272][273]
5番目に就任した第2世代の古き魔王であり[220][266]夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)の称号を持つ吸血鬼族の女王[274]。覚醒魔王へ進化済[220]。高貴な出身で品が良く、外見は銀髪に金銀妖瞳の美少女[274]。かつて、自らを生み出した吸血鬼族の神祖を始末して一族の長となり[266]、2000年程前に当時の国の首都をヴェルドラに壊滅させられた後、吸血鬼族の生存のために人間を保護するシステムとして宗教を軸としたルベリオス国を興す[275]。1500年程前から信仰の対象である神ルミナスとなり、見た目がヤバそうなロイを表の魔王に立て、国の管理はルイなどの配下が行い、自身は隠遁していた[275]
1000年もの間、時間遡行したクロエと友として過ごし[注 4]、リムルの存在と未来を知らされていた[276]ヒナタがこの世界に転生した後、クロエの身体とクロノアを聖櫃に封印し[注 5]、リムルの動向を注視していたが、リムルとヒナタの衝突やリムルが魔王を名乗るなど、未来の話と違う展開に内心で焦りを抱く[277]。書籍6巻では万が一に備えてリムルを保護するつもりで正体を隠して魔王達の宴に参加するが[277]、ミリムやヴェルドラの不注意で自身の正体が暴露される[278]。書籍7巻で七曜の老師の陰謀に自ら始末を付け、書籍8巻でヴェルドラにお仕置きをした後、リムルと手打ちを行い[279]、魔国連邦と100年の不可侵条約を結ぶ[280]。魔国連邦の開国祭に参加した後、信仰と恩寵の秘奥をリムルに授け、魔国連邦との文化や技術の交流を望み[281]、書籍11巻で音楽交流のためにリムルらを国に招いた際に、クランベルユウキらの襲撃を受けてクロエとヒナタを失いかけるが、リムルとの協力により彼女らの復活を果たす[193]
ユニークスキル「色欲者(ラスト)」を所持し、生と死を司る権能を所持する。書籍11巻においてグランベルにより一度ヒナタが殺害された無念と怒りから悪魔系の究極能力「色欲之王(アスモデウス)」に覚醒し[282]、クロエの「無限牢獄」に取り込まれていたヒナタの魂を掬い上げる[193]
ディーノ[265][283]
6番目に就任した第2世代の古き魔王であり[220][266]眠る支配者(スリーピング・ルーラー)の称号を持つ堕天族(フォールン)[284]。覚醒魔王へ進化済[220]。元は始原の七天使の熾天使(セラフィム)であり、ヴェルダナァーヴァの命で地上の安定のめに地上に残って監視者となり、その後、堕天族へ堕落した3柱の一人である[285]。外見は濃い紫に銀のメッシュが入った髪で常に眠たそうな目をした高校生くらいにも見える青年[286]
書籍6巻の魔王達の宴でリムルと初めて顔を合わせ[286]、書籍11巻でダグリュールの元を追い出され、ギィに推薦されてリムルの下に転がり込む[287]。働かないことに美学を持つ怠け者で数百年前から自分で金を稼いだことも、自分の金で飲み食いしたこともないが、迷宮で働くようになる[287]。迷宮での仕事を相応に楽しみ仲間意識も芽生えていたが[288]、書籍16巻でリムルらを裏切ってラミリスの拉致を試みるものの[285]、ベレッタとアピトに時間を稼がれ、覚醒が済んだゼギオンに敗北して企みは失敗する[288]。ゼギオンに刻印を施されたが、迷宮の外部で復活して逃走する[145]。裏切りの理由はフェルドウェイの命令にどうしても逆らえなかったからである[289]
普段動いていないほどに力を増し、対象を強制的に眠りに誘うユニークスキル「怠惰者(スロウス)」を保有し[290]、これを応用して認識阻害を誘発する剣技を使用する[291]。自分のスキルを望むように進化できる天使系の究極能力「至天之王(アスタルテ)」を保有し、ゼギオンとの戦いで「怠惰者」を悪魔系の究極能力「怠惰之王(ベルフェゴール)」へ進化させるが、仲間の支援にこそ力を発揮するこの能力の本質を理解しておらず、使いこなせなかった[292]
レオン・クロムウェル[293][294]
声 - 福山潤[3]
新世代の魔王であり、白金の剣士(プラチナナムセイバー)の称号を持つ人魔族(デモノイド)[注 12]。300年前に異世界からクロエと共に転生した元人間であり[189]、勇者として活動していたころにエルメシアと知り合い[295]、200年前にカザリームを返り討ちにして魔王に就任し[296]、黄金郷エルドラドを支配する[297]。外見は長い金髪が目立つ女性のような顔立ちの美丈夫[221]。大規模殲滅に特化した天使系の究極能力「純潔之王(メタトロン)」を所有しており[220][298]、その実力からギィから友として認められているがヴェルザードとは仲が悪い[221]
異世界に転移した直後に行方不明になった幼馴染みのクロエを捜すために、東の商人や中庸道化連とも取引を行って西側諸国でも特定人物の召喚方法を広め[299]、悪行と理解しながら異世界人の子供を集めており、シズもその一人である[299]。書籍6巻の魔王達の宴でリムルと出会い、シズの最期の願いを伝えられ[300]、書籍11巻でティアからクロエの情報を得てルベリオス国を訪れる[301]。リムルとの敵対を誘導するグランベルの罠を見抜いたリムルの意図を察し[302]、リムルとルミナスに協力してクロエとの再会を果たす[303]
幼馴染のクロエを最愛の女性と認識しているが、クロエからは相手にされていない[304]。勇者になる以前の子供時代を知るラミリスから揶揄されるので彼女を苦手とする[221]。エルメシアからは無口で融通が利かず、誰にも本心を打ち明けず、全ての業を自分で背負おうとすると評され[305]、リムルからもマサユキとは逆で周囲から悪い意味での誤解を受けやすいタイプと評されており、クロエに相手にされない不憫についても同情されている[303]
リムル=テンペスト

元魔王(十大魔王)

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クレイマン[306]
声 - 子安武人[3]
300年前に魔王となった新世代の魔王であり、人形傀儡師(マリオネットマスター)の称号を持つ妖死族であり[307][注 13]、200年前に親代わりのカザリームがレオンに敗れた後、カザリームの領地を併合する。数が力という考えで、カザリームの敗北から得た教訓から、己の力を過信せず、貿易で得た有り余る富や謀略を用いて慎重に勢力を拡大し、新参の魔王でありながら、十大魔王の中で最大となる財力と一大勢力を築き上げる[308]
書籍6巻において、ミリムが完全に自分の支配下にあると過信し、ラプラスからの忠告を聞き入れず、ユウキによる自重の指示も無視して、魔王達の宴の開催とユーラザニア国への派兵を決意する[308]。ユーラザニア国への侵攻は、魔国連邦の幹部とユーラザニア国の三獣士らにより完全に阻止される。また、魔王達の宴ではリムルが魔王を僭称したとしてリムルを弾劾するが、リムルに決定的な反証を突き付けられ[309]、さらに切り札と期待したミリムにも欺かれて追い詰められる[310]。リムルとの一騎打ちに臨む中、不十分な状態で覚醒魔王へ進化するが、最期にはリムルに魂も残さずに吸収されて消滅する[311]。後に、数十年前から近藤に精神支配されており、そのために、らしくない軽率な行動や判断を繰り返していたことが判明する[312]
カリオン[313][314]
声 - 内匠靖明[3]
数百年前にミリムとカザリームの推薦により魔王となった新世代の魔王であり[237][注 13]獅子王(ビースト・マスター)の異名を持つ獅子の獣人族である[237]。前王を弑逆した異母兄のグラディムを、当時の三獣士と共に追放してユーラザニア国の王となる[315]
素直で実直だが、直情的な性格で本能的に強さを求める[237]。物語開始時点、自身の勢力拡大を狙い、自分たちの傀儡にできる魔王誕生を企むクレイマンに賛同しており[237]、書籍3巻で豚頭締を討伐した勢力を調査するためにフォビオをジュラの大森林へ派遣する[237]。暴走したフォビオを引き取る際にリムルと出会い、彼の救出に感謝して魔国連邦を友好国として認めて交易を図る[316]。書籍5巻でミリムとの一騎打ちに敗北してフレイに連れ去られるが[250]、ミリムとフレイによる謀に協力して死んだ振りをする[243]。書籍6巻の魔王達の宴において、魔王としての力量が自分にないと認め、自ら魔王の座を降りてミリムの配下となる[243]
ミリムの配下となった後、ミリムの指示で「獅子仮面(ライオンマスク)」として魔国連邦の武闘大会に出場するが、2回戦のゴブタ戦で棄権し[317]、その後、ゴブタの修行に付き合う[318]。書籍14巻ではミリムを信じて、互いに上を目指そうとフレイと語り合い、良い雰囲気になる[319]。書籍15巻では、フレイと共に東の帝国の迎撃戦に出陣してグラディムを撃破し[320]、グラディム配下の者の魂を得て覚醒魔王へ進化し[321]、光属性の上位聖魔霊である光霊獣となる[322]
フレイ[323][324]
500年前に誕生した新生代の魔王であり[注 13]天空女王(スカイクイーン)の異名を持つ有翼族(ハーピィ)である[237]。有翼族の掟に従って母である先代女王を倒してフルブロジア国の女王となる[325]
自国の制空権に拘りがあり、カリュブディスの復活を危惧したり、サリオン国の首都を獲得する足掛かりとして長鼻族の支配を志向したりするが、ミリムの力には敵わないと自覚もしていた[237][326]。書籍3巻でカリュブディスの討伐にクレイマンを利用し[237][327]、その代償としてミリムの精神支配を手伝う。これはミリムを信じたフレイの賭けであり、精神支配の抵抗に成功したミリムに協力してクレイマンの謀略の阻止に動く[243]。書籍6巻の魔王達の宴において、魔王としての力量が自分にないと認め、自ら魔王の座を降りてミリムの配下となる[243]
ミリムの配下となった後、ミリムのお目付役として国王としての教育と仕事の管理を担い、ミリムにとって頭の上がらない相手となる[328]。魔国連邦の技術協力で建造予定の摩天楼に執心し、他国への関心も無くなる[326]。書籍14巻ではカリオンと良い雰囲気となり[319]、書籍15巻においてカリオンと共に東の帝国の迎撃戦に出陣し、双子の姉妹であるナジムを討ち取り[329]、魔獣軍団の魂を得て覚醒魔王へ進化し[325]、上位聖魔霊の空霊鳥となる[322]

竜種

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ヴェルダナーヴァ
ヴェルザード
[225]
ヴェルグリンド
ヴェルドラ=テンペスト

その他の主要人物

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その他の登場人物

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武装国家ドワルゴン

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ガゼル・ドワルゴ[330][331]
声 - 土師孝也[3]
ドワルゴン国の国王であり、剣聖と称される剣の達人[332]。ドワーフらしからぬ外見で170センチの長身に、鎧のようながっしりした体付きをしている[333]。初代国王の祖父に似て自由奔放な性格だが、それで苦労した父を見て育ったために普段は厳格な王を演じる[334]
書籍3巻でリムルと直接対面した後に、魔国連邦と最初に国交を結び、技術交流や街道敷設を承認する[332]。その後、かつてハクロウを指南役として朧流の剣技を学んだ経緯から[332]、リムルを事ある毎に「弟弟子」と呼んで便宜を図り[335]、為政者として助言したり、リムルの無茶を諫めたりする、リムルの個人的な相談役となる[336]
書籍6巻の人魔会議では、リムルが人間社会と敵対しないために、ファルムス王国軍の全滅をヴェルドラの復活に因るとする筋書きの知恵を出し、ヨウムによる新王国設立の方向を決定付ける[337]。書籍8巻では、臣下がリムルの急成長に危惧を示すが、リムルを信用して継続的に味方になる決断を示す[338]。書籍15巻で朧流の同門にあたる帝国軍の近藤と一騎打ちに臨むが、最後には剣での勝負への拘りを捨てた近藤に敗北する[339]。戦後は、自分を鍛え直したいとリムルに相談し、ドワルゴンへ派遣されるアゲーラを相手に鍛錬を開始する[73]
カイジン
ベスター

ブルムンド王国

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ドラム・ブルムンド[340][341]
ブルムンド王国の国王。王妃とはおしどり夫婦であり、国民から親しまれている。一見すると温厚で無害な印象だが、計算高く強かで、信じ難いほどのギャンブラー[342]
書籍4巻においてリムルと直接対面し、魔国連邦と正式に国交を承認する[343]。書籍6巻の人魔会議では、小国の生き残りを賭け、人間社会よりも魔物の国との共存共栄を選択する[344]。開国祭前夜に魔国連邦を訪れ、リムルに国の命運を賭けたと明言し、リムルの人魔共栄圏構想におけるブルムンド王国への要望を聞き、その意義に直ぐに気が付いて興奮する[345]。その後、土地の国有化、農業の廃止、貴族の名誉職化などの政策を進め、その支援を得るためにミョルマイルと交渉し、四ヶ国通商連盟への全力投資を決断する[346]
ベルヤード[340][341]
声 - 山本格[3]
ブルムンド王国の貴族。頭脳明晰なやり手であり、先見の明に長けた大臣として王からの信頼も厚い。フューズとは長らく親交がある。
書籍4巻においてフューズの紹介でリムルと交渉し、言葉巧みに東の帝国に対する防衛をも魔国連邦に担わせる安全保障条約を締結させ、一本取られた形のリムルから素直に称賛される[343]。魔国連邦の開国祭最終夜の会議において、魔導列車の中継地(世界中央駅)をブルムンド王国に設置する経済的利益を正確に予想してリムルを驚かせる[347]。書籍17巻では、四ヶ国通商連盟の本部設置と国民の雇用、魔国連邦への永代借地契約についてミョルマイルと交渉する[342]。また、貴族が名誉職となる政策が決定したため、無職になる前にミョルマイルの下で働く約束を取り付ける[342]
フューズ[348][341]
声 - 成田剣[3]
自由組合のブルムンド王国支部の支部長(ギルドマスター)。元冒険者で、現役時代はA-ランクの実力者。書籍6巻時点で、ブルムンド王国の情報局統括補佐の席を与えられる。
書籍1巻でヴェルドラの消失を確認するために、エレンたちをジュラの森へ派遣し、魔物の町を作ったリムルを警戒しつつ自分の目で確かめるために魔国連邦を訪れ、リムルと出会う。滞在するうちにリムルを信用するようになり、個人的な信頼関係を結び、それが後に国家間の関係へ発展する。書籍3巻では魔国連邦と友誼を結ぶように国王へ働き掛け[327]、書籍4巻で魔国連邦との国交樹立を仲介する[343]。書籍6巻の人魔会議では国の全権を託され、ブルムンド国の人魔共栄圏への参画を図り、ヨウムを王とする新国家設立に同意し、付き合いのあるファルムス王国の貴族らを懐柔する役割を引き受ける[344]
エレン[349][350]
声 - 熊田茜音[3]
フューズを直属の上司とする冒険者。法術師のエレン、重戦士のカバルと盗賊のギドから成る3人組で活動しており[351]、気のいい前向きな気質だが軽率な行動も多いのでフューズから三馬鹿と呼ばれる[352]。3人ともサリオン国の出身。エレンは自由な冒険者に憧れて国を飛び出したお嬢様であり[353]、国の幹部エラルドの娘である[354]。耳長族(エルフ)だが、普段は薬で外見を人間に変えている[355]。ガバルとギドはエレンの護衛であり、本来はサリオン国の魔法士団(メイガス)の一員だが、普段は魔法の指輪で能力を制限している[355]。冒険者としてのリーダはカバルだが、本来の立場を越えてお互いの仲間意識は強い[353]
書籍1巻において、フューズの依頼で調査に訪れた封印の洞窟でリムルから目撃され[356]、洞窟の周辺を再調査するためにジュラの大森林を冒険中に同行を申し出たシズと共にモンスターに襲われるが、リムルの仲間たちに救われてリムルとの出会いを果たす[357]。リムルが初めて出会った人間社会の人物であり、魔物の国と人間社会を結ぶ最初の理解者である。書籍5巻では、シオンたちを生き返らせるために、エレンは自分や人間社会に対するリスクを覚悟の上で死者が蘇生するお伽噺を伝えて[注 10]、リムルに魔王種への進化を促す[353]
ガルド・ミョルマイル

ファルムス王国(ファルメナス王国)

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エドマリス[359][360]
ファルムス王国を治める強欲で有名な国王[361]。書籍5巻において、ルミナス教の教義を大義名分に利権を狙って、2万人もの軍勢を率いて魔国連邦に侵攻するが[362]、リムルの魔法により軍勢を全て失う[51]。自身は捕虜として生き残るものの、復活したシオンにより生きた肉塊に改造され[363]、その状態で国へ送還されて臣下の前に晒され、肉塊状態を治療したディアブロの傀儡となる[364]
戦後は、欲に目が眩んで国の舵取りを間違ったことを心から猛省し、国と民を思って王座を降り、幼い自身の長男(エドガー)では国難を乗り切れないと判断して、弟のエドワルドを次の王に指名する。退位後は正体を隠してファルメナス王国の顧問となり、ヨウムを支える[365]
ラーゼン[359][360]
ファルムス王国へ仕えている宮廷魔術師長。他人の体に憑依する秘術により何百年も生き長らえており、ファムルスの守護者にして、魔法を極めた英雄、叡智の魔人とも呼ばれる[366]。魔国連邦との戦争では、ショウゴの肉体を乗っ取って若い身体を得るものの、ディアブロに手も足も出ず[367]、エドマリスとレイヒムと共に捕虜となる。シオンに肉塊にされるが国への送還の道中でディアブロに解除され、エドマリスの命を救うために彼に恭順する[363]
戦後は新たな王として擁立されたヨウムを助けており、書籍12巻では師であるガドラと再会し、リムルと魔国連邦の脅威を伝え、敵対せぬよう強く忠告する[368]
レイヒム[359]
西方聖教会のファルムス王国支部の最高司祭。魔国連邦との戦争で生き残った3人の一人。エドマリスらと共に捕虜となり、ディアブロの傀儡となる[363]。書籍7巻において、西方聖教会との協調を願うリムルの伝言を携えてルベリオス国を訪れるが、ディアブロの計画を邪魔するために七曜の老師に利用され、最期には暗殺される。
ショウゴ・タグチ(田口 省吾)[369]
声 - 小林千晃[3]
数年前にラーゼンによって召喚された日本人の異世界人。我が強く自己中心的で、凶暴。書籍5巻でキョウヤ・タチバナ(橘 恭弥)キララ・ミズタニ(水谷 希星)と共に先遣隊として魔国連邦へ侵攻し[370]、シオンや住人たちを殺害する[371]。後にキョウヤはハクロウに敗れて死亡し[372]、ショウゴはゲルドと対峙するものの圧倒され、キララを殺害して新たなスキルを得たが、全く歯が立たずに追い詰められる[373]。ラーゼンに救われて逃げ延びたが、ラーゼンに精神を破壊されて死亡する[373]
エドワルド[359][360]
書籍7巻において、王座を求める野心を七曜の老師のグラン、三巨頭のダムラダに利用され、一度は王座に着いて再び魔国連邦と対立するためにルベリオス国の法皇直属近衛師団に協力を仰ぐものの、ディアブロと実際に対峙してその恐怖を実感し、ヨウムへの譲位を承認する[374]
ヨウム(ヨウム・ファルメナス)[375][376]
声 - 細谷佳正[3]
ジュラの大森林と接する領地を持つニドル・マイガム伯爵が組織した辺境調査団の団長。元は小悪党だが、人を惹きつける魅力と統率力を持つ。書籍3巻では「豚頭帝の軍勢に見つかり全滅した」という体裁でメンバー全員が姿をくらまし、他国へ渡ろうとしていたが、人間との対立を避けたいリムルによって豚頭帝を倒した英雄へなるように言いくるめられる。ハクロウとの訓練を通じて相応しい強さを身につけ[377]、上位魔人であるグルーシス並の実力を得る[378]。魔国連邦とファルムス国の都市や村々を巡って魔物退治を行い、豚頭帝ゲルド討伐の噂が貴族に伝わるほどの英雄へと登り詰める[379][380]
書籍5巻でミュウランに愛を告白し[381]、生涯の親友となるグルーシスとも知り合う。書籍6巻の人魔会議においてファルムス国の新王となるリムルたちの計画を受け入れ、ガゼルエラルドからも認められる[344]。書籍9巻でディアブロによって篭絡されたエドワルド王から王権を禅譲され、即位と共に国名をファルメナスへと改め、自身もヨウム・ファルメナスと名乗る[345]
ミュウ・ファルメナス
ファルメナス国王の王妃[345]。書籍9巻で王となったヨウムと結婚して名を改めたミュウラン。クレイマンにいろいろと仕込まれた経験を活かし、礼儀に疎く学のないヨウムの代わりに公的な場での挨拶や交渉を担い、魔国連邦の開国祭最終夜の会議において、リムルの構想を端的に表した人魔共栄圏という言葉を最初に用いる[382]。その後、ヨウムの子を身籠り[365]、女児ミームを出産する[383]
グルーシス[384][376]
声 - 日野聡[3]
書籍4巻でユーラザニア国の使節団の一人としてアルビスらと共に魔国連邦を訪れ、力試しのためにヨウムと勝負する[378]。魔国連邦に滞在して警備隊で働く中、書籍5巻でミュウランに惚れ、ヨウムとも親友の間柄になる。
ヨウムが王位に就いた後、魔国連邦との戦争で死んだフォルゲンの欠員を埋めるべく、ヨウムに請われて騎士団長に就任する[345]。ミュウランの懐妊を知って落ち込むが[365]、出産後には父性が芽生えてミームを勝手に自分の娘と呼んでいる[99]

イングラシア王国

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シズ[注 14] / シズエ・イザワ(井沢 静江)[386]
声 - 花守ゆみり[3]
元日本人の異世界人。外見は火傷の痕がある16、17歳前後の黒髪の儚げな美少女だが[387][388]、実年齢は70歳前後。転生したリムルが初めて出会った異世界人であり、人型時のリムルの姿の原型となる人物[389]。かつて爆炎の支配者と呼ばれた有名な英雄[387]
60年程前、8歳のシズは全身に大火傷を負った状態でレオンにより召喚され、インフリートを憑依させられる[390]。当初はインフリートを完全に制御できず、友達を焼き殺す悲劇を経験するが[385]、レオンの城を訪れた女勇者から“抗魔の仮面”を贈られ[注 5]、イフリートの力を制御できるようになる[391]。勇者に保護されて共に冒険者として活動した後、初老の域に冒険者を引退してイングラシア王国で教導官となる[391]。やるべき事をやったと満足した後、レオンに対する憎しみとも付かない複雑な思いをレオンに質すために、最期の旅に出立する[392]
書籍1巻で、レオンの居城へ向かう途中[392]エレンたちと共にリムルの村に保護されてリムルと出会うが、自身に宿るインフリートが暴走して意識を失う[393]。リムルが「捕食者」でインフリートを捕食して暴走を止めるが、シズの肉体は急速に老化する[387]。最期のとき、シズは自分から願い出てリムルに捕食されること希望し、レオンへの憎しみと自身のスキル「変質者(ウツロウモノ)」をリムルに引き継ぎ、リムルの中で安らかに眠る[394]
ユウキとヒナタはシズの教え子であり[392]、最後の生徒がクロエやケンヤたちである。死亡後もリムルの心象の中に登場し、書籍4巻ではクロエたちへの心残りリムルに伝え[395]、書籍11巻ではヒナタやクロエと再会する[注 15]
炎の巨人(イフリート)
声 - 八代拓[397]
シズに憑依した上位精霊。リムルに取り込まれた後、書籍11巻でヴェルドラの従者として受肉する[398]。『ヴェルドラのスライム観察日記』では、自我に目覚めた後、シズとの和解を試みなかった過去を反省し、その最大の要因となったシズの友ピリノの殺害について深く後悔する様が描かれる[399]。また、ヴェルドラは、レオンを崇拝するイフリートとレオンを憎むシズとの相性は最悪で、もし共に心が通っていれば、力は数倍になり、寿命もここで尽きることなく、違う道もあっただろうと語る[400]
ユウキ(自由組合)
クロエ / ケンヤ / アリス / リョウタ / ゲイル
エルリック・フォン・イングラシア[401]
イングラシア王国の国王であるエーギルの息子であり同国の王子。自信過剰な面があり、書籍10巻でヒナタの忠告を聞かず、リムルが参加した西方諸国評議会の場に乱入し、強引にリムル討伐の決議を図るものの失敗し、事態を把握しきれない中、グレンダにより暗殺されかけるが、狙撃を察知したリムルに命を救われる。この時点でギャバンに騙されたことに気づき、王になるだけが人生ではないとリムルにも諭され、大人しく父の元での再教育を受け入れる[402]
ライナー[401]
イングラシア騎士団の総団長。マリアベルの精神支配の影響下にあり、自分こそが最強であると信じ切っており、他者への礼儀にも欠ける人物[403]。評議会の場において武力行使を試みるが、ヒナタにあっさり投げ飛ばされ、ヒナタのプレッシャーに追い詰められ、泣き喚いて失禁する。国王と共にその場に現れた魔法審問官に傲慢な態度をとるものの、呆気なく取り抑えられて連行される[402]
ガイ[401]
流麗なる剣闘士の異名を持つAランク冒険者。マリアベルの精神支配の影響下にあり、自己中心的な欲望が肥大化されている。書籍9巻の魔国連邦の開国祭では、武闘大会に参加して1回戦でゴブタとランガのペアに敗退する[404]。地下迷宮のお披露目にも参加するが、迷宮のルールに反したために樹妖精に罰せられ、獲得したアイテムも没収される[405]。書籍10巻ではエルリック王子と共に評議会に乱入するが、シュナの霊子崩壊により鎧だけを消失させられて戦意を喪失し[406]、ライナーと共に魔法審問官に拘束される[402]。ロッゾ一族の力で釈放された後、マリアベルにより残りの寿命と引き替えに力が強化され、彼女と共にリムルの襲撃に参加するが、リムルにより瞬殺される[407]

神聖法皇国ルベリオス / 西方聖教会本部

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ルミナス・バレンタイン
神聖法皇国ルベリオスの真の支配者であり、西方聖教会が信仰するルミナス神の正体。八星魔王の一人でもある。
三公
ルミナス神の正体を知る、ルミナスに直接仕える三人の吸血鬼。
ルイ・ヴァレンタイン[408][409]
ルベリオスの最高指導者である法皇として1500年に渡ってルミナス神の威光を支える。ロイの双子の兄であり、ロイの死後、元々狂暴過ぎたためにルミナスの力で2人に分けられていた力が復活し、往年の力を取り戻した完全体になる[410]。書籍11巻では、ルベリオスに再び進入したラプラスと対峙する[410]
ロイ・ヴァレンタイン[408][409]
鮮血の覇王(ブラッディーロード)として魔王ルミナスの代役として魔王を演じる。1500年の間、ロイが魔王として君臨し、ルイが法皇として人間を守るというマッチポンプ的な支配体制を兄弟で維持していた[275]。書籍6巻では代役として魔王達の宴に参加するものの、ミリムとヴェルドラのせいで正体が露顕する[411]。魔王達の宴の後、自信過剰な性格が祟って奥の院に侵入したラプラスの実力を見誤り、あっけなく殺される[412]
ギュンター[408][409]
ルミナスの執事。ルミナスの雑事と夜想宮廷(ナイトガーデン)の仕切りを任される。遥か古の時代は敵対勢力の王だったが、ルミナスの配下となってからはその支配体制の構築に協力する[413]。書籍11巻では、ルベリオスに進入したフットマンと対峙する[410]
ニコラウス・シュペルタス[414][415]
ルベリオス法皇庁の執政官であり、西方聖教会の実質的な最高位でもある枢機卿。法皇ルイの懐刀であり、冷酷な知恵者として知られるが、ヒナタには懐いている[416]。ルミナス神の正体について気付いているが興味はなく、ヒナタと繋がるためにグランと同様に神を利用する異端の者である[417]。その信仰心と忠誠心はヒナタにだけへ向けられている[417]
七曜の老師[418]
西方聖教会の最高顧問であり、ルベリオスの大幹部。日曜師グランを長として[417]、月曜師から土曜師までの7名の仙人で構成される。数百年に渡りルミナス神に仕えており、人類の守護者、偉大なる英雄と呼ばれて尊敬される。ルミナスの寵愛を失うことを恐れる感情をグランに利用され[419]、強大に成り過ぎたヒナタの暗殺を画策する[417]
書籍7巻において、ヒナタの暗殺とファルムス国を陥れようとする悪魔(ディアブロ)の排除を目的として、リムルがレイヒムに託した伝言を改竄してヒナタらを騙し、ファルムス国へ法皇直属近衛師団を派遣し、謝罪のために1人で出立したヒナタの意向を無視して魔国連邦へ聖騎士団を派遣する[420]
ヒナタとリムルの再戦が決着した後、月、火、金の七曜がヒナタの謀殺を図るものの失敗し[421]、ルミナスに粛正される[422]。水、木、土の七曜はファルムス王国の地でレイヒムの死の罪をディアブロに被せようとするが、ディアブロに始末されて失敗に終わる[423]。ルベリオスに残ったグランもニコラウスにより始末され計画は失敗に終わるが、グランの精神体はグランベルの元へ戻り生き残る[417]
ヒナタ・サカグチ(坂口 日向)[424][425]
声 - 沼倉愛美[3]
法皇直属近衛団の筆頭騎士と聖騎士の団長を兼任する十大聖人の一人[426]神の右手と称される西方世界最強の剣士[426]。日本人の異世界人であり、母親のために暴力的な父親を殺害した過去を持つ[426]。異世界に転移後、ユウキと共にシズの教え子となるが、シズやユウキの考えでは自分の目的を実現できないと判断して彼女のもとを去る[427]。聖騎士の団長となってルミナス教の真実を知るが、争いのない平等で公平な社会、皆が幸福に生きることが許される世界の実現を生きる目的として、ルミナスの存在を重視するようになる[427]。理想を実現するために、不断の努力と覚悟で自身に試練を与え続けており[427]、頑固で冷徹な面はあるが[注 16]、聖騎士団の部下からは慕われており[429]、世話好きな面もあって子供からも慕われる[430]
リムルとは二度対戦しており、一度目は勝利するが[431]、二度目は魔王種へ進化したリムルに敗北し[432]七曜の老師の陰謀により死にかける[421]。最初の対戦では誤情報に騙されてリムルをシズの仇と見なしていたが[433]、二度目の対戦の後に誤解が解る[434]。その後の交流を経て、全力で日本食を再現するリムルの姿を見て呆れたり[435]、デリカシーのない彼に対して辛辣な態度を取るものの[428]、そのお人好しさに心を救われており、リムルに父の面影を求めるようになる[436]。書籍11巻ではグランベルと対峙してクロエを庇って死亡するが[437][注 5]、リムルとルミナスが協力して、時間遡行を経たクロエの中に宿るヒナタの魂を分離し[注 7]、この魂を過去に跳んで魂の抜けた元の身体へ定着させることに成功し、無事に生き返る[193]
自動で魔素を分解して影響を無効化する体質であり、魔素を介在しない神聖魔法以外の魔法が通用しない[438]。論理的思考を支え戦闘時に常に最適解を選び取るユニークスキル「数学者(カワラヌモノ)」と[439]、格上の相手から力を奪い取る「簒奪者(コエルモノ)」を持つ[440]。書籍11巻後のヒナタは、クロエにクロノアと名付けをした影響で「簒奪者」を失っており[198]、自身の勇者の卵もクロエの卵と融合して喪失している[196]
法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)
サーレ[441][442]
蒼穹のサーレと呼ばれる三武仙のトップであり、外見は耳長族の特徴を持つ少年だが十大聖人の最年長[443]。ヒナタの前に団長を務めていた[443]。書籍7巻において、七曜の指示により近衛師団を率いてファルムス王国へ向い、グレンダと共にディアブロと対峙するが[444]、グレンダが裏切ったためにディアブロと単身で交戦する羽目になる[445]。その戦いの中、七曜の裏切りに気付くが[446]、圧倒的な実力差の前に完敗する[423]
グレゴリー[441][442]
巨岩のグレゴリーと呼ばれる三武仙かつ十大聖人の一人[443]。書籍7巻において、ファルムス王国でヨウムと退位したエドマリスの制圧に向かう中、ハクロウランガガビルと対峙するものの、ランガによって味方を全滅させられてしまう[423]。その後、この失態が原因で法皇庁へは戻れず、サーレと共にラーゼンに拾われて弟子となり、将来的にはファルメナス王国の裏方の仕事を任される予定である[447]
グレンダ・アトリー[441][442]
荒海のグレンダと呼ばれる十大聖人の一人。傭兵あがりの異世界人であり、ラーマという男を倒して三武仙となった野性的な美女[443][448]。グランベルと五大老から金で雇われたスパイであり、東の商人について偽情報を流しており[449]、書籍7巻において、サーレと共にファルムス王国でディアブロと対峙するものの[444]、サーレにディアブロを押しつけて逃亡する[445]。その後、書籍10巻でイングラシア王国の評議会でエルリック王子の暗殺を試みるが、ソウエイに阻止されて捕らえられる[450]。魂を縛っていたグランベルの術式とマリアベルの支配を解除したリムルに忠誠を誓ってソウエイの手下となる[451]。書籍14巻では三賢酔のボスの役割を演じていることが明かされる[452]
聖騎士団(クルセイダーズ)
西方聖教会本部に所属する聖騎士団の六大隊長は、それぞれが十大聖人であり、光のレナード、空のアルノー、地のバッカス、水のリティス、火のギャルド、風のフリッツと呼ばれる[443][453]
レナード・ジェスター[454][455]
聖騎士団の副団長[443]。光の精霊と契約する聖魔道師。ヒナタに憧れて聖騎士になる。書籍7巻において、魔国連邦に出立したヒナタの後を追わず、副団長として国に残るが[456]、後に七曜の指示に従って別働隊として聖騎士団を率いて魔国連邦へ向かう。その道中で七曜の指示に疑問を抱いたが、ギャルドに煽られてシオンと対決する[457]。裏切ったギャルドに刺されて重傷を負うが、ヒナタにより治癒される[422]
ギャルド[454][455]
炎槍を使う長身の騎士[443]。くじ引きに負けため、レナードと共に国に残るが[456]、後に七曜に指示に従って別働隊として魔国連邦へ向かい、シオンと対決する[458]。本物のギャルドは既に行方不明になっており[459]、彼に成り代わった火曜師がヒナタを炎の精霊魔法で撃ち抜き、レナードを剣で刺して重傷を負わせるが[460]、ルミナスによって粛正される[422]
アルノー・バウマン[454][455]
ヒナタに次ぐ最強の戦士[443]。書籍7巻においてヒナタの後を追い掛けて道中で合流し、彼女と共に魔国連邦へ向かい[456]、ベニマルと対決する[457]。書籍8巻におけるルミナスとの手打ちの会議の結果、国家間交流のために魔国連邦に滞在する[461]
バッカス[454][455]
神聖戦棍を使う大柄で寡黙な男[443]。ヒナタと共に魔国連邦へ向かい[456]三獣士と対決する[457]。書籍8巻において、アルノーと共に国家間交流のために魔国連邦に滞在する[461]
リティス[454][455]
水の精霊を使う美女[443]。ヒナタと共に魔国連邦へ向かい[456]、ソウエイと対決して敗れるものの[457]、その後、紳士的だったとして彼に好意を抱く[280]
フリッツ[454][455]
風魔法と双剣術を使いであり、ヒナタを誰よりも崇拝する自由人[443]。ヒナタと共に魔国連邦へ向かい、三獣士と対決する[457]

傀儡国ジスターヴ

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クレイマン
五本指
ヤムザ[90]
幹部筆頭の魔人。中指のヤムザ[116]。卑怯で残忍で、悪徳を極めたような性格で、氷結魔剣士の異名を持つ、五本指で最強の戦士[116]。五本指の中で唯一自らクレイマンの配下となったが[116]、命を捧げるほどの忠誠心は無い[462]。書籍6巻において、ユーラザニア国へ侵攻したもののアルビスに敗れる[462]。クレイマンの仕掛けた策によりカリュブディスの欠片に魂を取り込まれ、カリュブディスと化した本体もベニマルによって焼き尽くされて死亡する[462]
アダルマン[114]
示指のアダルマン[116]。元々は西方聖教会の枢機卿[463]。七曜の老師に嵌められてジスターブの地で死亡する。友人ガドラの輪廻転生の魔法により仲間と共に死霊として蘇り[464]、カザリームによりジスターヴの地に束縛されて死霊の王(ワイトキング)として過ごしてきた[465]。書籍6巻において、クレイマンの拠点に侵攻したシュナに敗れるが、シュナの神聖魔法により束縛から解放され[126][注 17]、彼女の「神」に興味を持ち、その手下となる[117]
九頭獣(ナインヘッド)[114]
母指の九頭獣[116]。超稀少な最高位の妖狐だが、300歳と非常に幼い個体[148]。20年前に東の帝国軍による妖魔郷の殲滅作戦で故郷を失い、クレイマンに引き渡されて配下となる[466]。書籍6巻において、魔王達の宴にクレイマンの護衛として随行してランガと対峙するものの[467]、助けを求める自分の声に気が付いたリムルによりクレイマンの呪縛が解除され[239]、魔国連邦へ移住する。
ミュウラン[468][376]
声 - 種﨑敦美[3]
薬指のミュウランと呼ばれる女性。元々は300年を生きる魔女であり、クレイマンの秘術により、人間から魔人となって若さと永遠の寿命を得た代償に、クレイマンに生殺与奪を握られる。
書籍5巻において、クレイマンに命じられて魔国連邦に潜入し、当初はただのバカと見ていたヨウムを愛するようになる[469]。クレイマンからヨウムの身の危険を仄めかされたために、魔法不能領域の結界で首都リムルを覆い、ショウゴたちがシオンらを惨殺する手助けを行う。リムルに全てを告げた後、リムルから許され、リムルの手術によりクレイマンの呪縛からも解放される。シュナと協力して死者の魂が拡散しないように結界の維持に協力し、リムル(ラファエル)による反魂の秘術の目撃者となり、ヨウムをリムルと敵対させないように導くと心に誓う。書籍9巻において、 ファルメナス国王として即位したヨウムと結婚して王妃となり、ミュウ・ファルメナスと改名する。
ピローネ
小指のピローネと呼ばれる魔人。クレイマンに忠誠を誓っており、主に偵察任務を担う。魔国連邦とファルムス王国の戦争の偵察中に、ディアブロに見つかってしまい、ラーゼンの核撃魔法を自身に誘導されて抹殺される[470]
ゲルミュッド[471]
声 - 河西健吾[472]
クレイマンの魔王種誕生計画のために雇われた魔人。傲慢な性格で自分より弱いと判断した者には横柄な態度を取る[473]。自身が操られているとは気が付かずにリグルの兄、ガビル豚頭帝ゲルドに名付けを行い、自身が魔王となることを目論んでいた。書籍2巻において、リムルたちの加勢により計画が大きく狂い、やむを得ず自ら前線に出向くが、最期は自身が育てた豚頭帝ゲルドに喰われて死亡する[474]

忘れられた竜の都

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ミリム・ナーヴァ
ヴェルダナーヴァの娘であり、八星魔王の一人。
ミッドレイ[475][476]
龍人族(ドラゴニュート)であり、神官戦士団の神官長[477]。ミリムの組手相手が出来るほどの実力者であり[477]、書籍6巻のユーザラニア国における戦闘ではスフィアとガビルを同時に相手取って圧倒する[478]。豪放磊落だが固定観念に凝り固まった部分も強く、ミリムから避けられている[477]。魔国連邦の開国祭では料理に対する保守的な考えをシュナに諭され、自らの過ちに気付く[479]
ヘルメス[475][476]
龍人族であり、神官戦士団の神官でミッドレイと同等の実力者[477]。他国を旅した経験から、ミッドレイと異なり自国が停滞していること、ミリムが自分たちに「我慢して付き合っていること」に気づいているが、国内では異端扱いされている[477]。ガビルとは仲が良く、ミッドレイの料理に対するミリムの不満を認めた手紙を彼に託したり[480]、飛空龍の捕獲や飛竜衆の「竜戦士化」の訓練に協力する。
ガイア[476]
元はヴェルダナーヴァがミリムにペットとして与えた精霊竜(エレメンタルドラゴン)[358]。かつて古代魔導王国の耳長族に殺されたものの、これを切っ掛けとしてミリムが覚醒魔王へ進化し[481]、その影響で邪悪な混沌竜として蘇生したためにミリムに封印された[482][注 10]。書籍10巻では、封印を解いたマリアベルに操られ、古代魔導王国の遺跡を訪れたリムルやミリムと対峙する[483]。ミリムが精神体と星幽体を砕いて摘出した心核を、リムルが擬似魂に宿らせてミリムが名付けをしたことで転生に成功する[484]。書籍11巻で全長50センチほどの小竜として復活するが、ミリムが直接鍛えるには幼すぎるので、リムルが迷宮で預かり育てている[485]

獣王国ユーラザニア

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カリオン
獣王国ユーラザニアを治める十大魔王。書籍6巻で魔王の座を辞する。
三獣士
アルビス[486][314]
声 - 加隈亜衣[3]
黄蛇角(オウダカク)の二つ名を持つ三獣士のまとめ役で最強の戦士。金と黒のまだら髪の妖艶なる獣人族の美女[487]。書籍4巻で使節団の代表として魔国連邦を訪れ[487]、魔国連邦の酒と魔絹と自国の金と果実の交易を決定し、従者を技術習得のために残してスフィアと共に国へ戻る[488]
ミリムによるユーラザニアへの宣戦布告により、カリオンの命で先行して住人を連れて魔国連邦へ避難し[250]、他の三獣士と共に国とカリオンを取り戻すためにリムルに共闘の意志を示す[489]。クレイマン軍の迎撃のために国へ戻りヤムザと対峙して圧倒するが、ヤムザのカリュブディス化により死を覚悟するものの、危機を察して現れたベニマルに助けられる。戦後、スフィアと共に魔国連邦に戻り[490]、ベニマルと共にテング族の里を訪れた結果、モミジとベニマルの嫁の座を巡る争いが勃発する[178]。書籍14巻で魔国連邦の婚姻のルールを逆手に取り、一時的に未亡人となった後、ベニマルの第二夫人の座を獲得する[180]
獣身化により黄金の二本の角を持つ全身が龍麟に覆われた半人半蛇となり、毒や石化などの状態異常を駆使する特殊な近距離戦闘を得意とする[491]
フォビオ[492][324]
声 - 山下誠一郎
黒豹牙(コクヒョウガ)の二つ名を持つ黒豹の獣人族で、三獣士の中で唯一の男性獣人[493]。書籍3巻においてカリオンの命により調査と強い者をスカウトするために、エンリオらと共に魔国連邦を訪れる[493]
書籍3巻でミリムへの復讐心を利用され、ティアとフットマンの甘言に乗りカリュブディスの依り代となって魔国連邦で暴れるが[494]、無事に解放される。カリオンとミリムの戦いを見届けた後に魔国連邦に身を寄せ[489]、書籍6巻でクレイマン軍を迎撃するために国に戻り、ティアと再戦する[495]。戦後、国の再建と捕虜としたクレイマン軍の魔人を監視するためにゲルドと共に国に残る[490]。その後、アルビスとベニマルが結婚するための作戦を手伝わされ、勝てたら本当に結婚できるという条件で迷宮内で殺し合いを行うが敗北し、書籍14巻では同じく失恋したゴブアと急接近する[496]
実力は確かだが、直情的な性格で相手の実力を見抜く視点に欠けるため、カリュブディスの事件後、冷静さを身につけようと努力している[497]
スフィア[492][324]
声 - 大地葉[3]
白虎爪(ビャッコソウ)の二つ名を持つ獣人族で、白髪長髪の猫の瞳を持つ美人[487]。書籍4巻で交易のための使節団として魔国連邦を訪れて、力試しのためにシオンと勝負する[378]。その後の宴会でアルビスと共に魔国連邦の酒を気に入り、我も忘れて呑みまくる[498]。書籍5巻で魔国連邦に身を寄せ[489]、書籍6巻で他の三獣士と共にクレイマン軍と戦い、戦後、魔国連邦の開国祭まではアルビスらと共に魔国連邦に滞在する。
血気盛んで怖いもの知らず。獣身化により白い大虎となり[498]、雷を操る能力を持ち、爪に電気を宿して戦う[378]
グルーシス

魔導王朝サリオン

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エルメシア・エルリュ・サリオン[499][500]
魔導王朝サリオン皇帝の風精人(ハイエルフ)[501]。国も自身が興したもので自らを天帝と定めており、絶大な権力を有する[502]。利権に聡い慧眼の持ち主であり、多くの権益を持つ大金持ち[503]。見た目は美少女だが、年齢は2000歳以上[502]。臣下の前では冷徹な無表情で接するが[501]、親しい者には普通に感情を見せる[注 18]。戦士としての実力は魔王級と推定される[79]
対外的には会うだけでも半年を要する大物だが[502]、書籍9巻で自らの身体で魔国連邦の開国祭に出向いてリムルと初めて対面し、その技術や文化、リムルの大物ぶりを気に入り、正式に魔国連邦との盟友関係を宣言してリムルの相談役となり[79]、技術協力と魔道列車の軌道敷設を申し入れる[505]。また、王族は民の奴隷ではなく自由に生きて良いという考えを語り、リムルとミョルマイルとで悪巧み三人衆を結成し[79]、転移魔法陣が設置された別荘を購入する[506][355]
書籍14巻では、悪巧み三人衆が酔った勢いで決めた計略が語られ、エルメシアは裏の秘密結社である三賢酔と、ロッゾ一族の生き残りを集めた表の組織である西方総合商社のトップを務めていることが明かされる[507]。また、東の帝国と戦争中に多数の配下を覚醒進化させたリムルに危惧を抱き、緊急でその真意を問い詰めている[508]
エラルド・グリムワルト[509][500]
耳長族の貴族で、皇帝エルメシアの叔父にあたる大公爵で十三王家の一人[502]。実子のエレン(エリューン)を溺愛しており[510]、国の魔法士団を護衛に付けている[511]。エルメシアより遙かに年下で子供扱いされるが、公私共に重用される[501][79]ガゼル王とは親友であり、罵り合える間柄[512]
書籍6巻では、国の全権を預かり、自身を憑依させた人造人間(ホムンクルス)を魔国連邦へ派遣し、リムルを信用に足る人物と認め、人魔会議においてサリオンと魔国連邦との友誼を確約する[513]。後に、街道設置の負担を全て魔国連邦とした交渉について、エルメシアから長期的利権の観点で悪手であると叱責され[514]、魔道列車の軌道設置の交渉では自国の分担を申し出る[505]
エリューン・グリムワルト
エラルドの娘であり、エレンの正体。エルメシアは従姉妹にあたる。エルメシアとは友達でもあり、皇帝を「エルちゃん」と呼び、父を焦らせる[505]
シルビア・エル・リュ
エルメシアの母親。娘と瓜二つの容貌を利用して天帝役を交互に演じる事で自由時間を確保している[515]。風精人にして魔導科学の基礎理論を提唱した天才研究家[515]レオンの師匠であり、勇者になる前の彼に剣技と魔法を教授する[515]雷帝と呼ばれるサリオン最高戦力であり[516]、覚醒魔王級の強さと神話級の金剛杵(ヴァジュラ)を持ち、雷を支配して自身の身体をも神速の雷霆に変える天候系最上位の究極能力「雷霆之王(インドラ)」を保有している[515]
夫は勇者サリオン・グリムワルトであるが、2000年以上前に混沌竜を撃退した際に致命傷を負い、カザリームとの交渉に乗ってラプラスとして復活するものの、生前の記憶はない[517]

中庸道化連

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ユウキ・カグラザカ(神楽坂 優樹)}}
  • 東の商人(ダムラダ)がヒナタへシズの件で誤情報を流す
  • クレイマンが主導したこれらの謀略は、魔王たちの掌握と混乱を意図したユウキと、クレイマンを覚醒魔王に進化させるために魂の収集を望むカザリーム(カガリ)の指示に基いているが[296]、物語の当初、リムルを軽視していたために彼らの計略は悉く失敗する[296]
  • 各勢力のつぶし合い
  • ルミナスとリムルをぶつける。ヒナタ。(書籍6巻、第1章、クレイマンのコメント)
カザリーム[518] / カガリ[519]
声 - 石川由依
中庸道化連の会長。呪術王(カースロード)と称される1500年ほど生き延びた古き元魔王。生前は長耳族の超魔導大国の美しい姫だったが、狂った父王ジャヒルに殺害され、呪いで醜い男の妖死族として甦り、強力な妖死族を生み出す禁忌呪法を使用できるようになる[520][521]。魔王になる前のミリムの怒りにより滅んだ国の復興を試みるが、混沌竜の襲来によって国は汚染され、国民は黒妖長耳族(ダークエルフ)へと変質する[521][注 10]。再び放浪して安住の地を発見した後、同郷の者を死体に宿らせて妖死族として復活させて[520]、魔王となるが[187][521]、200年前に魔王を名乗ったレオンを襲撃して返り討ちとなり死亡する[296]。星幽体として生き延びて、自身の復活のために10年前にユウキを召喚するが、ユウキに敗北して彼の肉体に憑依していた。
書籍6巻でユウキによりホムンクルスの身体に星幽体を移されて復活を果たし、ユウキをボスと認めて従い[296]、表向きは自由組合の副総帥(サブマスター)を務める。肉体が脆弱な耳長族の女性だったため女言葉を使い、かつての能力を十全に使用できない[296]。クレイマンの死を受け、レオンへの復讐を遂げるまでカザリームの名を封印して「カガリ」と名乗る。東の帝国に拠点を移した後、近藤に精神支配され[522]、書籍15巻で妖死族を生み出すために自身の能力が利用されるが、近藤の死亡によりその支配から解除される。書籍18巻で生き残りを賭けミカエル陣営に留まり、妖死族の肉体に生まれ変わり、熾天使を自らに受肉させて妖天となる[523]。その後もミカエル陣営に留まり、妖死族の肉体に生まれ変わり、熾天使を自らに受肉させて妖天となる[523]。書籍18巻でミカエルの指示でレオンと対峙するが、レオンの人柄に触れて言葉を交わしたことで、過去の自分を反省して和解する。
ミカエルの「支配」の一部を分け与えられて、あらゆる権能を瞬時に分析し支配下に置ける究極付与「支配之王(メルキゼデク)」を獲得するが[524]、フェルドウェイの支配から逃れるためにユウキがその能力を奪取する[521]
クレイマン(中庸道化連)[306]
声 - 子安武人[3]
カザリームによって妖死族として生まれ変わった同郷の仲間の一人[520]喜狂の道化(クレイジーピエロ)の異名を持つ中庸道化連の一員であり[525]、ジスターヴ国を治める魔王でもある。ガザリームの復活とレオンの誅殺が宿願であり、同族の仲間だけを信用し、その一方でジスターヴ国の配下をただの道具と見なす[526]。仲間の中では力が一番弱い反面[527]、策謀と精神魔法を得意とし、精神魔法で配下を束縛して自由を奪い、無慈悲に酷使する[526]。また、情報を重視し[528]、配下の目と耳を通じて遠隔地の映像と音声を得る能力を持つ[529]。カザリームの復活を約束したユウキを「あの方」と呼んでユウキの野望に協力する[530]
配下の者を動かしてジュラの大森林で謀略を進め、書籍2巻では配下のゲルミュッドを動かして豚頭締の進化を試み、書籍5巻では配下のミュウランを動かし、ファルムス王国と魔国連邦の被害拡大を画策する[530]。また、カリュブディスの討伐により制空権に拘るフレイに恩を売り[327]、フレイの協力のもと、魔宝道具によるミリムの精神支配を試み[531]、ユーラザニア国民の大量殺害を企む[530]。ミリルが期限を指定してユーラザニア国に宣戦布告したため[250]、住人が首都から避難してしまい企みは失敗するが[296]、ミリムによるカリオン討伐の結果には満足する[530]
ラプラス[518][519]
声 - 中井和哉[3]
カザリームによって妖死族として生まれ変わった同郷の仲間の一人[520]。前世はエルメシアの父であり、シルビアの夫である勇者サリオンだが、その記憶をほぼ失っている[517]。中庸道化連の副会長で享楽の道化(ワンダーピエロ)の異名を持つ、左右非対称の人を舐めたような仮面を被った道化[532]。同族への仲間意識が高く、狡猾で用心深い性格[533]。中庸道化連ではカザリームに次ぐ実力者で、精神魔法の使い手[534]。自身曰く、特別製の妖死族であり[535]、カザリームの命令を無視できる[536]。関西弁で喋り、普段から胡散臭い言動が多いので、真面目な話でもなかなか他人に信用してもらえない[100]
作品の初期に、クレイマンの覚醒魔王への進化のために、仲間と共にジュラの大森林で裏工作を行う。書籍6巻では魔王達の宴と同時刻にルベリオス国へ潜入し、クレイマンの死を知り、友達である彼を侮辱したロイを瞬殺する[412]。事前にクレイマンに忠告し、彼のらしくない行動に疑念を抱いていたが[308]、書籍7巻では、悲しむ仲間の怒りが自分に向くように、態と「調子にのったクレイマンが悪い」と語る[537]。書籍10巻のルベリオス国への襲撃では完全体となったルイに苦戦し、重傷のフットマンを連れて逃走する。書籍14巻では、魔国連邦との同盟のために連絡員を任され、東の帝国には不在だったためルドラや近藤による粛清を免れ[538]、近藤に支配されてしまった仲間を救うためにリムルたちに心から協力を依頼する。
フットマン[471][519]
声 - 川田紳司
カザリームによって妖死族として生まれ変わった同郷の仲間の一人[520]怒った道化(アングリーピエロ)の異名を持つ、怒りの表情の仮面を被る太った道化[539]。当時のカザリームが未熟だっために精神が未熟なままとなる[540]。波動や質量を意のままに増幅でき、莫大な運動エネルギーをぶつける攻撃を得意とし[541]、戦闘での技量が高い。秘密裏にフェルドウェイにより超魔導大国の大帝ジャヒルの魂が植え付けられていた[542]
作品の初期に、豚頭帝ゲルドの事件で暗躍して大鬼族の里を滅ぼしたりするなど、ティアらと共にジュラの大森林を混乱に導く実行役として動く。書籍6巻では、クレイマンの要請でユーラザニア国の戦場を監視していたが、因縁のあるゲルドらに発見されて戦闘となり、彼を圧倒する[543]。書籍10巻のルベリオス国への襲撃ではギュンターと戦い、死にかける。カガリには逆らえない制約があることから、書籍15巻では、近藤に精神支配されたカガリの命令で東の帝国に致し方なく協力し[544]、本気を出せないように敢えて理性を飛ばしてフォビオやバーンと戦う[544]。書籍18巻ではフェルドウェイによりジャヒルの意識が覚醒し、「救恤之王」を元にした究極付与「火焔之王(アグニ)」を使いカガリらと対峙する[542]
ティア[471][545]
声 - 本渡楓
カザリームによって妖死族として生まれ変わった同郷の仲間の一人[538]。前世はカザリームの侍女であったが、元々の名前も含め記憶はほとんど残っていない[546]涙目の道化(ティアドロップ) の異名を持つ、涙目の仮面を被る女性の道化[539]。素早い動きを得意とする。フットマンと同様の理由で、精神は未熟である[540]
作品の初期に、フットマンらと共にフォビオを扇動してカリュブディスを復活させたりするなど、ジュラの大森林に混乱を起こす。書籍6巻では、フットマンと共にユーラザニア国の戦場を監視していたが、カリュブディスの事件で騙したフォビオらに見つかり、彼を相手に戦い、接戦となるが仕止め切れないまま撤退する[497]。書籍10巻のルベリオス国への襲撃では、隙を突いてクロノアを攻撃し、クロノアの注意をレオンに向けさせて両者を争わせる事に成功する。書籍15巻では、近藤に精神支配されたカガリに逆らえないため、極限まで本気を出さずにアンリエッタやゴブアと戦う[544]
三巨頭

シルトロッゾ王国 / ロッゾ一族

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グランベル・ロッゾ[547][548]
シルトロッゾ王国を束ねるロッゾ一族の長。西方諸国評議会の創設者かつ評議会を牛耳る五大老のまとめ役でもあり、自由組合にも影響力を有する人物[420]。かつては、勇者の卵が孵った者にして光の勇者だった男であり、人の生存圏を守り抜くために1000年もの間戦った伝説的な人物であり[549]、七曜の老師の長グランとなり人間社会を真に支配するためにルミナス教をも利用していた[550]
マリアベルの意を受けて経済による人間社会の支配を目指しており[550]、目的が競合するリムルと強大になったヒナタの排除を目論み、ユウキやダムラダと共に裏工作を行うが[420]、書籍9巻においてルミナスの介入により阻止され、七曜の老師としての立場を失う[417]。書籍10巻では評議会の権力と一族の次世代を担うマリアベルを失い、将来に絶望する[551][552]。書籍11巻において、人間社会を守る役割に疲れ果て、一時の社会的混乱の先にある不確かな希望に縋り、一族の総力を挙げて最後の賭けに出る[553]。自身はユウキを利用したクロノアの復活とルミナスの討伐を試み[554]、妻マリアの死霊蘇生(レイズデッド)に貯えたエネルギーで最盛期の若さを取り戻し[555]、戦いの中で究極能力に覚醒するもののルミナスに敗北する[556]。最期の時、最愛のマリアが死亡して以来綻んでいた健全な精神を取り戻し、ルミナスに看取られて希望を抱きながら消滅する[557]
ユニークスキル「不屈者(アキラメヌモノ)」を所持しており、ルミナスとの闘いの中でマリアとラズルの魂の力が昇華された結果、生命の根源、輪廻の輪を管理する天使系の究極能力「希望之王(サリエル)」へ進化する[556][298]。最期には自身に宿った究極能力を世界の守護者であるクロノアに託す[557]
マリアベル・ロッゾ[547][558]
元は欧州の支配者として君臨した異世界人であり、シルトロッゾ国の姫として生まれた十歳にも満たない少女[559]。多数の者を精神支配して操り、かつて金融市場を操った知識と技術を用いてこの世界の支配を志向する、ロッゾ一族のNo.2の地位を占める人物[560]。グランベルの妻であるマリア・ロッゾの転生体でもあるが、人格は別物である[注 19]
魔国連邦の開国祭でリムルや街を観察した後、リムルの狙いと強大な力を確信し、経済社会のルールを決める唯一の立場になれないという観点から、リムルとの協力と敵対を否定し、五大老やユウキを操りリムルの排除または無害化を検討する[560]。書籍9巻ではミューゼを利用したリムルに恩を売る企みが失敗し[562]、書籍10巻ではギャバンを利用したリムルの政治的失脚を狙う企みも失敗する[563]。ついに一族の切り札である混沌竜を繰り出し、古代魔導王国の遺跡に自ら出向いてリムルの支配を試みるが、ユウキに裏切られて殺害される[551]
ユニークスキル「強欲者(グリード)」を所持し、相手の欲望に干渉して精神支配する能力を持ち、生者の本能を反転させて死に至らしめる攻撃能力も有する。精神支配の強度は相手の欲望の強さと接触の頻度が関係し、欲望が小さく頻繁に会えない相手への支配は弱い。
ミューゼ[401]
ガストン王国の公爵。書籍9巻の魔国連邦の開国祭において、グランベルに唆されて、小売商たちを操り魔国連邦に現金不足を起こし、これに助け舟を出してリムルに恩を売る企てを実行するが、リムルがガゼルエルメシアの協力を得て現金の調達に成功したために計画は失敗する[564]。その後、取引の場に集められた記者によりこの顛末を記事に書かれて失脚し、グレンダにより暗殺される[565]
ラズル[566]
グランベルが名付けをした蟲型魔人。グランベルが全盛期だったころの相棒で、彼の1000年頼の友人[567]。魔法と物理の両方に耐性を持つ強固な外骨格を持ち、大陸北方から来襲する悪魔への備えとしてイングラシア王国のシードルが治める領地を守護する[568]
書籍11巻でグランベルと共にルベリオス国の襲撃に参加し、単独でシオンランガを同時に相手取り、当初は圧倒したが、戦いの中で成長したシオンに敗れて死亡し、その魂のエネルギーはグランベルに究極能力を覚醒させる[556]
五大老
ギャバン[566]
イングラシア王国の伯爵。書籍10巻のリムルが参加する西方諸国評議会において、買収による多数派工作を行い、自国のエルリック王子を唆してリムル討伐の決議を強引に図るものの、マリアベルの精神支配が解除されて良識を取り戻した議員たちの賛同を得られずに失敗に終わる[569]。エルリック王子の暗殺が防がれた後、王子により主犯であることが評議会議員の眼前で暴露され、イングラシア王国の魔法審問官に拘束されて[402]、密やかに処分される[570]
ヨハン・ロスティア
ロスティア王国の公爵。書籍10巻では評議会におけるギャバンの暴挙を非難する側に回り、彼の言い逃れを封じる[571]。これは、魔法審問官の実力把握とリムルの信用を得ることを目的とした、ギャバンたちを犠牲とするマリアベルの企みだったが、エルリック王子の暗殺失敗とグレンダの捕縛により、その思惑は破綻する[450]。書籍11巻でグランベルの覚悟を知り、これが最後となる覚悟の上で、自身はイングラシア王国の防衛結果を破壊して評議会の中枢を皆殺しにする役割を引き受ける[572]。評議会の場においてテスタロッサに魔法通話が探知されたが、願いに応じたミザリーにより防衛結界の破壊には成功する。しかし、テスタロッサとの戦いを避けたミザリーがそのまま帰還したため計画は失敗し、最期は、グランベルの最後の頼みを果たせなかった失意の中、魔法審問官に連行され密やかに処分される[570]
シードル[566]
イングラシア王国の辺境伯。書籍11巻においてグランベルの覚悟を知り、自身は大陸北方の防衛を破棄し、ラズルをグランベルの下に向かわせると共に北の悪魔たちを西方諸国に引き入れる役割を担う[572]
ドラン[566]
ドラン将王国の国王。書籍11巻においてグランベルの覚悟を知り、世界の混乱が収まった後に人間社会を復興させ、ロッゾ一族を絶やさないために生き残る選択をし、グランベルと仲間の今生の別れを察して涙する[572]
その後、この世の覇者となるであろうリムルと世界へ絶大なる影響力を有するエルメシアが手を組んだことを知り、一族の生き残りのために彼等に与することを決意、エルメシアが筆頭株主の西方総合商社に一族と共に参画し、代表取締役として息子のフィガロが務める体制が構築される[507]

東の帝国

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ルドラ・ナム・ウル・ナスカ[573]
東の帝国・ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国の皇帝であり[574]ミリムの叔父に当たる。かつてヴェルダナーヴァを師とし、始まりの勇者となった人物[227]。人間が幸せに暮らせる統一国家を作るという理想を持ち、妹ルシアと恋人のヴェルグリンドを相棒として師に認めてられていたギィに2000年以上も戦いを挑み、互いに好敵手となる[227]。妹ルシアと子を為したヴェルダナーヴァを安心させたいとの想いから、互いに直接手は出さず配下を競わせるゲームをギィと行っていたが[228]、敵国のテロでヴァルダナーヴァとルシアを殺害され人の醜さを突きつけられる[229]
ヴェルダナーヴァから譲られた最強の天使系の究極能力「正義之王」により支配の能力を保有し[575][298]、自我と記憶および竜種に匹敵する力を自らの子に継承させてきたが、転生を繰り返すたびに魂が磨耗してゆき、理想や聖なる力を消失して勇者の資格を失い、ゲームの勝利にのみ執着するようになる[576]。軍を鍛え上げてから脅威に晒し、100万の犠牲が出ようと1人でも覚醒した手駒が集まれば釣り合うという考えのもと大規模な戦争を続けており[577]、ついに書籍12巻で魔国連邦との開戦に踏み切る[578]。計画に反して魔国連邦に軍勢が全滅させられたため、ヴェルグリンドと共にヴェルドラの確保を試みるが怒り心頭のリムルに反撃され、近衛騎士団のひとけた数字もリムルの配下に倒され、その混乱の中、カレラの銃撃から自身を庇ったヴェルグリンドの並列存在を殺害する[579]
魔国連邦との戦争中には、既にルドラはミカエルに取って代わられており、最期に残ったルドラの魂はフェルドウェイに攻撃されたヴェルグリンドの並行存在を守るように彼女と共に時空転送される[580]。時空を渡ったヴェルグリンドにより魂の欠片が集められ、究極能力に覚醒したマサユキにルドラの散り散りになった魂が結実する[211]。ミカエルに乗っ取られたルドラの肉体は、フェルドウェイと共に帝国ではない何れかに転移する[581]
ミカエル
本来はヴェルダナーヴァが所有していた究極能力だが、支配の力を嫌った彼がルドラの「誓約之王」と交換してルドラのものとなる[580]。竜種を含む意志ある者を支配する能力[582]、支配した対象の能力を自在に操つる権能、天使系の究極能力に対し絶対支配を行う権能を持ち、臣民や配下の忠誠心を源に破壊不可能な常時発動型の防御結界を展開する能力もある[580]。さらに、聖人へと至った人間に究極付与を与える「代行権利(オルタナティブ)」を持ち、限定的とはいえ究極能力の所有者を量産できる[583]。また、制御が難しいものの、全てを滅ぼす天使軍団を召喚する切り札も存在する[584]
目的を同じとするフェルドウェイから戯れに呼び名を与えられて神智核へ進化し、自分の本来の主人であるヴェルダナーヴァの完全復活を目的とした確固たる意思が芽生える[585]。1000年以上も前からフェルドウェイと共に歩み、転生を繰り返して力が削がれたルドラから主導権を得て、魔国連邦の戦争によりルドラの肉体を乗っ取り、ヴェルグリンドの「並列存在」を手に入れてフェルドウェイにも神智核として宿る[586]
ヴェルグリンド
カリギュリオ[573]
機甲軍団を率いる軍団長であり、階級は大将[587]。下級貴族から男爵家へ婿入りしたが、当時の妻に裏切られ、薬を盛られて左目を失明して放逐される[588]。その時の怒りと憎しみを原動力に出世を目指し、ミニッツやカンザスを味方に付けて30代半ば過ぎで軍団長となる[588]。書籍17巻の第3話では主役を務め、敗戦後の東の帝国における「激動の日々」が描かれる[589]
策と必勝に拘る軍人らしい性格だが、損失を厭わない強欲さを持ち、書籍12巻では、迷宮の価値に目が眩んで魔国連邦の実力を過小評価し、戦争に反対するガドラを批判して開戦をルドラに強弁する[590]。書籍13巻で70万の軍勢を指揮して魔国連邦へ侵攻するが[591]、自身を残して全滅する[592]。その絶望から聖人へと覚醒するものの、目覚めたばかりの力を使いこなすせずにディアブロに殺害される[592]。その後、70万程の部下と共にリムルに蘇生されて捕虜となった後[593]、リムルの実力を実感し、自身の失策を部下に謝罪すると共に、バーニィからこの戦争におけるルドラの真の目的を知らされる[577]。リムルに感謝すら抱いて協力を申し入れ、魔国連邦への滞在を願い出る[594]。書籍16巻では、魔国連邦の迷宮でルドラと瓜二つなマサユキに敬意を抱き、彼を襲撃したコルヌから身を挺してマサユキを守り抜く姿が描かれる[211]。コルヌらを撃退した後、マサユキがルドラの転生者であると知り、新たな皇帝としてマサユキを仰ぎ、東の帝国の再興に尽力する[212]
戦後は、三大軍団長の唯一の生き残りであるため、軍の大将職と軍務大臣を兼任する[595]。テスタロッサとモスの調査により元妻の裏切りが陰謀に基づく誤解であると知らされ、陰謀の首謀者を捕らえた後、元妻との復縁を果たす[596]
ミニッツ[597]
機甲軍団の少将であり、カリギュリオの腹心の部下[588]。侯爵家の出身でありながら、自分の才覚だけで勝負したいと軍に入った変わり者[598]。書籍13巻で、精鋭部隊の指揮官として迷宮に突入し、アピトを相打ちに近い形で倒して生き残ったクリシュナたちと合流するが[137]ゼギオンに瞬殺される。リムルに蘇生された後、想像を絶する強者がいる事を身をもって知れて満足しており、特にリムルたちに恨みは抱いていない[598]。マサユキを即位させるための会議で目立ってしまったため、リムルからマサユキの相談相手に任命される[598]
戦後は、貴族達への根回しを担当し、新体制では宰相職を任される[598]。現侯爵である弟とは不仲だったが[598]、モスの調査から、尊敬する兄に侯爵家を譲られて拗ねており、責任感に押し潰されないよう表面上反発していたことわかり、その事実が伝えられる[599]
カンザス[597]
ミニッツ直属の叩き上げの軍人であり、カリギュリオの腹心の部下[588]。20年前の妖魔郷殲滅作戦を成功させた英雄であり、クマラにとっては故郷を滅ぼし自分をクレイマンに売り飛ばした仇である[600]。書籍13巻で精鋭部隊の一人として迷宮に突入してクマラと対峙し、先代の九頭獣を使役して戦闘経験の少ないクマラの尾獣を圧倒したが、尾獣を統合したクマラには敵わず切り刻まれて死亡する[151]。恐怖で心核が壊れたため、蘇生に失敗する[593]
ガスター[601]
機甲軍団の魔導戦車師団を率いる中将[602]。書籍13巻で20万の軍勢と2000台の魔導戦車を指揮してドワルゴンを攻めてゴブタが率いる第一軍団と激突するが[602]ランガと同一化した彼の力により部隊は壊滅し[603]テスタロッサの相手を近衛騎士団のデイビスらに任せて撤退を図るが、本気を出した彼女に瞬殺される[604]
ファラガ[601]
機甲軍団の空戦飛行師団を率いる少将[605]。ガドラの弟子の一人で魔導師だが師を裏切ってカリギュリオに忠誠を誓う[605]。書籍13巻で4万の兵士と100隻の飛行船を率いてドワルゴンに空から侵攻し[605]ガビルが率いる飛竜衆と交戦するが[606]、その最中に艦橋に乗り込んできたウルティマに部下を全滅させられ、自身は彼女の核撃魔法を浴びて飛行船もろとも蒸発する[607]。戦後、蘇生は叶わなかった[608]
ザムド
機甲軍団の少将[609]。飛行船300隻を指揮して魔獣軍団3万名を大陸中央まで輸送する任務に就いたが、書籍15巻で突如作戦が変更され、ルドラが乗艦し、ヴェルグリンドによってドワルゴンへ転移させられる[609]。戦いの中、テスタロッサの魔死光線を浴びて肉体ごと消滅するものの[610]、戦後、カリギュリオからの助命嘆願により蘇生される[611]。リムルが語った世界の空を支配する計画に感化され、自ら協力を申し出て迷宮内の飛行船改良場で働く[612]
グラディム[573]
魔獣軍団を率いる軍団長であり、階級は大将[613]カリオンの腹違いの兄に当たる獣人族であり、かつて自分勝手が過ぎて前王に王位継承権を剥奪され、逆恨みで前王を弑逆するが、弟らの手でユーラザニア国を追放される[315]。300年ほど前に東の帝国に身を寄せ、愚連隊の真似事をしていたが、討伐軍に敗れてルドラの配下となる[614]。いつか元帥を倒し、皇帝を弑逆して国を乗っ取るという野望を抱いている[614]
3万名の魔獣軍団を率いており、その構成員は魔法と異界の知識を組み合わせた人為的な英雄と彼等が従える魔獣から成る[615]。また、成功率は1%だが、特殊投与能力(メディカルスキル)により人魔一体となった人造合成獣(バトルキマイラ)となる「獣魔合身(ザ・ビースト)」を切り札とする[615]。魔国連邦との戦争ではイングラシア王都を攻める役割を担い[616]、飛行船により大陸中央に向かっていたが、書籍15巻でヴェルグリンドによってドワルゴンへ強制転移させられ[609]、魔国連邦とドワルゴン国の幹部と対峙する。自身はガゼルの討伐を狙ったが、ガビルに邪魔されて援軍に駆け付けたカリオンと対峙する[617]。相手の実力の高さから「獣魔合身」を配下に命じたが、図らずも副作用で死亡した配下たちから大量の魂を得たために魔王種への進化が始まってしまい、耐えがたい眠気に襲われた隙をつかれてカリオンに倒されて死亡する[320]
ナジム
朱雀の異名を持つ魔獣軍団の三将[315]。フルブロシア国出身の有翼族の変異種であり、フレイの双子の姉妹に当たるが、国から追放されてグラディムに拾われて配下となる[315]。実力は魔王種への進化が間近な程であり、書籍15巻ではソーカをいたぶっていたが[618]、救援に現れたフレイと対峙し、女王として有翼族からの攻撃を無効化するフレイの特性に為す術もなく倒されて死亡する[329]
バラガ
青龍の異名を持つ魔獣軍団の三将であり、上位龍族の水撃竜(ウォータードラゴン)を従える[315]。書籍15巻ではガビルに完敗するものの、「獣魔合身」化してグラディムと共に彼を追い詰める[615]。グラディムとナジムが殺されたことで激昂し、仲間を吸収して人為的に覚醒魔王級の力を得たが、究極贈与を得たガビルに回復能力を奪われて死亡する[619]
ゴウザリン
玄武の異名を持つ魔獣軍団の三将[614]。岩妖精(ローレライ)を従える異民族の巫女であり、魔術を得意とする[614]。書籍15巻では「獣魔合身」によって聖人に準ずる力を得て、一度はガドラを自爆にまで追い詰めたが[620]、金属性悪魔族に転生して究極贈与を得た彼に敗れて死亡する[609]
ユウキ(東の帝国)
混成軍団を率いる軍団長であり、階級は大将[621]
三巨頭
東の商人
東の帝国における犯罪組織である三巨頭の頭領であり、のダムラダの異名を持つ[622]。物語序盤で東の商人と呼ばれる人物。 ユウキをボスと仰いで中庸道化連と協力してファルムス王国に偽情報を流したり、リムルがシズを殺したという誤情報をヒナタに流したり[433]グランベルと組んで再びリムルとヒナタの対決を後押しするが、狡猾なユウキの指示によるこれらの謀略を悉く退けたリムルに対して警戒心を抱く[623]。その正体は近衛騎士団の副団長。
ミーシャ[545]
のミーシャの異名を持つ三巨頭の一人[622]。女性の魅力を駆使して男を籠絡するのが得意。ユウキからカリギュリオの籠絡を任され[624]、機甲軍団に同行して戦況を監視していたが、部隊の敗北が確実となりバーニィとジウに護衛されて撤退する[625]。撤退中にディアブロに捕縛されたが、ユウキの配下であるため見逃されて帰国する。書籍14巻でクーデターの準備中に近藤に暗殺され、仲間の情報を抜き出される[626]
ヴェガ[545]
のヴェガの異名を持つ三巨頭の一人[622]。イングラシア国の王都出身であり、魔物を取り込み過ぎた父の影響で異端として誕生し、ユニークスキル「悪食者(イヤシイモノ)」により人間を含む様々なものを喰ったため討伐対象となりユウキに捕獲され[622]、戦闘の実力を惜しんだユウキにより帝国へ送られ、ダムラダから教育を受ける[627]。獣以上に本能に忠実であり、ユウキの強さを認めて従っているだけであり忠誠はなく[627]、利害関係や実力差などを全く計算できないため、仲間から頭が悪すぎると評される[628]
ユウキの命で魔獣軍団の監視のために部隊に同行し[624]、グラディムと三将たちの死体を喰らい自身の強化を図る[627]。さらに覚醒のための眠りに落ちたカリオンやフレイを狙うがラプラスに叩きのめされ[629]、ラプラスに従ってカガリらの救出に向かいフェルドウェイと対峙する[630]。ミカエルに支配されたユウキからラプラスの討伐を命じられて彼を攻撃するものの圧倒されるが、ディアブロの介入によりユウキやフェルドウェイと共に戦場から転移する[630]
ガドラ
親友アダルマンの仇である七曜の老師を討つために、帝国随一の大魔法使いとなり、魔法軍団の軍団長まで登り詰めたが、魔法戦闘の地位低下により機甲軍団の技術顧問という名誉職に就く[631]。これまで、自身の目的のために西側への戦争を煽っており、東の帝国の覇権主義を後押ししていた[632]
ユウキを軍団長に推薦したために親交があり、彼のクーデター計画も知っている[633][632]。かつての弟子ラーゼンからの情報と迷宮に派遣したシンジたちから得た情報から魔国連邦の脅威を実感する[634]。また、七曜の老師が死亡したという情報から帝国に残る意味を失い、魔国連邦への亡命をリムルへ願い出て、アダルマンとの再会も果たす[108]。国へ戻り、最後の奉公として戦争を止めるために皇帝への忠言を試みるものの、謁見の直前に近藤に操られたダムラダに暗殺される[112]。しかし、死の間際に緊急用の脱出魔法を発動して、魔国連邦の迷宮にて復活を果たす[112]
シンジ・タニムラ(谷村 真治)
近衛騎士団(インペリアルガーディアン)
近藤 達也(タツヤ・コンドウ)}[545]
ひとけた数字の序列1位であり、近衛騎士団の団長を務める聖人[635]。帝国情報局局長でもあり情報に巣食う怪人と呼ばれる[635]。元は異世界の軍人であり、70年前に妖魔族に乗っ取られた敵艦隊に特攻し、死の間際にこの世界に転生する[636][注 20]。この世界ではルドラに心から忠誠を誓い[70]、彼と国に徒なす者を全て敵と見なす[299]。ルドラから友と思われており、自身が理想を見失った時は殺して欲しいと頼まれていた[70]
冷徹な合理主義者であり非道な手段も厭わないが[626][637]、剣技には私情を挟む場合もある[638]。国内外で情報局として暗躍しており[312]、書籍14巻では、ミーシャから情報を得てユウキのクーデターついて確信して[626]、ダムラダを操りユウキの殲滅を画策し[639]、自身はカガリらを制圧して精神支配する[640]。書籍15巻では戦争の現場に参戦し[637]、剣技の同門にあたるハクロウガゼルを無力化する[638]。ヴェルドラに神滅弾を打ち込み、ルドラによるヴェルドラの支配を支援するが[641]、八門堅陣の戦いでカレラアゲーラのコンビに敗北する[70]。死に際にルドラとの約束を思い出し、自身がミカエルの支配下に置かれていたことを悟り、カレラに自身の技とルドラとの約束を託して死亡する[70]
荒木白夜の弟が伝えた朧心命流の達人であり、軍刀と自動拳銃を武器とする[637]。対象の思念思考を読み取るユニークスキル「解読者(ヨミトクモノ)」を持ち[626]、戦いを司る天使系の究極能力「断罪之王(サンダルフォン)」も保有し[637]、ルドラの「代行権利」により撃った他者を操る支配の呪弾(ドミニオンブレット)を使用できる[626]。「断罪之王(サンダルフォン)」はカレラに託され、彼女の「死滅之王」に統合される[70]
ダムラダ[547][545]
ひとけた数字の序列2位であり、近衛騎士団の副団長を務める[639]拳聖の異名を持つ2000年以上生きる聖人であり、近藤の前には団長を務め、彼よりも長くルドラに仕えた。正気が残っていたころのルドラから、自身が自分を失ったら殺すように命令される[65]。また「自分を殺せる者を探す」という勅命も受けており[65]、その候補に成り得るユウキをボスと認め、彼の野望に協力する[639]。物語序盤において西側諸国周辺で暗躍する東の商人の正体でもある。
配下の事を信じず石橋を叩いて渡るような慎重な性格。書籍14巻において生き延びたガドラからの情報によりルドラ側の人物であると露見するが[633]、それでもユウキに忠誠を向けると語り、仲間として信任される[642]。その後、ユウキとの繋がりが近藤に露見し、近藤から精神支配されてユウキと対峙する[626]。ユウキにより精神支配は解除されるものの、戦いの場にルドラが現れルドラによるユウキの支配を受け入れる[643]。状況が急変して考える余裕が無い中、書籍15巻の八門堅陣の戦いでウルティマと対峙し、格闘戦の末に致命傷を負い、自分の技と魂を代価にルドラを弑し、かつマサユキを守るようウルティマに頼み絶命する[65]
対人、対個体相手に無手の技量を鍛え上げており、臨機応変に無駄なく対応する技を持つ[639][65]。ルドラの「代行権利」によって、如何なる精神攻撃をも無効化する心理防壁とあらゆる防御を貫く物理破壊の力が与えられているが、近藤の精神支配が「代行権利」よりも上位である彼自身の究極能力に基づく能力のために有効に働く[643]
グラニート
ひとけた数字の序列3位であり、四騎士の長を務める[644]。ルドラの「代行権利」により究極能力以外の相手の戦闘能力を見極める能力を保有し、帝国の礎を築いた立役者であり軍師の異名を持つ[644]。書籍15巻の八門堅陣の戦いではベニマルと対峙し、彼を自軍に勧誘するが拒絶され、格下と侮って長話したのが仇となり、究極能力に覚醒したベニマルに倒されて死亡する[644]
ガードナー
ひとけた数字の序列4位であり、四騎士の一人[645]。ルドラの「代行権利」により「並列存在」の能力を保有する[645]。書籍15巻の八門堅陣の戦いではソウエイと対峙し、抵抗力を奪った敵を命乞いさせながらいたぶることを好む性格が仇となり、戦闘中に究極贈与に覚醒した彼に敗北して死亡する[645]
ガルシア
ひとけた数字の序列5位であり、四騎士の一人[646]。ルドラの「代行権利」により敵を罵るだけで肉体が強化される能力を保有する[646]。書籍15巻の八門堅陣の戦いではアゲーラ、エスプリゾンダと対峙し、能力発動のためにリムルを嘲ったためリムルの配下全員の逆鱗に触れる。戦闘中に究極贈与を得たアゲーラとエスプリのコンビに木っ端微塵にされて死亡し、その魂もウルティマにより1000年の苦しみを与えられる[646]
ミナザ
ひとけた数字の序列6位であり、四騎士の一人[647]。蟲型魔人の女性であり、自身が生み出した蟲型魔獣の死骸を喰らうことで何度も再生できる能力を持ち、さらにルドラの「代行権利」によってその再誕時間を短縮している[647]。書籍15巻の八門堅陣の戦いではシオンと対峙し、戦闘中に闘霊鬼へ進化した彼女に敗れて死亡し、死に際に蟲魔王の存在をシオンに伝える[647]
バーニィ[648]
ひとけた数字の序列7位[649]。アメリカ出身の異世界人であり、45歳[650]、イングラシア学院の卒業生[651]。ユウキの紹介で魔法使いと称してマサユキの仲間の一員となるが[651]、もともとはルドラと瓜二つの容姿を持つマサユキを守るようにダムラダから密かに命じられていた一人[642]
ルドラの「代行権利」によりユニークスキルに対する絶対的な優位性と自己の権能の完全隠蔽を与えられており、マサユキやリムルの周囲からもその実力を隠し通す[652]。帝国軍による迷宮侵攻が失敗した直後、近藤からの命令により、ジウと共にリムルの暗殺を試みるが[652]、ベニマルに倒されて敗北する[653]。隠し持っていた復活の腕輪で迷宮から脱出し、ミーシャの護衛として自国へ撤退するが[625]、ディアブロに発見されて殺害される[654]
リムルにより力を失った状態で蘇生され[593]、捕虜として迷宮で過ごす中、仲間に作戦失敗の責任を自身が取る覚悟を示す[577]。書籍16巻でマサユキがフェルドウェイらに暗殺されそうになった際に身を呈して守り[655]、これをきっかけに互いに和解を果たし[656]、マサユキの即位後は彼自身の要望から直轄の護衛となる[657]
マルコ
ひとけた数字の序列8位[658]。目にした人物に擬態できる潜入に特化したユニークスキルを持ち、ルドラの「代行権利」により究極能力の再現はできないが模倣の精度を高めている[658]。書籍15巻で平凡な情報局員として一般兵に紛れてドワルゴン攻略戦に参戦し、近藤に化けてガビルを降して重傷を負わせるが、駆けつけたヴェイロンに妨害されて止めをさせずに終わる[658]。八門堅陣の戦いでヴェイロンと再戦するが、戦闘中に究極贈与を得たヴェイロンに敗北する[67]。ヴェイロンに命乞いをするものの、舌を引き抜かれてウルティマへの献上品として扱われる[67][注 21]
ジウ
ひとけた数字の序列9位。バーニィの後にマサユキの仲間となった精霊魔法の使い手の女性であり[659]、書籍9巻でマサユキとその仲間と共に魔国連邦を訪れ、そのまま滞在する[207]。バーニィと共にマサユキを守るようにダムラダから命じられていたが、互いに正体は知らなかった[660]
ルドラの「代行権利」により自己の権能を完全隠蔽する能力とリムルを殺害し得る攻撃力を持ち、書籍13巻で近藤の命によりリムルに不意打ちを仕掛けて暗殺を試みるが失敗し、クロエに倒される[653]。バーニィと共に迷宮外で復活して帝国へ帰還を試みるがディアブロに殺害される[625][654]。その後、力を失ったがリムルにより蘇生されており[593]、ひとけた数字では自身とバーニィの2名だけが生き残る[657]。書籍16巻ではマサユキがコルヌに襲われた際に魔法で彼の姿に化けてコルヌの注意を引き付ける[655]。マサユキの即位後は彼自身の要望から直轄の護衛となる[657]
フェルドウェイ
ひとけた数字の序列10位。その正体は始原の七天使の妖魔王[661]
デイビス[662]
ひとけた数字の序列11位[663]。かつて紅に染まる湖畔事変を解決した立役者[663]。機甲軍団に所属しており、序列38位のバルト、序列64位のゴードンと組んで、かつて倒したはずのテスタロッサに再び挑むが、圧倒的な力量差があり、一矢報いることもできぬまま全滅する[663]
クリシュナ[597]
ひとけた数字の序列17位。序列35位のバダン、序列94位のレイハと組んで機甲軍団に所属し、迷宮侵攻の精鋭軍団に選ばれて70階層に跳ばされる。バザンがウェンティを止めている間に、クリシュナがアルベルトを倒し、魔法使いのレイハと共にアダルマンを撃破する[664]。その後、ミニッツと合流して挑んだゼギオンに瞬殺されるが、本物の復活の腕輪で迷宮から脱出してカリギュリオに作戦失敗を伝えたものの、ディアブロに殺害される[592]。蘇生された後、リムルを神の如く崇めるようになり魔国連邦に滞在を希望するが、アダルマンに説得されて帝国が安定してから居を移す予定である[665]

白氷宮

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ギィ・クリムゾン
始まりの魔王であり、八星魔王の一人。
ヴェルザード
ミザリー[217][666]
元は原初の悪魔の一人である原初の緑(ヴェール)[注 1]。太古の昔、レインと共にギィに挑んで敗北し[667]、ギィが受肉した際に雑用を任せるために召喚され、名を与えられて悪魔公へ進化してギィに忠実なメイドとなる[220]。外見は緑髪の美女で、暗紅色のメイド服を身に着けている[668]。名前の由来は「苦痛に歪む人間の表情」[220]
勘が鋭く、仕事熱心でまめな性格[667]。レインのいい加減さには呆れる事も多いが、同僚として信頼している[669]。書籍6巻では魔王達の宴に参加するリムルたちを出迎え[670]。書籍11巻ではギィの命により王都で暴れるために、自身の配下である緑の使徒による召喚に応えて西方諸国評議会に乱入し、テスタロッサと邂逅する[671]。彼女がリムルの配下となり名を授けられたことを知り、直ぐに撤退してその情報をギィに伝え[231]、原初の悪魔たち4名を配下にしたリムルに一目置くようになる[672]。書籍14巻ではギィと共に魔国連邦を訪れ、シュナのケーキを気に入ったギィの命により彼女からレシピを提供されると共に、リムルから魂を授与されて悪魔王へ覚醒進化し、リムルに感謝の意を示す[673]
レイン[217][666]
元は原初の悪魔の一人である原初の青(ブルー)[注 1]。太古の昔、ミザリーと共にギィに挑んで敗北し[667]、ギィに召喚されて名を与えられ、悪魔公へ進化してギィに忠実なメイドとなる[220]。外見は青髪の美女で、暗紅色のメイド服を身に着けている[668]。名前の由来は「血の雨」[220]。書籍17巻の第4話では語り部を務める[589]
書籍6巻の魔王達の宴では会議の進行役を担い[284]、書籍11巻ではディアブロと戦うものの圧倒され[674]、リムルが彼に加えてテスタロッサやウルティマ、カレンを配下にしたと知り[231]、リムルを自身の警戒すべき者リストのトップに据える[672]。元々のスライム好きもあり、有能そうなリムルに好感も抱いていたが[675]、書籍14巻で魔国連邦を訪れて、リムルの丁寧な対応や気配りから彼への好感度がアップし、自身を悪魔王へ覚醒進化させてくれたリムルに驚き、協力を惜しまないと誓う[676]。書籍16巻で魔王達の宴に招くために傷だらけの姿でリムルらの前に現れる[677]
ギィの前では取り繕っているが、自己中心的で怠惰でいい加減な性格であり、常に勝ち組でいたいという思いを持つ[678]。書籍17巻では、ギィが困るのを見て内心楽しんだり、特技の抽象画を描いてモデルのミザリーを怒らせて楽しんだり、極寒の白氷宮で「結界」の中だけ常夏モードにしてバカンス気分を味わう趣味が語られてる[678]。また、ギィと引き分けたディアブロに苦手意識を持ち[679]、はた迷惑な吸血鬼の神祖やさぼり癖のあるディーノを酷評する一方で、ルミナスやラミリスに敬意を払う内心が語られている[244]

始原の七天使

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フェルドウェイ
ザラリオ
コルヌ
オベーラ
ディーノ
元始原の七天使の1柱であり、八星魔王の一人。
ガラシャ
ピコ

その他

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豚頭帝ゲルド
声 - 乃村健次
書籍2巻において、大飢饉から生き残るために周囲の豚頭族を率いて武力蜂起し、養父と慕うゲルミュッドにより名付けられて豚頭帝(オークロード)となる。20万もの大軍を率いて大鬼族の里などを滅ぼし、蜥蜴人族の王国において、蜥蜴人族と援軍として駆け付けたリムルたちと対峙する[680]。戦いの中、ゲルミュッドの願いを叶えるために彼自身を喰って精神をも取り込み、半ば彼の狙い通り魔王種へ進化する[474]。最期はリムルの「捕食者」に喰われて敗北し、リムルが自分の罪まで背負ってくれることに安堵しながら消滅する[474]
豚頭帝は数百年に一度、突発的に発生する特異個体であり、隔世遺伝する特殊な種族固有のユニークスキル「飢餓者(ウエルモノ)」により[681]、尽きることのない飢餓感と、喰った物をエネルギーに変換する力、そして喰らった魔物の能力をも配下の豚頭族に授ける能力を持つ。このため、周囲の魔物や有機物を喰らい尽くす厄災を引き起こす[682]。過去に出現した豚頭帝は、人間が捕食対象にならないため、全て人間に討伐されている[683]
暴風大妖渦(カリュブディス
古に大空を支配した伝説の精神生命体で、数百年サイクルで再生と死を繰り返し、顕現すると外見は全長50メートルを超える一つ目の竜となる[684]。魔王に匹敵する強さを持つが、自我が無く、本能のままに暴れ回る災厄級の魔物。勇者によってジュラの大森林に封印されていたが、書籍3巻において、中庸道化連の暗躍によりフォビオと融合してヴェルドラの魔素溜まりから復活する。魔国連邦とドワルゴン国の天翔騎士団による総力戦でも倒しきれなかったが、ミリムの参戦によりフォビオだけを残して消滅する。書籍6巻では、ヤムザと融合して再復活を遂げようとしたが、完全体になる前にベニマルの黒炎獄により焼滅する。
空泳巨大鮫(メガロドン)を召喚して群をなして高高度を飛行するため接近が困難であり、魔素を乱す能力により魔法攻撃も通用しないため、地上からの討伐は困難である[685]。攻撃手段として目から放つ怪光線や、数万以上の楯鱗を砲弾として発射する広範囲殲滅攻撃を持つ[684]。ミリムによる討伐後、多数の楯鱗は防具の素材として活用され、フォビオに融合していた魔核はリムルによって分離され、カリスの核として利用される。


  1. ^ a b c d e f g 天地が創造されるより以前、ヴェルダナーヴァが光の大聖霊から始原の七天使を創造した反動で闇の大聖霊から創造された7体の存在が原初の悪魔である[219]
  2. ^ a b アダルマンとガドラの究極贈与は互いに得手不得手な魔法を補完する対を成す能力である[113]
  3. ^ 書籍16巻でディーノはクラマを妖獣族と評する[149]
  4. ^ a b これまでのクロエの時間遡行では、ヒナタの死が切っ掛けとなり力が暴走して2000年以上前の過去に跳ばされ、その後、ヒナタの魂と共に勇者として過ごし、300年前の時点で異世界から召喚された自身が出現した直後に眠りにつき、召喚された自身は直ぐに身体と共に転移してシズに保護され[189]、その数年後にリムルと出会い、未来で死亡したクロノアがクロエに宿るという循環を繰り返していた[190]
  5. ^ a b c d 死亡したヒナタの魂はクロエに取り込まれ、共に2000年以上前に時間遡行し、異世界からクロエが召喚された時点から、クロエの身体をヒナタが掌握して勇者として活動する[191]。シズに抗魔の仮面を渡した後、異世界からヒナタが召喚された時点でクロエの身体の中で眠り付く[191]
  6. ^ 今回のクロエの時間遡行では、精霊の棲家でクロノアが宿った時に未来を少しだけ思い出し、イングラシア王国から去るリムルを引き留めた結果、初めてリムルが生存する状況で過去に跳ばされる[190]。そのため、前回の過去をできるだけ踏襲するようにヒナタと共に心掛け、計画通りにルミナスに封印される[192]
  7. ^ a b クロエと共に時間遡行したヒナタの魂は「数学者」に宿り、異世界からヒナタが転生した後、クロエの魂と共に「無限牢獄」の中に隔離される[193]
  8. ^ a b c ギィ、ミリム、ラミリスの順で魔王となる。ミリムの暴走の解決により、最古の魔王であるギィ、ミリム、ラミリスは、それぞれの目的は違うものの、お互いに認め合っている[220]
  9. ^ ギィの名が死に逝く者の叫び声であると知ったルドラから、髪の色からギィ・クリムゾンの名を改めて与えられる[227]
  10. ^ a b c d エレンがリムルに伝えたお伽噺は、カザリームミリムガイアが関係する数千年前の事実である[358]
  11. ^ 名付け親はヴェルダナーヴァだが、転生を繰り返し過ぎたせいで綺麗さっぱり忘れ去っている。
  12. ^ フューズはレオンの称号を白金の悪魔とリムルに紹介している[284]
  13. ^ a b c 『設定資料集8.5』ではクレイマンの魔法就任時期は400年前と記載され、カリオンとフレイは500年前と記載されている[306]
  14. ^ 名を問われた時の返答をレオンが上手く聞き取れず、「シズ」と名乗るように指示され、生まれ変わるためにシズ自身もこれを受け入れる[385]
  15. ^ 自分を救ってくれた勇者であるヒナタに感謝を伝える。また、レオンの本心も知ることができ、リムルが約束通りレオンを一発殴ってくれたため、この世界に対する蟠りから解放される[396]
  16. ^ 近視のせいで目付きが悪いため、冷酷な印象を増長している[428]
  17. ^ この時点でシュナが用いた神聖魔法は「解析者」による模倣であり、厳密には自ら神聖魔法を行使できる力はなかった[28]
  18. ^ 祖父の代から知るガゼル王を子供扱いしてガゼル坊と呼んだり[79]、友である魔王レオンを茶化してレオン君と呼んだりする[504]
  19. ^ 書籍11巻において、グランベルの死の直後の心象に妻として登場し、なぜスライム(リムル)の手を取らなかったのかと疑問に思うものの、グランベルが人生に満足していることを知り素直に喜び、二人で共に歩んでゆく[561]
  20. ^ 近藤が元いた世界にヴェルグリンドが渡ったエピソードが書籍17巻の第3話で描かれている。その世界では近藤は帝国海軍中尉の役職に就き、妖魔族は妖魔と呼ばれる[636]
  21. ^ 直接の描写はないが、マルコは死亡したと示唆される[657]
  1. ^ 設定資料集8.5, pp. 70–71.
  2. ^ 設定資料集13.5, pp. 60–61.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj キャラクター”. 【公式】「転生したらスライムだった件」ポータルサイト. 20210102閲覧。
  4. ^ 書籍16巻, p. 170, 第2章.
  5. ^ 書籍14巻, p. 38.
  6. ^ 書籍6巻, p. 170.
  7. ^ 書籍14巻, p. 47.
  8. ^ 書籍16巻, p. 211, 第2章.
  9. ^ 書籍13巻, p. 335.
  10. ^ 書籍15巻, pp. 378–379.
  11. ^ 設定資料集8.5, pp. 76–77.
  12. ^ 設定資料集13.5, pp. 66–67.
  13. ^ 書籍16巻, pp. 173–174, 第2章.
  14. ^ 書籍15巻, p. 312.
  15. ^ 書籍15巻, pp. 315–316.
  16. ^ 設定資料集8.5, pp. 74–75.
  17. ^ 設定資料集13.5, pp. 64–65.
  18. ^ 書籍15巻, p. 300.
  19. ^ 書籍14巻, p. 85.
  20. ^ 書籍5巻, 第5章, 79%.
  21. ^ 漫画15巻, ヴェルドラのスライム観察日記.
  22. ^ 書籍11巻, pp. 369–371.
  23. ^ 書籍6巻, pp. 335–336; 書籍14巻, p. 78; 書籍14巻, p. 78; 書籍15巻, p. 301.
  24. ^ 設定資料集8.5, pp. 72–73.
  25. ^ 設定資料集13.5, pp. 62–63.
  26. ^ 書籍4巻, p. 74, 第2章.
  27. ^ 書籍10巻, p. 263, 第3章.
  28. ^ a b c d e f 書籍10巻, 第2章, p. 29-32%.
  29. ^ 設定資料集8.5, pp. 78–79.
  30. ^ 設定資料集13.5, pp. 68.
  31. ^ 設定資料集8.5, pp. 68–69.
  32. ^ 設定資料集13.5, p. 73.
  33. ^ 設定資料集8.5, p. 66-67.
  34. ^ 設定資料集13.5, pp. 70–71.
  35. ^ a b 書籍9巻, 第4章.
  36. ^ 書籍12巻, p. 107.
  37. ^ 書籍14巻, p. 51, 第1章.
  38. ^ 書籍9巻, 第4章, p. 67%.
  39. ^ 設定資料集8.5, pp. 64–65.
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  664. ^ 書籍13巻, 第4章, p. 62-64%.
  665. ^ 書籍17巻, p. 232, 第3話.
  666. ^ a b 設定資料集13.5, p. 127.
  667. ^ a b c 書籍17巻, pp. 288–289, 第4話.
  668. ^ a b 書籍6巻, 幕間, p. 54%.
  669. ^ 書籍17巻, p. 294, 第4話.
  670. ^ 書籍6巻, 第4章, p. 54%.
  671. ^ 書籍11巻, 第4章, p. 70%.
  672. ^ a b 書籍17巻, p. 311, 第4話.
  673. ^ 書籍14巻, 第2章, p. 50-52%.
  674. ^ 書籍11巻, 第4章, p. 60%.
  675. ^ 書籍17巻, p. 306, 第4話.
  676. ^ 書籍17巻, pp. 312–319, 第4話.
  677. ^ 書籍16巻, p. 293, 第3章.
  678. ^ a b 書籍17巻, pp. 292–294, 第4話.
  679. ^ 書籍17巻, p. 304, 第4話.
  680. ^ 書籍2巻, 第4章.
  681. ^ 書籍3巻, p. 164.
  682. ^ 書籍2巻, p. 166.
  683. ^ 書籍2巻, pp. 127–128.
  684. ^ a b 書籍3巻, pp. 280.
  685. ^ 書籍3巻, pp. 262, 251, 307.