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利用者:Bonfire12/第一倉庫

中国の鳥人(ちゅうごくのちょうじん)は、椎名誠によるSF短編集。1993年10月、新潮社より刊行、1997年1月に文庫化。のちに表題作が『中国の鳥人』として、『たどん』『ちくわ』の二篇が『たどんとちくわ』としてそれぞれ映画化された。

収録作品

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中国の鳥人

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中国の鳥人
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説新潮』1993年3月号
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あらすじ

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中国、天峨山脈の北の煽珠江沿いの泥濘地帯で、燦華煌玉が採掘されたとの報せが入った。はその商談のために、通訳の沈増元と共に黒江哈尼族自治県の臥蛇村へと向かった。臥蛇村には、何と「鳥人」たちがいた。彼らは、背中に大きな羽根をくくりつけ、上昇気流に乗って空を飛ぶことができるのだ。沈のすすめにより、私は鳥人の先生である燕思常という女性から鳥人講座を受けることにした。厳しい鳥人の訓練を繰り返していたある日の晩、散歩に出た私は思いがけず燕と会った。煽珠江を眼下にした大きな岩の上で二人は交わった。いきなり、燕は岩から飛び降りた。が、鳥人の技術によって少しも傷つかずに川に着水した。下で手招きをする燕につられて私も飛び降りた。ぐんぐんと川面がせまってくる……。

月下の騎馬清掃団

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月下の騎馬清掃団
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説中公』1993年3月号
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あらすじ

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ある日の夜、晩酌を終えた南原はぼんやりとテレビを見ていた。すると、妻のカナエが重い地響きのような音を聞き付けた。しかもそれはこちらに近づいてきている。二人が、この音は何だ、地震か雷かはたまた戦争か……と狼狽していると、不意に玄関のチャイムが鳴った。南原が玄関に出てみると、男が二人と馬が立っていた。さっきの地響きは馬の音だったのだ。男は突然、掃除を始めると宣言し、作務衣を着た仲間と共に家に上がり込み始めた。彼らの掃除は徹底的で、しかも無料だった。しかし、南原もカナエもこんな掃除は頼んでいない。とにかく、彼らをタダ働きさせるわけにはいかないと上寿司の出前を皆の分頼んだが、彼らはそれさえ受け付けなかった。あまりの無私無欲さに、二人は手の込んだ宗教の勧誘などではないかと彼らを怪しむようになった。しかし掃除が終了すると、彼らは何も求めることもなくまた馬に乗って去っていった。あとには大量の上寿司が残されていた……。

思うがままの人生

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思うがままの人生
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説中公』1993年1月号
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あらすじ

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先生に今までの人生について語っている。私は子供の頃、他の子供と少し違っていた。鮒釣りで「鮒よかかれ」と念じればその通りかかり、トンボとりで「トンボよ動くな」と念じればちゃんと止まっている。家で飼っていた犬、白吉のしつけにもこの能力を発揮した。彼の祖父は、犬の前世はみんな人間であったとの持論を持っていた。私は数々の珍行を働いたが、大人になると能力そのは封印し、一般人として生きることにした。しかし数年後、妻が怪しい宗教に洗脳されてしまう。妻を宗教から守るため、私は能力を再び使い教団本部を襲撃し、教祖を殺害した。人間社会に疲れた私は、先生の手術で犬に生まれ変わって生きると決めた。その犬の名前は、白吉である。

ちくわ

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ちくわ
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 『別册文藝春秋』1993年1月号
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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あらすじ

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蚊無し川

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蚊無し川
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 『別册文藝春秋』1992年10月号
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あらすじ

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たどん

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たどん
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説新潮』1992年9月号
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あらすじ

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鯨女

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鯨女
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説新潮』1992年1月号
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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あらすじ

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スキヤキ

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スキヤキ
作者 椎名誠
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル SF小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説新潮』1991年7月号
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あらすじ

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評価

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書評家の北上次郎は本書を、「収録作品のうち『スキヤキ』『中国の鳥人』『たどん』の3作が佳作であるが、その他の作品は苦し紛れのストーリー展開で、玉石混淆の作品集である」と評した。

映画化

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中国の鳥人

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1998年には、表題作である『中国の鳥人』が三池祟史によって映画化された。

たどんとちくわ

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同じく1998年には、本短編集に収録されている『たどん』『ちくわ』の2編が市川準によって映画化された。

脚注

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