利用者:Deer hunter/グラフィックノベル
グラフィックノベル(英: graphic novel)とは、漫画形式で描かれた書籍を指す英語の用語。「ノベル」という言葉はふつう長編小説を指すが、グラフィックノベルには創作作品、ノンフィクション、自伝などが広く含まれる。アメリカ合衆国においてグラフィックノベルは「コミックブック」と厳密に区別される。後者は30ページ程度の冊子の形をした逐次刊行物、およびその合本であるトレードペーパーバックをいう一般的な用語である(アメリカンコミックス参照)[1][2]。
「グラフィックノベル」という言葉は在野のコミック史研究家リチャード・カイルがファンジン『CAPA-アルファ』1964年11月号の論説で作り出したものである[3][4]。コミック界でよく使われるようになったのは、ウィル・アイズナーがグラフィックノベルと銘打って『ア・コントラクト・ウィズ・ゴッド』(1978年)を刊行し、マーベル・コミックスがグラフィックノベル・ライン(1982年)を出してからのことである。1986年にベストセラーとなったアート・スピーゲルマンの『マウス』第1巻およびフランク・ミラーの『ダークナイト・リターンズ』、アラン・ムーアとデイヴ・ギボンズによる翌年の『ウォッチメン』のおかげで1980年代後半には一般社会にも浸透した。米国の業界団体である書籍産業研究グループは2001年から書店における書籍カテゴリに「グラフィックノベル」の語を使い始めた[5]。
定義
[編集]「グラフィックノベル」は厳密に定義されているわけではないが[?]、メリアム=ウェブスター辞書は「コミックストリップ形式で表現され、書籍として刊行されたフィクション作品」としている。図書館や書店では、コミックブックの単行本化で内容にストーリー上のまとまりがないものや、アンソロジー(緩くつながった作品集)、あるいはノンフィクション書籍であっても「グラフィックノベル」の棚に置かれる。ときには、短編集やコミックブック数号にわたって展開されたストーリーアークの書籍化と区別するために、独立した一つの物語として描かれた作品を「グラフィックノベル」という言葉が使われることがある[6][7][8]。
大陸ヨーロッパでは、フーゴ・プラットの Una ballata del mare salato(1967年)やグイド・ブッゼッリの La rivolta dei racchi(1967年)のような書籍一冊の長さのオリジナル作品や[要出典][9]、コミック作品集は、19世紀末以来、「アルバム」と呼ばれるハードカバー書籍で刊行されるのが一般的だった、(後の1930年代に出たフランス=ベルギー漫画『タンタンの冒険』シリーズは一例である)。
グラフィックノベルの正確な定義については議論が行われているため?のように?、その?起源も解釈の余地がある。
The Adventures of Obadiah Oldbuck is the oldest recognized American example of comics used to this end.[10]。オリジナルはスイス人の風刺画家ロドルフ・テプフェールによる1828年刊の Histoire de M. Vieux Bois で、英訳版は1841年にロンドンのティルト・アンド・ボーグが最初に出した、1833年にパリで出た海賊版を底本として[11]。最初の米国版は、1842年にニューヨークのウィルソン・アンド・カンパニーから、1841年版の印刷原版を用いて刊行された。初期に出版されたコミックの先祖としては、The Adventures of Obadiah Oldbuck に触発されたJ・A・DとD・Fのリード兄弟による Journey to the Gold Diggins by Jeremiah Saddlebags もある[11]。1894年、フランスの風刺画家カラン・ダッシュは『ル・フィガロ』誌への書簡で「絵で描いた小説」のアイディアを持ち出し、全360ページの文字のない本を描き始めた(未刊)[12]。米国では新聞に掲載されたコミックストリップを本の形で再版する長い伝統があった。1897年にハースト・シンジケートは、リチャード・アウトコールト作「イエロー・キッド」のような作品集を出版し、同書はすぐにベストセラーになった。
1920年代~1960年代
[編集]1920年代には中世木版画の伝統が復興し、ベルギーのフランス・マシリールはこの復興期の「誰もが認める王者」と呼ばれている[13]。マシリールの作品には『情熱の旅』(1919年)がある[14]。アメリカのリンド・ウォードもこの伝統に沿った作品を残しており、1929年の『ゴッズ・マン』と1930年代に出した複数によって[15]。
この時期に原型的例は、アメリカ人ミルト・グロスによる文字のないコミック作品でハードカバー書籍として発表された『ヒー・ダン・ハー・ロング』(1930年)、シュルレアリストの画家マックス・エルンストによるコラージュによって構成されたストーリー性のある図像で描かれた小説『ユヌ・スメヌ・ドゥ・ボンテ』(1934年)がある。Similarly, Charlotte Salomon's Life? or Theater? (composed 1941–43) combines images, narrative, and captions.[要出典]
1940年代には、『クラシックス・イラストレーテッド』の創刊があった。若年読者向けに、パブリックドメインの名作小説を1号読み切りでコミック化するのが中心のコミックブックシリーズである。『市民13660号』は、太平洋戦争時のアメリカにおける日系人の強制収容を多数の絵によって表現した長編小説に相当する長さの物語で、1946年に出版された。1947年、フォーセット・コミックスから『コミックス・ノベル』第1号「死の独裁者アナーコ」が出た、全52ページで一つの物語を語ったコミックブックである。1950年、セントジョン・パブリケーションズはダイジェストサイズ(小さめの雑誌判型)の大人向けの「ピクチャーノベル」『イット・ライムズ・ウィズ・ラスト』フィルム・ノワールの影響を受けた、鉄鉱町を舞台にしたリアリズム重視の、ラストという名の裏で人を操る?赤毛の女性を主人公とする?。原作「ドレイク・ウォラー(アーノルド・ドレイクとレスリー・ウォラーの共同筆名)」、ペンシラーマット・ベイカー、インカーレイ・オスリンの手による、表紙に「オリジナル長編小説」と謳われたダイジェストサイズ128ページの本作は十分によく売れたため、ピクチャーノベルの第2作『ザ・ケース・オブ・ウィンキング・ブッダ』が、パルプ小説作家マニング・リー・ストークスとイラストレーターのチャールズ・ラーブによって描かれた[16]。同年にゴールドメダル・ブックスがジョセフ・ミラード作『マンション・オブ・イヴィル』を出した。漫画家のハーヴェイ・カーツマンは4話からなる一般販売のペーパーバック書籍 Harvey Kurtzman's Jungle Book e and drew the four-story mass-market paperback Harvey Kurtzman's Jungle Book (Ballantine Books #338K), published in 1959.
By the late 1960s, American comic book creators were becoming more adventurous with the form. Gil Kane and Archie Goodwin self-published a 40-page, magazine-format comics novel, His Name Is... Savage (Adventure House Press) in 1968—the same year Marvel Comics published two issues of The Spectacular Spider-Man in a similar format. Columnist and comic-book writer Steven Grant also argues that Stan Lee and Steve Ditko's Doctor Strange story in Strange Tales #130–146, although published serially from 1965 to 1966, is "the first American graphic novel".[17] Similarly, critic Jason Sacks referred to the 13-issue "Panther's Rage"—comics' first-known titled, self-contained, multi-issue story arc—that ran from 1973 to 1975 in the Black Panther series in Marvel's Jungle Action as "Marvel's first graphic novel".[18] [[Category:文学史]] [[Category:漫画の形式]]
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- ^ Kelley (2020年11月16日). “What's The Difference Between Graphic Novels and Trade Paperbacks?” (英語). How To Love Comics. 2021年4月4日閲覧。
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- ^ Groensteen (June 2015). “"Maestro" : chronique d'une découverte / "Maestro": Chronicle of a Discovery”. NeuviemArt 2.0. July 9, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。July 9, 2015閲覧。 “... le caricaturiste Emmanuel Poiré, plus connu sous le pseudonyme de Caran d’Ache (1858-1909). Il s’exprimait ainsi dans une lettre adressée le 20 juillet 1894 à l’éditeur du Figaro ... L’ouvrage n’a jamais été publié, Caran d’Ache l’ayant laissé inachevé pour une raison inconnue. Mais ... puisque ce sont près d’une centaine de pages complètes (format H 20,4 x 12,5 cm) qui figurent dans le lot proposé au musée. / ... cartoonist Emmanuel Poiré, better known under the pseudonym Caran d'Ache (1858-1909). He was speaking in a letter July 20, 1894, to the editor of Le Figaro ... The book was never published, Caran d'Ache having left it unfinished for unknown reasons. But ... almost a hundred full pages (format 20.4 x H 12.5 cm) are contained in the lot proposed for the museum.”
- ^ Sabin, Roger (2005). Adult Comics: An Introduction. Routledge New Accents Library Collection. p. 291. ISBN 978-0-415-29139-2
- ^ Reissued 1985 as Passionate Journey: A Novel in 165 Woodcuts ISBN 978-0-87286-174-9
- ^ "2020 Lynd Ward Prize for Graphic Novel of the Year" (Press release). Pennsylvania Center For the Book, Pennsylvania State University Libraries. 2020. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月2日閲覧。
- ^ Quattro, Ken (2006年). “Archer St. John & The Little Company That Could”. Comicartville Library. オリジナルのMay 19, 2011時点におけるアーカイブ。
- ^
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: 出典が入力されていません。 (説明) - ^ Sacks. “Panther's Rage: Marvel's First Graphic Novel”. FanboyPlanet.com. July 4, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。 “[T]here were real character arcs in Spider-Man and the Fantastic Four [comics] over time. But ... 'Panther's Rage' is the first comic that was created from start to finish as a complete novel. Running in two years' issues of Jungle Action (#s 6 through 18), 'Panther's Rage' is a 200-page novel....”