利用者:EULE/キャラクターの記述
序論
[編集]フィクション作品の解説を行うにあたり、作品に登場するキャラクターについての記述は閲覧者の作品に対する理解を助けてくれます。しかし、作中に登場する全てのキャラクターについて網羅したり、あるキャラクターの作中での関わりを全て詳細に解説する必要はありません。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあるように、むしろ、あまりに詳しすぎる内容の解説は作品の全体像を掴みにくくし、閲覧者の理解を阻害する可能性があります。そのため、作品記事では作品の理解を助けるために必要な情報を出来るだけ簡潔にまとめることが求められます。
また、作品記事で求められているのは作品内容だけではなく、制作背景や現実社会での動き、反響を含めた総合的な解説です。できる限り作品自体（1次資料）ではなく2次資料、3次資料を用いて解説を行うことが望まれています。これは、親記事内の一セクションであっても、独立した一覧記事であっても、個別記事であってもです。
キャラクターの記述は簡潔に
[編集]作品記事におけるキャラクターの記述はあくまで作品解説の手段であり、登場人物そのものを解説することが目的ではありません。たとえ充実した記述であっても、それが目的に合わない記述であれば逆に記事の品質を落とすこととなるのです。作品の全体像を求めている初見の閲覧者にとっては登場人物の詳細な記述は多くの場合において邪魔なものでしかないことを今一度ご確認ください。
キャラクターについての記述は作品の理解を助けますが、絶対に必要なわけではありません。例えば『桃太郎』では、その登場キャラクターである桃太郎や犬について1つ1つ説明せずとも、あらすじで説明するだけで十分です。キャラクターの記述があった方が良い場合でも、経験上では増大したキャラクターの記述はあらすじ（ストーリー）で代価できることが多いです。また、その方が記事の質を高めます。キャラクターの記述を増やすことよりも、あらすじを記述することに力を入れてください。もし、あらすじの量が増えるならストーリー記事の独立化を検討してください。ただし、言うまでもなく、あらすじなら些細な出来事の記述を行ってもいいというわけではありません。キャラクターの説明であっても、ストーリーの説明であっても、些細な出来事の記述は不要です。
一覧記事にすべきか？
[編集]多くの場合、「○○の登場人物」という一覧記事は、まず登場人物に関する記述が親記事内の一セクションに作られ、その後の成長に応じて分割が検討されるという手順を踏みます。基本的にその内容は、親記事内の一セクションでも、分割させた場合でも大きな違いはありません。あくまで作品解説が主体であり、分割され単独の記事になったからといって冗長な記述が認められたわけではありません。キャラクターに関する一覧記事は、あくまで作品自体に触れている親記事に付帯する子記事にすぎません。
記事を分割するタイミングは○○KBを超えたらというような基準はなく任意です。親記事内の他の記述に対して分量が多く、可読性を妨げている（バランスを崩している）と考えられるなら良いタイミングでしょう。場合によっては複数の子記事や孫記事に分割した方が作品理解の助けになるかもしれません。どのような構造をとるにしても、記事群を1つの集合体とみなし、全体で作品解説を行っていることを心がけてください。
詳しい解説が必要なら個別記事で
[編集]キャラクターそのものが特に著名で記述できることが多い場合は、一覧記事ではなくキャラクターの個別記事の作成を検討してください。ただし、個別記事の作成にはその著名性（特筆性）を担保するため、独立した二次資料を参考文献として明示することが前提となります。一次資料である作品内の記述のみを出典とした作成は認められません。
これは一覧記事と個別記事では記事の目的や性質が変わることを意味します。個別記事では、一覧記事よりも特にスタイルマニュアルに従い、現実世界からの観点で執筆することが推奨されます。そのキャラクターの特徴だけではなく、制作時の経緯やキャラクターに対する反響、影響力といった解説も書くように努めてください。そういった記述は著名性の証明にもなります。
なお、キャラクターの著名性は、しばしば作品自体の著名性と混同されることがあります。作品に大きな著名性が認められているからといって、その登場キャラクター、特に主人公についてもただちに著名性が認められるわけではないことに十分な注意を払ってください。場合によっては主人公に著名性が認められなくても、それ以外のキャラクターに著名性が認められる場合もあります。これはあるキャラクターが個別記事化した時、作中で同格の役割、あるいはそれ以上の別のキャラクターも個別記事化すべきだという論法を否定します。
肥大化しても安易には分割をしない
[編集]原則として簡易な記述が望まれますが、執筆に対する熱意が過ぎるあまりに編集者が本来の目的を見失い、キャラクターの解説を目的とした冗長な記述がなされることがあります。こうした状態を肥大化した状態と呼びます。このような記述を見つけた場合は安易に分割して済ますのではなく、まずは本来の目的に戻って記述を整理するように努めてください。特に個別記事を作成する際には、上述したように記事の目的や性質が変わるために単純なカット・アンド・ペーストによる分割ではなく、一から新規作成することも検討してください。
記述内容の整理についてはWikipedia:過剰な内容の整理が参考になるでしょう。下記に挙げるように各プロジェクトでまとめられている場合もあります。
注意
[編集]本ガイドラインは登場人物記事の分割を全面的に禁止するものではありません。肥大化記事の整理は非常に労力を要する作業であり、また肥大化したキャラクター記述には一覧記事や個別記事に相応しい内容が含まれることも多分にあるため、分割後に整理作業をする方が現実的かつ効率的な場合もあります。
また、記事を新しく作成した後には、作成した記事への内部リンクが作品記事や一覧記事の本文中に設けられます。ただし、内部リンクを設けたからといって新たな記事と重複する解説を全面的に除去することはせず、解説として必要な登場人物の要点は保持してください。上述の通りそれぞれの記事の目的は異なりますので、内容の一部重複は問題とはなりません。