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全身の血管に異常が起こり、出血傾向の出る常染色体優勢の遺伝性の疾患です。 特徴は、繰り返す鼻出血、毛細血管の拡張、血管奇形が肺、脳・脊髄、消化管、肝臓などに、家族に同様の症状があることなどです。 男女差はなく、1万人に1-2人の発生頻度とされています。 この頻度が正しければ、日本には1000-2000人の患者数になります。 別の報告では、5,000-8,000人に1人とも言われています。 頻度は低いですが、非常に稀な病気でもありません。
■きちんとした「診断基準」があります
①繰り返す鼻血
②皮膚や粘膜の毛細血管拡張(唇・口腔・指・鼻が特徴的で、他にも眼球結膜や耳など)
③肺・脳・肝臓・脊髄・消化管の「動静脈瘻(動静脈奇形)」
④一親等以内に患者がいる
以上の4項目の内、3つ以上有ると確診、2つ以上で疑診、1つだけでは可能性が低いとされます。 子供の場合、症状を呈するのに時間がかかる場合もあり、2つの項目でも注意して観察します。 逆にHHTの御家族で鼻血があるだけで、HHTと診断するのは間違いです。 鼻血の量や回数の定義はありません。 子供では、普通でもよく鼻血が出ることも考慮する必要があります。
オスラー病患者会 http://www.hht.jpn.com