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利用者:Hirokazu Sakamaki

CNC円テーブル(シーエヌシーエンテーブル、CNC rotary table)とは、サーボモータによる回転運動や角度割出を行なうテーブルであり、一般にフライス盤やマシニングセンタに取り付けて使用される。NCとは数値制御のことであるが、現在はほとんどがCNC(コンピュータ数値制御、Computerized Numerical Control)であり、CNC円テーブルは、NC円テーブルやNCロータリーテーブルと同じと考えてよい。一般的に、マシニングセンタには加工物の直線運動を行なう軸がX軸、Y軸、Z軸の3軸あるが、回転運動を行なう軸はない。そこで、NC円テーブルを使用することにより、加工物の回転運動が可能となる。回転しながら切削加工を行なう場合もあるが、通常は角度割出に多く使用される。つまり、指令された角度を回転し、停止した状態で切削加工を行なう。 NC円テーブルは、サーボモータ、ウォームギヤ、クランプ機構などによって構成される。サーボモータの回転は、ウォームギヤにより減速されて円テーブルに伝達される。最近は、ダイレクトドライブモータにより、ギヤのない円テーブルがある。クランプ機構は、停止時にかかる切削力によって円テーブルが回されないよう保持するために設けられている。NC円テーブルの制御は、マシニングセンタのNC装置に1軸を付加して制御する場合と、NC円テーブル専用のコントローラを使用し、電気信号によってマシニングセンタ側のNC装置と連動する場合とがある。 NC傾斜円テーブル(NC tilting rotary table)には、回転軸と傾斜軸の2軸があり、サーボモータは回転運動用1台と傾斜運動用1台の計2台が設けられている。NC多連円テーブル(NC multiple rotary table)は、1台のサーボモータで一連のウォームギヤを回転させ、複数のNC円テーブルを同時に回転させるものである。割出円テーブル(index table)は、ハースカップリングなどの機械的な位置決め機構によって割出を行なうもので、回転しながらの切削加工には使用されない。

主なメーカ 津田駒工業 北川鉄工所 日研工作所 日本アイディーシステム 松本機械工業 ユキワ精工