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JUNIOR(ジュニア)
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JUNIOR(ジュニア)。
1996年に結成された日本のパンク・ロックバンド。
概要
[編集]CRACK The MARIANとして活動していたKAZUKIとヒルビリー・バップス、ザ・タイマーズ、他で活躍していた川上剛が町田のパチンコ屋で遭遇。THE POGUESのようなテイストのパンク・バンドをやろうと意気投合。ギタリストに旧友のHOOKERを誘い曲作り開始。1996年9月2日、新宿LOFTにてデビュー。
幾度かのメンバーチェンジを経て、既存のバンド形態(ヴォーカル・ギター・ベース・ドラム)に加えてスコットランドの伝統楽器バグパイプ、アイルランドの笛ティン・ホイッスル、アコーディオン、サックス、フィドル(バイオリン)、ピアノ等の多種多様な楽器を取り入れ、日本語詞のパンク・ロックと融合。レコーディング音源ではバンジョーやマンドリンといった楽器も使用。アイリッシュ・パンクやPADDY BEAT(パディービート)とも言われる事もある。
結成当初からキルトスカート(スコットランドの伝統的衣装)を纏い、ステージを縦横無尽に使用してのパフォーマンスが特徴。
メンバー
[編集]KAZUKI:
ボーカル(1月28日生まれ。佐賀県出身)
独創的な世界観の歌詞を描く詩人。
佐賀県西松浦郡有田町にて伝統的陶磁器・有田焼の窯元「親峰武堅[1]」の代表としての顔もあり、既成概念にとらわれない有田焼ブランド「BLOW[2]」も展開。独自のセンスでの絵付けをし、その才能を発揮している。
CRACK The MARIAN、The Ceramictions、SEDITIONARIES(Sex Pistolsカヴァーバンド)としても活動。
HOOKER:
ギター、アコーディオン、バンジョー、その他(5月8日生まれ。福岡県出身)
JUNIORのほとんどの曲を作曲するメロディメーカー。SGギターをメインにアコースティック・ギター、バンジョー、マンドリン、アコーディオン等も演奏。「フッカー船長」の愛称で親しまれている。時折メインヴォーカルを務める楽曲もある。
自身のアパレルブランド「basic north」も展開。
Go!:
ティン・ホイッスル、サックス、ウォッシュボード、その他(1月22日生まれ。茨城県出身)
アイルランドの笛ティン・ホイッスルを中心にアルト・サックス、ウォッシュボード、その他こまごまとした楽器を多用する“賑やかし”的存在。
2011年3月11日に起こった東日本大震災後、被災地へ何度も足を運び宮城県南三陸町での野外フェス(南三陸HOPE FESTIVAL)も開催。現在も各地の災害被害の支援に取り組んでいる。(東北援護射撃チーム「烏合の衆」メンバー)
遠井地下道&The MG's(ロリータ18号の石坂マサヨとBUDDY TANDENの遠井地下道によるユニット)や、色々なバンドのサポート、レコーディング等にも積極的に参加。CRACK The MRIANのサポートメンバーとしてサックスも吹いている。
PUNKROCK ISSUE「Bollocks」編集部の一員でもあり、自身がパーソナリティを務めるインターネットラジオ番組「笛吹き漂流記」も放送中。
Atsushi Armstrong Jr.:
ドラム(10月23日生まれ。福岡県出身)
笑顔でドラムを叩きながらバンドを支える屋台骨的存在。
ライブでは“いじられキャラ”な一面もあり、自他共に認める「ゴリラキャラ」。
JUNIOR加入前にはスカ・バンドTHE FATNESSで活動。IN-HIやTH eCOMMONSでもサポートとしてドラムを叩く。
Hav:
ベース(9月11日生まれ。東京都出身)
一見無口で寡黙にベースを弾く、JUNIORのリズムを支える存在。
ライブではKAZUKIが飛び乗り肩車をさせられる一面もよく目撃する。
JUNIOR加入前にはIN-HIとしてメジャーデビュー。今も不定期にIN-HIとしてもライブを敢行。
KAZUKIとのSEDITIONARIES(Sex Pistolsカヴァーバンド)でも「シド・ヴィシャス」に似てるという理由もありベースを弾く。色男。
Fat kohey:
ハイランド・バグパイプ、アコースティック・ギター、バウロン、その他(10月17日生まれ。東京都出身)
映画「ブレイブハート」に刺激を受け、スコットランドの伝統楽器ハイランド・バグパイプを始める。
JUNIORではマスコット的存在で、ライブでは縦横無尽に動き回り、スパゲティを食べるシーンも目撃することができる。
バグパイプ以外にもアコースティック・ギター、バウロン(bodhrán)等も演奏。
MAN WITH A MISSIONの「Dark Crow」でもバグパイプを吹いている。
元メンバー
[編集]川上剛(ウッド・ベース)/ヒルビリー・バップス (HILLBILLY BOPS)、ヴィンセンツ(THE VINCENTS)、ザ・タイマーズ(THE TIMERS)
TERU(ドラム)/クラック・ザ・マリアン(CRACK The MARIAN)
SAWANO(ドラム)
QP(ドラム)/Quip Theater ※アパレルブランド、The Ceramictions、Pinch of Snuff
TARSHA INOUE(アコーディオン)/井上ただし(16TONS、scarebee)
PADDY MAKOTO(フィドル)/柴山真人(コケストラ)、ヒネモス
TOSSA 1023(ベース)/ex.THE SPEAKERS、ex.16TONS、The Ceramictions
KATZE(アコーディオン)/花京院亡真と花蓮落花、柳家睦とラットボーンズ
サポート
Alan Patton(アコーディオン)
津田紀昭(ベース)/KEMURI、THE REDEMPTION、ex.Aggressive Dogs
ディスコグラフィー
[編集]【アルバム】
JUNIOR(1997年7月発売。JPR-001)
RIGHTS!(2003年11月発売。BDAD-0002)
聖ビッチ小学校唱歌集 〜にほんのうた〜(2006年6月発売。BDAD-0015)
FAMILY(2010年7月発売。EASTERN-4515)
【ミニアルバム】
SID AND LUCY(2001年11月発売。 JPR-005)
うみとそらの逆鱗にふれた冒険者ども(2004年8月発売。 BDAD-0009)
破天荒パシフィック(2005年3月発売。BDAD-0011)
禁じられたPOLKA ~ライヴ イン アウシュヴィッツ~(2006年4月発売。BDAD-0013)
ティンカーベルの夢と嘘(2015年8月発売。JPR-009)
【シングル】
HOTBEER COWBOY(1999年10月。JPR-003)
チビが一匹・やつらの足音のバラード(2019年7月発売。JPR-0012)
イチバンボシ窃盗団(2019年12月発売。JPR-0013)
【ベストアルバム】
ジュニオール号の世界一蹴(2010年7月発売。EASTERN-4519)
海盜船JUNIOR號 漂流記(2012年10月発売。FPML-008 ※台湾最大のロックフェス『搖滾台中(Rock in Taichung)』の出演に際し、
台湾国内用に特別編集したベストアルバム)
【7インチレコード】
BOOTS&SUSPENDER(2016年1月発売。JPR-010 ※JUNIOR/CUT 7inch SPLIT SINGLE)
【その他】
乙女椿(2011年5月発売。 ※東日本大震災募金用に新録したチャリティーCD-R)
【V.A.】
BEAT BOX vol.1(1999年発売。JPR-0004)
ROCK A SPEED(2004年7月発売。TTCD-4055)
OUTSIDE OF ORDINARY Dr.Martens&GETTAGRIPコンピレーションアルバム(2005年10月発売。BTSP-003)
REBEL BANDITZ VOL.1(2010年1月発売。EASTERN4510)
THE WILD ROVER(2010年7月発売。EASTERN4517)
Oi Oi Oi -Tribute To Cobra-(2010年11月発売。CAAC-1004)
V.A 有田PUNK ありたの歌(2016年11月発売。JPR-011)
【VHS】
gulliver channel vol.1(1999年発売。JPR V-001)
ちいさなバイキング BiTCH(2004年2月発売。BDAD-0005)
【DVD】
ヤロウドモと虹色のマッコウクジラ(2010年7月発売。JPR D-0001)
ヤロウドモと18才になりやがったボナパルト(2014年12月発売。JPR D-004)
ヤロウドモと錆びない十字架(2016年7月発売。JPR D-005)
結成〜現在まで
[編集]第1期(1996年〜1998年頃)
活動当初のメンバーはKAZUKI(Vo)、HOOKER(Gt)、川上剛(W.Ba)、TERU(Dr)の4人編成。
数回のライブで川上剛(W.Ba)とTERU(Dr)が脱退。TOSSA 1023がベース、SAWANOがドラムとして加入。
ライブは都内中心で、本数もそこまで多くはない活動。
第2期(1998年頃〜2002年頃)
のちのメンバーとなるGo!がやっていたバンド、デッドボールでドラムを叩いていたQPがJUNIORへ加入。入れ替わりに結成後数回JUNIORでドラムを叩いていたTERUがデッドボールに参加。
自主レーベル「JPR RECORDS」を設立。1stアルバム「JUNIOR」を発売。その後「HOTBEER COWBOY」「SID AND LUCY」を発売し、全国区での活動となる。Go!はサポートとしてサックス、ピアニカ等でツアー・レコーディングにも参加。
この頃よりアイリッシュ色が強くなり、観客動員も増加。ライブの本数も増える。
同時期にHOOKERプロデュースのV.A.「BEAT BOX vol.1」をJPR RECORDSで製作し、多くの若手パンクバンドの活動の場をサポート。
第3期(2002年〜2004年)
アコーディオン奏者として16TONS〜scarabeeとして活動をしていた井上ただし(JUNIOR内のステージネームは“TARSHA INOUE”)と、サポートとして参加していたGo!がティン・ホイッスル、サックス奏者として正式加入。6人編成の形となる。
この頃パンク専門レーベル「BAD ADDICTION」に所属。JPR RECORDSとBAD ADDICTIONという2つのレーベル共同でリリース・マネジメントを行う。COBRA、THE RYDERS等ともレーベルメイトとなり、イベント・ツアー等に参加。
この体制で作られた名作「RIGHTS!」が発売され、このアルバムを機にJUNIORの名前が全国に轟く。
「RIGHTS!」発売後あたりから年間40〜50本以上のライブを日本中で敢行。ミニアルバム「うみとそらの逆鱗に触れた冒険者ども」発売後、インストアライブ、キャンペーン、テレビ出演、海外バンドとの共演も増える。「うみとそらの逆鱗に触れた冒険者ども」に収録の「ガイコツ島」はFM福岡のパワープッシュ曲となる。
この頃、フィドル奏者として“PADDY MAKOTO”を迎え、多い時は7人編成で活動。
※“PADDY MAKOTO”は活動可能な時に参加する形だった。
第4期(2004年〜2007年)
ドラムQP脱退。同時期にTHE FATNESSを脱退していたAtsushi Armstrong Jr.をドラマーとして迎え入れる。活動の動きは止まらず、6〜7人の編成で全国でのライブ活動を継続。
小学校唱歌や童謡を大胆にカヴァーした全20曲入りアルバム「聖ビッチ小学校唱歌集 〜にほんのうた〜」を製作。浅草ジンタとの2度に渡る東名阪クアトロツアーや、初の渋谷クアトロワンマンライブも大成功におさめる。
2007年10月、新宿LOFTで行われた「SHAM69来日公演」のライブより、念願のバグパイプ奏者“Fat kohey”を迎え入れる。
第4期(2008年〜2009年)
TARSHA INOUEが以前やっていた自身のバンド16TONSを再始動するにあたり脱退。同時期にThe Croagh Patrickを解散していたアコーディオン奏者KATZEが加入。その後、ベースのTOSSA 1023が16TONSのサポートメンバーとなる為脱退。その後のベーシスト不在の窮地を助けたのがKEMURIで活躍していた津田紀昭。ライブ活動を止めずに、加入が決まっていたHAVの練習期間をヘルプとして活躍。その後無事に津田→HAVへとベーシスト交代。
第5期(2009年〜2018年)
KAZUKI(Vo)、HOOKER(Gt)、Go!(Tin whistle他)、Atsushi Armstrong Jr.(Dr)、HAV(Ba)、KATZE(Accordion)、Fat kohey(Bagpipe他)の7人編成となり10年以上、このメンバーでの活動が始まる。
コンスタントにライブをし、活動もますます活発になる。
2010年7月にはVIVID SOUND内レーベル、イースタン・ストームより初のベスト盤「ジュニオール号の世界一蹴」、フルアルバム「FAMILY」リリース。
2011年3月11日に起こった東日本大震災の際にはチャリティーCD-R「乙女椿」を新録し販売。その売上を宮城県南三陸町「こども夢花火」で花火一発を購入。以降、交流ができ、南三陸町や気仙沼での野外ライブ・フェスに参加する事になる。その後も今まであまり行けなかった東北でのライブが増える。
2012年9月には初の海外公演として台湾最大のロックフェス「Rock in Taichung Festival 2012」に参加。台中Fulfilment Amphitheatreメインステージに出演。3万人以上の観客の前で “いつものJUNIOR” らしいステージで台湾に爪痕を残す。
※この時に台湾盤ベストアルバム「海盜船JUNIOR號 漂流記」を台湾でリリース。
2013年3月3日、KAZUKIが脳幹出血で倒れる。早期発見で奇跡的に一命を取り止めるが、ライブは勿論キャンセル。KAZUKI自身も麻痺があり静養とリハビリに励む。5月26日、宮城県南三陸町で行われた「南三陸HOPE FESTIVAL」にて奇跡の復活。
その後も無事に徐々に体調も戻り、コンスタントにライブ・ツアーを行う。自主イベント「ヤロウドモシリーズ」と銘打っての自主イベントも活発に行い、念願の新宿LOFTワンマンライブも行い、満員御礼の中大成功を収める。
「PUNK LIVES!」「the WILD ROVER」「KAPPUNK」等のフェスにも参加し、STIFF LITTLE FINGERS、THE UNDERTONES、Cockney Rejects、THE BUSINESS、UK SUBS等、海外PUNKバンドとの共演も増える。
2015年8月にはミニアルバム「ティンカーベルの夢と嘘」発売。2016年1月には盟友Cutとのスプリット盤として初のアナログ7インチをリリース。
2018年内をもって、アコーディオン・KATZE脱退。
第6期(2019年〜現在)
新たにアコーディオン奏者を加入させずに、KAZUKI(Vo)、HOOKER(Gt)、Go!(Tin whistle他)、Atsushi Armstrong Jr.(Dr)、HAV(Ba)、Fat kohey(Bagpipe他)の6人編成で活動。
メンバー各々でKATZEの抜けた穴を補いながらも精力的に活動。(ライブではHOOKERがアコーディオンを弾く姿もみれる)
2019年7月には初のシングル「チビが一匹 / やつらの足音のバラード」リリース。続いて12月には2ndシングル「イチバンボシ窃盗団」リリース。
弾みをつけてニューアルバムのレコーディングに突入した矢先、世界中で新型コロナウイルスが蔓延。
2020年2月15日福岡QueblickのTHE CHERRY COKE$ツアーの出演を最後にライブのキャンセル・中止・延期が続き活動が止まる。
外部リンク
[編集]JPR RECORDS(JUNIOR OFFICIAL HP)
JUNIOR OFFICIAL CHANNEL(YouTube)
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- ^ “有田焼窯元 親峰武堅”. Shinpou. 2021年5月17日閲覧。
- ^ “BLOW powered by BASE”. BLOW powered by BASE. 2021年5月17日閲覧。