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利用者:Ikedat76/「ロシア海軍艦艇一覧」但し書き草稿

「記事名の方針」(暫定)D項に基づく但し書きの草稿。 節の名は要考慮(これではちょっと…)。「使用上の注意」?

注意事項:項目名について

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旧ソ連・ロシア海軍の艦艇は、日本を含めて西側ではいわゆるNATOコードネームによって知られているものが大半であるが、これを用いた項目名をここでは採用しないことについて説明する。

そもそもNATOコードネームとは、旧ソ連時代、特に冷戦期のソ連当局が自国の軍用ハードウェアの制式名称・番号等をほとんど明らかにしなかったため、NATOが便宜的な識別のために与えた名称である。そうした事情があるため、NATOコードネームによる分類を行うことは、いくつかの問題を含んでいる。例えば、

  1. 当事者(旧ソ連・ロシア)側の運用・開発等の実態に即していないことがしばしばある(例:ヤンキー級原子力潜水艦デルタ級原子力潜水艦。後者は前者の発展型であるが、NATOコードネームにおいては発展の系列がとらえられない)。正しく捉えられている場合(例:671号計画とヴィクター級系列)もないわけではないが、問題は確かに存在する。
  2. しばしば不確かな情報に基づいて付与されていたため、全く異なる物件をひとつの物件のサブタイプとしていたり(例:SS-N-22は、全く異なる数種類の兵器をひとつの分類にまとめている)、あるいはその逆()があったりと、一意な分類になっていない。
  3. 旧ソ連・ロシアの全ての物件に与えられているわけではない。重要度の相対的に低いもの(例:連絡艇等の雑役艦艇)はさておくとしても、知られていれば高い重要度を見出されたであろう物件の存在が今後にわたって判明する可能性は小さくない。

こうした混乱は冷戦後の情報公開によって解消されつつあり、またロシア連邦の当局も以前とは異なり、情報を公開するようになったため、この種の問題は起こりにくくなりつつある。しかしそれは同時に、NATOコードネームの問題が浮き彫りになることと全く並行的でもある。

以上の問題はまた、Wikipediaが事典である限りにおいても問題であると言わなければならない。すなわち、同一の事典内での項目名付与の一貫性を維持する上でも、NATOコードネームによる項目名は問題が多い、ということだ。そのため、2006年2月以降、旧ソ連・ロシア海軍の艦艇に関する項目名は原則的に、当事者側の慣行、すなわち全ての艦艇に一意な開発計画番号が与えられていることに着目し、開発計画番号を主、NATOコードネームを従とし(例:「671号計画艦 (ヴィクター級原子力潜水艦)」)、一般的なNATOコードネームはリダイレクトを設定することとした。

上記の方針の制定過程および詳細なローカルルールについては本記事のノートを参照していただきたい。