コンテンツにスキップ

利用者:Ivy hedera/sandbox

株式会社 天来書院(てんらいしょいん)は、東京都品川区に本社を置く出版社であり、書道関係書出版を行う老舗である。大正6年の創業で、創業者は初代芸術院会員である比田井天来

略歴[編集]

  • 1917(大正6)年 比田井天来が「大同書会」経営に着任。10月より雑誌『書勢』発刊。
  • 1924(大正13)年 「書学院」設立。
  • 1990(平成2)年 「天来書院」に改称。

沿革[編集]

創業[編集]

  • 1917(大正6)年5月13日 日下部鳴鶴傘寿を記念し、鳴鶴を会頭とする「大同書会」が結成され、鳴鶴の命により比田井天来が大同書会経営の任に決定。雑誌『書勢』(編集長倉林蛮山のち井原雲涯)を10月に発刊。これを以って創業となる。

書学院設立へ[編集]

  • 1918(大正7)年 天来は、学書者が直接に古典を学ぶべきことを主張し、そのために自らのコレクションをもとに「書道館」(書道の博物館。後の書学院)を建て、歴代の碑帖を展示して学書者に閲覧させようと考え、「書学院建設辞」を草す。翌年、「書学院建設趣旨書」を出し、以後、書学院建設のために各地を遊歴する。
  • 1921(大正10)年 『学書筌蹄』(全20巻)刊行開始。以後、研究や遊歴のかたわら『余清斎帖』『朝鮮書道精華』『昭代法帖』など多数の書道関係書を刊行する。
  • 1923(大正12)年 鳴鶴没後、大同書会解散につき、雑誌『書勢』を継承。
  • 1924年(大正13)年 東京初台町に居を構え、「書学院」の看板を掲げる。

昭和期の活動と変遷[編集]

  • 1930(昭和5)年 東京代々木南山谷に「書学院」を建設。あわせて比田井天来比田井小琴により、教授部が開設される。
  • 1932(昭和7)年 鎌倉の「書学院」本部の建設に着手。同11年完成。以後、代々木と鎌倉の両方で「書学院」の活動が行われる。
  • 1939(昭和14)年 天来没。比田井南谷が「書学院」を継承する。『書勢』誌の刊行を継続し、古碑帖などを出版、小琴を助けて教授部を続行する。
  • 1943(昭和18)年 第二次大戦の激化により、出版部は「大日本書道出版」に参加する。
  • 1945(昭和20)年 終戦となり、出版および教授部の活動は一時停止する。
  • 1946(昭和21)年 鎌倉の「書学院」本部において、小琴が教授部を再開する。
  • 1948(昭和23)年 小琴没。南谷が「書学院」を横浜に移し、現在に至る。
  • 1969(昭和44)年 南谷が横浜にて「書学院出版部」を再開。

天来書院へ[編集]

  • 1990(平成2)年 南谷の長女、比田井和子が「天来書院」として改称、法人設立。書籍やビデオなどメディア刊行の他、展覧会、イベントの企画、執筆など活動を広げる。
  • 1996(平成8)年 ビデオ『書-二十世紀の巨匠たち』(全6巻)刊行。最初のテキストシリーズ『漢代の隷書』刊行(2002年全53巻完結)。インターネットホームページ開設。
  • 1998(平成10)年 本社を品川に移転。
  • 2011(平成23)年 インターネットテレビ局「書道テレビ」を開局し、書道に関するあらゆる分野についての情報発信を開始。
  • 2014(平成26)年 インターネットの書道用品専門店「筆屋」を開設。

出典[編集]

外部サイト[編集]