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利用者:Jkr2255/削除依頼の版作り

ケースBで削除依頼を提出する場合、途中の版に問題のある記述がある場合だと、記事を全部削除しなくて済む場合もあります。また、2010年5月に版指定削除という新機能が登場したことで削除の自由度が上がり、以前では問題の巻き添えとなって削除するしかなかった記述を救済できる事例もあります。とはいえ、「自由度が上がる」ということは「手間がかかる」ことにつながるので、「手間を掛けるだけの価値がない」と判断されれば、従来通り巻き添え削除となるかもしれません。ここでは、できるだけ記事内容を保存した削除を行うための準備について解説します。

特定版削除と版指定削除の違い

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従来、記事の一部の版を削除するには、「特定版削除」と呼ばれる方法が使われてきました。技術的な詳細はHelp:管理者マニュアル 特定版削除にありますが、この方法では削除する版が履歴からも完全に消失して、GFDLによって必要となる履歴や、CC-BY-SAが要求している「著作者の表示」が行えなくなるため、問題が起こる前の版まで差し戻すしかありませんでした。履歴を保存する方法もなくはないのですが、これには相当な手間がかかるため、あまり行われていませんでした。

これに対して、版指定削除では、「本文」「投稿者名」「要約欄」を別個に処置することができるようになっています。これによって、「履歴を残しながら本文だけ消す」とか、「要約欄のみ問題があるので抹消」といった柔軟な対応が取れるようになっています。

削除依頼の分類

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まず、どのように処理するのかを議論する前に、削除依頼自体を分類しておきましょう。なお、現在版がきちんとした記事であれば、たとえ過去版に荒らし独自研究があっても特に問題とはならないので、ケースB以外の削除依頼で部分的な削除となることは通常ありません。

最初に、ケースBを2つに分けます。ただし、B-1とB-2とは違う分け方です。

救済可能なもの
Wikipedia内部のコピペ・翻訳によるものや外部でCC-BY-SAなどで公開されているもの、{{国土情報航空写真}}などのように、適切な表示を行えばWikipediaのライセンス上問題なく使えるもの(もちろん、削除依頼されるのはその「適切な表示」を欠いたものでしょうが)。
救済不能なもの
他人の著作物でWikipediaのライセンス上使えないもの、B-2案件(プライバシー侵害のおそれ)など、どうしてもWikipediaに使ってはいけないもの。

次に、削除依頼する時点での状況でも、2つに分けます。

巻き込まれがないもの
ケースBにあてはまる書き込みがなされた直後や、直後に差し戻しが行われた場合など、問題を含む版の特定版削除をしても失われる部分がないケース。
巻き込まれがあるもの
問題のある書き込み以降も、それをもとにして加筆が進んで、そのまま特定版削除しようとすると有意な情報も失われるケース。

なお、これらの区分には任意性があることに注意してください。例えば、履歴継承をせずにウィキペディアの別記事からコピペを行った場合で、それが単なる荒らしであるならば、わざわざ正しい履歴を補って存続させるまでもありません。また、形式的には巻き込まれになる文章があっても、それが荒らしや独自研究なら、ついでに削除してしまうこともあります。

巻き込まれのない場合

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ではまず、巻き込まれのないものについて説明していきます。なお、具体例も付けていきます。

救済不能なもの

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Wikipediaの記述として過去版にも残してはいけないものが書きこまれて、その直後のものを見つけた場合は、従来通り問題の書き込み直前の版に差し戻してからWikipedia:削除依頼に提出してください。この場合、特定版削除・版指定削除のどちらでも対応できますが、どちらで対応するかは実際に削除を行う管理者の判断に任されていて、統一されてはいません。例:Wikipedia:削除依頼/CCさくら板