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Faker

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生い立ち

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1997年5月7日、韓国ソウル特別市江西区で生まれる[1][2]。幼少期は、友達と地元のゲームセンターに通い『鉄拳』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』などプレイしていた。のちにコンピュータゲームをプレイするようになり、『メイプルストーリー』や『Warcraft III』などをプレイした[3]

2011年に『リーグ・オブ・レジェンド』が韓国でリリースされてから間もなくプレイし始め、熱中した。韓国サーバーのランキングで1位になり、SK Telecom T1(現・T1)からスカウトされる。父親にプロゲーマーになりたいと相談し[4]、高校を2年で中退。2013年にT1へ加入した[5][6]

経歴

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SK Telecom T1(T1)として

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2013年

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2013年4月6日、韓国リーグ(LCK)の配信試合でCJ Entus Blazeと対戦し、プロデビューを果たす[7]。試合中、当時最強ミッドレーナーと言われていたAmbitionをソロキルし、2-0で勝利。この勝利によって、多くのプレイヤーに周知されるようになった。その後、2013年春季のプレーオフを3位で終えた[8][9]。夏季スプリットでは、プレーオフ決勝に進みKT Rolsterと対戦。0-2とリードを許したが、3ゲーム連取で逆転。3-2で勝利し、スプリット初優勝を飾った[10][11]。2013年秋、ロサンゼルスで行われた世界選手権に出場。大会全体で15勝3敗の成績を残し、優勝した[10]

2014年

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冬季シーズンでは1試合も落とさずに優勝、春季スプリットでは準々決勝で敗れた。チームは、Mid-Season Invitational(MSI)の前身であるAll-Star Paris 2014に出場し優勝。夏季スプリットではプレーオフに進出したが、準々決勝で敗退した[12]。地域最終予選では、3位決定戦でSamsung Galaxy Whiteと対戦。3-0で敗れ、世界選手権出場を逃した[13][14]

2015年

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オフシーズン中、中国チームから200万ドルのオファーを拒否し、SKTに残留[10][15]。春季スプリット開幕戦でNaJin e-mFireと対戦し、ゲーム1で敗れた後、ゲーム2ではベンチ入りし、Easyhoonが代役として出場。ゲーム3で復帰し、ペンタキルを決めるなどして勝利した[16]。春季プレーオフでは、出場機会が得られず不満を露わにした[13]。MSIでは、決勝まで進みEdward Gamingと対戦。1-2でゲーム4を迎えると、Easyhoonの代役として出場。ゲーム4を制すも、ゲーム5を相手に取られ2-3で敗北、2位に終わった[17]。夏季スプリットでは、プレーオフ決勝でKT Rolsterと対戦。レギュラーシーズンではEasyhoonがスターターを務めていたが、プレーオフではFakerが全戦出場し勝利。4回目のLCKタイトルを獲得した[18]

世界選手権へ出場し、Fakerがスターターに復帰した。大会期間中、SKTは決勝のKOO Tigers戦でゲーム3のみ落とし、15勝1敗を記録して2度目の世界タイトルを獲得した。これにより、初めて世界タイトルを2回獲得した2人のうちの1人となった[19]。決勝終了直後、ステージ上でブロッコリーを食べる様子が話題となった[20][21]

2016年

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3月に行われたIEMシーズン10世界選手権で優勝し、2016年シーズンをスタートさせた[22]。これに続き、春季スプリットのプレーオフ決勝も優勝した[12]。春季スプリットの成績により、MSIへの出場権を獲得。グループステージでは、6勝4敗とプレーオフ圏内ぎりぎりだった。プレーオフでは、準決勝でRoyal Never Give Upに3-1で勝利。決勝では、Counter Logic Gamingを3-0で下しMSI初優勝[23]。また、初めてMVPに選ばれた[24][25]。7月11日、夏季スプリット中にLCKで初の通算1000キルを達成[26]。夏季プレーオフの準決勝でKT Rolsterに敗れるも、シーズン成績で上位に位置していたため、世界選手権の出場権を獲得[27]。世界選手権では、決勝でSamsung Galaxyと対戦し、3-2で勝利。3度目の世界選手権タイトルを獲得し、MVPに選ばれた[28]

2017年

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2017年シーズンに向け、SKTと再契約。SKTのプレスリリースによると、eスポーツ史上最高の契約を提示したという[29]。春季スプリットでは、プレーオフ決勝でKT Rolsterを3-0で破り、LCKタイトルを獲得[30]。MSIでは、グループステージ8勝2敗でプレーオフに進出。決勝では、G2 Esportsに3-1で勝利。初めてMSIを連覇したチームとなった[23]。夏季スプリットでは、試合序盤に遅れをとることが多く、以前の調子を維持するのに苦労した。プレーオフ決勝でLongzhu Gamingに敗れるも、シーズン成績で上位に位置していたため、自動的に世界選手権に出場した[31]。決勝進出を果たし、初めて世界選手権決勝に4回出場した選手となった。決勝戦前、大会統計では、キル数とアシスト数の両方で全ミッドレーナー中2位だった[32]。決勝では、Samsung Galaxyと対戦し、0-3で敗れた。世界選手権で初の敗北となった[33]

2018年

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チームの再建から2018年シーズンをスタートさせた。春季スプリットでは、5連敗を喫するもプレーオフへ進出。プレーオフでは4位に終わった[34]。夏季スプリットが始まり、シーズン途中でFakerはベンチ入りとなる[35]。苦戦が続いたSKTは、グループステージを突破できず、プレーオフ出場を逃した[36]。地域最終予選でFakerがスターターに復帰。しかし、出場権獲得は叶わず2018年シーズンが終わった[4]

2019年

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2019年のLCK春季決勝で優勝したSK Telecom T1

SKTが大きなメンバー変更を実施するも、Fakerは再契約を結んだ[37]。春季スプリットでは、プレーオフ決勝でGriffinを破り優勝。MSIへの出場権を獲得した[38]。5月に行われたMSIでは、準決勝でG2 Esportsに敗れベスト4に終わる[39]。7月には、LCK、LPL、LMS、VCSのチームが出場するリフトライバルズに参加し、他LCKチームと共に競い合った。最終的に決勝でLPLチームを破り、リーグ初のリフトライバルズ優勝を飾った[40]。これによりFakerは、ライアットゲームズが主催する国際大会(リフトライバルズ、MSI、世界選手権)を全て優勝した初の選手となった[41]。夏季スプリットでは、プレーオフ決勝でGriffinと対戦し3-1で勝利。8度目のLCKタイトル獲得となった[42]。世界選手権では、準々決勝でSplyceを破り、国際大会で通算100勝を記録した初の選手となった[43]。準決勝へ進むもG2 Esportsに敗れ、ベスト4で終わる[44]

2020年

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2019年シーズン終了後、SK Telecom T1がT1へ改称した[45]。2020年2月、T1はFakerとの契約を3年間更新をしたと発表。また、Fakerがチーム運営会社(T1 Entertainment & Sports)の共同所有者となった[46]。3月5日、春季スプリット中にLCKで初の通算2000キルを達成。この時点でLCKの通算勝率67.4%、357勝173敗を記録していた[26]。また、4月3日の対戦で試合出場数が545となり、LCKにおける最多試合出場数を更新[47]。春季プレーオフ決勝では、Gen.Gに3-0で勝利し、9度目のLCKタイトルを獲得[48]。夏季スプリットでは、プレーオフ初戦でAfreeca Freecsに1-2で敗れた[49]。地域最終予選に出場し、準決勝でAfreeca Freecsにリベンジを果たすも、決勝でGen.Gに敗れ、世界選手権出場を逃した[50][51]

2021年

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春季スプリットのレギュラーシーズン中、2月のDRXとの対戦後、休養を理由にベンチ入り。3月14日にスターターに復帰し、Gen.Gに3-0で勝利[52][53]。春季プレーオフでは、準決勝でGen.Gに0-3で敗れた[54]。夏季スプリットでは、プレーオフ決勝まで進むも、DWG KIAに1-3で敗れ2位で終わった[55]。地域最終予選では、決勝でHanwha Life Esportsを3-1で下し、世界選手権への出場権を獲得[56]。世界選手権では、グループステージを首位で通過し、プレーオフへ進出。準決勝まで進みDWG KIAと対戦するも、2-3で敗れベスト4で終わった[57]

2022年

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2022年のLCK春季決勝で優勝したT1

オフシーズン中、中国チームから2000万ドルのオファーを受けたが拒否した[58]。春季スプリットでは、2月18日に史上2人目となるキャリア通算1000試合出場を達成[59]。3月3日には、LCKで初の通算2500キルを達成[60][61]。また、LCKで初となる18勝0敗でレギュラーシーズンを終えるなど、さまざまな記録を樹立した[62]。春季プレーオフでは、決勝でGen.Gに3-1で勝利し、10回目のLCKタイトルを獲得した[63]。MSIでは、準決勝でG2 Esportsを破り、2017年以来となる決勝進出となった[64]。決勝では、Royal Never Give Upに3-2で敗れ、2位で終わる[65][66]。7月8日、夏季スプリットのレギュラーシーズン中、Gen.Gとの対戦で勝利し、LCKで初の通算500勝を達成した[67]。夏季プレーオフでは、決勝に進みGen.Gと対戦。0-3で敗れるも、シーズン成績により世界選手権の出場権を獲得した[68]。グループステージでは、世界選手権で初の通算100試合出場を達成し、史上最多となる通算350キルを記録した[69][70]。最終的に決勝進出を決め、DRXと対戦することになるが、2-3で敗れ2位で終わった[71]

2023年

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2023年の世界選手権で優勝したT1

春季スプリットのレギュラーシーズン中、LCKにおける通算最多アシスト数を更新した[72]。春季プレーオフでは、決勝でGen.Gと対戦し、1対3で敗れた[73]。夏季スプリットでは、レギュラーシーズン中の7月2日、腕の怪我を理由にベンチ入りした[74][75]。8月2日にスターターに復帰し、Kwangdong Freecsとの対戦で勝利に貢献した[76][77]。レギュラーシーズンを9勝9敗の5位で終え、夏季プレーオフの第5シードを獲得[78]。夏季プレーオフでは、準決勝でKT Rolsterと対戦し3-2で勝利。決勝では、Gen.Gに2-3で敗れたが、シーズン成績で上位に位置していたため、世界選手権の出場権を獲得した[79][80]。世界選手権では、スイスステージを2勝1敗で突破し、ノックアウトステージに進出[81]。準決勝では、JD Gamingに3-1で勝利。11月19日に行われた決勝では、Weibo Gamingを3-0で下し、2016年以来の史上最多となる4度目の世界タイトルを獲得した[82]。12月13日、LCKアワードでミッド・オブ・ザ・イヤーを受賞した[83]

2024年

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春季スプリットのレギュラーシーズン中、2月1日のDRX戦で勝利し、LCKで初の通算600勝を達成した[84]。2月3日、LCKで初の通算3000キルを達成[85]。4月7日には、LCKで初の通算5000アシストを達成した[86]。春季プレーオフでは、決勝でGen.Gと対戦し2-3で敗れた[87]。春季スプリットを2位で終え、MSIプレイインへの出場権を獲得した[88][89]。MSIでは、下位ブラケット決勝でBilibili Gamingに2-3で敗れ、3位で終わる[90][25]。夏季スプリットでは、レギュラーシーズンを11勝7敗の4位で終え、夏季プレーオフ進出。最終的にプレーオフ第4ラウンドでHanwha Life Esportsに敗れ、3位となった[91]。地域最終予選に出場し、1回戦でDplus KIAに2-3で敗北[92]。後がなくなり追い詰められるが、2回戦でKT Rolsterに3-2で勝利。9度目となる世界選手権出場を決めた[93]。世界選手権では、スイスステージでG2 Esportsとの対戦に勝利し、世界選手権で初の通算100勝を達成[94]。11月3日、ロンドンO2アリーナで行われた決勝で、Bilibili Gamingと対戦した。1-2でリードされるも、2ゲームを連取し3-2で勝利した。5度目の世界タイトルを獲得し、2度目のファイナルMVPを獲得[95]。また、世界選手権で初の通算500キルを達成した[96]

韓国代表として

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2018年アジア競技大会

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2018年アジア競技大会のデモンストレーション競技に『リーグ・オブ・レジェンド』が採用され、韓国代表として出場した[97][98]。決勝で中国に1-3で敗れ、銀メダルを獲得した[99]

2022年アジア競技大会

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Gen.G、JD Gaming、T1のメンバーからなる韓国代表として2022年アジア競技大会に出場[100]。準決勝で中国に2-0で勝利した後、インフルエンザのため決勝を欠場した[101]。韓国代表がチャイニーズタイペイを破り、金メダルを獲得。Fakerは、金メダルに貢献したとして兵役免除となった[102][103]

大会成績

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チーム名 年度 国内リーグ 国際大会
リーグ スプリット Rift Rivals Mid-Season Invitational World Championship
SK Telecom T1 K 2013 Champions 3位 1位 1位
2014 1位 5–8位 5–8位 資格なし
SK Telecom T1 2015 LCK 1位 1位 2位 1位
2016 1位 3位 1位 1位
2017 1位 2位 2位 1位 2位
2018 4位 7位 2位 資格なし 資格なし
2019 1位 1位 1位 ベスト4 ベスト4
T1 2020 1位 5位 中止 資格なし
2021 4位 2位 資格なし ベスト4
2022 1位 2位 2位 2位
2023 2位 2位 3位 1位
2024 2位 3位 3位 1位

タイトル

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チーム

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個人

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  • 世界選手権MVP:2回(2016年、2024年)




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