コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:JuthaDDA/Karin.

Karin.
生誕 (2001-05-30) 2001年5月30日(23歳)
出身地 日本の旗 日本茨城県
ジャンル ロック
J-POP
職業 シンガー・ソングライター
担当楽器
活動期間 2018年6月8日 -
レーベル ユニバーサルミュージック
事務所 フェイスミュージックエンタテインメント
公式サイト https://karin-official.com/

Karin.(カリン[1]2001年5月30日 - )は、日本シンガー・ソングライター茨城県出身の女性[2]。高校在学中の2019年にデビュー・アルバム『アイデンティティクライシス』を発表。2021年5月時点でアルバム3枚とEP4枚を発表している。所属芸能事務所はフェイスミュージックエンタテインメントで、所属レコード会社はユニバーサルミュージック

来歴

[編集]

デビューまで(2001年 - 2018年)

[編集]

Karin.は茨城県出身で2001年5月30日に生まれた[1]。6歳ごろからピアノ教室に通い、小学校では吹奏楽部に所属した。小学校後半ごろからマルーン5などの洋楽を聴きはじめ、また6年生のころにはカゲロウプロジェクト「少年少女前を向け」に勇気づけられたこともあるという[3][4]。中学時代には仲のよかった女性美術教師の影響で椎名林檎を聴くようになり、またギターを始めたのもその教師の弾き語りを聴いたのがきっかけであるという[3][5]。高校1年生のときに初めて高校生数人でスタジオに入ったが、他のメンバーとの意思疎通がうまくいかず自分一人でいいなと感じたとその際のことをKarin.は述懐している[2][注 1]。その後2018年6月8日、高校2年生のときに水戸LIGHT HOUSEにて初ライブとして弾き語りを披露[2][6][7]。『アイデンティティクライシス』に収録されている「あたしの嫌いな唄」はこの1ヶ月ほど前に初めて書いた曲であるが20分ほどで完成したものであり、以降も曲作りにはさほど苦労しなかったと兼田 (2019) によるインタビューにおいては述べている。すぐに自主制作CDをライブ会場で販売するようになり、2か月後には後の所属事務所から誘いを受ける至った[4]

デビュー以降(2019年 - )

[編集]

初ライブからちょうど1年後の2019年6月8日、音楽活動を知られないまま終わることに不安感を覚え早くデビューしたいと周囲に語っていた本人の意向[注 2]も受け、「愛を叫んでみた」を配信開始しデビュー[6][4]。同年8月にはデビュー・アルバムの『アイデンティティクライシス』を発表した[6]森 (2019)自己同一性の喪失を意味する題をつけられたこの作品について、“思春期特有” の感情が込められたものであるとし、曲を書いて歌うことをしなければ自分の存在が危うくなっていしまうというヒリヒリとした危機感が創作の動機になっていると推測している。第1作の発表に先立つ同年5月ごろから次作の制作を開始し、高校卒業を目前とする翌2020年2月には、このまま大人になってしまうことへの不安や憂鬱を込めて『メランコリックモラトリアム』と題されたセカンド・アルバムを発表[4][8]。弾き語りで演奏していた曲をバンド向けにアレンジしていた前作に対し、この作品においては始めからバンド向けに書いた曲が多くなっている。共同作業については、音楽活動を開始してから事務所を始め多くの人に協力してもらううちにうまく受け入れられるようになり、一人で演奏していたころからバンド形式にも憧れるようになっていったと語っている[9][10]。弾き語りで始まり途中からバンドが加わる「髪を切ったら」はそのような変化を象徴する曲であり、また「命の使い方」について小川 (2020) や本人はこれまでと大きく違う変化した曲であると述べる[11][9][10]

2020年の高校卒業後はすぐに東京に拠点を移す予定であったが、新型コロナ・ウィルス流行の影響により6月まで実家に留まることを余儀なくされた[12][13]。この間5月に配信リリースされた『君が生きる街 – ep』[14]について杉浦 (2020) は、自身の感情への向き合い聞き手の心も揺さぶられることの共振をKarin.がより自覚するようになっていると推測し、歌うことの意味を傷つきながらも探していく過程を描いたドキュメントのような作品であると評した。このころインタビューにおいてKarin.は、デビュー後の葛藤やコロナ禍による外出自粛の影響で曲が作れなくなった時期があったが、東京移住後人と会うようになるとふたたび順調に曲が作れるようになり、自分は人に会わないとダメなんだと感じたと語っている[15][13][12]兼田 (2020b) は8月に配信リリースされた『知らない言葉を愛せない – ep』からこれまでとは少し種類の違う、具合の悪いことが起こったらしいと感じたというが、Karin.自身はコロナ禍を機に一度立ち止まれたことで崩れてしまわずに済んだと肯定的に振り返っている[13][16]

音楽性

[編集]

森 (2019) は、「だいじなもの」のサウンドについてフォーク・ロック的な手触り、「貴様に流す涙」におけるアコースティック・ギターリフR&B風であると表現している。また兼田 (2019) は、Karin.の音楽からはひたむきなぎこちなさが感じられると評する。

歌詞については鈴木 (2020, p. 2) によるインタビューにおいて、普段は表に出さない感情を書いた日記のようなものであると述べている。また小川 (2020, p. 1) は、未来について安易に夢を見るようなことを歌わない[注 3]のがKarin.の才能であると評している。作詞と作曲は同時に行い[10]FM東京 (2020) では1曲あたり20分で作れると述べている。

ディスコグラフィ

[編集]

先行配信

[編集]
発売日 タイトル 規格
1st 2019年6月8日 愛を叫んでみた デジタル・ダウンロード
2nd 2019年12月4日 命の使い方 デジタル・ダウンロード

アルバム

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 収録曲
1st 2019年8月7日 アイデンティティクライシス デジタル・ダウンロード

CD:UMCK-1630

2nd 2020年2月12日 メランコリックモラトリアム デジタル・ダウンロード

CD:UMCK-1650

3rd 2021年3月10日 solitude ability デジタル・ダウンロード

CD:UMCK-1685

ミニアルバム

[編集]
発売日 タイトル 規格 収録曲
1st 2020年5月22日 君が生きる街 デジタル・ダウンロード
2nd 2020年8月21日 知らない言葉を愛せない デジタル・ダウンロード
3rd 2020年12月4日 この感情にはまだ名前がない デジタル・ダウンロード
4th 2020年5月12日 solitude minority デジタル・ダウンロード

ミュージックビデオ

[編集]
タイトル 公開日
愛を叫んでみた 2019/06/07
Karin. × yasuna 愛を叫んでみた『イラストムービー』 2019/06/14
青春脱衣所 2019/08/07
Karin. × yasuna 青春脱衣所『イラストムービー』 2019/09/06
命の使い方 2019/12/12
最終章おまえは泣く 2020/02/12
髪を切ったら 2020/03/10
君が生きる街『Lyric Video』 2020/04/28
痛みがわかれば『Lyric Video』 2020/05/12
Karin. × yasuna 君が生きる街『イラストムービー』 2020/06/04
君が生きる街 2020/06/26
泣き空『Lyric Video』 2020/07/21
知らない言葉を愛せない 2020/08/06
この感情にはまだ名前がない 2020/11/11
Karin. ×ウエダ ツバサ 瞳に映る『アニメーション』 2020/12/02
Karin. ×ウエダ ツバサ 君の嘘なら『アニメーション』 2021/02/05
信じること 2021/4/14

ショートフィルム

[編集]
タイトル 公開日
Karin.× 枝優花 × 伊藤万理華 『solitude ability - 過去と未来の間』 2021/02/26
Karin.× 枝優花 × 伊藤万理華 『solitude ability - 涙の賞味期限』 2021/03/10

ライブ

[編集]
日程 ツアータイトル 会場 備考
2020年 6月7日 初ワンマンライブ&ツアー「最終章おまえは泣く」 水戸ライトハウス 開催中止
6月21日 梅田Shangri-La
6月28日 Electric Lady Land
2021年 6月12日 初ワンマンライブ&ツアー「solitude time」 東京 LIQUIDROOM 開催予定

脚注

[編集]
  1. ^ このときカバー演奏を試みたのは椎名林檎「丸ノ内サディスティック」とSHISHAMO「BYE BYE」である[3]
  2. ^ 鈴木 (2020, pp. 1f.) によるインタビューでは、プライベートを含め行動力のある性格であると自ら述べる一方、音楽活動以外では目立ちたくはないとも語っている。
  3. ^ 現実主義的であるということに関しては、音楽活動がうまくいくか自信がなく当初は大学進学を考えていたため、学校の教師から現実を見すぎだと言われたほどである[9]

出典

[編集]

参考資料

[編集]
公式サイトなど
インタビュー
レビュー
リリース、イベント情報
その他

外部リンク

[編集]