利用者:K.m c4h10fo2p/sandbox
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1.三塩化リン、メタノールを原料とし、溶媒としてn-ヘキサンを、反応促進剤としてN,Nジエチルアニリンを用いて、亜リン酸トリメチルを生成する。その際、反応の過程で発生する塩化水素は、ジエチルアニリン塩酸塩となって沈殿する。 PCl3+3CH3OH+3C6H5N(C2H5)2 →(CH3O)3P+3C6H5N(C2H5)2・HCl
2.亜リン酸トリメチルに触媒としてヨウ素を加え、転位反応によりメチルホスホン酸ジメチルを生成する。その際、瀘過によりヨウ素を除去し、ジメチルを精製する。P(CH3O)3+I2 →CH3P(O)(CH3O)2+I2
3.ジメチルと粉末状の五塩化リンを加熱した状態で反応させ、メチルホスホン酸ジクロライドを生成する。その際、副生成物としてオキシ塩化リン等が生じるため、この混合物を分留してジクロを精製する。 CH3P(O)(OCH3)2+2PCl5 →CH3P(O)Cl2+2POCl3+2CH3Cl
4.ジクロに原料であるフッ化ナトリウムを反応させ、メチルホスホン酸ジフロライドを生成する。その際、副生成物として塩化ナトリウムが生じる。 CH3P(O)Cl2+2NaF →CH3P(O)F2+2NaCl
5.ジクロとジフロの混合物に原料であるイソプロピルアルコールを反応させ、サリンを生成する。副生成物として発生した塩化水素は、水酸化ナトリウムと反応させて塩化ナトリウムとして除去する。 主反応式 CH3P(O)Cl2+CH3P(O)F2 +2(CH3)2CHOH →2CH3P(O)FOCH(CH3)2+2HCl 副反応式 CH3P(O)Cl2+CH3P(O)F2 +4(CH3)2CHOH →2CH3P(O)[OCH(CH3)2]2 +2HCl+2HF
<ref>“サリン合成工程”. 2022年3月11日閲覧。<ref>