利用者:Karasunoko/即時削除に関する私見

この項目ではKarasunokoの即時削除に関する私見を説明します。即時削除を対処/却下する際に考えていることを書き連ねたもので、主にKarasunokoが却下した即時削除を提案した利用者に向けて書くものですが、果たしてこんなものを読む利用者がどれだけいるかは甚だ疑問です。また、完全に個人的な見解であり、管理者・削除者の統一的見解ではないことに留意してください。

総論[編集]

まず一般論として、即時削除は削除依頼の審議を経ないで行うため、管理者・削除者は各案件において適切な判断を行う必要があります。削除依頼においては削除の方針の柔軟な解釈により、合意さえ取れれば方針からの多少の逸脱は許されるものと考えられます。一方で即時削除は個人の判断のみに依存するため、拡大解釈による削除は咎められることになるでしょう。その上で、テンプレートの貼り付けにより即時削除の提案が行われた各即時削除案件はその妥当性により次のように分類できると考えます。

  1. 即時削除の条件を満たしてかつ削除すべきもの
  2. 提案された即時削除の条件を満たさないが、他の条件を満たし、かつ削除すべきもの
  3. 即時削除の条件を満たすが削除の必要がないもの
  4. 即時削除の条件を満たさないか、満たすか曖昧であり、削除の必要性が高いもの
  5. 即時削除の条件を満たさず削除の必要がないもの

1については議論の余地がなく、見つけ次第対処すべきです。逆に5は場合によっては即時削除タグの濫用であり、テンプレートを貼り付けたものが荒らしに該当する可能性があります。2021年8月現在、動的なIPユーザーによる不適切な即時削除タグの貼り付けが多発しており、加えて今後IPユーザーの同一性判断が困難になることから、編集フィルターなどでIPユーザーの即時削除タグの貼り付けを制限した方が良いと個人的には思います。話を戻しますが、問題は2-4の扱いであり、これは対処にあたる管理者・削除者が誰かによって結果が変わる可能性があります。

2については自分は即時削除を実行します。例えばなぜか知りませんが、テンプレートを貼り付けただけの記事に即時削除全般2を貼り付ける利用者がしばしばいます。テスト投稿の解釈は人により異なりますが、自分は厳し目に判断している(つもりな)ため、全般2には該当しないと考えます。一方、このような記事は典型的な即時削除記事1の対象であり、有用な記事とは言えないため、数十分内での改善が見込め無さそうであれば直ちに削除します。他の管理者・削除者は場合によっては却下することもあるかもしれません。

3はケースバイケースですが、自分は却下することが多いです。典型的なのはノート空間に対する即時削除の提案です。権利問題やプライバシー侵害の虞があれば別ですが、例えばテスト投稿などの場合で削除が必要でしょうか?自分はそう考えないため、確認した場合は却下することがほとんどです。他の管理者・削除者は即時削除することが多い様子。

4は難しい判断が求められます。例えば多くの即時削除全般4の提案はこれに該当します。露骨な宣伝と一言で言っても、それに該当するか否かの判断は結構難しいでしょう。自分は判断に迷う時は何もしません。誰かが迷う案件は他の人も迷うことが予想されるため、Category:即時削除対象のページに長期(2日以上?)掲載されるような提案はそもそも即時削除ではなく削除依頼で審議にかけるべきものと思われます。実際、審議にかけるべきと思った場合には削除依頼送りにすることもあり、そのような判断は多くの管理者・削除者に共有されていると思われます。

各論[編集]

この説ではWikipedia:即時削除の方針に定められた各条件について、よくある却下理由や注意点を説明します。

全般1-4[編集]

全般1-4は即時削除の理由として多く使われるものであり、かつ最も注意を要するものでもあります。上の節で説明した3や4に該当する提案がよく見られます。

全般1[編集]

全般1は意味不明な記事に対して使われるものです。使われる頻度はそれほど多くありません。

全般2[編集]

全般2はテスト投稿に対して用いられる条件ですが、純粋にテスト投稿と言えるような記事は極めて稀であり、むしろ恣意的に解釈されやすい条件です。この条件で即時削除の提案を行う時はまず削除依頼の必要性がないか十分に検討すべきでしょう。

全般3[編集]

全般3は荒らしに対して用いられます。注意すべきは、荒らしに分類される利用者の投稿と、荒らしに分類される投稿が必ずしもイコールではないという点です。日本語版には追放制度がありませんので、例えLTAとしてブロックされた利用者の編集であっても、わざわざ適切な投稿を掘り起こして即時削除の提案(や削除依頼)を行うことは不適切と言えるでしょう。

全般4[編集]

全般4は露骨な宣伝・広告に対して使用しますが、注意点は全般3と同じです。上の節の分類で4に該当するような記事が多数見受けられます。仮にSEO対策であっても、記事の内容が宣伝的でないなら即時削除すべきではありません。逆に「当社比〇〇パーセント向上」、「お得な料金プラン!」などと記述されていたり、住所・電話番号・外部リンク(公式ホームページ)の記載がなされているだけであれば即時削除を検討すべきでしょう。

全般5[編集]

削除依頼の審議を経て削除された記事で改善なしに再度立項されたものに使用します。「改善なき」という点が重要であり、例えば先行する審議で「出典が一つもない」などと書かれていて、再立項された記事には信頼のおける情報源が記されているのであれば、それは「改善なき」とは言えませんので、即時削除すべきではありません。

全般6[編集]

コピペ移動や正規の手続きを欠いた分割に使用します。この条件で提案された即時削除が却下されることは稀ですが、いわゆるコピペ移動でも、転送元の実質的な編集者がコピペを行った編集者ただ1人である時は、削除が必ずしも必要ないことに留意する必要があります。また削除者の視点では、この条件で即時削除を提案する際は、コピペした文章をそのまま残しておいた方が確認が容易で早く対処される可能性があると思います。

全般8[編集]

自分で作成した記事を削除したい場合や、初版作成者が何らかの理由で白紙化を行なった際に適用します。