利用者:Kazushi/研究室

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Basic[編集]

Molecular Biology[編集]

選択的スプライシング

Alternative splicing

NOD-like Receptor NOD様受容体(Nucleotide-binding Oligomerization Domain(NOD)-like Receptor,NLR)とは自然免疫系に関与する受容体タンパク質である。Toll様受容体が細胞膜上に存在して細胞外異物を認識するのに対し、NLRはRIG様ヘリカーゼと共に細胞内の異物認識を行う。ヒトでは少なくとも23種類のNLRが発見されている。

== 研究の経緯 ==/ 2002年ローザンヌ大学のグループがNLRの一つであるNALP1インフラマソームと呼ばれる複合体を形成することを報告した[1]2009年までにインフラマソームは構成するNLRによりNALP1インフラマソーム,NALP3インフラマソーム及びIPAFインフラマソームの3つが知られている。中でもNalp3インフラマソームは最もよく研究されている。

== 種類 ==/

  • NALP1-14
NALP3はNALP3インフラマソームを形成してインターロイキン-1の産生を促進する。
  • NOD1,NOD2
細胞内に存在する細菌由来の物質を認識する。
  • IPAF
  • NAIP
  • CIITA
  • APAF1
  • CED-4

== 分子構造 ==/ NLRはその構造中にアミノ基側末端のタンパク質認識ドメイン、中央に位置するヌクレオチド結合ドメイン、カルボキシル基側末端のロイシンリッチリピート(LRR)の3つのドメインが存在する。 これらのうちアミノ基側のタンパク質認識ドメインの種類によりNLRは大きく5つのグループに分類することができる。以下にその分類を示す(カッコ内はそれぞれが保有するN末端ドメイン)。

  • NLRA(酸性トランスアクチベーションドメイン)
  • NLRB(バキュロウイルスIAPリピート,BIR)
  • NLRC(カスパーゼ動員ドメイン,CARD)
  • NLRP(ピリンドメイン)
  • NLRX(不明)

== インフラマソーム ==/ 構造中にカスパーゼ-1を含み、NLRへの異物結合によりカスパーゼ-1が活性化、インターロイキン-1βインターロイキン-18などの産生量増大が引き起こされる。

== 機能 ==/ 病原体関連分子パターン(PAMP)を認識するパターン認識受容体(PRR)である。 == 出典 ==/

  • 『細胞工学 Vol.28 No.11』2009年 ISSN 02873796

ホスホリパーゼA2(Phospholipase A2, PLA2)とはグリセロリン脂質sn2位のエステル結合加水分解する酵素である。PLA2はコブラ毒に含まれる物質として発見された。その後、同じヘビ毒でもコブラやアマガサヘビガラガラヘビなどではPLA2内のジスルフィド結合のパターンが異なることが分かり、1977年頃から前者をPLA2I、後者をPLA2IIというように番号による分類を行うようになった。

== 機能 ==/

ホスホリパーゼはグリセロリン脂質の様々な部位を切断するが、PLA2はsn2位の加水分解に関与する。

グリセロリン脂質のsn2位のアシル鎖を加水分解して遊離脂肪酸リゾリン脂質を産生し、それぞれの生成物が重要な生理活性を有している。例えば遊離脂肪酸の代表的なものとしてアラキドン酸が挙げられるが、PLA2による切り出しを受けたあとにシクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる他の酵素を介した反応により種々のプロスタグランジン類に代謝され、炎症反応ヘ関与することが広く知られている。

== 分類 ==/ PLA2には数多くのアイソザイムが存在しているが、その構造上の特徴から細胞質型(cPLA2)や分泌型(sPLA2)、カルシウム非依存型(iPLA2)、アセチルヒドラーゼ型(PAF-AH)、リソソーム型(LPLA2)、アディポサイトPLA2(AdPLA2)などに大きく分けられる。

Allergy[編集]

Cancer[編集]

  • StemCellNitch:

ゾレドロン酸(-さん、Zoledronic Acid)とはビスホスホネート系に属する化合物である。最初に報告されたのは1994年のことであり、それまでのビスホスホネート系薬剤の中で最も骨吸収を強く抑制するものであった。

== 分子構造 ==/

ゾレドロン酸。

ビスホスホネート系薬剤の基本骨格はP-C-Pであり、ピロリン酸のP-O-P結合に類似した構造を有する。中心に位置する炭素原子に2つの側鎖R1とR2が結合している。2つの側鎖の構造はビスホスホネートの各薬剤で異なるが、ゾレドロン酸は側鎖に含窒素環状構造を有する、いわゆる第三世代のビスホスホネートである。

== 薬理作用 ==/ === 破骨細胞のアポトーシス誘導 ===/ 骨はTGF-βIGFなどの増殖因子カルシウムリンを多く蓄えている。これらは破骨細胞による骨吸収が行われる際に放出され、この増殖因子等に富んだ環境が癌の増殖に適している。増殖した癌細胞は骨吸収促進因子であるプロスタグランジンE2(PGE2)や副甲状腺ホルモン関連タンパク質(PTHrP)を産生して骨芽細胞上の受容体に働きかけ、骨芽細胞にRANKLと呼ばれるタンパク質を発現させる。RANKLは破骨細胞前駆細胞上のRANKL受容体であるRANKに結合して破骨細胞への分化を促進し、また増殖因子の産生が行われる…という悪循環が形成されている。

この悪循環を断ち切るのがビスホスホネートによる破骨細胞のアポトーシスである。ゾレドロン酸は破骨細胞に取り込まれた後にメバロン酸経路ファルネシルピロリン酸(FPP)合成酵素を阻害する。FPPは炭素数15の化合物であり、低分子Gタンパク質であるRasを細胞膜に留める働きを有する。また、FPPがさらに炭素数20のゲラニルゲラニルピロリン酸となることでRasと同様に低分子Gタンパク質であるRhoRabなどの働きにより細胞増殖等が引き起こされる。FPP合成の阻害はこれらの作用を抑制することで癌細胞の増殖を負に制御する。

=== 悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症 ===/ 癌患者では高カルシウム血症が高い頻度で生じるが、副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰産生と病態が類似している。

=== 骨痛抑制 ===/

=== 抗腫瘍作用 ===/

== 臨床応用 ==/ === 癌骨転移 ===/

癌の転移。
前立腺癌の骨転移。

癌の骨転移は肺癌、乳癌及び前立腺癌で特に生じやすく、しばしば問題となる。

== 副作用 ==/ === 顎骨壊死 ===/

== 出典 ==/

  • 尾形 悦郎 監修『ゾレドロン酸のEBM』2006年 メディカルレビュー社 ISBN 9784896009781
  • 『実験医学 Vol.27 No.6』2009年 羊土社 ISSN 02885514

DM[編集]

Pharmacology,Pharmacokinetics[編集]

Organic Chemistry[編集]

Clinical Medicine[編集]

Ref.[編集]

  1. ^ Martinon F, Burns K and Tschopp J.(2002)"The inflammasome: a molecular platform triggering activation of inflammatory caspases and processing of proIL-beta."Mol Cell 10,417-26. PMID 12191486