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貴布祢神楽
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埼玉県秩父市下吉田の貴布禰神社にて執り行われる太太神楽。例大祭は毎年4月3日と10月の第一日曜日。 埼玉県無形民俗文化財（昭和52年3月29日指定）[1]。
由来
文化年間（1804-1816年）に伝えられたと言われており、貴船神社の神官であった宮川和泉が地元の世話役数人と江戸に入り、直接、舞と囃子の手ほどきを受け習得した。文化13年（1816）の神楽役裁許状が残っている[2]。江戸系統に属する岩戸神楽で、一神一座形式の36座を数える。江戸系統の黙劇風に構成されたものが多い。
この時装束その他の道具一式を三十両という大金で揃えたと伝わる。
特徴
座の中央の神殿及び四方の柱に宿る神に挨拶に出向く同じ舞を繰り返す。里神楽ではあるが神事性の高さが特徴である。囃子は九曲あり、舞によって曲目が決められている。優雅な曲、厳かな曲、明るい曲、軽妙な曲、勇壮な曲と多種多彩であることも特筆すべき点である。