利用者:Ks aka 98/ブロックと追放

編集禁止の目的と説明[編集]

編集禁止の概要[編集]

ウィキペディアはログインしていない利用者であれ、利用者登録していないウィキペディアンであれ、誰でも自由に参加できるプロジェクトです。また、投稿・編集内容に関して問題があった場合は当事者およびその他の人を交えて話し合い、合意を形成することで問題解決をはかることが推奨されています。

しかし、なかには対話を拒否したり、明らかな悪戯行為をする人も見られます。投稿行動に対する改善依頼は利用者のノートページでの対話で著作権侵害の投稿は削除プロセスで、編集合戦は記事の保護で、非中立的な編集は中立化で対応するなどの手段があります。しかし問題となる行動が続いてウィキペディアのプロジェクト進行に悪影響が及ぶ可能性が生じる場合には、こうした記事毎の対応ではなく問題のある利用者の投稿を禁止することで被害の拡大を食い止めることができます。これを編集禁止と呼びます。

ウィキペディアにおける「編集禁止」とは、利用者がウィキペディアの全部又は一部を編集する資格を正式に停止することを指します。編集禁止は、期間を問わず、一時的であることも、無期限であることもあります。ウィキペディアでは、編集への参加を広く募っていますが、編集禁止された利用者に対してはこの特典が提供されません。

編集禁止は参加者の間の約束事として決定される措置であり、メディアウィキの機能を使って物理的に行われるものではありません。しかし、編集禁止時の条件を守らない利用者に対しては、編集禁止の決定内容の効力を保つために、ブロック(Wikipedia:投稿ブロックの方針/改定案Wikipedia:投稿ブロックの方針/英語版)が行われる場合があります。

編集禁止はブロック(Wikipedia:投稿ブロックの方針/改定案Wikipedia:投稿ブロックの方針/英語版)と混同されてはなりません。ブロックは特定のアカウントやIPアドレスからの編集を防ぐために使用される技術的な仕組みです。編集禁止を執行するために使用される場合もありますが、より一般的には、荒らし編集合戦を止めるために使用されます。編集禁止は社会的な取り決めであり、それ自体として、利用者がページを編集する物理的能力を停止するものではありません。

編集禁止の決定[編集]

他の利用者たちの忍耐の限界を超えて問題を起こすような利用者に対して、ウィキペディアの利用者コミュニティは合意によって編集禁止を決定することができます。このほか、ジミー・ウェールズウィキメディア財団は、利用者を編集禁止する権限を有します。

  • ウィキペディアの特定分野において記事編纂の妨げとなる行為を継続して行う利用者に対して、コミュニティは依頼サブページなどの適切な議論の場において、議論を行うことができます。関連する論争に関わっていない利用者の間で合意が形成されれば、当該利用者の編集禁止を行うことができます[1]
  • 変動するIPからの書き込みで、その内容や文体から同一人物であると推察できることがあります。このような場合も、依頼により編集禁止をすることができます。
  • 早急な対処が必要な場合に、管理者は裁量でブロックをすることがあります。単純にアクセスを遮断するのではなく、その編集を行っている利用者を編集禁止する場合は、追認依頼を出す必要があります。

編集禁止の対象となる行為[編集]

ここでは、どのような行為が編集禁止の対象となるかを規定します。ここで示すのはあくまで総論であって、この条項をどのように適用するかは個別の事情に即して判断が必要です[2]

不服申し立てと解除の手続き[編集]

対話により問題が解決される見通しが立ったと考えた場合、誰でもWikipedia:投稿ブロック依頼の該当する編集禁止依頼の節で解除の発議を行うことができます。これに基づいて合意が得られれば、管理者は編集禁止を解除するものとします。

編集禁止中でも、対話や解除のアピールのため、自分の利用者ページに限り編集が可能になっています。なお、暫定的にブロック期間中の会話ページを不許可としたり、再度許可としたりする手続きは、通常の編集禁止の方針を準用してください。また、メーリングリストWikiJA-lで対話を行うことや、ウィキメールを送ることは可能です。単なる荒らしに対する編集禁止を除き、対話が必要な場合、編集禁止を行った管理者は利用者の会話ページを使って誘導してください。

名目上、ジミー・ウェールズまたはウィキメディア財団に不服申し立てをすることができますが、過去にこれによる対処がなされたことは稀です。

編集禁止された利用者に対するコミュニティの対応[編集]

編集禁止された利用者がウィキペディア全体なり特定の分野なりから立ち去るに際しては、それが一定期間であれ無期限にであれ、当人の尊厳を最大限守るべきです。編集禁止された利用者をいじめたり、編集禁止に乗じて愚弄したりすることは不適切です。

編集禁止された利用者を代理しての編集[編集]

編集禁止された利用者の指示によって投稿・編集すること(「プロキシング」とも呼ばれます)は、その変更が検証可能な内容であり、投稿者自身に自主的な理由があることを確認できる場合を除いて、許されません。上記の条件が確認できない代理編集は差し戻しの対象となります。意見調査を有利に進めたり、差し戻しを行ったり、合意が形成されているかのように装うためなどに新しい編集者を呼び込むことは、Wikipedia:多重アカウントによって「ミートパペット」と定義されています。このような行為は強く否定されており、編集禁止またはブロックされた利用者と同様の行動をとり、そのことだけを目的としてウィキペディアに参加しているように見える新規利用者は、もともとの編集禁止またはブロックされた利用者に対するのと同等の措置がとられます。

編集禁止の執行[編集]

編集禁止の執行に向けては、次のような競合する数々の要素をバランスよく考慮しなくてはなりません。

  • 百科事典としての品質を最大限に保つこと
  • 誤認による犠牲者の不便や不愉快を避けること
  • ウィキペディアを編集できる利用者を最大限に保つこと
  • 編集禁止された利用者をめぐるコミュニティ内の衝突を避けること
  • 編集禁止された利用者にウィキペディアまたは編集禁止された分野における編集を思いとどまらせ、あるいはそれを防ぐこと

結果として、執行は様々な側面を持ちます。他の方針の執行と同様、いかなる編集禁止についても、個々の編集者にはその執行を手助けする義務はありません。

編集禁止の回避[編集]

プロジェクト全体からの編集禁止の場合、編集禁止された利用者の主アカウントは、編集禁止期間中、完全にブロックされることがあります。

編集禁止された利用者が、編集禁止を回避するためにソックパペット・アカウントを作成した場合、通常、それらのアカウントもブロックされます。回避が問題になったときは、静的IPアドレスから編集する編集禁止された利用者のIPアドレスは、編集禁止期間中、ブロックすることができます。編集禁止された利用者が一定範囲のIPアドレスから編集禁止を回避した場合は、短期間のIPブロックが用いられる場合があります。一般的にその期間は24時間とします。

回避が試みられた場合の編集禁止期間の延長[編集]

利用者が編集禁止されているにもかかわらず編集を試みた場合は、慣習的に「編集禁止タイマー」がリセットまたは延長されます。これに際しては、通常、正式な検討は一切不要です。例えば、10日間編集禁止されている利用者が6日目に編集禁止の回避を試みた場合、編集禁止タイマーは残り4日から残り10日にリセットされます。したがって、仮にこの利用者がその後は編集禁止の回避を行わなかったとすれば、総計期間は16日間になります。

編集の差し戻し[編集]

編集禁止を無視してなされた編集はすべて、誰でも差し戻すことができます。利用者を編集禁止することで、コミュニティは当該利用者による編集は基本的に望ましくないものであり、特段の理由なしに差し戻してよいと決定することになります。これは、明らかに有益な編集(誤字修正や荒らしの差し戻しなど)であってもそれが編集禁止利用者によるものであるというだけで差し戻さなければならないということではありませんが、不確かな場合は差し戻すべきです。編集を差し戻すに際しては、差し戻しによって 中立性検証可能性存命中人物の伝記に関するものなど、基本的な方針に違反した状態にならないように注意してください。

一般的に、編集禁止利用者が編集禁止を無視して編集した時に、編集禁止利用者による版に戻すことは慎むべきとされており、このような行為は「ミートパペット行為」と見なされ得ます。そのような編集を回復させた利用者は、その内容に完全な責任を持ちます。新しく作られたページの場合、差し戻し先がないため、差し戻すことは不可能です。そのようなページは即時削除される場合があります。どの利用者でも、{{sd-banned}}を張ることで、そのようなページをマークすることができます。ページもしくはそのノートページの唯一の投稿者が編集禁止された利用者である場合、即時削除が適切でしょう。他の利用者が事情を知らずに当該ページまたはそのノートページに善意の編集を行っている場合、まずは礼儀として彼らに当該ページが編集禁止利用者によって作成されたことを知らせた上で、どのような対応をとるのが適切か、状況にあわせて決定してください。

利用者ページ[編集]

編集禁止された利用者の利用者ページは、編集禁止の告知と適切な議論または決定形成のページへのリンクに置き換えられることがあります。この告知の目的は、編集禁止された利用者の編集に遭遇した編集者に編集禁止を広告するものです。ウィキペディア全体から無期限に編集禁止された利用者は、破壊的行動をとる場合、自身の会話ページの編集およびウィキメール送信も禁止されることがあります。

他の手段[編集]

進行中の編集禁止の回避行為が深刻な場合は、技術的手段をとる場合や、その編集が由来するネットワーク管理者へ苦情を送信する場合があります。

生まれ変わり[編集]

編集禁止された利用者が別の利用者名を使ってウィキペディアに戻ってくることがあります。明白な生まれ変わりは、容易に対処されます。すなわち、上で述べたとおり、アカウントはブロックされ、投稿は差し戻されるか、削除されます。不明確な場合の対処方針は、Wikipedia:多重アカウントを参照してください。

強要[編集]

ウィキペディア外部での行動(インターネット内であれ、インターネット外であれ)を脅迫事項として利用者に行動を強制しようとすることは、即時の編集禁止の根拠となります。

他プロジェクトへの影響[編集]

日本語版ウィキペディア内での決定は、他言語版ウィキペディア、姉妹プロジェクト、およびメタウィキメディアには及びません。

編集禁止された利用者が他のプロジェクトに参加するということがあまり多くないこともあり、プロジェクト横断的な編集禁止についての方針は未定です。ただし、プロジェクト横断的な荒らしに対してはプロジェクトを横断してブロックが実施されています。

編集禁止とブロックの違い[編集]

編集禁止は社会的な取り決めです。ブロックは技術的に実施される制限です。

「編集禁止」という用語は文脈によって異なる意味を持つ場合がありますが、「サイトからの編集禁止」「完全編集禁止」という場合、当該利用者はプロジェクト全体から完全に拒絶されたことを指します。これは無期限ブロックと似ていますが、以下のような違いがあります。

  • ブロックされた利用者は、通常、自身の会話ページの編集を行うことができます。無期限に完全編集禁止された利用者は自身の会話ページも含めて編集する資格を停止されます。
  • ブロックされた利用者がブロックを回避した場合、その行った編集や作成したページはそれだけでは差し戻しの対象とならず、通常の削除依頼もしくは論争の解決の手続きをふまなければなりません。無期限に完全編集禁止された利用者が編集禁止を回避して行った編集は、すべて、問答無用に差し戻すことができます(ただし上記# 編集の差し戻しによる執行に述べられた例外を除く)。その作成したページは即時削除できます(他の利用者による善意の編集がある場合はその限りでない)。
  • 利用者の無期限ブロックは、それまで関わりを持っていない管理者なら誰でも、充分な警告および短期間のブロックの後、実施できます。利用者の無期限完全編集禁止はコミュニティの合意、裁定委員会、またはジミー・ウェールズによってのみ決定できます。


関連項目[編集]

  1. ^ Wikipedia:投稿ブロックの方針#通常の投稿ブロック依頼手続きに相当します
  2. ^ あとで