利用者:Mirror-kt/拡張ページ移動者
この文書は作業原案です。この文書を方針のように扱わないでください。ウィキペディア日本語版の方針あるいはガイドラインとするための議論中であり正式採用できる水準には達していません。 |
|
このページはWikipedia:拡張ページ移動者の権限に関する情報や権限の行使に関するガイドラインを含みます。
このページへの変更はコミュニティの合意を反映する必要があります。 |
拡張ページ移動者とは、通常の利用者には制限された、リダイレクトを残さずにページを移動したり、親ページを移動する際にサブページを素早く移動するなどの操作を行う権限を持った利用者グループです。これによって、ラウンドロビンページ移動を使用することで履歴のあるリダイレクトを上書きしてページを移動することができます。
管理者は、定期的にページを移動し、Wikipediaのページ移動と命名に関するガイドラインを熟知している、経験豊富で信頼できる利用者に対して裁量でこの権限を付与することができます。付与される利用者は少なくとも6ヶ月以上の編集履歴と3000回の編集回数があることが求められます。
もしあなた自身が拡張移動者に立候補したり、他の利用者を推薦したい場合はWikipedia:権限申請/拡張ページ移動者を参照してください。管理者にはこの利用者権限が自動的に付与されるので、改めて申請する必要はありません。
拡張ページ移動者ができること
[編集]拡張移動者には次の権限が与えられています:
suppressredirect
(リダイレクトを作成せずにページを移動)move-subpages
(1度の操作でサブページを一緒に移動)move-categorypages
(Category名前空間のページを移動)- 訳注: 日本語版では登録利用者にこの権限が付与されています
tboverride
(Titleblacklistを無視してページを作成・移動・編集できる。編集画面の注意文の作成も可能)delete-redirect
(ページを移動する際に移動先が「リダイレクト1版のみのページ」の場合、移動先を上書き削除して移動できる)- 訳注: 日本語版にこの権限を持つ利用者グループは存在しません
- 参考: Wikipedia:井戸端/subj/delete-redirect権限の導入
また拡張ページ移動者権限を持つ利用者は、ページ移動のレートリミットが緩和されます。
suppressredirect
[編集]デフォルトではページを移動する際に自動でリダイレクトが作成されます。これは移動荒らしの差し戻しや、ページ名同士を交換する必要がある場合など、望ましくない場合があります。suppressredirect
権限により、移動画面の「移動元に転送ページを作成する」のチェックボックスをオフにすることでリダイレクトを作成せずにページを移動することができます。
リダイレクトを残さないページの移動はログに残ります(「リダイレクトを残さずに」が付きます)が、削除ログには記録されません。しかし移動元のページが移動後再作成されていない場合、編集画面を開くと他の削除されたページと同様に、そのページの移動と削除のログと共に「警告: 以前削除されたページを再作成しようとしています。」というメッセージが表示されます。
move-subpages
[編集]move-subpages
権限を使うと、拡張ページ移動者は一度の操作でページとそのサブページすべてを移動することができます。例えばノート:Fooをノート:Barに移動しノート:Foo/過去ログ1をノート:Bar/過去ログ1に移動することができます。この機能は過去ログがたくさんあるページを移動する際に便利です。移動画面で「下位ページも移動 (100 件まで)」にチェックを入れてください。
MediaWikiの技術的な制約として、誤って異なる記事のサブノートページを移動させる場合があります。例えばノート:A/BテストはA/Bテストのノートページですが、技術的にはノート:Aのサブページです。標準名前空間ではサブページが無効になっているため問題になりませんが、他の名前空間で記事名に/
を含む場合は注意が必要です。
move-categorypages
[編集]拡張ページ移動者はカテゴリページを移動させる技術的能力を持ちますが、これはプロジェクト:カテゴリ関連/議論 (CfD)で改名の合意が得られた場合にのみ行われるべきです。カテゴリは大胆に移動するべきではありません。つまり、CfDの議論をクローズする手助けをするのでなければ、カテゴリを直接移動することは殆どないはずです。
カテゴリを移動する能力を行使することを選択した場合、そのカテゴリ内のすべてのページを更新しなければなりません。これは自動的には行われないため、自分でページを更新するかBotによる支援を受けることができます。
delete-redirect
[編集]デフォルトでは、移動先の記事名に既にページが有る場合、そのページが移動元の記事を指すリダイレクト1版のみでない限り移動することができません。delete-redirect
権限を使用すると「移動元の記事を指す」という条件が取り除かれ、リダイレクト先を問わずリダイレクト1版のみの記事を削除してその記事名に移動することができ、ラウンドロビンページ移動を行う際に別途リダイレクトの削除を行う必要がなくなります。削除ログに移動先ページの削除が記録されます。
より高いページ移動頻度
[編集]承認された利用者は1分間に8回までページを移動することができます。拡張ページ移動者はこの制限を引き上げ、1分間に16回までページを移動することができ、より効率的にページ移動を処理することができます。
リダイレクト抑制の方針
[編集]拡張ページ移動者は、リダイレクトが即時削除の方針のいずれかに該当する場合、ページ移動の際にリダイレクトを抑制することができます。ただしリダイレクトの抑制には慎重な判断が求められます。
No. | 項目 | 即時削除の方針 |
---|---|---|
1 | 移動荒らしの差し戻し | WP:CSD#G3 |
2 | 本人依頼による利用者サブページの移動 | WP:CSD#U1 |
3 | 誤って作成された、あるいは誤った名前空間にあることが明白なタイトルからのページの移動 | WP:CSD#R1-1WP:CSD#R1-2 |
4 | 自明でないページ履歴を持つリダイレクトによって移動がブロックされた場合の、"ラウンドロビン"によるページ移動 | WP:CSD#TECH |
5 | (管理者のみ) Commonsに同名のファイルがあり,Commonsのファイルが参照できない場合 | WP:CSD#F |
6 | 標準名前空間から他の名前空間に移動することが適切な場合 | 日本語版に該当なし |
7 | 最近作成されたページの場合で、ありえないタイプミスや誤記であるタイトルからページの移動 | WP:CSD#R1-2 |
8 | Wikipedia:編集画面の注意文をTemplate:編集画面の注意文のサブページに移動する場合 | WP:CSD#TECH |
9 | その他生成されるリダイレクトが即時削除の方針に合致すると合理的に解釈できる場合 |
移動の際に生成されるリダイレクトが即時削除の対象となるような場合に抑制すべきであり、それ以外の場合にリダイレクトを抑制することを選択すると拡張ページ移動者権限が剥奪される可能性があります(下記参照)。
ラウンドロビンページ移動
[編集]suppressredirect
権限を使用することで、拡張ページ移動者は2つ以上のページ名を入れ替えることができます。
例えば
- 記事AとリダイレクトBのページ名を入れ替えたい
- リダイレクトBは記事Aへのリダイレクトだが、単一でない複数の履歴がある
という状況のとき、次の手順でページ名を入れ替えます。
- B→C(新規ページ)にリダイレクトを作成せずに移動
- AをBにリダイレクトを作成せずに移動 (Bというページ名が空いたため可能になる)
- CをAにリダイレクトを作成せずに移動 (Aというページ名が空いたため可能になる)
- リダイレクトの整理と更新
- 元々のリダイレクトBは現在リダイレクトAになっていますが、記事B(元記事A)を指すように更新するべきです。(既存のノートページやサブページのリダイレクトも同様です)
- 現在Bノートが存在しAノートが存在しない場合(つまり記事にノートページがあり、リダイレクトには存在しない場合)、AノートからBノートへのリダイレクトを作成します。
- 同様に、移動されリンクが貼られているすべてのノートページ過去ログとWP:GA推薦ページは、移動後のページ名にサブページをつくり適切なリダイレクトを設定する必要があります。
注記: ラウンドロビンページ移動におけるすべてのページ移動でリダイレクトは抑制されるべきです。
一時的に使用されるページCのためにDraft:Moveのサブページを用いることができます。サブページ名は、ラウンドロビンの開始時に赤リンクになる存在しないページであればどんな名前でも構いません。ラウンドロビンの終了時に再びページCは赤リンクになります。
en:User:Andy_M._Wang/pageswapスクリプトは手順1から3までを自動化することができます。
ウォッチリスト
[編集]上記の例で、記事を一時的に保持ページ(ページC)に移動させますが、この際の名前はラウンドロビンを行うたびに異なるページ名を使用するべきです。
これはMediaWikiの技術的な仕様によるものです。利用者がウォッチリストに登録しているページが移動された場合、移動前のページ名はウォッチリストから削除されず、移動後のページ名がウォッチリストに追加されます。
もし同じ保持ページ名が使用されていると、その保持ページ名が使用されるたびに利用者のウォッチリストに新しいページが追加され続け、ウォッチリストが肥大化することになります。
期待される行動
[編集]記事名に関する論争
[編集]拡張ページ移動者の権限は、記事名に関する論争で優位に立つために用いてはなりません。拡張ページ移動者でない通常の利用者は、ラウンドロビンページ移動などの一部の操作を差し戻すことが技術的に不可能です。そのため一方的な決定は避けるべきであり、論争になるような移動は要求があれば差し戻すべきです。
強いパスワードを使う
[編集]拡張ページ移動者は強力なパスワードを使用し、適切なセキュリテイ慣行に従う必要があります。拡張ページ移動者が持つより高いページ移動頻度制限は、移動荒らしに使用されると被害が甚大になるため、漏洩したアカウントはブロックされ権限は除去されます。自分のアカウントが漏洩していると思われる場合は、直ちにスチュワードに連絡してアカウントロックを依頼してください。
権限の付与
[編集]付与のガイドライン
[編集]- 少なくとも登録から6ヶ月以上経過していること
- 少なくとも3000回の編集経験があること
- ガイドラインに沿ってページを移動した経験があること。改名提案への参加やクローズをした経験は、これを測る参考になります。
- 申請時点から遡って6ヶ月間の間に投稿ブロックや3RR違反がないこと
自主的に権限を申請する場合はWikipedia:権限申請で申請してください。
上記の項目はガイドラインです。管理者は拡張ページ移動者の権限を問題ないと判断した利用者に付与することができますし、ツールの必要性を感じない場合やその他の懸念がある場合は、付与申請を却下することができます。
権限の除去
[編集]上記の行動基準に違反した場合やその他不適切な権限行使があった場合、管理者は拡張ページ移動者権限を除去することができます。
また、次の各号のいずれかに該当する場合は、管理者は手続きや催告を要することなく、いつでも権限を除去することができます。
- 明らかに論争の的になるような移動を、合意を得ることなく行った場合
- ページを移動する際に十分な注意を払わず、その結果ページに重大なエラーが現れたり、リダイレクトを抑制する権限を使用した場合
- WP:CSDに当てはまらないであろうリダイレクトを抑制した場合
- 論争で優位に立つために権限を使用した場合
- あからさまな荒らし行為を行った場合
- アカウントが不正に使用されていることに気づいても、管理者に報告しなかった場合、もしくはアカウントのセキュリティ対策を怠った場合
- 12ヶ月間活動がない場合