広島教会

広島教会（ひろしまきょうかい）は、広島県広島市中区大手町５丁目にあるプロテスタントのキリスト教会である。広島県で最初に誕生したプロテスタントの教会であり、日本基督教団に所属している。

歴史

中島留吉が東京一致神学校の1期生として神学を学び、1881年7月に広島県広島市天神町（現在の広島市中島町、平和公園内）に講義所を開設した。そこで1880年に完成した日本語訳新約聖書を販売すると同時に、広島の地で最初の宣教活動を開始した。これが広島教会誕生の起源となる。

当時の広島は、キリスト教に対する反発が根強く、講義所への投石、暴力により中島は半死半生の重傷を負う、同時に中島家への夜を徹しての太鼓などによる騒音、不買運動などの迫害は、熾烈をきわめる状況であった。この迫害により、中島留吉夫人の花子は妊娠7ヶ月にして流産、それがきっかけとなり、23歳で永眠した。広島教会では中島花子が日本国内のプロテスタント伝道における最初の殉教者だと公にしている。

1883年、中島留吉に代わって高木熊次郎（伝道師）が着任した。高木は多くの協力を支えに1883年10月、山口における鎮西中会に広島教会の創立を出願する。これにより1883年11月28日、広島教会が設立された。

1884年6月17日に下中町