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利用者:Miya.m/sandbox/Wikipedia Town/Beginners' guide

初めてWikipedia Townを開催しようとする方への注意事項 これまでおよそ70箇所の会場でWikipedia Townの講師をしてきたので、その経験から「あれ、そんなことも準備しないといけないの?」「そんなトラブルの可能性があるの?」と言う状況をまとめた。私の講師としてのプロファイルはプロジェクト:アウトリーチ/図書館総合展2022/紹介/W12Miya.mに置きます

講師

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Wikipedia の執筆になれた講師を呼ぶこと。人数は可能な限り2名以上が良い。

  • 講師1名でイベントをしたとき、不慣れで熱心な参加者に講師がつかまって全体の進行がおろそかになった。

会場

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「備えあれば患いなし」下記内容を確認すること。

机・電源等

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PCのまわりに複数の資料を並べて執筆ができるよう参加者一人一人に幅1.5m以上(目安、3人用の長机を2人で使うなど)の机が欲しい。 机が広ければ、床が畳敷きでも十分執筆できる。 全員のPCがつなげられる数の電源の確保は最低条件。 執筆部屋では飲み物はもちろん、スナック類も可能であると嬉しいが、これは絶対条件ではない。

通信環境

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いろんなトラブルが起こった。

  • 公共図書館などでは過去に一般使用者がWikipediaにいたずらしたため、回線が執筆ブロックされている可能性がある。
    • ブロックを解除できるのは管理者だけ、管理者の数は少なくたまたま呼んだ講師が管理者である可能性は期待しないほうが良い。絶対に早めに自分の回線から執筆できることをテストすること。
  • 事前にアカウントを取ってない人がたくさん来て、参加者の人数分のアカウントが取れず、執筆に参加できない人がいた。
    • 一つの回線から作成できるのは6個まで、6個作ったら翌日までその回線ではアカウントは作成できない。管理者とアカウント作成者はその制約を超えてアカウントを作成できるが、インターネットに慣れた人なら数分で可能だが、初心者が相手だと一人に10分ぐらいの手間がかかる。事前にカウントを作るよう指示しておくのは必要条件。イベントの日限定のアカウント作成者は申請すれば(あなたがWikipedia内で実績があり信頼されているのであれば)比較的簡単になれる。
  • Wifi機器の性能にもよるが、一つの回線から同時に執筆できる限界がある。1ラインに10名が繋ぐと反応が極端に遅くなる。できれば5-6名で1ラインが望ましい。
    • 私はいつも自分用のWifiを持参して参加しており、結構便利に使われている。
  • 特殊な例だが、ある図書館で図書館備品のPCからコモンズへの写真のアップロードができない設定になっていた。写真や画像を外部へ送信できない設定だった。
    • 以上のトラブルを事前に防ぐには「多めのレンタルWifiを準備しておくこと」。図書館のラインがブロックされていても関係ないし、台数分×6名の新規アカウントが作れる。なお レンタルWifiがブロックされていることもあるので、多めの準備が必要。

スマホやタブレット端末での参加

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コモンズに写真をアップロードするだけならスマホやタブレット端末でできないこともないが、文字入力の執筆は困難。おまけに講師をするWikipediaのベテランはたいてい自分のPCで執筆してるので、「どうやったらスマホで・・・」と言う質問には「使ったことが無いのでよくわかりません」と答えることが多い。

スケジュール

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不慣れな参加者に「それなりに満足してもらうための執筆時間」は最低2時間。執筆時間が3時間以上だとちょっと疲れるので途中で主催者側から「お茶にしましょう」とか言ってもらう場合があった。気をつけないといけないのは「街歩きは、絶対予定通りの時間で帰ってこない」こと。こういうイベントに参加する人は「好奇心の強い人」なので。街歩きの途中であっちこっちに引っかかって遅れる。スケジュールには後半にバッファーを入れておくこと。「成果発表」や「講評」の時間が削られるのは茶飯事。

執筆用資料

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Wikipedia Town で自分の町の事を書きたいときによくあるのが「資料が少ない」問題。地域に関する書籍が少ない時に頼りになるのが市史や町史。施設へのアクセス情報は雑誌「るるぶ」なども活用する。地域のイベント開催の情報は新聞記事に結構取り上げられている。地域の昔話や歴史のあるお祭りなどは小学校の副読本を参考にしたことがある。イベントでは執筆時間が限られるため、資料の該当ページに栞や紙片を挟んでおくと良い。(古い資料などにポストイットを使ってはいけない。中性紙を使う)  資料集めで重要なことは「書こうとする項目に対して出来るだけたくさんの資料を集めること」。Wikipediaの基本方針に中立性があるので、単独の資料または偏った資料に頼った記事作成は避けるべき。「あまり重要でないかも・・・」と思われる資料でも当日並べておけば使われるかもしれない。資料の取捨選択は執筆者にお任せしよう。

執筆時間の進行

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執筆は、一般に以下の流れになる。  執筆の進め方の指導は講師によっていろいろ異なるようだ。以下は私のやり方。

  • 項目に必要な情報は何か?を決める。 Wikipedia内の類似項目を探して、「百科事典の記事として必要なのはどんな情報か?」を決めて担当を分担する。
  • 文献を探す。 準備された文献の中から執筆に使えそうな情報を探して書き出す。ハガキぐらいの大きさのメモ用紙があると良い。
  • 情報の整理選択。 例えば神社の創設年などは資料によってばらばらだったりするので、複数の資料を比較する必要がある。この段階は参加者が一番生き生きと会話している。2種の情報があって決まらない時は出典を明記して併記しても良い(上記中立性に準拠)。ここまでで執筆時間の50-70%が経過する。
  • 推敲 項目として話の筋が通るように、見つけた情報を組み立てる。初心者の執筆では、必ずベテランWikipedianがコピペの有無を確認すること
  • 投稿

初心者には「情報を探して書き出す」段階ではPC入力をさせず、紙に書かせること。この段階の文章は文献内容のコピーなのでそのままではWikipediaでは使えないのだが、えてして「せっかく入力したデータがあるので・・」とコピペ投稿をしてしまう場合がある。