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職業性胆管癌[編集]

胆管癌多発事件 - 現代ビジネス 経済の死角 スクープした記者が明かす 恐怖の「胆管がん多発事件」はなぜ起こったか【前編】文・立岩陽一郎(NHK記者)2012年11月15日(木)

  • 胆管がん問題 - 毎日新聞 2013年03月14日 東京夕刊

職業性胆管癌とは、職務上の要因により発症したと考えられる胆管がん。2012年に明らかになった。 [1]

胆管癌多発問題[編集]

2012年5月、厚労省は大阪のオフセット校正印刷会社の従業員や元従業員にその年齢の人の通常より高い率で胆管癌が発症し死者も出て、3月に労災の申請があったことを公開した。

換気の不十分な室内環境で、印刷機の洗浄液に含まれていた有機溶剤に高濃度ばく露し続けたことが原因とみられている。

胆管癌は通常、若年者には少なく、50歳以下で発症することはまれとされるのに対し、大阪の校正印刷会社の工場従業員らには50歳未満でも胆管癌が発症し死者も出てていた。また最初に公になった大阪の工場では、厚生労働省の調査報告書は、「日本人男性の平均罹患率の約1,200倍」としている。([http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002x6at-att/2r9852000002x6rk.pdf 印刷事業場で発生した胆管がんの業務上外に関する検討会報告書と今後の厚生労働省の対応(概要)(PDF:176KB) ここのみならず、同様の症例が東京都と宮城県の印刷現場でも発生していることが確認された。


事態の推移[編集]

2011年3月にNGO「関西労働者安全センター」に関係者から相談が持ち込まれ[2]、産業医科大の熊谷信二准教授らが疫学調査にあたり、2012年5月に公表された[3][4]

2012年6月には、東京と宮城の印刷会社でも胆管がん発症・死亡例が見つかり、厚労省が全国561の事業場を対象として一斉点検を実施[5]

2013年3月14日、厚労省労働基準局労災補償部・労働基準局安全衛生部は 「印刷事業場で発生した胆管がんの業務上外に関する検討会」の報告書及び今後の対応について、この事案の胆管がん「1,2-ジクロロプロパンに長期間、高濃度ばく露したことが原因で発症した蓋然性が極めて高い」とし、「胆管がんと業務との因果関係を認め、今後、労災認定や化学物質の規制を行います」との副題をつけて報告書を発表した[6]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ http://www.rofuku.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/sanpo21/sarchpdf/70tokusyuu.pdf
  2. ^ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34025?page=3
  3. ^ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=70352
  4. ^ http://www.geocities.jp/koshc2000/topics/topicsbacknumber11.html
  5. ^ http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ez6b.html 
  6. ^ http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002x6at.html

外部リンク[編集]




産経ニュース