利用者:Motokoka/sandbox
カーボンリサイクルは、二酸化炭素を炭素資源と認識し、回収して炭素化合物として再利用することである。空気中の二酸化炭素を回収し、貯留する技術として「CCS」や有効利用する「CCU」がある[1]。CCUのうち素材や燃料への再利用等を促進して大気中への二酸化炭素の排出を削減しようとする取り組みである[1]。
概要
[編集]化石燃料の燃焼などにより、二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に排出され、地球温暖化が進んでいる[2]。その結果、海面上昇が起きたほか、降水量の地域的な変化、熱波などの異常気象が生じると考えられており[3]、温暖化が進むと日本においてはとくに台風の最大風速の上昇[3]などによる被害が想定される。さらなる温暖化を抑えるため、2015年に国際会議が開催された[4]。ここで、世界共通の長期目標として工業化以前から2℃までに温暖化を抑えることとし、そのために各国で温室効果ガス削減目標を立て、対策を実施するという「パリ協定」が合意された[5]。
日本においては、2017年7月、温室効果ガス排出量を2030年度に26.0%削減(2013年度比)することを約束し、2018年5月に地球温暖化対策計画を制定した[5]。また、2018年7月に制定された「第5次エネルギー基本計画」では、固有のエネルギー環境から将来的なエネルギー転換とともに、世界的な流れを踏まえた脱炭素化技術の開発・推進が大きな方針として策定された[6]。
2019年1月、ダボス会議において、日本が二酸化炭素を資源と捉え、大気への排出を抑制するカーボンリサイクルの考えを提唱し、環境分野の技術革新に投資をして、積極的に取り組むことを発表した。同年2月、資源エネルギー庁にカーボンリサイクル室を設置。同年6月にカーボンリサイクル技術のロードマップを策定。この中で2030年の目標として、
2019年9月、カーボンリサイクル産学官国際会議が開催され、3Cイニシアティブの発表、オーストラリアとの協力覚書が発表された。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 資源エネルギー庁「カーボンリサイクルについて」2019年4月11日
- ^ “温暖化がおきるのはなぜ?|第1部「地球温暖化とは?」”. 国立環境研究所. 国立環境研究所. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b “地球温暖化のきざしは?|第1部「地球温暖化とは?」”. 国立環境研究所. 国立環境研究所. 2020年5月3日閲覧。
- ^ 環境省「環境省CCUS事業の概要」 2019年3月
- ^ a b 環境省「地球温暖化対策計画の概要」 2016年5月
- ^ 資源エネルギー庁「カーボンリサイクルについて」2019年4月11日