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利用者:Nissy-KITAQ/大浜流灌頂

大浜流灌頂(おおはまながれかんじょう)とは、福岡県福岡市博多区の旧大浜地区で行われる行事。博多の夏祭りの最後を飾る行事で、毎年8/24-26に行われる。

概要

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旧大浜地区で行われる行事である。大浜地区は現在の大博町、神屋町周辺にあたる地域で、北側に海岸線があり、海に近いことから大浜と称した。江戸時代には竪町浜、浜口浜、市小路浜、西町浜の四つの町があり、祭りは現在も各町の持ち回りで行われる。明治以降は大浜一〜四丁目、昭和以降は となった。現在は大博町に流灌頂通りがあり、その周辺で行う。

宝暦四年(1756)に暴風雨で多くの犠牲者が出て、彼らを供養したことが始まりと伝わっており、博多湾の海難や疫病の犠牲者を供養するようになった。元々は竪町浜の大師堂で行われていたが、現在では東長寺が供養を行なっており、僧侶が出向いて儀式を行う。 かつては近くに柳町遊郭があり、大いに栄えたという。

町内ごとに武者絵大灯籠を飾り、各家は絵行灯を立てる。この大灯籠は通りの上に木組みを渡し、表と裏に武者絵を貼る大がかりなもので、合わせて二基が立てられる。 武者絵は複数あり、残りは大浜公民館に展示される。武者絵のいくつかは明治後期から昭和初期に活躍し、「博多最後の絵師」と呼ばれた海老崎雪渓の作と伝わるものである。酒田金時や石橋山合戦、本能寺合戦などが描かれている。この大灯籠は福岡県の有形民俗文化財に指定されている。


町内各地に祭壇が設けられ、読経などの行事が行われる。