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利用者:Nova replet laetitia/sandbox/歴史・地理・地図/日本の都城

やまとことば”における「ミヤコ」は、「住まい」や「屋」を意味する「ヤ」に尊称の「ミ」がついて大王の住む館の意「ミヤ」となり、これに「周辺」「処」を意味する「コ」[1]が接尾におかれて成立した語であると解釈されている。万葉仮名では美夜古(『万葉集』巻5、806番)・弥夜古(同843番)などと書かれている。古くには「さと(里)」に美称の「み(美)」を付けた「みさと」という和訓も存在していたが、中国から都城制が導入された時期にはほとんど用いられなかったとみられている[2]。漢字の「ミヤコ」は「都」であるが、日本では神を置く丘の土地や「大きな」を意味する「京」にも同じ和訓を当て、都城が置かれた土地を表した。京は藤原京を嚆矢として平城京平安京といった都城が建設された(→都城制条坊制)。

  1. ^ ”ここ”、”そこ”、”どこ”などの「コ」と同じである。
  2. ^ 北村優季「京の和訓 -[みやこ]と[みさと]-」(初出:「窓となることば みやこ」『日本歴史』704号(2007年)/所収:北村『平城京成立史論』(吉川弘文館、2013年) ISBN 978-4-642-04610-7