利用者:Omotecho/Improvements in the Movement Strategy Grants process/ja
2021年12月31日時点(UTC)
執筆者:Yop Rwang Pam、Quim Gil(2021年11月10日)
新規の助成金募集が始まりました。これまでの手順からの教訓として、運動戦略助成金[注 1](メタ)の取り組み方を更新してあります。以下に、特筆すべき変更点を転記します。
- 助成金の上限を増額。助成金額の上限を引き上げ2万5千アメリカドルとしました。これを超える予算申請は事前の協議が必要です。
- 企画案と応募書類のサンプルをご用意。優先するイニシアチブ[注 2]4件が決まりました。現在進行中の活動より、助成申請のサンプルもしくは応用できそうな提案の先例があります。
運動戦略のプロセスは進行しており、 運動戦略・組織統治チーム[注 3]では運動戦略施行に期待しています。助成金事業による資金の手当てこそ、その大きな部分です。
前回、運動戦略助成金の募集を締め切ったのちに、コミュニティから寄せられたフィードバックから貴重な情報を得ることができました。下記にそれらの学びの一部を列記し、現在の運動戦略助成金の取り組み方に反映しています。
情報こそ肝である
[編集]運動戦略助成金の受給を成功に導くには、まず手順をご理解いただく必要があります。
明確な情報発信[注 4]とは、運動戦略に貢献できる情報を人々に伝えることです。実に単純明快であり、情報訴求するメッセージこそ肝心です。
助成事業の応募手順が明確に伝わらなかったとわかりました。応募できる対象、その手順が簡明に理解できるとは言い難かったのです。このため助成金申請の必要手順にかなりの時間と努力が注ぎ込まれました。それでもなお、却下された申請がたくさんありました。
こんな忠告を受けました:
- どんな提案が助成金の対象か、はっきり説明するべき。
- 運動戦略助成金の申請をするのに、要件は何か提示するサンプルを使った方が良い。
対話を頻繁に交わしてフィードバックを得ると力になる
[編集]コミュニティと私たち、そしてコミュニティ同士のつながりが重要です。これにより発想を明確に示した骨太な申請書を作りやすくなります。これらのつながりとは、対話、フィードバックの共有、あるいは発想を一緒に膨らませる作業と言っても良いかもしれません。
これらは、助成金を申請する人々に支援が行き渡るには全て重要です。素晴らしい着想であっても、最初の企画書が素晴らしかったわけではありません。そかしながら素晴らしい企画書は対話、フィードバック、協調から生まれてきます。
こんな忠告を受けました:
- もっとそちらからコミュニティに歩み寄って声をかけるべき。
- 対話やフィードバックの機会を何度も設けるべき。
- 助成金応募の情報は最終選考より前に共有するべき。
助成金額の枠は柔軟であると良い
[編集]発想には上限がないため助成金額の上額を増やすと機会が増えます。上限が低いのでは協同計画を立てる上で問題となり、しばしば予算要求額が大きくなりがちだからです。
運動戦略施行プロジェクトはしばしばコミュニティ間の提携や調査、外部のコンサルタントの起用が必要になります。これは上限2千アメリカドルではまかなえません。
こんな忠告を受けました:
- 助成金の上限を増やしてもっと(訳注:受給の)チャンスを作るべき。
では何から始めましょうか?
[編集]何か着想がある人は、応募について支援を受けられます。その支援は運動戦略助成金の実務者のコミュニティ[注 5](チャットのリンク)が提供します。また皆さんを同種の着想を示した他の人たちにご紹介することもできます。さらに、皆さんから対話を呼びかけて着想をまとめてください。
応募要件をじっくり読み込んでからご応募ください。ご質問はぜひ私たち運動戦略・組織統治チームの連絡先メールアドレス[1]へお寄せいただくか、運動戦略施行助成金の詳細(メタ)をご参照ください。
支給が決定した企画案の一覧
[編集]運動戦略・組織統治チーム一同、前回の募集にご応募いただいた皆さんに感謝しております。前回の募集期間は2021年7月31日に締め切りました。
以下に、支給が決定したすべての企画案をまとめてあります。(訳注:特筆する場合を除き、いずれも随時助成金枠で支給し、報告書などメタウィキメディア[注 6]に掲載の見込み。)
- CapacityXchange – cXc2021
- Ambrosia10 – NDF2021
- Wiki Movimento Brasil – Plan
- WM UK – Research into Knowledge Gaps
- Publication for the Bengali language community aiming to bridge the knowledge gap about the Wikimedia movement
- Dagbani Wikimedians – Movement Strategy Implementation Plan
- Wikimedia Poland – CEE Needs Research
- Global Open Initiative – Movement Strategy Implementation Plan
- Anass Sedrati – Research into Regional Hubs
翻訳関連の受給申請も多数が受理されました。前回の応募では採用されなかった皆さんには、ぜひ企画案の強化と再応募をお奨めしています。
運動戦略施行専門家 ヨップ・ルワング・パム Yop Rwang Pam
運動戦略・組織統治チーム責任者 キム・ギル Quim Gil
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